窓が汚れていると、景色や日当たりが悪くなるだけでなく、気持ちまで暗くなってしまいますよね。だからこそ、窓ガラスの掃除は定期的におこなうことが大切です。
窓ガラスに付着した汚れは、放置していると固まって落としにくくなります。頑固な汚れを落とすためには大量の洗剤が必要ですから、環境的にも経済的にもよくないですよね。
今回は、身近なもので簡単にできる窓ガラスの掃除方法をご紹介します。正しい手順を知って、窓ガラスを効率よくピカピカにしましょう。きれいな窓ガラスをキープするコツも解説しますので、合わせて参考にしてみてください。
窓ガラスを掃除する際のポイント
窓ガラスをキレイに掃除するためには正しい手順を踏むことが大切です。何も知らない状態で掃除してしまうと拭き取り跡が残ったり、高い場所だけ汚れが残ったりとむしろ逆効果になってしまうこともあります。
そこで、ここでは窓ガラスを掃除するために事前に準備しておくこと、窓ガラス掃除の正しい手順について解説していきます。
窓ガラスの掃除の前に確認しておくべきことがあります。しっかりと確認して掃除の準備をしましょう。
窓ガラス掃除の日を決める
まず、どんな日に掃除をするのか決めましょう。
カラッと晴れた日は乾燥しており、汚れがこびりついている状態となります。そのため、雨が降った翌日や湿度が高い梅雨時期や曇りの日がおすすめです。
屋根が窓についているところは雨の日でもよいでしょう。ただ、掃除する自分が濡れてしまうので、雨の日はあまりおすすめできません。
特におすすめなのは、雨が降った翌日です。汚れが多少浮いている状態になるので掃除しやすいでしょう。そのため、天気予報のチェックも忘れてはなりません。雨が降る風が強くない日に窓ガラス掃除の予定を立てておきましょう。
水漏れしないか確認する
次に、窓の掃除ではホースで水を多量に流すので、ベランダなどの窓ガラスを掃除する場合は防水されているかを確認しましょう。
事前に水を撒いてみて、水漏れなどをおこしていないかチェックすると安心です。ホースがしっかり窓までの距離伸びるのか、しっかり放水できるかを確認しておきましょう。
また、窓ガラスを掃除するためのグッズをそろえておきます。ホームセンターなどで安価に販売されているので、用途に応じたものを購入して準備しておきましょう。
内側と外側で汚れの落とし方を変える
窓ガラスの掃除方法は、場所や内側か外側かによって異なります。
汚れが付着しにくい場所にある窓はホコリなどの汚れもタオルなどの布で軽く水拭きするだけで簡単に落とすことができるでしょう。しかし、車道に面していたり、砂や潮風に晒されていたりする窓はいきなり水拭きをしてはいけません。
なぜなら、水をかけることで窓に付着していた汚れがダマになってしまい掃除が大変になってしまうからです。そのため、まず洗剤をつけた布で汚れを落としてから、水拭きをしましょう。
正しく汚れを取ることで洗剤の量も減らすことができて、隅々まできれいにすることができます。
洗剤を使って窓ガラスを拭く
洗剤は、タオルなどの布に染み込ませてから使用します。
よく洗剤を使用して窓掃除をされる方が、直接洗剤を窓にスプレーしている人がいます。しかし、そうすると洗剤が垂れたりして跡になって残ってしまうのでおすすめできません。どうしても窓に直接スプレーしたい方は、窓専用の洗剤などでスプレータイプのものを使用するとよいでしょう。
洗剤は汚れ具合よって変えることをおすすめします。油汚れのある窓ガラスには強めの洗剤がよいです。しかし、あまり薄めてしまうと効果が無くなってしまうので気をつけましょう。
スクイジー(ワイパー)をかける
スクイジーとは、ビルの窓ガラス掃除でよく見る掃除器具であり、大きなゴムのヘラで洗剤や汚れをかき集める道具です。
スクイジーの使い方は以下の通りです。
- 窓ガラスの一番上から横に拭く
- 1つ下の段を横に拭く
- それを一番下まで繰り返したら最後に縦に拭く
スクイジーには様々な形をした物があるので、準備の段階でどういった物が用途に適しているか考えて選びましょう。
価格 | 1,449円 |
