「アシナガバチ駆除したい!けど駆除すべき?自分で駆除できるの?」
アシナガバチは大きいため、見かけると駆除したくなりますね。
しかし調べてみると「危険はない」「益虫である」といろいろな情報があって、どうすべきか悩みませんか?
アシナガバチは時期や場所によって「駆除が必要かどうか」が変わるため、正しく見極めましょう。
この記事ではアシナガバチを自分で駆除する方法や駆除すべきケースを解説します。
判断基準がわかれば、手間をかけてわざわざ無用な駆除をする必要はありません。
またアシナガバチの巣を安全に駆除する方法も解説しているため、ぜひ参考にしてください。
この記事を読めば、駆除の方法から予防方法までアシナガバチに関する知識が身につきます。
アシナガバチとの正しい付き合い方がわかれば、蜂に悩むことはなくなります。
ぜひこの記事を参考に蜂対策をおこなってください。
アシナガバチを自分で駆除しなくてもよいケース
アシナガバチを自分で駆除しなくてよいケースは2つです。
- 駆除そのものが不要のケース
- 他人が駆除してくれるケース
それでは、自分で駆除しなくてもよいケースを詳しく解説します。
駆除そのものが不要のケース
アシナガバチを放置しても危険がないケースです。
具体的には、以下の巣は危険性が低いため駆除は不要です。
- 人通りの少ない場所に作られた巣の場合
- 11~3月に発見した古い巣の場合
アシナガバチはおとなしく、刺激しなければ襲われることはまずありません。
さらにアシナガバチは畑を荒らすイモムシを食べるため、人によってはむしろ益虫です。
巣が身近な場所にないなら放置することをおすすめします。
またアシナガバチは冬にいなくなり、春になっても同じ巣を再利用しないため、寒い時期に見つけた巣なら駆除は不要です。
このように危険がないケースなら、アシナガバチの駆除は不要です。
他人が駆除してくれるケース
アシナガバチ駆除は、条件によっては無料で他の人に任せられます。
- 賃貸物件・分譲マンションにお住まいの場合
- 自治体で駆除してくれる場合
賃貸物件の場合、駐輪場などの共用場所の蜂駆除は原則大家や管理人などの管理者が駆除をおこないます。
そのため相談すれば、アシナガバチを駆除してくれる可能性が高いでしょう。
また自治体によっては、アシナガバチの駆除をおこなっている地域があります。
ただし対応は自治体によって異なり、駆除してくれる自治体はごく一部です。
一例をあげると以下のとおりです。
(最終閲覧日:2024年3月20日)
アシナガバチはおとなしい蜂のため、危険なスズメバチと違い積極的に駆除しない地域が多いです。
まずはお住まいの地域の役場のホームページを確認しましょう。
今回解説した条件に当てはまらない方や、当てはまっても「やっぱり人が刺されると怖いから駆除したい」とお考えの方は、アシナガバチを自分で駆除しましょう。
アシナガバチを自分で駆除する手順
それでは、アシナガバチを安全に駆除する方法を解説します。
最初に大まかな手順をまとめました。
- アシナガバチ駆除に必要な道具と服装をそろえる
- 日没後に巣に殺虫剤をかけて一晩放置する
- 巣を片付ける
- 巣があった周辺に殺虫剤をかけて予防する
少し手間がかかるように見えますが、アシナガバチを安全に駆除するために必要です。
スズメバチ同様にアシナガバチにも毒があり、油断すると刺される危険があります。
この記事を参考に道具や装備を用意し、正しい手順で安全に行動しましょう。
駆除に必要な道具と服装をそろえる
アシナガバチ駆除に必要な道具は、以下のとおりです。
- 殺虫スプレー(ピレスロイド系成分が入ったもの)
- 防護服、もしくは代用品
- 赤いセロファンを貼った懐中電灯
- 新聞紙、トングやゴミ袋など蜂の巣を片付けるもの
ピレスロイド系成分とは、即効性が高く追い出し効果のある殺虫剤の成分です。
蜂専用の殺虫スプレーがおすすめですが、ピレスロイド系が入ってれば蜂専用でなくても効果は得られます。
たいていの殺虫スプレーにピレスロイド系薬剤が含まれているため、お手持ちの殺虫スプレーを一度確認してみましょう。
またアシナガバチに懐中電灯の光を当てると、蜂が驚いて向かってくることがあります。
アシナガバチは赤色が視認しづらいため、赤いセロファン貼った懐中電灯を用意しましょう。
蜂駆除の正しい服装
安全のため、蜂駆除は防護服を着たり厚手の服装をしたり、蜂に刺されない服装でのぞみましょう。
防護服は通販で購入可能です。
自治体で無料で借りられることもあるため確認してみましょう。
防護服が用意できない場合は代用品を使います。
下のイラストを参考に必要なものをそろえてください。
代用品を使うときのポイントは、肌を露出しない厚手の服装にすることです。
安全のため、蜂駆除は正しい服装でおこないましょう。
黒色の服と、香水など香り強いものは使用を避けてください。
蜂は黒色を攻撃する性質があり、黒い服は優先的に狙われます。
さらに強い香りは蜂を刺激し、襲われる危険性が高まります。
おすすめの防護服の詳細はこちらの記事をご覧ください。
日没後に巣に殺虫スプレーをかけて一晩放置する
日没後の暗い時間帯にアシナガバチの巣に殺虫スプレーをかけ、一晩放置します。
夜間は出かけていた働き蜂が戻ってきて休んでいるため、動きの鈍いアシナガバチを安全かつ一気に駆除できます。
殺虫スプレーをかけると巣から一斉にアシナガバチが飛び出しますが、襲ってくるわけではありません。
薬剤に触れたアシナガバチはすぐに死んでしまうため、そのまま下に落ちていきます。
アシナガバチが飛び回らなくなるまで殺虫スプレーをかけ続けましょう。
殺虫スプレーは即効性のあるピレスロイド系成分の入ったものがおすすめです。
関連記事ではおすすめの蜂スプレーについて解説しているため、これから殺虫剤の購入を考えている方はご確認ください。
巣を落として片付ける
一晩経って戻ってくるアシナガバチがいないことを確認したら、トングや長い棒で巣を落とします。
撤去した巣や蜂の死骸は可燃ゴミとして処分します。
死骸を回収する際は、トングなどを使い素手で蜂を触らないようにしてください。
死骸に触れると反射的に毒針が出ることがあり、素手で触ると毒針に刺されるおそれがあります。
殺虫剤をかけて巣の再発を予防する
もう一度巣を作られるのを防ぐために、巣があった周辺にも殺虫剤をかけておきましょう。
巣作り防止効果のある殺虫スプレーを使用すると効果的です。
また、ハッカ油など蜂の嫌がる匂いで予防する方法もあるため、利用しやすいもので蜂の巣予防をおこないましょう。
詳しい蜂の巣予防の方法はこちらの記事をご覧ください。
グッズを使った簡単な蜂よけ方法をまとめてあります。
これでアシナガバチ駆除は完了です!
