ガラステーブルの傷が軽微な場合は、自分で補修することが可能です。
しかし場合によっては業者に任せたほうが安全なケースもあります。とくに深い傷の場合、補修をしたはずなのに余計に傷が目立ってしまうこともあるのです。さらに最悪の場合、ガラスが破損するおそれもあります。
この記事では、ガラステーブルに生じた傷を自分で補修する方法について解説しています。自分で補修をするのか、業者に任せるのかを判断する際にぜひご活用ください。
ガラステーブルの傷を自分で補修・研磨する方法
ガラステーブルに生じた傷は大きさが約5mm以内の場合、自分で補修することができます。
ここでは傷がついたガラステーブルをDIYで修復する方法をいくつか紹介していきます。身近にある道具でも補修ができるので、ぜひ参考にしてみてください。
歯磨き粉を使う方法
歯磨き粉には、種類によって研磨剤が入っているものがあります。そのため、歯磨き粉でもガラステーブルの傷を補修することができるのです。ホワイトニング用の歯磨き粉がおすすめです。歯磨き粉を使って補修する際に必要な道具と、手順は以下のとおりです。
- 歯磨き粉
- きれいな布(2枚)
- 布に歯磨き粉を少し付着させる
- 傷がある箇所を磨く
- もう1枚の布で歯磨き粉をふき取る
歯磨き粉で磨いたあとに使用する布は、ぬらさず乾いたものを使うのがポイントです。ごく小さな傷には効果的ですが、大きな傷の修復には不向きな方法となります。
アンモニア水を使う方法
アンモニア水は、制服などあまり洗濯ができない服をクリーニングするときや蛇口内の排水管が酸化することで生じる青っぽい汚れ(サビ)を落とす際に便利な道具です。そんなアンモニア水には、ガラステーブルに生じた傷の修復にも効果があるのです。
アンモニア水を使用して傷を修復する際に必要な道具と、手順を以下で紹介します。
- 水500ml
- アンモニア水15ml
- 柔らかい布(2枚)
- 水とアンモニア水を混ぜる
- 布を1に浸してぬらす(湿らす程度でもOK)
- 円を描くようにこする
- 乾いた布でふき取る
アンモニア水は薬局でも購入ができるため、手元にない方は店舗で探してみるとよいでしょう。磨く際に使用する布はぬらしますが、ふき取る際の布は乾いたものを使うのがポイントです。
ガラスリペアキットを使う方法
ガラスリペアキットとは、車のフロントガラスに生じた傷を修復するのに効果的な道具です。ガラスリペアキットでガラスをこすることで、傷に透明度の高い樹脂が入るため見た目がきれいに仕上がりやすいです。
よりきれいに仕上げたい場合には、酸化セリウムを含む種類を使用することをおすすめします。なぜなら、酸化セリウムとガラスは相性がよいことによって表面がなだらかになりやすいからです。
ガラスリペアキットは車のフロントガラスに限らず、ガラステーブルの傷を修復する際にも使えるので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
ガラスの自力補修が難しければ業者に相談する
ガラステーブルの修復は自分でおこなうことが可能です。しかし、こする加減がわからず逆に傷が悪化してしまったり、きれいに補修ができなかったりといった場合もあるかもしれません。
「ガラスに生じた傷をDIYするのは難しい」と感じた際は、ガラスのプロにお任せください。
ガラス110番でもガラス家具に関するご相談を受け付けております。詳しくは、弊社のコールセンターまで一度ご相談ください。
傷が気になる場合はテーブルの天板を交換する
たとえ傷を修復できたとしても、傷の大きさや場所によっては気になってしまうことがあるかもしれません。そのような場合には、思い切ってテーブルの天板を交換する方法もあります。
ここでは、テーブルの天板に使用される素材の種類や交換をする際に確認してほしい点について説明していきます。
天板の主な素材4種
テーブルの天板には、フロートガラス・強化ガラス・フロストガラス・色付きガラスなどがあります。以下でそれぞれの特徴について紹介していきます。
- フロートガラス(一般的な透明ガラス)
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窓や棚などさまざまな箇所で使われているガラスになります。価格が安く色は透明ですが、重ねたり厚みがあったりすると緑色に見えるのが特徴です。耐熱性があり、約110度まで耐えることができます。
- 強化ガラス
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フロートガラスに比べ、約3~4倍の強度をもったガラスです。そのため、学校や商業施設などの人がたくさん集まる場所で使用されることが多いです。価格は高価ですが、割れた際の破片が小さく角が鋭利でないためケガをしにくいのが特徴となります。また、耐熱性もフロートガラスよりも高く、約200度まで耐えることができます。
- フロストガラス
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色が上記のガラスと違い、乳白色なためインテリアとして家具に使用されやすいです。指紋や手あかがつきにくい特徴があるので、汚れが気になる方にはおすすめとなります。価格は高いですが、フロストガラスもフロートガラスと同じくらいの耐熱性があります。デザイン性の高いガラスなので、テーブルをDIYする際には最適です。
- 色つきガラス
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ガラスに半透明の色がついており、着色剤を使って色をつけるものや、金属の酸化物(マンガンや銅など)を使って着色するものがあります。強度の高いガラスや、ガラスの表面に特殊な加工がされているアンティークなガラスもあるので、自分の好みに合った種類を選ぶことが可能です。そのため天板におすすめの素材となります。