価格 | 3,522円 |
から拭きする
水拭きをして水気や液ダレを放置すると水垢になってしまうので、最後にから拭きをします。
から拭きにはメガネなどを拭くときに使用する「マイクロファイバークロス」がオススメです。
ただ、クロスが汚れていたり、毛羽立っていたりすると窓ガラスにホコリや傷がついてしまうので気をつけましょう。
上手くスクイジーで拭くことができていたら、から拭きは液ダレしている箇所だけでも構わないかもしれません。また、洗剤がまだ残っていた場合は、1度半乾きの雑巾で拭いてからクロスで再度から拭きするといいでしょう。
身近なもので窓ガラスを掃除する方法
窓ガラスは専用の道具を使わなくても、どの家庭にもある「ある物」で掃除できるかもしれません。身近にあるものであれば、「窓ガラスの掃除をしよう!」と思い立ったそのときの気分のまま掃除ができます。ではどんな物で窓ガラスの掃除ができるのか、詳しくご紹介していきます。
新聞紙
防水仕様ではないベランダの家庭や、水をあまり使えない場所の掃除は新聞紙が効果的です。使用方法としては、新聞紙を小さくちぎり、丸めて窓ガラスを拭きます。何もつけないままで大丈夫ですが、汚れの目立つ箇所は少しだけ水をつけて拭くとより汚れがとれます。そうするとホコリが取れて窓ガラスがピカピカになります。実は新聞紙のインクには窓ガラスにツヤを出す効果と曇り止めの効果があるのでおすすめです。
ストッキング
ストッキングの非常に細かい網目は、目に見えないホコリまで取ってくれます。化学繊維で作られているので、静電気でホコリを引き寄せるのです。使用方法としては、ストッキングの中に直接手を入れてガラスを拭いたり、中に雑巾などを入れたりして扱います。
スポンジ
食器を洗うようなスポンジでも窓掃除はできます。使用方法は、スポンジでの窓ガラスの掃除は水拭きするだけです。比較的キレイになるので効果的です。しかし、研磨剤が入っているスポンジはガラスに傷をつけてしまう恐れがあるので、取り扱いに注意をする必要があります。
アルコール
普段は手などを消毒する際に使用するアルコール消毒液も窓ガラスの掃除に役立ちます。アルコールは水より蒸発しやすいので、水拭きをするより掃除がしやすいのです。しかし、汚れの多い窓ガラスにはあまり適していないので、最後の仕上げに使用するのがよいでしょう。
クエン酸やお酢クエン酸
窓ガラスの水垢には酸性のクエン酸やお酢がよく取れます。水200mlに対してクエン酸を小さじ1杯溶かした液をスプレーで窓に吹きかけ、しばらくしてから拭き取ると水垢が消えているでしょう。
重曹や塩
手垢やヤニによる汚れには重曹や塩が効果的です。ただ、そのまま使ってしまうと窓ガラスに傷がついてしまうので、水に溶かして使いましょう。溶かす割合は、水200mlに対して重曹小さじ2杯が適切な量です。掃除方法としては、その液体をスプレーで窓に吹きかけて乾いた布で拭き取るという簡単な作業です。白残りが気になる場合は、その後もう1度水拭きするとなくなるでしょう。
窓ガラスが汚れてしまう原因
ここまで窓ガラスの正しい掃除方法や、窓ガラスをキレイにする身近にある物を紹介しましたが、ではなぜ窓ガラスは汚れてしまうのでしょうか?ここからは窓ガラスが汚れてしまう原因について詳しく解説していきます。
窓ガラスの内側が汚れてしまう原因
窓ガラスの内側が汚れてしまう大きな原因に水蒸気があります。水蒸気がついた窓にホコリが付着して汚れてしまったり、水蒸気によって窓にカビが生えてしまったりすることが内側の汚れの原因です。また、台所の窓では油なども汚れの原因となり、タバコを吸っている人がいればタバコのヤニも窓の汚れの原因となってしまいます。そして、窓を開閉する際につく手アカも汚れの原因の1つです。
窓ガラスの外側が汚れてしまう原因
窓ガラスの外側の汚れは、雨が降ったあとに風が吹いて砂や黄砂、花粉などが付着して汚れになってしまうのが原因です。そのまま放置しておくと汚れが固まってしまい落としにくくなってしまうので注意しましょう。また、車やバイクの排気ガスも窓ガラスが汚れてしまう原因です。目には見えない状態で空気中を漂い飛ばされて、窓に付着してしまい汚れになります。
