夜間の騒音、屋内の悪臭やペットへの攻撃など、イタチは害獣としての一面があります。
イタチ被害にあった場合は早めに解決したいものですが、すんなりとはいかないこともあります。
まずは、イタチの生態・習性や性格などを知ることから対策をしましょう!
この記事ではイタチの鳴き声や分布などの生態情報とすぐにできる防除対策までまとめました。
- 日本に生息する2種類のイタチの生態
- イタチの高い運動能力
- イタチがもたらす被害の実態
- イタチを家から追い出す方法と注意点
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日本に生息する2種類のイタチの生態
日本には在来種の「ニホンイタチ」と外来種の「シベリアイタチ(チョウセンイタチ)」の2種類がいます。
そっくりで見分けるのがむずかしい2種の特徴をまとめました。
シベリアイタチ(チョウセンイタチ)
日本にもともといる在来種のニホンイタチは現在数が減っているため、害獣被害や街中で見かけるイタチはシベリアイタチがほとんどです。
シベリアイタチは別名「チョウセンイタチ、タイリクイタチ」とも呼ばれています。
輸入された経緯や正確な時期はわかっていません。
「毛皮を目的として輸入された、戦後に荷物とまぎれて九州に持ち込まれた」といわれています。
1970年代には京都の都市部を中心に、シベリアイタチが人家に侵入する被害が報告され以来被害は続いています。
チョウセンイタチは冬になるとやや黄色っぽい明るい冬毛になります。
夏になると、冬毛が抜けやや暗い褐色の夏毛になります。
分布 | 主に西日本に分布 |
顔の特徴 | オス:16~21㎝ メス:13~16cm |
特徴 | 黄色っぽい色 |
繁殖期 | 4~5月に交尾、6~8月に育児をする |
参考:斎藤 昌幸,金子 弥生,渡辺 茂樹,塚田 英晴[都市における食肉目動物研究 2]
ニホンイタチ
ニホンイタチは日本の固有種ですが、地域によっては外来生物として扱われています。
ネズミを食べるニホンイタチは、ネズミ対策として本来は生息していない北海道や宮古島などに放たれました。
結果ニホンイタチがその地域の固有種を食べ始め「国内由来の外来種」として、地域によっては警戒されています。
また「イタチごっこ」など言葉が残っているように、日本人とニホンイタチの関係は古くから続いています。
ですが「人を切り裂く妖怪かまいたち」「イタチの最後っ屁(意味:追い詰められた時の最後の一手。イタチが興奮して放つくさいニオイが由来)」など、昔からあまりよいイメージではないようです。
分布 | 本州に広く分布 |
顔の特徴 | オス:27~37cm メス:16~25cm |
しっぽの長さ、特徴 | オス:12~16cm メス:7~9cm褐色 |
繁殖期 | 4~5月に交尾 |
イタチの種類についてはこちらの記事でも解説しているので、参考にしていただけるとイタチについてさらによく理解できるはずです。
参考:環境省[チョウセンイタチ及びコウノトリの見分け方~誤認捕獲の防止について~]
参考:河内 紀浩、中村 泰之、渡邉 環樹[国内由来の外来種ニホンイタチ Mustela itatsi による絶滅危惧種ミヤコカナヘビ Takydromus toyamai の捕食]
イタチの生態、習性、行動
ここからはイタチ科全般の生態や習性をご紹介します。
シベリアイタチ、ニホンイタチに問わず当てはまるため参考にしてください。
木登りと水泳が得意
人家にイタチが入ると、イタチは屋根裏に巣を作ることがあります。
イタチは木登りが得意なため、雨どいや木の枝を使い屋根裏の通気口や瓦の隙間から中に侵入してしまいます。
さらに、泳ぎも得意で水を恐れません。
イタチは、カエルやザリガニなどを捕食するため水の中に潜り、カワウソのように泳ぎます。
こちらの動画では、実際にイタチが泳いだり、壁面を走ったり登ったりする様子が見られます。
体長30㎝なのに3㎝の穴を潜り抜ける
イタチの体長は15~30㎝ほどですが、わずか3㎝ほどの穴をすり抜ける器用な動物なんです。
ペットボトルのフタが大体2.8㎝ほどのため、ペットボトルのフタほどの大きさがあれば通過できます。
イタチの侵入対策をする際は、目の大きな金網やネットでは通り抜けられるので、設置の際には網目の大きさまで注意を払いましょう。