少し手間がかかりますが、安全に駆除するためにきちんと準備を整えてから駆除にのぞみましょう。
しかし「準備が多くて大変そう……」と思った方も多いかと思います。
また大きな巣は自力での駆除が難しいため、自分でアシナガバチ駆除ができない場合は業者に依頼をして駆除してもらいましょう。
では、業者に頼んだほうがよい巣の特徴と、頼んだ際の費用について次の章で解説します。
蜂駆除業者に頼むべきアシナガバチの巣
大きなアシナガバチの巣は自力駆除が危険なので蜂駆除業者に相談しましょう。
具体的に危険な巣は、以下のような巣です。
- 6~10月に見つけた巣
- 巣の大きさが5cm以上の巣
- 高い軒下や傾斜面など危険な場所にある巣
蜂の巣が大きければ大きいほど、中にいるアシナガバチの数が多くなります。
蜂の巣は夏にかけて大きくなるため、6月過ぎの蜂の巣は蜂の数が多く危険です。
仮に6月前でも5cm以上の大きさの巣は警戒しましょう。
以上の条件に1つでも当てはまる場合は、自分でアシナガバチ駆除をおこなうのはやめてください。
蜂駆除業者に依頼する際に気になるのが費用なので、アシナガバチ駆除の費用相場もまとめました。
アシナガバチ駆除の費用相場は約3~4万円
アシナガバチの駆除費用は業者や状況によって価格が異なるため、今回は弊社加盟店の蜂駆除費用を例に解説します。
アシナガバチの駆除費用の平均は35,363円でした。
それぞれの価格帯ごとの割合は下のグラフにまとめました。
2~4万円台の方が多いですが、よく見ると1万円未満の方や4万円以上の方もいますね。
これには巣の大きさと駆除の難易度が大きく関わっています。
アシナガバチに限らず、巣が小さいうちは蜂の数が少なく駆除も比較的簡単です。
逆に蜂の数が多い大きな巣は危険で、どうしても費用が高くなる傾向にあります。
また、開放的な場所に作られた巣なら簡単に駆除ができますが、床下や天井裏など駆除がしづらい場所は駆除に加えて清掃や修繕作業も必要となり、費用も高くなりがちです。
ハチ110番の駆除費用は約3~4万円ですが、正確なアシナガバチ駆除費用を知りたい方は害虫駆除業者に見積りを依頼しましょう。
もし「害虫駆除業者に心当たりがない、これから探すのは大変そう……」とお困りなら、ハチ110番の業者絞り込み検索をご利用ください。
業者絞り込み検索とは、業者の営業日時や対応エリアを選ぶとご希望に沿った業者が見つかるツールです。
見積り無料の業者も探せるため「アシナガバチの駆除費用が知りたい!」という方におすすめです。
条件を指定して検索ボタンをクリックしてください。(複数可)
さらにハチ110番では、蜂駆除をおこなう業者との橋渡しをする事業をおこなっています。
お電話、フォームやLINEなど各種窓口からご連絡いただければ、ご希望にあった業者をご提案いたします。
現地調査は基本無料※、24時間365日相談受付をおこなっているため緊急のご依頼にも対応しています。
害虫駆除業者選びでお悩みなら、ハチ110番にご連絡ください!
※ 対応エリア・加盟店・現場状況により事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
まとめ
最後に、アシナガバチ駆除のポイントをまとめました。
- アシナガバチを駆除しなくていいなら駆除しない
- 大きい巣や危険な場所の巣は自分で駆除しない
- 業者依頼の費用相場は約3万5千円
アシナガバチはおとなしいため、こちらから手を出さない限り襲ってくることはありません。
危険がないなら放置しても構いませんが、必要な場合は自分で駆除をおこないましょう。
もし自分での駆除が難しい場合は、管理者や行政に頼むか害虫駆除の業者に相談してください。
アシナガバチの巣は秋まで大きくなり、蜂の数が多くなるため早めに対応しましょう。
#アシナガバチ
-
ハチ110番の編集者として、ユーザーの皆さまに正しい情報をわかりやすく提供できるよう、記事の構成案の …
-
専門文献や駆除業者・専門家への調査をもとに、蜂の駆除・予防法や駆除業者の選び方など様々なテーマで情報 …