窓ガラスを掃除する際に気をつけること
窓ガラスの掃除を適切に行うためにはいくつかの注意点があります。これらを忘れないように心がけて窓ガラスの掃除を行いましょう。
窓ガラスに直接洗剤を吹きかけない
直接吹きかけてしまうと、液が垂れてしまってムラになったり、跡が残ったりしてしまいます。洗剤は必ず布につけて使用しましょう。
網戸の掃除を先にする
網戸より先に窓ガラスの掃除をすると、せっかくキレイにした窓ガラスに網戸の汚れが付着してしまいます。網戸は先ほど紹介したストッキングやスポンジなどで上下に拭くだけでかなり汚れが落ちるので使用してみるとよいでしょう。ただ、あまり力を入れすぎると網戸が傷んでしまうので気をつけましょう。
窓ガラスの掃除は1枚ずつ
窓ガラスを掃除するときは、1枚ずつ掃除していきましょう。なぜなら、数枚同時に作業を行うと洗剤を拭き取る前に乾いてしまい、ガラスに跡が残ってしまうからです。一度にたくさん掃除したい気持ちはわかりますが、一枚ずつ丁寧に洗っていきましょう。
また、洗剤だけではなく水も注意が必要です。水をふき取る前に乾燥すると、砂やホコリがこびりついてしまい落としにくくなってしまうのです。水が乾ききらないうちにスクイジーやクロスで汚れを取るように心がけましょう。
高い部分の窓ガラスは安全に配慮する
2階や出窓など高い場所にある窓の外側を掃除するためにはハシゴや脚立が必要です。しかし、場所によってはハシゴや脚立を立たせるのが危険なところもあるでしょう。その場合、無理にハシゴや脚立を使おうとせず、ホームセンターで長い柄のついた掃除グッズを購入すると安心して作業ができるでしょう。
困ったら業者に依頼してみよう
自分ではどうしても掃除できない場所に窓がある場合や、掃除してみたけど自分じゃあまりキレイにならなかったら、プロの業者に依頼するのが1番かもしれません。プロの技術による確かな方法で家中の窓ガラスをピカピカにしてくれるでしょう。
プロの業者に依頼するときは、よりよい業者に依頼したいものです。複数の業者に見積り依頼をして費用を比較したり、その他追加料金が必要にならないかなどを確認したりすることがポイントです。また、業者のホームページで施工事例などを確認するのもよいでしょう。
月1回の掃除できれいな窓ガラスをキープしよう
きれいな窓ガラスをキープするためには、こまめな掃除が大切です。こまめな掃除で汚れをためないようにすることは、次回の掃除の手間を減らすことにもつながります。
窓ガラス掃除の頻度は月1回が目安です。外窓と内窓それぞれ、目につくホコリやガラスについた指紋をさっと拭き取りましょう。時間に余裕があれば、「窓ガラスを掃除する際のポイント」でご紹介した、洗剤とスクイージーを使った掃除もぜひおこなってください。
ハウスクリーニング業者に依頼すればピカピカに!
お仕事などで忙しく、なかなか窓ガラス掃除の時間をとれない方は、ハウスクリーニング業者に依頼するのも方法のひとつです。ハウスクリーニング業者に依頼すれば、掃除前の養生から掃除後の後片付けまですべてお任せすることができます。プロの技で窓ガラスがピカピカになりますよ。
ハウスクリーニング業者の「窓ガラスクリーニング」の平均価格は6,075円(2021年2月現在)です。価格は、窓のサイズや作業枚数によって変動することがあるので、詳細な金額を知りたい方は、一度業者から見積りをとることをおすすめします。
※弊社がランダムに選んだハウスクリーニング業者4社の平均価格です
まとめ
窓ガラスの掃除は、やればやるだけキレイになるのが目に見えてはっきりわかります。汚れたままの窓ガラスでは、いくら家をキレイにしていても残念な印象を与えてしまいますよね。差込む光や窓の外の景色が全然違ってくるでしょう。
そのため、年に1度といわずに、定期的な窓ガラスの掃除を習慣づけることをおすすめします。ここでご紹介した窓ガラスの掃除方法をマスターして常に窓をピカピカの状態に保ちましょう。