「ハクビシンの被害が続いている!捕まえたい!」
「でもどうやって捕獲することが効果的なのかわからない……」
ハクビシンが家屋に住み着いてしまうと、糞尿による悪臭や住宅汚染、農作物の食害、感染症などいくつもの被害につながるおそれがあります。
そのため、被害が広がる前に捕まえたいと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかしハクビシンは鳥獣保護法に該当するため、無断で捕獲することは禁止されています。
許可を得たとしても、一度捕獲に失敗するとハクビシンの警戒心も強まり、再び捕獲することが難しくなることも考えられます。
そこでこの記事では、ハクビシンの捕獲を成功させるために、次のことについて解説していきます。
- ハクビシンの捕獲におすすめの3種類の罠とそれぞれの特徴
- 罠に設置するとハクビシンが近づきやすいエサの種類
- 捕獲の成功率を上げる罠の設置場所の選び方
ハクビシンの捕獲を成功させ、被害に悩まされることなく快適に生活できるよう、ぜひ参考にしてください。
ハクビシンの捕獲に効果的な罠は主に3種類
ハクビシンを捕獲する際には罠の使用が効果的です。
罠の種類は主に「吊り餌式」「踏み板式」「くくり罠」の3種類に分けられます。
「吊り餌式」と「踏み板式」は箱罠と呼ばれています。
箱に罠を設置し、引っ掛かると扉が閉まり捕獲されるといった仕組みです。
「くくり罠」はワイヤーを使用した罠です。
それぞれ異なる特徴があるためご紹介いたします。
吊り餌式
先端に釣針のように曲げた金属の棒が箱罠の上からぶら下がっている形状をしています。
曲がった金属部分にエサを突き刺しおびき寄せるのです。
ハクビシンがエサを食べようとエサや金属棒を咥えたり、つかんだりすることでトリガーが外れ、扉が閉まる仕組みとなっています。
踏み板式
罠の底面に板状の仕掛けがあるあります。
エサを踏板より奥側の底面に撒いておき、エサを食べようとしたハクビシンが板の上に乗った重みで板が下がります。
板が下がることでトリガーが外れ、扉が閉まる仕組みです。
くくり罠
ワイヤーを輪の状態にし、地面に見えないように設置します。
輪の中を踏むことで罠が作動し、輪が小さくなることで足を締め付け抜けないよう捕獲する方法です。
主に屋外で使用します。
小型で持ち運びしやすいため大量に設置することも可能です。
価格も比較的安価で購入することもできますし、知識があればホームセンターで材料を揃えれば自分で作ることもできるでしょう。
輪の直径は12cm以下程度し、幼児やペットのいる場所では誤って引っ掛からないよう注意してください。
設置するエサのおすすめは甘い果物
罠を設置する際にはエサが必要になります。
ハクビシンは雑食性なためカエルやねずみ、昆虫、果物など何でも食べます。
しかし、罠に設置するエサはなるべく簡単に入手できる身近なものがいいでしょう。
ハクビシンは甘い果物を好むため、バナナやリンゴ、ナシなどを使用するといいです。
吊り餌式の罠を使用する場合は、リンゴなど固く突き刺しても落ちないものを選びましょう。
バナナなどの柔らかいものはエサだけ外して逃げていくこともあるため気をつけてください。
ミカンネットなどにエサを入れてそれをトリガーに結びつけることもできます。
こうすることで針に突き刺さらない柔らかいエサの使用も可能になります。
他にもピーナッツや魚肉ソーセージなどの使用も効果的です。
捕獲率を上げるコツはハクビシンの通り道に罠を設置すること
罠を仕掛ける場所のポイントはいくつかありますが、ハクビシンがどのルートから侵入しているかを把握しておかなければいけません。
適切な箇所に罠を設置しなければ、捕獲率も大きく低下します。
ハクビシンが通ったと思われる獣道や足跡などの痕跡を探すことで効果的な仕掛け場所を見つけること可能です。
ハクビシンは畑の用水路や川の周辺をよく通ります。
さらに同じ場所を通る習性があるため、そこに罠を仕掛けると良いでしょう。
箱罠を設置する際には平らな場所を選びましょう。
箱罠が不安定な状態ですと、エサを食べに来たハクビシンが警戒してしまいます。
斜めに設置してしまうことでトリガーの動きが重くなり、罠が正常に作動しない可能性もあります。
他にもハクビシンが箱罠に寄り掛かかることや、上に乗ってしまうと箱罠が揺れ、トリガーが外れてしまうこともあるので注意が必要です。
平らな場所がない場合は、足などで地面を少し慣らしてから設置してください。
こうした作業に自信のない方は、無理をせず業者へ相談するとよいでしょう。
罠を仕掛けての捕獲は時間がかかることもあり、その間にも糞尿による健康被害などが進行してしまうことがあります。
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無許可での捕獲は「鳥獣保護法」に違反します
ハクビシンの捕獲方法についていくつかご紹介してきましたが、ハクビシンは「鳥獣保護法」という法律により許可なく捕まえ、処分することができません。
そのため、自分で駆除してしまうと鳥獣保護法を違反したということになってしまいます。
しかし農作物や生活被害を発生させているハクビシンに対しては、県や市の許可を受けることで捕獲することができます。
捕獲する際には国に指定された「狩猟免許」が必要です。
そのため捕獲したいと考えている場合は、狩猟免許を持つプロの業者に依頼しましょう。
業者に依頼することで罠も設置してもらえます。
ハクビシンの被害に遭われたとしても自分で解決することは困難です。
自治体によっては箱罠を設置してもらえる場合もあります。
正しい方法で駆除しなければ法律を違反してしまうことになるため注意しましょう。
まとめ
ハクビシンを捕獲するための罠はいくつもあります。
それぞれ特徴が異なるため、ご自身の状況に合わせて使い分けることが重要です。
仕掛けるエサや場所について知っておくことで、より効果を得ることができるでしょう。
ハクビシンを捕獲する際は鳥獣保護法に注意しなくてはいけません。
無許可で捕獲してしまうと大きなトラブルに巻き込まれてしまうおそれがあります。
捕獲を行う際には県や市の許可を得て、狩猟免許を持つプロの業者に依頼するといいです。
プロによるスムーズな作業と、安心感を得ることができるでしょう。
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