テーブルの天板にもさまざまな種類があります。好みに合った天板を選ぶにあたり、一緒に確認してほしい事項があるので、交換をする際は次に紹介する点も確認してみてください。
交換をする前に確認すること
テーブルの天板を交換する際に確認してほしい事項として、ガラスの種類と厚み・切断した場合におこなうガラスの処理・ガラスの形状について解説していきます。
- ガラスの種類・厚み
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先ほども紹介しましたが、ガラスは種類によって強度や耐熱性が異なります。そのため、ガラスを加工する際は、加工を施しても問題のないガラスを選ぶ必要があるのです。厚みは8mm程度あるとよいでしょう。ガラスを好みのサイズに切断する際は、次に紹介する断面の処理も忘れずにおこないましょう。
- 大きさを変更する際は、切断面を処理
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ガラスを切断すると、角が鋭利になるためケガをしやすく危険です。そのため、ガラスを切断する際は、断面の処理をかならずおこないましょう。処理の仕方としてひとつめに、切断面の表裏を同じ幅で面を取り、磨き上げる「糸面磨き(糸面取り)」があります。処理にかかる費用が安く、きれいに仕上がるのが特徴です。
ふたつめは、見た目の高級感が出やすいのが特徴な「幅広面磨き」です。表の切断面を幅広で面取りをして磨き上げます。みっつめは、切断面が丸く仕上がるまで磨き上げる「かまぼこ面磨き」です。
天板の角をおしゃれに仕上げたい場合は、幅広面磨きがおすすめです。角を丸くし、手触りをより滑らかにしたい場合はかまぼこ面磨きがよいでしょう。
- ガラスの形状
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テーブルの天板には、長方形や丸形のほかに特殊な加工が施されているものもあります。強化ガラスを選ぶことで、加工時にガラスが割れにくく穴を開けたり削ったりするのに最適です。
- ガラスの形・サイズ
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テーブルをガラスに交換する場合、下に設置する天板の角も確認しておきましょう。角が直角な場合は、天板と同じ大きさにすると見栄えがよくなります。見栄えよりも安全性を重視したい場合は、天板よりも小さめのサイズにするのがおすすめです。
角が丸みを帯びていたり、段差があったりする場合は、天板と密着している部分を基準にして大きさを調節しましょう。ガラスが天板からはみ出していると、角でケガをするおそれがあるので危険です。
ガラステーブルの天板を交換する前に、ガラスの種類やサイズ、形などが間違っていないかをもう一度確認しておきましょう。また、ガラスのサイズを変える際は、切断面の処理もおこないましょう。
テーブル天板の交換で心機一転!
天板はガラステーブルのメインとなるため、新品に交換をすることで心機一転できることでしょう。また、お部屋の雰囲気もリフレッシュされるかもしれません。この機会に今までとは違う種類のガラスや加工をしてみるのもよいのではないでしょうか。
テーブル天板の交換を検討している方や、具体的な値段が気になるといった方はぜひ弊社へご相談ください。年中無休で電話対応いたしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
ガラステーブルの傷を防止する対策
ガラステーブルに生じてしまう傷は、便利な予防グッズを活用することで抑えることができます。以下でそれぞれの特徴を説明していきます。
テーブルクロスを敷く
テーブルクロスは洗濯をすることで、繰り返し使用ができるためコストを削減することが可能です。また、種類によってはビニール製のものもあるため、汚れがクロスに染み込みにくいものもあります。
さらに、クロスに水をこぼした場合でも染み込むのを防ぐ撥水(はっすい)効果や防臭機能、抗菌機能などを兼ね備えたタイプのものもあります。さまざまな柄や色、素材があるので、お部屋の配色に合わせて選んでみるとよいかもしれませんね。
透明シートを敷く
テーブルクロスのほかにも、透明シートを敷くことでガラスへの傷を防ぐことが可能です。テーブルクロスよりも厚みがなく、ガラステーブルを布地などで覆い隠すことがありません。また、水を弾くため表面をふき取るだけでよく、洗濯をする手間も省くことができます。
しかし、ガラスにシートを敷く際に、気泡が入ると目立ってしまうのが欠点です。
ガラステーブル用の飛散防止フィルムを貼る
飛散防止フィルムを貼ることで、万が一ガラスが割れてしまっても周囲に破片が飛び散るのを防ぐことができます。ガラスは小さな傷であっても、ふとした衝撃が生じることで割れることがあるので、飛散防止フィルムを貼ってガラスに生じる傷や、割れた際の破片が飛散するのを防ぎましょう。
ガラステーブルの傷は放置していると次第に傷が広がっていきます。ガラスは割れると危険なので、傷を発見した際は早めに補修をしましょう。自分で補修をするのは自信がない・ケガをしてしまいそうなどといった場合には、業者に補修や交換を任せるのもおすすめです。
弊社はガラスの交換をはじめとして、ガラスに関する相談や疑問にも対応をいたしております。日本全国に加盟店を設けておりますので、お気軽にお問い合わせください。