みなさん、たぬきの鳴き声って聞いたことありますか?犬はワンワン、猫はニャーニャー、たぬきは・・・ポンポコポン?!ほんとうにそんな声で鳴くのでしょうか。
この記事では、普段なかなか接する機会のないたぬきの知られざる正体や、たぬきがわたしたちに及ぼす影響、そしてたぬきを目の前にしたとき、わたしたちは一体どうすればよいのか・・・など、さまざまな視点から詳しくご紹介します。
じつは「害獣」に指定されているたぬき。ですが、むやみに駆除するのではなく、この記事を読んでたぬきへの理解を深めれば、今までよりもたぬきがちょっと好きになれるかもしれません。
たぬきはめったに鳴かない動物。そんなたぬきの鳴き声とは?
たぬきってどんな動物?
たぬきは犬の仲間で、学術的には哺乳綱ネコ目イヌ科タヌキ属に分類されています。
世界各地に広く分布しており、日本では主に山野に生息していますが、都市部で発見されることもあります。動物園にもいますが夜行性のため、観光客がやってくる昼間は寝ていることが多いです。
たぬきの性格を一言でいうと「臆病」です。「たぬき寝入り」という言葉がありますよね?たぬきは大きな鉄砲の音を聞いたとき、たじろいだりその場から逃げたりせず、その場に立ちすくみ気絶してしまいます。その後、眠ったように動かなくなります。これが、都合の悪いときにわざと寝たふりをするという意味の「たぬき寝入り」に由来しているのです。たぬきの特徴を的確にとらえた言葉ですね。
たぬきの鳴き声ってどんな声?
続いては本題の「鳴き声」についてです。
たぬきは小型犬が発するような甲高い声をしています。また、鳴き声を文字にすると「ヴーーー」「ウワーーン」「ウユーーン」というようなもので、再現するのがちょっと難しい鳴き方をします。
では、たぬきは一体どんなときに鳴くのでしょうか?
どんなときに鳴くの?
相手を威嚇するときや喧嘩しているときに、たぬきは鳴きます。反対に、うれしいときや楽しいときは一切鳴きません。たぬきは怒っているときや警戒しているとき以外は感情を表に出さない生き物なので、声だけでなく表情や身体のどこかが変化するといったこともありません。
しかし、ひとつだけ例外があります。たぬきがまだ赤ちゃんの場合は、おなかがすくと子犬のように「キュンキュン」と鳴いて、母親に空腹を知らせるのです。たぬきは、生き延びるために本能で鳴いているというイメージですね。
たぬきは昔から人々に親しまれています
たぬきにまつわる「ことわざ」
たぬきはあまり感情を出さない動物であることがわかりました。しかし、日本では昔から「たぬき=ずる賢い」というイメージでたぬきを見ている人が多いということが、以下のことわざから推測することができます。
・捕らぬたぬきの皮算用・・・意味/まだ自分のものになるかどうかわからない利益をあてにして、あれこれと計画を立てること。
・たぬきが人に化かされる・・・意味/相手をだまそうとして反対に相手にだまされること。甘く見ていた相手から、してやられること。
たぬきがこのようなイメージで扱われている場面は、童話やアニメの世界にも見られます。
アニメの世界で愛されているたぬき
たぬきが登場するアニメなどを見たことがある方は多いかと思います。葉っぱを頭に置いて変身したり、かわいいイメージがあるのではないでしょうか。本物のたぬきは死んだふりをして人をだます習性があるので、そのことからたぬきが悪さをするというストーリーのものもあります。
たぬきの置物
たぬきと聞くと、たぬきの置物を思い浮かべる方もいるでしょう。庭先に置かれているご家庭もあるかと思います。焼き物で有名な地域には、とても大きなたぬきの焼き物が街にあり、観光名所にもなっています。
たぬきそば・たぬきうどん
たぬきは食べ物の中にも登場します。
それは、「たぬきうどん」と「たぬきそば」。地方によっては呼び方に違いがある場合も。
ここでたぬきが指すものは、うどんに乗った天かす(揚げ玉)のことです。冷たいつゆと天かすをいれたうどんであれば、「冷やしたぬきうどん」と言います。類似するものとして、うどんに油揚げをのせた「きつねうどん」があります。
実際に目にすることは少ないけれど、たぬきは昔からわたしたちの身近で愛され続けているということがわかりました。では、もし実際に目にした場合、わたしたちはどうすればよいのでしょうか。
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たぬきは人間の生活に被害を与える危険な動物!?
たぬきは害獣に指定されています
たぬきは人間や人間の生活に害を与える害獣に指定されており、もしたぬきにばったり遭遇した場合は注意が必要となります。
間違っても近づいて餌を与えたり、触ろうとしてはいけません。野生のたぬきは感染症のリスクがあるため非常に危険です。もしたぬきを見てしまっても騒いたりせず、そっとしておくことが大切です。
たぬきが人間に及ぼす被害とは?
たぬきが人間に及ぼす被害には、主に以下の4点が挙げられます。
- 農作物への被害
- ゴミ捨て場の生ゴミを漁る
- たぬきが溜めたふんの悪臭による生活環境への被害
- 住宅の天井裏に住みつき、繁殖する
近年、このようなたぬきによる生活環境被害が増加しています。しっかりと事前の対策を立てて、被害を最小限に抑えたいですよね。
続いては、たぬきと同じく害獣に指定されているアライグマとの見た目の違いについてご紹介します。たぬきとアライグマはよく間違えられるので、はっきりと見分けるポイントを知っておくとよいでしょう。
見分けがつかない?たぬきとアライグマ
姿かたちはほぼ同じとも言えるたぬきとアライグマ。しかし、たぬきのほうがずんぐりむっくりした体つきをしていて、アライグマは体や手指がほっそりとした華奢なかたちをしています。
はっきりと見分けるポイントは、顔の模様です。アライグマの眉間には筋がありますが、たぬきの眉間には黒い筋がありません。これが、顔を一目見たときにたぬきかアライグマかどうかの判断が付きやすい部分ではないでしょうか。
性格に関しても、たぬきは大人しく臆病であるのに対し、アライグマは攻撃的で狂暴と言われています。
しっかりとした事前対策を!
わたしたちができる事前対策には、主に以下のようなものが挙げられます。
- 罠をしかけて捕獲する(地域ぐるみで行うと効果あり)
- 生ゴミを漁るのを防ぐため、ゴミをネットでふさぐ
- 侵入されたくない場所を柵で囲う
- <番犬を飼う
もしもたぬきによる被害に遭ってしまったら、忌避剤(きひざい)を使用して追い出したり、害獣駆除を専門としている業者に依頼するなどして解決する方法もあります。
まとめ
たぬきの鳴き声をはじめ、たぬきの特徴がいろいろとお分かりいただけたのではないでしょうか。たぬきの正しい知識を身につけて、今後もたぬきと付き合っていきたいですね。
しかし、もしたぬきによるひどいいたずらにお悩みであれば、プロに相談してきちんと退治してもらったほうがよいかもしれません。
弊社でもたぬきの駆除に関するご相談を受け付けております。駆除をするべきかどうかお悩みの方、駆除にかかる費用が知りたい方も、まずはお気軽に無料相談窓口までお電話ください。