「屋根裏を走り回る足音がうるさくて眠れない!」
「ハクビシンに住み着かれたようだけど、駆除は自分でできるのか?」
ハクビシンが屋根裏に住み着くと、足音が気になったり不快なにおいがしたりと、とても厄介ですよね。
今すぐなんとかして駆除したい!とお困りではないでしょうか。
そんなときは「追い出し」を試しましょう。
ハクビシンの苦手な音やにおいを利用すれば、自分でもすぐにハクビシンを追い出せる可能性があります。
ただし、追い出しただけでは、ハクビシンがまた戻ってきてしまうかもしれません。
ハクビシンを確実に駆除するには、追い出し後の侵入口の封鎖がとても重要です。
そこでこの記事では、自分でできるハクビシンの追い出し方法や侵入口の塞ぎ方を詳しく解説していきます。
- 自力でハクビシンを追い出す方法
- 追い出したあとに必要な侵入口の封鎖・清掃・消毒の方法
- プロに任せれば安全・確実に駆除できる
この記事を読めば、ハクビシンの追い出しに成功し、再発防止までできて、再びハクビシンに悩まされることがなくなるはずです。
ハクビシンの心配をせず安心して暮らしていけるよう、ぜひ参考にしてください。
自分でできるハクビシン駆除方法は3つ
ハクビシンを屋根裏から追い出す方法として、おもに以下の3つが有効です。
- 大きな音で追い出す
- 忌避剤(きひざい)で追い出す
- 燻煙剤(くんえんざい)で追い出す
具体的にどうやって追い出すのか、それぞれ詳しく解説していきます。
大きな音で追い出す
まず手軽にできるのが、大きな音を出してハクビシンを追い出す方法です。
ハクビシンは聴覚が発達しているため、大きな音を出すと驚いて屋根裏から逃げていくことがあります。
身近なものとしておすすめなのが、掃除機の音です。
他には、爆竹の音や銃声などの大きな音をスマートフォンから流すのも手軽でおすすめです。
侵入口の近くで大きな音を出すとハクビシンをうまく追い出せないことがあります。
侵入口が特定できているときは、侵入口から離れた場所から音を出すようにしましょう。
忌避剤で追い出す
ハクビシンは嗅覚も優れているため、ハクビシンが嫌がるにおいの忌避剤(きひざい)で追い出すのも有効です。
ハクビシンが嫌がるのは、強い香りのする以下のようなものです。
- ニンニク
- 唐辛子
- ミント(ハッカ油)
- 石油(灯油)
- 木酢液
- 竹酢液
- 市販の忌避剤
なかでもおすすめなのが、ホームセンターなどで購入できる木酢液です。
木酢液は木炭を作る際に出る水蒸気を冷やした液体で、焦げたような強いにおいがします。
そのにおいが山火事を連想させるため、ハクビシンが嫌がって逃げていくと考えられています。
木酢液は揮発性が高いため、忌避剤として使用するときは、ペットボトルのフタや上部に穴を開けたものの中に原液を入れて設置しましょう。
参考:相模原市|ハクビシンの生活被害でお困りの皆様へ(最終閲覧日:2023年11月22日)
ハクビシンの忌避剤についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
燻煙剤で追い出す
有効成分を煙や霧状にして噴射する燻煙剤(くんえんざい)も、ハクビシンを追い出すのに効果があります。
実際に、東大和市では燻蒸(くんじょう)式、燻煙式の殺虫剤を使用して、ハクビシンを追い出した事例が報告されています。
参考:東大和市|アライグマ・ハクビシン(最終閲覧日:2023年11月22日)
その他にも多くの自治体で、ハクビシンの追い出し対策に燻煙剤の使用を推奨しています。
侵入されてしまった場合、くん煙殺虫剤(ホームセンターなどで購入できます)を使用することで追い払う方法があります。
出典:山形市|ハクビシンの被害防止について(最終閲覧日:2023年11月22日)
家屋侵入されている場合は、追い出しをするために、市販の煙の出るタイプのくん煙剤をたいてください。
出典:藤沢市|野生鳥獣による生活被害について(最終閲覧日:2023年11月22日)