雑食でゴミや農作物を食い荒らす
イタチは雑食性の動物で基本的になんでも食べます。
人家にイタチが侵入する理由のひとつは、近くに生ごみや農作物などの食べ物があるからです。
また食料品店に住み着き、商品の食べ物を荒らしていたケースもあります。
害獣は住み心地のいい場所を発見すると何度も侵入し、やがて住みつきます。
被害に一度遭うと同じイタチが何度も戻ってきたり、別のイタチが現れたりするため徹底した対策が必要です。
採ったエサは自分の巣穴に持ち帰る
イタチは取った獲物をその場で食べますが、場合によっては安全な巣穴まで持ち帰ります。
エサはカエルやザリガニなどの水辺の動物に加え、ハトなどの鳥やネズミも捕食します。
イタチが家に住み住み着くと、天井裏などに食べ残した動物の死体や羽などが散乱している場合もあるんです…。
イタチは狂暴な性格で怖いもの知らず
2015年3月にイギリスを中心に、キツツキ(ヨーロッパアオゲラ 体長30㎝ほど)の背に乗って空を飛ぶ子イタチの写真が話題となりました。
一見合成写真のようですが、じつはこれイタチがキツツキを狩猟している瞬間なんです。
写真を見てわかるとおり、イタチは自分の体長よりも大きな獲物を捕食する怖いもの知らずな動物です。
動画のBBCのキャスターによると「メスの子イタチはマース (チョコレートバー)と同じぐらいの体重だが、ライオンのように獰猛」とのこと。
ペットとして飼育されているフェレットは人懐っこい一方で、野生のイタチやオコジョは気性が荒く、攻撃的です。
かわいい顔に反して鋭い牙と長い爪で、噛みつかれたり引っかかれたりする可能性もあるため、安易に近づくのは危険です。
1年中活動、夜行性のため1日で夜がもっとも活発
イタチは冬眠しません。
たいていの動物は冬になると活動量が減りおとなしくなります。
しかしイタチは雪の中でもトンネルを掘って、活発に行動します。
またイタチは昼に活動することもありますが、基本は夜行性です。
そのため、「夜間に走り回りうるさい」「冬でも食べ物を荒らされる」などの被害が報告されています。
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イタチの鳴き声
イタチは普段あまり鳴きません。
しかし、威嚇の際には「キッキー」「キャッキャッ」と甲高い声で鳴きます。
- 威嚇のとき
-
罠にかかった、猫などの敵が来たなど
- 求愛行動のとき
-
4月が近くなるとオス・メスのイタチが鳴き始める
- 子どもが親を呼んでいるとき
-
小さな声で弱弱しい「キューキュー」という声
愛知県や和歌山県など日本各地では「イタチが鳴くと不吉」という伝承があります。
理由は定かではありありませんが、昔からイタチの鳴き声を聞くのはそれだけ珍しいことだったのかもしれません。
現在イタチは市街地にまで生息域を広げています。
屋根裏からイタチの声がしたら、イタチが住んでいる可能性があるため確かにいいことではありません。
参考:国際日本文化研究センター
イタチの分布は西日本が多い
※イタチの捕獲がない都道府県は省いています。
チョウセンイタチの分布は西日本が多いといわれています。
環境省がまとめた2016年のイタチの捕獲頭数を見ると、大阪府・京都府・滋賀県の西日本の捕獲件数が100匹を超えています。
一方で、関東から九州まで広く分布していると捕獲頭数からわかります。
大阪府のような飲食店が多い地域から農業が盛んな千葉県まで、イタチ被害に注意が必要です。
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住み着いたイタチがもたらす被害
ここまでは、イタチの生態についてみてきました。
次からは、イタチによる被害や対策を見ていきましょう。
イタチは基本的には夜行性で、小さな隙間に潜り込んだり、壁を登ったりできます。
器用さと柔軟性をあわせ持ったイタチは、気づかれず人家に住み着くこともあるため要注意です。
家を破壊するうえにうるさい
イタチは屋根裏に住み着くと、断熱材(グラスウール)をはぎ取って巣材にします。
さらに天井裏でフン尿をするため「天井にシミができて臭い!」という事態にもなります。
また、イタチは夜行性のため夜に行動します。
