窓ガラスに貼るフィルムにはさまざまな種類があります。種類が多いため、何を選ぶべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。フィルムを貼ることで防犯やガラスの飛び散り防止などさまざまな対策ができるので、窓ガラスにフィルムを貼る方が増えてきているのです。
また人気の理由の一つとして、材料を用意し正しい手順で行えば自分でも貼りつけられることが考えられます。この記事では、窓ガラス用のフィルムの種類や貼り方をご紹介していきます。
窓ガラスのフィルムの種類
窓ガラスに貼るフィルムにはさまざまな種類があり、何を選ぶべきか迷ってしまいます。フィルムの選び方や種類をご紹介していきます。
飛散防止フィルム
地震や台風による窓ガラスの飛び散りを防いでくれるものです。台風など強い風が吹いているときに、窓からの音に怖いと恐怖心を持ったことのある方もいるのではないでしょうか。飛散防止フィルムを貼ることで、ガラスの飛び散りを防ぐことができます。また、災害時の二次災害の可能性も低くしてくれます。
プライバシー保護フィルム
外から部屋の中を見えないようにするフィルムです。道路沿いなど人目につく場所に窓があるときは、外からの視線が気になってしまうという方もいるのではないでしょうか。外から様子を見られたくないと気にしている方も、プライバシー保護フィルムを貼ることでお悩みが解決するかもしれません。
ミラーフィルム
プライバシー保護フィルムとよく似ているのですが、ミラーフィルムは文字の通りミラーになっています。室外から窓をのぞいた際に、自分の姿が映るようになっているものです。しかし、室内からは外の様子が見えるようになっています。
防犯フィルム
死角に窓ガラスがあるなど空き巣の心配がある人におすすめです。多重構造になっていて、強度があるので簡単には破壊できないようになっています。
紫外線カットフィルム
太陽光が部屋に差し込みやすく夏場エアコンが効きづらいと困っている方もいるのではないでしょうか。そんな方は、紫外線カットフィルムを使うといいでしょう。紫外線カットフィルムを使うことで、紫外線をカットしてくれるので夏場でも過ごしやすくなります。また太陽光で家具が傷んでしまうという方にもおすすめです。
断熱フィルム
夏は涼しく、冬は暖かくしてくれるのが断熱フィルムです。室内の温度調節に困っている方におすすめです。また、雨の結露を軽減してくれる効果もあり、窓のお手入れも楽になります。
デザイン性フィルム
デザイン性フィルムとは、フィルムに模様が入っているものです。さまざまな柄があるので、自分の好みのフィルムを選ぶことができます。カフェなどでも使われていることも多く、オシャレな雰囲気に演出することができます。
お部屋のデザインにこだわりを持っている方におすすめです。また、外からもキレイに見えるので、ご近所さんの目をひくようなオシャレな窓にすることができます。
フィルムにはたくさんの種類があるので、決める際に困ってしまいます。まず、どんな効果が欲しいのか考えましょう。考えたうえで商品を探すと、効率よく選ぶことができます。
自分でも簡単に窓ガラスフィルムを貼れる!
窓のフィルムは、自分で貼ることができるのです。しかし、ガラスを扱うのでケガしないよう作業には十分注意しましょう。
用意するもの
- フィルム
- 霧吹き
- 食器洗いなどに使う中性洗剤
- メジャー
- セロハンテープ
- 雑巾などふき取るもの
- ヘラ・スキージ
どれも比較的入手がしやすく、量販店などで購入することができます。
ガラス窓フィルムの貼り方
まず、フィルムを貼る前に下準備をしましょう。下準備をするとしないとでは、出来上がりに大きな差が出ます。
施工の邪魔にならないよう、カーテンや家具は移動させます。
窓まわりが汚れてしまわないように、新聞紙やビニールシートを敷きましょう。
作業する際に必要となる石けん水をつくります。霧吹きの中に水と、水に対して2%から3%の中性洗剤を入れて混ぜることで石けん水を作ることができます。
石けん水を使ってガラスを掃除します。霧吹きを窓にまいて、ゴムベラなどで上から下へと滑らせてホコリや汚れを掃除しましょう。また、窓の周りの汚れは雑巾などでふき取るといいでしょう。
下準備が終わりましたら、フィルムへ貼る作業に取りかかります。
ガラスの寸法を測りカットします。この際、3~6センチほど大きめに切り取るようにしましょう。大きめに切り取った余計な部分は後にカットするので安心してください。
石けん水を使って窓ガラス全体を濡らします。水滴になって垂れるくらい多めに吹きかけるようにしましょう。
フィルムのセパレーターを剥がしていきます。剥がす際に、指紋がつかないように注意しましょう。同時にセパレーターを剥がした面に石けん水をふきかけます。1人で行うのではなく、できるだけ2人で作業した方がいいです。
左右どちらかの窓にそって上下の間隔も均等になるように貼りつけます。
フィルム全体に石けん水を吹きかけます。フィルムがずれないように手で押さえ、注意しながら上下と左右にスキージーを滑らせて空気と水を抜いていきます。
大きめにカットした部分を切り取ります。また、水抜きができるようにガラス周りとフィルムを2~3センチほど隙間を作るようにしましょう。
フィルムに石けん水を吹きかけて水抜きをしていきます。抜けた水はスポンジや雑巾などでふき取りましょう。
作業方法を覚えておけば、自分で作業することもできるのです。1人では困難な作業もあるのでできるだけ2人以上で行った方がいいでしょう。
フィルムを自分で設置することもできるのですが、ガラスを取り扱うので十分に注意して作業しましょう。フィルムは薄く割れやすいです。あまりにも強く力を入れたり、衝撃を与えると割れてしまいます。ケガをしてしまう可能性があるので気をつけましょう。
業者に依頼したときの作業時間と費用
自分でフィルムを貼る作業をするのは不安…という方は業者に依頼するといいでしょう。
業者に依頼すると施工前の掃除から行ってくれるので、事前に掃除しておく必要はありません。作業時間は窓ガラスの場所・範囲や作業者のスピードによって異なります。また、費用も種類や大きさによって変わります。
また、賃貸住宅など貸し借りの契約がある方は事前に管理人や大家さんに相談しておく必要があります。連絡をすることなく施工してしまうと、トラブルへとつながってしまうので注意しましょう。
オーダーメイドもできる
効果に適したフィルムをオーダーメイドして、自分で貼りつけるという方法もあります。フィルムを自分で選ぶのは不安だけど、作業は自分でできそう…という方はフィルムだけ業者に依頼することもできるのです。施工も含めて依頼するより、費用を抑えることができます。
業者の選び方
業者を選ぶ際は、業者のホームページや口コミを調べるといいでしょう。口コミは、実際に依頼した方が評価しているものです。いいことも悪いことも書いてあることが多いので、参考になるのではないでしょうか。フィルム施工技術士や防犯設備士などの資格を持っている業者だと、なお安心でしょう。
まとめ
フィルムはとても優秀なものです。窓ガラスにフィルムを貼ることでさまざまな対策ができます。空き巣などの防犯対策や紫外線のカットもできるため、近年窓ガラスにフィルムを貼る人が増えてきています。デザイン性が重視されたフィルムも多く販売されており、個人の満足度も高いのです。
作業方法を知ることで、自分で作業をすることもできるのです。しかし、ガラスを扱うので取り扱いには十分注意をしましょう。自分で作業するのは不安という方は業者に依頼するといいでしょう。