畑や田んぼなどを穴だらけにして荒らしてしまう厄介なモグラ。
できれば大切に育てた野菜や果物をきれいなまま収穫したいですよね?
しかし、モグラは土のなかにもぐっているので、捕獲しようとしてもどこにいるかわからず、てこずってしまった経験はありませんか?
そこで今回は、設置しておくだけでモグラを捕まえることのできる「モグラ捕獲器」のメリット・デメリット、設置方法や使い方についてご紹介していきます。
モグラを退治して、きれいな畑や田んぼを取り戻しましょう。
モグラ捕獲器のメリット・デメリット
モグラを退治する方法は、捕獲器を使用する以外にもたくさんあります。
たとえば、音波を使うものや、土の上に薬剤をまいてニオイで追い出す方法などです。
そのなかでも、モグラ捕獲器を使った方法は「モグラ対策の最終手段」といわれているほど、その効果が期待されています。
しかしどんなに便利な道具でも、いいところやわるいところがあるため、使い方や意味を知る必要があるのです。
そこで、捕獲器を使用することでどんなメリットやデメリットがあるのかをくわしくご紹介します。
【メリット】確実に退治できる
モグラはひとつの巣に1匹しかいません。
つまり捕獲器を設置してモグラを捕獲できれば、その巣にいるモグラを全滅させることができます。
ただし、使い方を間違えるとモグラを傷つけてしまうおそれがあります。
モグラは「鳥獣保護管理法」によって管理されています。
あやまって傷つけてしまうと、法律に違反する可能性もあります。
そのため、捕獲器を使用するときは十分注意して設置しましょう。
参考:e-Gov法令検索|鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(最終閲覧日:2023年11月13日)
【デメリット】設置するのにコツがいる
モグラを捕まえるためには、捕獲器も同じように土の中に埋める必要があり、モグラがいる周辺を一度掘り起こさなくてはなりません。
また、正しい場所に設置しないと全くモグラがかからないというデメリットもあります。
モグラ捕獲器を設置する方法
モグラ捕獲器とは筒状やかご型のものを、モグラがいつも生活しているトンネルの中に設置し、通り道をなくすことで簡単に捕まえることができる道具です。
モグラ捕獲器は初めて農業をする方や、趣味で家庭菜園をしている方など、初心者向けの対策グッズです。
しかし、使い方を間違えると最悪の場合モグラを殺してしまいます。
捕獲器を使う場合は使い方をよく確認し、安全に注意して使用してください。
モグラ捕獲器の設置手順
「モグラ塚」はモグラがトンネルを掘ったあとにできる土の山のことで、モグラ塚の下にトンネルがあります。
土の色が掘り返されて変わっているため見つけやすいでしょう。
モグラのトンネルは2種類あります。
何個もある部屋を行き来する「本道」と、エサを見つけるときに掘る「支道」です。
本道は部屋をつないでいるトンネルで、エサを探すために何度も通っている道なので、本道はモグラを捕まえやすく捕獲器を仕掛けるべき場所です。
逆に支道はエサを探すためにただ掘り進めただけの道なので、あまり意味はありません。
「本道」と「支道」を見分けるために、モグラ塚を踏んで壊してみてください。
モグラが壊れたトンネルを直し始めたら「本道」の可能性が高いです。
壊れたまま放置されている場合は「支道」である可能性が高いです。
捕獲器の中に好物のミミズを入れて本道に設置します。
人間のニオイが捕獲器につくと近づかなくなるため、手袋をつけて作業をするのが大切なポイントです。
モグラは半日エサを食べないとほとんど死んでしまうので、捕まえたら家から10~30km以内の山や森に帰してあげてください。
捕獲器を設置したら、1日から2日おきに捕獲器を掘り起こして確認します。
放置したらモグラが捕獲器の中でエサを食べられず弱っているかもしれません。
仕掛けに失敗していてモグラを捕まえられなかった場合は、別の本道を探して設置しなおしてください。
【注意!】捕獲許可・捕獲後のことを考えて使用すべき
モグラを無許可で捕獲することは、「鳥獣保護管理法」という法律で禁止されています。
そのため、お住まいの都道府県にある野生鳥獣保護窓口、または市町村の害獣対策課に連絡する必要があります。
これをやらないと違反行為となり、懲役や罰金が課せられるおそれがあるため、電話をかけて必ず確認をとってください。
ここまでモグラの捕獲方法をご紹介しましたが、「難しそう」「許可や捕獲後の対応などめんどくさそう」と感じましたら、害獣駆除業者に任せましょう。
業者に相談すれば、役所でモグラ捕獲の許可をとったり、モグラ対策グッズを設置したりする手間のかかる作業を減らすことができます。
また、プロであればモグラ駆除の経験と知識が豊富なため、安全に駆除することができます。
害獣駆除110番には、おもに害獣の追い出しや侵入対策をおこなう害獣駆除のプロが多数加盟しています。
モグラ被害にお悩みの際は、ぜひご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
モグラ捕獲器以外にできる対策
ここまでモグラの捕獲器についてお話してきましたが、捕獲器を使った方法以外にも、モグラの対策はいろんな種類があります。
どうしても捕獲器を用意できない場合などに参考にしてくださいね。
モグラ駆除の詳しい方法はこちらの記事をご覧ください。
音波を発生させて追い出す
音波を発生させてモグラを追い出してしまう方法です。
モグラは音に敏感なので、少しの振動だけでも危険なところだとわかり、近づかなくなります。
すでにトンネルの場所がわかっているときに使いましょう。
穴にさし込むタイプの対策グッズなら本道に垂直にさし込むだけなので、捕獲器よりも手軽に使用することができます。
ただし、大雨が降ってしまうと正常に動かなくなることもあります。
雨予報がでたときは、いったん外しておくとよいでしょう。
忌避剤をまいて追い出す
強烈なにおいを放つ薬剤をまいて追い出す方法です。
モグラは臭いにも敏感なため効果が期待できます。
置くタイプやさし込むタイプ、スプレータイプなどがあり、ほかの対策とは違って、安く売られていることが多いです。
しかし、そのニオイが広がり、仕掛けた周辺がニオイで不快になるかもしれません。
自分でモグラ除けを作ってみる
市販の捕獲器などを買う以外にも、自分でモグラ除けを作る方法もあります。
たとえば、自宅にあるペットボトルを使ったペットボトル風車です。
ペットボトル風車は、羽を回して音や振動をおこしモグラを巣から遠ざける効果があります。
ただし、モグラはかしこくすぐに音や振動になれてしまうため、長期間の使用はおすすめできません。
すぐに捕獲器や薬剤などを用意できないときに、一時的な対策として試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
最後に、この記事の重要なポイントをまとめました。
- 捕獲器はトンネルの本道に仕掛ける
- モグラを殺さないように注意する
- 捕まえたモグラは遠くに逃がす
モグラはかわいらしい見た目をしています。
しかし、畑や田んぼに侵入して野菜などを育てるための大切な土台を荒らす、厄介ないきものであることにかわりありません。
モグラは鳥獣保護管理法によって勝手に捕獲することが禁じられています。
そのため、もしモグラの被害でお困りであれば、自分で捕獲しようとするのではなく専門家に相談することをおすすめします。
プロに依頼すれば、時間と手間をかけずに、安全にモグラ駆除をおこなってもらえますよ。