「天井裏で毎晩ドタバタと走り回られ、夜うるさくて眠れない!」と、困っている人が多いんです。
天井裏や床下にフン尿をして臭い
イタチが住み着くといたるところでフン尿をします。
そのため、家の中が獣臭くなってしまいます。
さらに、イタチは興奮したり、危険を感じたりすると「臭腺(肛門腺)」から臭いにおいを放ちます。
「イタチの最後っ屁」という言葉が残るほど強烈なニオイを食らわないよう、万が一出くわしても刺激しないようにしましょう。
ノミや病気を広めるおそれがある
イタチに限らず、野生動物にはノミが寄生していることが多いです。
イタチが庭や家の中を歩き回ると、落ちたノミが人間に寄生するおそれがあります。
蚊に刺されても放っておけば1日程度で腫れやかゆみはひきますが、ノミの場合は強烈なかゆみと固い腫れが数日間ひきません。
蚊用の塗り薬では、効果が薄いためノミ用のかゆみ止めが必要です。
さらに、野生のイタチが高病原性鳥インフルエンザウイルス (HPAIV)を運んでいる可能性も指摘されています。
HPAIVは鳥インフルエンザの中でも、鳥が感染すると高い確率で死亡するウイルスです。
鳥インフルエンザは鳥から鳥への感染だけでなく、イタチやネズミなどの野生動物の口や体などに付着したものが感染する場合もあります。
人間が鳥インフルエンザに感染するのはまれですが、ペットの鳥類や庭でニワトリを飼っているかたは要注意です。
イタチの被害についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
参考:農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター[野生動物による高病原性鳥インフルエンザウイルス伝播の可能性]
参考:厚生労働省 [鳥インフルエンザに関するQ&A]
イタチが嫌いなもので追い出す
「イタチが家に住み着いた!」とお困りの方は、イタチが嫌いなものを使って追い出しましょう!
後述しますが、イタチの捕獲には法的な許可が必要です。
そのため申請が降りるまで時間がかかります。
ですが、イタチの追い出しに許可は不要なので、まずは追い出しから試しましょう。
まずはイタチの嫌いなものを試してみましょう!
イタチの追い出し方に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
イタチは強い匂いがキライ
イタチ科の動物は嗅覚に優れ、仲間同士の個体判別も匂いでおこなっているといわれています。
イタチが家に出たら、匂いの強い木酢液、漂白剤、お酢やクレゾール石鹸などをまいてみましょう。
漂白剤やお酢はすでに自宅にある方も多いです。
木酢液は木を炭にする際にとれる副産物で、防虫剤などに利用します。
クレゾール石鹸は主に医療現場で使われる消毒液です。
木酢液・クレゾール石鹸はどちらも正しく使えば人間に害のないものです。
匂いの強い木酢液などをイタチが侵入しそうな場所やイタチがいそうな場所にまいておけば、イタチを追い出せるかもしれません。
直接壁や木材にかけるのに抵抗があれば、新聞紙を丸めて木酢液などをかければOK。
それをイタチのいそうな屋根裏や床下にまきましょう。
匂いはしばらくたつと薄まるので定期的に取り換えてください。
強い光や点滅する光も苦手
イタチは強い光や点滅する光が苦手です。
また、光を見ると「人間に見つかった!」と驚いて逃げる場合もあります。
そこで、クリスマスのイルミネーションを使ってイタチを追い出しましょう。
イタチが侵入しそうな場所などにイルミネーションを設置し、あとは放っておくだけです。
光がより反射するようアルミ箔をイルミネーションの後ろに張ったり、CDをぶら下げておくのも効果的です。
うまく追い出せたら清掃と再発防止を忘れずに
イタチが出ていったら、次は清掃と再発防止のためのちょっとしたDIYをおこないます。
イタチは屋根裏や床下に巣を作るため、そこを掃除します。
まずは、イタチがいないか確かめるために天井をほうきでつついたり、床下に向けてフライパンを鳴らしたり、騒がしくします。
イタチがいないと確認できたら、いよいよ清掃です。
イタチのフンやイタチが運び込んだ動物の死体などが散乱しているかもしれません。
放っておくとカビ、ハエやウジなどの発生が考えられるためきれいに取り除きましょう。
