「コウモリの巣はどこに作られるの?」
「コウモリの巣の見つけ方は?」
コウモリの巣は、コウモリが集団で住み着いている場所のことを指します。
鳥の巣のように形があるわけではないので、イメージは寝ぐらに近いです。
そんなコウモリの巣は以下のような場所の近くにあります。
- キーキーという鳴き声が聞こえる場所
- 一ヵ所にフンが大量に落ちている場所
- コウモリが出入りしている場所
今回はコウモリの巣の特徴からコウモリを見つけたときの対処法まで詳しく解説します。
具体的には以下のとおりです。
当記事を読めばコウモリの巣の特徴や場所がわかり、自力でも巣を探せるようになりますよ。
コウモリのすみかを特定し、一日でも早く家から追い出しましょう。
※コウモリを無許可で捕獲・駆除することは法律で禁止されています。もし家の中でコウモリを見つけたら、自分では忌避剤(きひざい)などで追い出すだけにとどめましょう。
コウモリの巣は集団で住み着いている場所を指す
冒頭で触れたとおり、コウモリの巣はコウモリが集団で住み着いている場所のことを指します。
巣というよりは寝ぐらに近いイメージです。
民家では狭くて暖かい場所が好まれます。
詳しくは後述しますが、おもに以下のような場所です。
- 屋根の隙間
- 換気口の中
- シャッターの中
- 雨戸の中
また、民家のこのような場所に住み着くのは基本的にアブラコウモリです。
アブラコウモリの生態は以下をご覧ください。
民家に住み着くのはアブラコウモリ
アブラコウモリは通称「イエコウモリ」とも呼ばれます。
体長は4~6cmほどで、コウモリのなかでは小型の種類です。
民家の屋根裏、戸袋、瓦の隙間などから侵入し、内部を寝ぐらにします。
一見かわいい顔をしていますが、一度住み着かれると大量のフン尿や鳴き声の被害が出るため、早く適切に対処することが大切です。
アブラコウモリのことをもっと知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
コウモリの巣は狭くて暖かい場所に作られやすい
先ほど簡単に触れましたが、コウモリの巣は狭くて暖かい場所によく作られます。
- 屋根の隙間
- 換気口の中
- シャッターの中
- 雨戸の中
例えば瓦屋根の家では、瓦と瓦のわずかな隙間に住み着くことがあります。
コウモリは1cmの隙間があれば出入りできるので、人間が気にならないくらいの隙間からいつの間にか侵入し、内部に住み着いてしまうことがあるのです。
他にも、長期間開けていないシャッターや雨戸の隙間に住み着くこともあります。
久しぶりに戸を開けようとしたときに初めて存在に気付くケースも多いようです。
閉め切った雨戸の隙間に住み着いたアブラコウモリ
出典:山城害虫駆除ブログ|コウモリ駆除(雨戸の隙間に)精華町(最終閲覧日:2024年4月17日)
以下の記事ではコウモリに好かれる家の特徴を解説しています。
ぜひあわせて読んでみてください。
コウモリの巣の簡単な見つけ方
では、形がないコウモリの巣(寝ぐら)はどのように見つけるのでしょうか?
じつは、巣の見つけ方は意外と簡単!
次のようなサインがあったら、その近くには巣があることが多いです。
- キーキーという鳴き声が聞こえる場所
- 一ヵ所にフンが大量に落ちている場所
- コウモリが出入りしている場所
では、上記のポイントを詳しく解説します。
キーキーという鳴き声が聞こえる場所
日が沈んだあと頻繁に「キーキー」「チチチチ」という鳴き声が聞こえる場所はありませんか?
コウモリは夜間に活動するので、日没後に頻繁に鳴き声が聞こえる場所には、たくさんのコウモリが住み着いていると考えられます。
実際の鳴き声は以下の動画をご覧ください。
鳴き声に加えて「バサバサ」「ガサガサ」という羽音が聞こえることもあります。
同じ場所から頻繁に鳴き声や羽音が聞こえるなら、そこにはすでにコウモリが住み着いていると考えたほうがよいでしょう。
一ヵ所にフンが大量に落ちている場所
一ヵ所にフンが大量に落ちている場合は、その近くに巣があるかもしれません。
コウモリは同じ場所にフンをする「ためフン」という習性があります。
また、一日で体重の半分近い量のエサを食べるため排泄回数がとても多く、大量のフンをします。
住み着いている数が多ければそのぶんフンの量も増えるので、一ヵ所に大量のフンが集まっていたらたくさんのコウモリが住み着いているサインです。
屋根裏だけでなく、換気口やベランダ、雨戸の枠など、外から見える場所にもフンをすることがあるので、注意深く探してみましょう。
コウモリのフンには有害な病原菌や寄生虫が含まれていることがあります。
もし見つけても触らないようにしましょう。
また、コウモリのフンは乾燥すると粉々になり、空気中に舞いやすくなります。
確認のために近づく際は吸い込まないようにマスクを着用しましょう。
雨戸枠にたまった大量のコウモリのフン
出典:有限会社美鈴環境サービス|雨戸に棲みつくコウモリはこれで解決(最終閲覧日:2024年4月17日)
コウモリのフンの特徴は以下の記事でも解説しています。
ぜひあわせて読んでみてください。
コウモリが出入りしている場所
外から家全体を見たとき、頻繁にコウモリが出入りしている場所があったら、その奥に住み着いているおそれが高いです。
先ほど触れたように、コウモリは1cmの隙間があれば簡単に出入りできます。
例えば以下のような場所です。
このようなわずかな隙間からも出入りするので、家全体を注意深く観察してみましょう。
コウモリの侵入が確認された約1cmの隙間
出典:株式会社雨宮|コウモリの生態と駆除(最終閲覧日:2024年4月17日)
コウモリを見つけても許可なく捕獲・駆除してはだめ!
