害獣駆除の基本は、害獣を家の中に侵入させないことです。
それだけ聞けば簡単そうに思えるかもしれませんが、害獣たちはわずかな隙間からでも侵入してしまうことが多いため、簡単にその対策をおこなうことはできません。
しかし、その助けとなる害獣駆除グッズもあります。
その中でも代表的なものは忌避剤(きひざい)です。
忌避剤とは、動物の嫌がる臭いや味などによって近付くのを防ぐ薬品です。
多種多様な忌避剤が販売されていますので、誰でも簡単に購入できます。
この記事では忌避剤の基礎知識と、忌避剤としてよく選択肢に上がる木酢液(もくさくえき)についてご紹介していきます。
忌避剤の2つの使い方
忌避剤の主な使い方は2種類あります。
害獣の侵入を防ぐ
まず、害獣を近づくのを防ぎ、侵入を予防する使い方です。
家や畑の周りなど、害獣の侵入を防ぎたい場所に忌避剤を撒いておきます。
そうすることで家の周囲を動物の苦手な臭いが囲み、動物たちの侵入を防ぎます。
- 畑や家庭菜園を囲むように設置し、害獣に農作物が食べられるのを防ぐ
- 地中に忌避剤を埋め、モグラなどの害獣が地中から侵入するのを防ぐ
害獣を追い出す
もう1つの使い方は、害獣を追い出す使い方です。
すでに家の中に害獣が住み着いている場合、害獣の住処に撒くことで家の中から追い出せるでしょう。
そのうえで、家の周囲を忌避剤で囲ってください。
くん煙剤を屋根裏に置き、屋根裏に住み着いた害獣を家の外に追い出す
忌避剤は通販やホームセンターなどで簡単に購入できます。
基本的には用途に合わせて害獣専用の忌避剤を購入すればいいですが、それ以外にも忌避剤として使えるものがあります。
そのなかの1つ「木酢液(もくさくえき)」についてご紹介していきます。
忌避剤に使える木酢液の特徴
木酢液とは、木材の乾留液(木タール)の上澄み分のことです。
木炭を製造する際に煙が発生しますが、その煙を冷やし、蒸留することによって木酢液が作られます。
参考:日本木酢液協会|木酢液生産工程の概要例(最終閲覧日:2024年2月28日)
木酢液はホームセンターなどで簡単に購入することができます。
土壌の消毒や植物の成長促進に役立ちますが、害獣を遠ざける効果を発揮することがあります。
木酢液は、山火事のような匂いがすると言われています。
動物たちの多くはそのような匂いを恐れるため、匂いを嗅ぐことで危険な場所だと判断して逃げていくという仕組みです。
そのため家の周りや畑の周りなど、害獣たちを近づけたくない場所を囲むように撒いていきます。
上手くいけば、これだけでも害獣被害を減らせます。
しかし、あくまで薬品ではありませんので、十分に効果が得られないという場合もあるようです。
また、雨が降れば流されて効果がなくなりますし、害獣たちが臭いに慣れてしまうこともあります。
また、住宅地で木酢液を使用すれば近隣から苦情が来るというケースもあるようです。
木酢液を試すのはよいですが、過信しないほうがよいでしょう。
撒いてみても効果が得られなかったという場合には、害獣駆除業者の力を借りるようにしてください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
忌避剤を使う際の注意点
忌避剤には注意点もあります。
その臭いが、害獣だけでなく人間やペットにとっても不快に感じられることがあります。
場合によってはご近所トラブルに発展する事もあります。
また、既に巣を作るほど定着してしまった場合には、忌避剤では効果が薄いことも多いです。
その場合は、力づくで害獣を外に追い出す作業が必要になるかもしれません。
しかし、害獣に近づけば襲われてケガを負ったり、その場に溜まったフン尿や雑菌を吸い込んで体調不良に陥ったりするおそれもあります。
危険なので、忌避剤で追い出せない害獣はプロに任せることをおすすめします。
まとめ
- 忌避剤は害獣の侵入を防いだり追い出したりする際に使える
- 木酢液は農業や害獣の忌避に使える
- 忌避剤の匂いは人間やペットにも不快に感じるおそれがある
忌避剤は適切に使用すればご家庭でも簡単に害獣駆除できますが、状況によっては改善が見込めないことも多いです。
そのような場合は、害獣駆除のプロに任せるのがいいでしょう。
忌避剤だけでなく、総合的な駆除方法で害獣を外に追い出します。
また、再び侵入されることを防いでくれるでしょう。
そのような業者をお探しでしたら、まずは害獣駆除110番へお電話ください。