燻煙剤を使うときも、ハクビシンの侵入口がわかっているなら、侵入口から離れた場所で使用しましょう。
大きな音を出す方法同様に、侵入口近くで使用するとハクビシンが外へ逃げられずにうまく追い出せないことがあるからです。
燻煙剤は、商品の取扱説明に従って使用してください。
ハクビシンに子供がいる場合は、燻煙剤を使用すると状況が悪化してしまう可能性があります。
ハクビシンの親が子供を守ろうとして、壁の隙間などに子供を落としてしまうことがあるためです。
子供の存在がわかっているときは燻煙剤の使用はやめて、別の方法で追い出しましょう。
追い出し後は必ず侵入口の封鎖と清掃・消毒をする
ハクビシンを追い出したら速やかに侵入口を探し出し、しっかりと塞ぎましょう。
ハクビシンの追い出しに成功しても、そこで終わりではありません。
侵入口を塞がなければ、一度追い出したハクビシンが諦めずに戻ってきたり、別の個体が侵入したりする可能性があります。
また、ハクビシンの追い出し後は屋根裏に残された糞尿の清掃・消毒も忘れずにおこなってください。
屋根裏に残された糞尿は屋根裏の材木を腐らせたり、悪臭の原因になったりします。
それだけでなく、ダニなどの害虫を引き寄せ、アレルギーやその他の健康被害をおこすなど、二次被害がおこる危険性もあります。
糞尿は放置せず、追い出し後はしっかりと清掃・消毒をおこないましょう。
ここからは、侵入口封鎖のやり方と清掃・消毒のやり方を詳しく解説していきます。
侵入口封鎖のやり方
ハクビシンの侵入口を塞ぐためにはまず、侵入口がどこか特定しなければなりません。
ハクビシンが侵入口にする場所は以下のような場所です。
- 屋根の隙間
- 壁・軒下の破損部分や隙間
- 外壁の換気口
- 戸袋の隙間
- 増改築した部分のつなぎ目
- エアコンの配管導入部
- 基礎のコンクリートや床下の通気口
ハクビシンは8cm四方の隙間があれば侵入できます。
参考:東京都小平市|ハクビシンとアライグマについて(最終閲覧日:2023年12月6日)
目安としては大人の握りこぶし1個分程度の大きさです。
ご自宅で侵入口になりそうな場所に、そのような隙間がないかくまなくチェックしましょう。
侵入口を特定できたら、速やかに塞ぎます。
網目の細かい金網やパンチングメタル(金属製の板に穴を開けたもの)を、ネジやビスで固定して塞ぐのがおすすめです。
通気性を確保でき、頑丈なためしっかりと侵入口を塞ぐことができます。
小さな隙間や穴は、パテやモルタルで塞ぐとよいでしょう。
清掃・消毒のやり方
ハクビシンを追い出したあとの屋根裏を清掃・消毒する方法は以下のとおりです。
作業する際きちんと防護服やマスクを着用し、病原菌が体に触れることのないよう注意しておこないましょう。
- 防護服(もしくは作業後に処分できる服)
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- ほうき
- 新聞紙
- ゴミ袋
- 殺菌スプレー(エタノールや次亜塩素酸ナトリウム系)
- 殺虫スプレー
作業中はハクビシンが持ち込んだ細菌や病原菌が舞う危険性があるため、必ず防護服や、ゴーグル、マスク、手袋を着用しましょう。
防護服がない場合は、作業後に処分してもよいような長袖、長ズボンを着用してください。
ほうきや新聞紙を使って、糞を回収します。
こびりついた糞は水を吹きかけてふやかしてから、新聞紙をまるめたものでこすって取りましょう。
糞や使用した新聞紙などはビニールのゴミ袋に入れ、しっかりと口を閉じてください。
糞があった場所全体に、殺菌スプレーをふりかけて消毒します。
害虫の発生など二次被害を防ぐため、殺虫スプレーも広範囲に散布しておきましょう。
使用した服や手袋、マスクなどもゴミ袋に入れ、口をしっかりと閉じて処分してください。
また、作業後は念のためシャワーを浴びて、しっかりと体を洗浄しましょう。
ハクビシンを自分で駆除するのはリスクもある
上記のようにハクビシンを追い出すことは自力でも可能です。
しかし、ハクビシン駆除を自分でおこなうにはリスクがあることも理解しておかなければなりません。