マスク、眼鏡や使い捨て手袋でしっかり防御して清掃をおこないます。
イタチのフン、動物の死体はたいてい燃えるゴミで処分できます。
しかし、イタチが荒らしやすいグラスウールは自治体によっては引き取ってくれないかもしれません。
ゴミの処分は各自治体で微妙に異なるため、不安なかたは確認しておきましょう。
イタチが再び侵入しないように、侵入口をふさぎます。
イタチは約3㎝、ペットボトルのフタ(2.8㎝)の穴をすり抜けられます。
小さな金網の破れや建物の隙間からも侵入するおそれがあるため、徹底的に探しましょう。
穴を見つけたら金網、針金や鉄板などでしっかりとふさぎます。
壁に立てかけた程度では、力ずくで侵入する可能性があるためネジやクギなどでしっかりふさぎましょう。
地面、外壁や雨どいにイタチの足跡がないか探し、それを頼りに侵入口を探しましょう。
イタチは木登りできるため、屋根の上も忘れずに確認します。
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イタチを自分で駆除すると法律違反になる場合がある
「何度追い払っても戻ってくるからイタチを捕まえたい!」という方、ちょっと待ってください。
イタチは「鳥獣保護管理法」で守られているため、勝手に駆除や捕獲をすると法律違反になるかもしれません。
鳥獣保護管理法とは、一言でいえば「野生動物保護のため、勝手な捕獲、狩猟、駆除は禁止する」という法律です。
鳥獣保護管理法にのっとりイタチを捕獲するには「許可捕獲」を申請するか、「狩猟で捕まえるか」のどちらかです。
許可捕獲と狩猟の違いはあとで説明しますが、狩猟には狩猟免許が必要です。
また狩猟には期間があり、時期によっては狩猟できません。
そこでイタチをすぐに捕まえたいなら「許可捕獲」を申請します。
参考:法令検索 e-GOV[鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律]
許可捕獲の申請の流れ、申請条件について
許可捕獲の申請は、お住まいの地域の行政機関におこないます。
「原則狩猟免許を持っている」という条件もありますが、自治体によっては条件次第で許可が降りるかもしれません。
申請が通れば、罠を仕掛けて捕獲ができます。
ただし、捕獲後のイタチの処分は自分でおこないます。
その際にはイタチが苦しまない処分方法を選択し、処分後の死体も自治体の指示に従い適切に処理しましょう。
参考:群馬県吾妻市 [狩猟免許を持たない方の有害鳥獣捕獲について]
イタチの捕獲方法の詳細はこちらの記事をご覧ください。
イタチの捕獲には法律がかかわるため、慣れていないと大変です。
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許可捕獲と狩猟の違いについて
ざっくり捕獲と狩猟の違いをまとめました。
イタチの場合、大きな違いは「捕まえられる動物・狩猟鳥獣の種類」です。
- 狩猟
-
- 捕まえられる
動物 -
法律で決まっている48種
- 捕獲できる
イタチの種類※ -
ニホンイタチ オス
チョウセンイタチオス・メス - 期間
-
法律で決まった時期だけ
- 目的
-
問わない(自分で食べる、ジビエとして売るなど)
- 狩猟方法
-
猟銃や罠など、決められた狩猟方法(法定狩猟)
- 捕まえられる
- 捕獲
-
- 捕まえられる
動物 -
狩猟対象48種と狩猟対象以外の動物
- 捕獲できる
イタチの種類※ -
ニホンイタチ オス・メス
チョウセンイタチ オス・メス - 期間
-
申請すればいつでも
- 目的
-
生態系への被害防止、農業への被害防止、個体数の調整
- 狩猟方法
-
方法は問わない(爆弾、毒薬など危険なものは制限あり)
- 捕まえられる
※長崎県対馬のチョウセンイタチは自然分布の在来種であり絶滅危惧種、対馬でチョウセンイタチは捕獲禁止です。
また地域によっては、狩猟鳥獣であっても禁止や規制をかけている場合もあります。
詳しくは許可捕獲申請時に、行政機関にお尋ねください。
イタチは他の動物よりも狩猟と許可捕獲の違いが少しややこしいんです…。
「ニホンイタチのオスは狩猟鳥獣、メスは対象外。2017年以前はチョウセンイタチもメスは対象外」と種類と性別によって異なるため混乱する方も多いようです。