では、ここまでのポイントを参考にコウモリを見つけることができたら、どのように対処すればよいのでしょうか?
結論をいうと、自分でできるのは忌避剤などで追い出すことだけです。
コウモリは鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)により、許可のない捕獲・駆除が禁止されています。
コウモリを許可なく捕獲・駆除した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるおそれがあるので、間違っても自分で捕まえてはいけません。
参考:e-GOV法令検索|鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律
参考:環境省|野生鳥獣の保護及び管理ー鳥獣の違法捕獲の防止
(最終閲覧日:2024年4月17日)
鳥獣保護管理法をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
有害な病原菌を持っているので不要な接触は避ける
コウモリはさまざまな病気を媒介する危険な害獣でもあります。
この点からも、コウモリとの接触はできる限り避けたほうがよいです。
例えば、以下のような感染症を媒介する危険性があります。
- ヒストプラスマ症
-
- 原因
-
コウモリのフンが付着した土やほこりに含まれる真菌を吸い込む
- 症状
-
無症状や軽症の人が多いが、重症化すると高熱や咳、呼吸困難を引き起こす
- レプトスピラ症
-
- 原因
-
コウモリの尿に触れたり、尿が付着した土などに触れる
- 症状
-
発熱、頭痛、筋肉痛など。重症化すると命に関わることもある
参考:害獣Buzz|コウモリのせいで病気になる?日本でも気をつけるべき感染症を紹介
参考:厚生労働省|動物由来感染症ハンドブック2021
(最終閲覧日:2024年4月17日)
コウモリは現代でもいまだ不明な点が多く、どのような病気を持っているかわからない生きものです。
接触はできる限り避け、対処が難しければ専門の駆除業者に依頼しましょう。
コウモリの被害や駆除に関するお悩みは、害獣駆除110番までお気軽にご相談ください。
窓口は24時間365日稼働しているので、いつでもすぐにご利用いただけます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
忌避剤でコウモリを追い出すだけならすぐできる
「とりあえず今できることをしたい!」という方は、忌避剤でコウモリを追い出しましょう。
忌避剤の匂いで追い出すだけであれば、許可を取らなくてもすぐに実行できます。
忌避剤には大きく以下の3種類があります。
状況に応じて上手に使い分けましょう。
- 速効性があるスプレータイプ
- 置くだけで効果が出る据え置きタイプ
- 置いても貼り付けても使える固形タイプ
コウモリを追い出す手順は以下のとおりです。
- 侵入経路を特定する
- 忌避剤で追い出す
- 清掃・消毒する
- 侵入経路をふさぐ
上記の内容はこちらの記事でも詳しく解説しています。
おすすめの忌避剤もご紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。
自分で手に負えないときは業者に任せるのが賢明
忌避剤を使っても出ていかないなど、自分では手に負えないときは無理せず業者に任せましょう。
自力では作業しづらい狭い場所や高所もしっかり調査し、家の環境に合った最適な方法でコウモリを追い出してくれますよ。
くん煙剤によるコウモリ追い出し作業
出典:害獣プロテクト|群馬県太田市コウモリ駆除実績(最終閲覧日:2024年4月18日)
消毒作業や侵入対策も引き受けてくれる
業者はコウモリの追い出しだけでなく、その後の清掃、消毒作業や侵入対策も引き受けてくれます。
特にフンの清掃、消毒作業は、自分の身を守るためのきちんとした装備と道具が必要です。
狭い場所で作業することにもなるので、経験のある業者に任せたほうが確実です。
コウモリがいた場所の消毒作業
出典:街の屋根やさん新潟店|新潟市西区にてコウモリの追い出し・消毒・対策工事を行いました(最終閲覧日:2024年4月18日)
害獣駆除110番がご紹介する業者は、コウモリ駆除から侵入対策までトータルに対応※します。
※対応エリア・加盟業者により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
ご相談はLINE、メール、お電話にて24時間365日受け付けています。
まずはお気軽に窓口までお問い合わせください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
まとめ
コウモリの巣は正確には巣ではなく、集団で住み着いて寝ぐらにしている場所のことです。
民家では狭くて暖かい以下のような場所によく作られます。
- 屋根の隙間
- 換気口の中
- シャッターの中
- 雨戸の中
さらに、巣がある場所の近くでは次のようなサインが見られます。
- キーキーという鳴き声が聞こえる
- 一ヵ所にフンが大量に落ちている
- 頻繁にコウモリが出入りしている
上記のようなサインを見逃さず、早く適切に対処しましょう。
ただし、無許可でコウモリを捕獲・駆除すると法律違反となり、罰則が科されることもあります。
自分では忌避剤などで追い出すだけにとどめましょう。
自分では手に負えないときは、早めに害獣駆除110番にご相談ください。
担当スタッフがお話を伺い、お近くの最適な駆除業者をご紹介いたします。