ここからは以下の3つのリスクを解説していきます。
- 追い出し駆除の効果は一時的
- すべての侵入口の封鎖は難しい
- ケガや感染症にかかるおそれがある
追い出し駆除の効果は一時的
ハクビシンの追い出し駆除の効果は一時的です。
大きな音や忌避剤で追い出せても、音がしなくなったりにおいが薄くなったりすれば、ハクビシンが戻ってきてしまう可能性があります。
完全に駆除するためには、追い出し後の侵入口の封鎖や、捕獲が必要になるため、追い出し駆除だけでは根本的な解決にはなりません。
すべての侵入口の封鎖は難しい
ハクビシンが再び家の中へ侵入するのを防ぐためには、すべての侵入口を特定して徹底的に塞ぐ必要があります。
しかし、自分ですべての侵入口を特定して塞ぐのは難しいです。
侵入口の見落としがあると、そこからまたハクビシンが侵入してしまうかもしれません。
また、屋根裏に登っての作業には危険もともないます。
完全な侵入口の封鎖はプロでなければ難しいでしょう。
ケガや感染症にかかるおそれがある
ハクビシンは野生動物のため、寄生虫や病原菌を保有していることがあります。
そのため、駆除する際にハクビシンに咬まれたり引っ掻かれたりしてしまうと、ケガを負うだけでなく感染症にかかる危険性もあります。
また、誤ってハクビシンの糞に触れ、糞についた菌が口から体内に入ってしまうことや、ハクビシンに寄生するダニ類からうつる感染症もあります。
- ハクビシンからうつる代表的な感染症
-
- だ液・咬み傷
-
狂犬病
- 皮膚接触
-
疥癬(かいせん)
- 糞などの経口感染
-
サルモネラ感染症
カンピロバクター感染症 - ダニ類からの感染
-
日本紅斑熱
ツツガムシ病
このように、さまざまな感染症にかかるおそれがあるのです。
参考:東京都環境局|表.アライグマ・ハクビシンが媒介する主な感染症 (最終閲覧日:2023年11月27日)
確実なハクビシン駆除はプロに任せるのがベスト
「自分で駆除できるか不安」
「追い出し後の侵入口の封鎖や清掃は、手間や危険があるならやりたくない」
そう思ったら、ハクビシン駆除の専門業者に任せるのがおすすめです。
駆除・対策・清掃に対応した専門業者に任せれば、しっかりとハクビシンを追い出し、侵入口の封鎖もして、清掃までスピーディーに解決してくれます。
ハクビシン駆除の費用相場
ハクビシン駆除業者に依頼するとなると、気になるのは費用ですよね。
そこで、弊社にご相談いただいたハクビシン駆除の施工で、実際にかかった費用をグラフにしましたのでご覧ください。
このグラフを見ると、一番多い価格帯は15万円〜20万円未満でした。
しかし、二番目に多いのが25万円~30万円未満と、かかった費用にバラツキがあるのがわかります。
その理由は、被害の大きさや駆除するハクビシンの数、駆除する場所の広さによって、かかる費用が異なるためです。
被害が大きいほど、費用はどうしても高くなってしまいます。
ハクビシンが屋根裏にいることがわかったら、被害が大きくなる前になるべく早く業者に相談しましょう。
業者探しに困ったら害獣駆除110番へ
専門業者を利用してハクビシンを駆除しようと思っても、どこに任せればいいのか迷ってしまいますよね。
そんなときは、ぜひ【害獣駆除110番】をご利用ください。
害獣駆除110番では、ハクビシンをはじめとした害獣駆除の専門業者をご紹介しています。
ご紹介する業者はハクビシンの駆除はもちろん、対策や清掃もまとめて対応可能です。
また、お問い合わせは24時間365日いつでも受け付けているので、被害状況が悪化する前にすぐにでもご相談いただけます。
現地調査・お見積りは無料※で承っておりますので、業者に依頼するのが初めての方でも安心してご依頼ください。
ハクビシン被害でお困りの方は、まずはお気軽にお電話ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ハクビシン駆除に関するFAQ
- 殺したり捕まえたりしてはいけないの?