参考:農林水産省[捕獲に関する基礎知識]
イタチと他の動物の見分け方
慣れていないとイタチかどうか判断に迷う動物もいます。
そこでイタチとほかの動物の見分け方を、ご紹介します。
イタチと動物たちの大きさ比較
イタチは意外と小さな生き物なので、大きさを見れば予想できます。
イタチの大きさと、人家に侵入して問題になる動物の大きさをまとめました(比較用に身近な猫と柴犬も入っています)。
ネズミより大きく猫より小さいならイタチの可能性があります。
イタチと他の動物の足跡比較
イタチは木登りが得意なため、雨どいや屋根の上などにも足跡を残します。
以下の足跡がないか確認しましょう。
屋根裏を走り回る足音が大きく、上記以外の足跡があった場合はアライグマなどの可能性があります。
庭や外壁に下記の足跡がないか確認しましょう。
イタチに似た動物とその鳴き声や特徴
イタチと同じように、人家に侵入する生き物の鳴き声をまとめました。
タヌキ
タヌキは本州に広く分布する「ホンドタヌキ」と北海道に生息する「エゾタヌキ」がいます。
今回は分布が広い、ホンドタヌキをご紹介します。
分布 | 本州に広く分布 |
体長 | 55~65cmほど |
鳴き声 | クーン、キューン |
参考:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構[鳥獣害情報提供センター]
アライグマ
分布 | ほぼ日本全都道府県に分布 |
体長 | 40~60cm |
鳴き声 | クルクルクル、キュッキュ |
ハクビシン
分布 | ほぼ日本全都道府県に分布 |
体長 | 60cmほど |
鳴き声 | キャッキャ、キャーキャ |
ドブネズミ
分布 | ほぼ日本全都道府県に分布 |
体長 | 10~30cmほど |
鳴き声 | チューチュー、キィーキィー |
誤った捕獲を減らそう!イタチとよく似た動物
イタチ、フェレット、オコジョといった動物はかわいらしい顔で、日本でも注目を集めるようになりました。
どれもかわいらしい小型動物ですが、判断がつかない方も多いはず。
万が一誤って捕獲しないよう、イタチに似た動物をまとめました。
狩猟鳥獣に制限がない許可捕獲でも誤って動物を捕獲した場合は、勝手に駆除をしてはいけません。
必ず行政機関に相談、場合によっては警察に相談しましょう。
テン
本州や四国に生息しているイタチ科の動物です。
イタチよりもやや大きく、冬は明るい黄色の毛皮になります。
近年イタチとともに農作物を荒らす動物として問題になっています。
フェレット
イタチ科の動物を人に慣れるよう改良した、愛玩動物です。
日本には生息しておらず、今のところ野生化も確認されていません。
迷子や捨てられた個体の可能性が高いため、落とし物(遺失物)として警察に相談しましょう。
オコジョ
北海道にいるエゾオコジョが有名ですね。
オコジョは東北から中部地方にかけても生息しています。
順絶滅危惧種で捕獲や狩猟は禁止されていますが、誤って捕獲した場合は行政機関に相談すれば問題ありません。
アメリカミンク
特定外来生物に指定されている、動物です。
北海道で多く確認されています。
個体によって毛皮の色が異なり、黒っぽい色や白っぽい色までさまざまです。
まとめ
イタチはかわいい見た目に反して凶暴で、衛生的にも問題があります。
またイタチの駆除には法律が絡むこともあり、捕獲・駆除が困難です。
害獣の駆除をする際には、害獣駆除の知識を持ったプロに任せることが最善策でしょう。
イタチの駆除はプロに任せるべきですが、「業者を呼んでも時間がかかる、とりあえず何か試してみたい」という方もも多いかと思います。
本記事でご紹介したイタチの特徴と忌避方法を参考にして、イタチ対策をおこなってください。
もしも「どの業者に依頼すべきかわからない」なら【害獣駆除110番】にご連絡ください。
【害獣駆除110番】は24時間365日全国からイタチ駆除の依頼を受けています。
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参考:エキゾチックアニマルの栄養学 4.フェレット
参考:国土交通省[イタチ(ニホンイタチ)]
参考:国立環境研究所[侵入動物データベース]
参考:大阪府[イタチでお困りの方へ]