-
ハクビシンは鳥獣保護管理法によって、許可なく捕獲・殺傷することは原則禁止されています。
勝手にハクビシンを殺したり捕まえたりすると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科せられる可能性があるため、絶対にやめましょう。
参考:環境省|鳥獣の違法捕獲の防止 (最終閲覧日:2023年11月27日)
- 市役所に相談したらハクビシンを駆除してもらえる?
-
基本的に駆除はしてもらえませんが、サポートがあります。
市役所などの自治体は、基本的にハクビシンの駆除はおこなっていないところが多いです。
しかし、ハクビシンによる被害を相談すると、以下のようなサポートを受けることができます。- ハクビシン駆除に関するアドバイス
- 捕獲器の貸し出し
- 駆除業者の紹介
- 捕獲許可の申請
なかにはハクビシンの捕獲駆除をおこなっている自治体もあるため、お住まいの地域の自治体に問い合わせてみましょう。
参考:板橋区|ハクビシンの被害について (最終閲覧日:2023年11月29日)
- 超音波や光に追い出し効果があるって本当?
-
ハクビシンの追い出しに、超音波や光を使った方法は効果が期待できません。
このことは実験により証明されています。超音波 20kHz~50kHzの超音波に対して、「スピーカー注視」や「耳介動作」などの音を聞く反応を示したものの、明確な警戒・忌避反応を示す個体はいなかった。 光 光の照射を忌避せず、むしろ興味を持つ可能性があり、照明装置を使った方法は効果的な対策とはいえない。 参考:J-STAGE|ハクビシンおよびアライグマにおける純音に対する反応を指標とした可聴域の検証 (最終閲覧日:2023年11月29日)
参考:J-STAGE|光照射はハクビシンに対して忌避効果があるのか? (最終閲覧日:2023年11月29日)そのため、超音波や光を使ってハクビシンを駆除するのはおすすめできません。1章でご紹介した、大きな音・忌避剤・燻煙剤を試してみましょう。
- 今後も被害にあわないためにはどうすればいい?
-
ハクビシンを寄せ付けない環境を作りましょう。
ハクビシンを寄せ付けないようにするには、エサになるものや繁殖場所をなくすことが大切です。
日頃から以下のような対策を心がけましょう。- 生ゴミは家の周りや農地に放置しない
- 庭木の果実や廃棄する野菜を放置せず収穫する
- ペットのエサの食べ残しをそのまま放置しない
- 池で魚を飼育している場合は、池を金網で覆う
- 家庭菜園や畑の作物はネットや電気柵で防護する
- 庭や畑の周りを定期的に草刈りして見通しをよくする
- 伸びきった庭木は剪定する
参考:東京都環境局|被害を防ぐために (最終閲覧日:2023年11月29日)
ハクビシンを寄せ付けない方法について、詳しく知りたい方はぜひこちらの記事もご覧ください。
まとめ
- ハクビシンを追い出す方法は「大きな音」「忌避剤」「燻煙剤」
- 追い出し後は侵入口の封鎖と清掃・消毒が大事
- 自力での追い出しにはリスクもある
厄介なハクビシンは自力で追い出すことも可能ですが、感染症などのリスクもあります。
また、侵入口の封鎖は知識と経験が必要になり、すべての侵入口を見つけて封鎖するのは難しいかもしれません。
自力での駆除に限界を感じたら、ハクビシン駆除の専門業者に相談しましょう。
スピーディーに駆除し、再発防止対策や清掃、消毒までしっかり対応してもらえます。
業者探しでお困りでしたら、ぜひ「害獣駆除110番」へお電話ください。
日本全国の加盟店のなかからすぐに対応できる業者をご紹介いたします。