スズメバチといえばオレンジ色の大きな蜂ですよね。
大群で人を襲う怖い蜂、というイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし、クロスズメバチは少し違います。
クロスズメバチはスズメバチのなかでもおとなしく、見つけても何もしなければ攻撃してきません。
地域によっては貴重なたんぱく源として重宝される蜂でもあるんですよ。
今回はそんなクロスズメバチの生態から駆除方法まで詳しく解説!
当記事を読めば、クロスズメバチがどのような蜂なのかがわかり、正しい駆除・対策ができます。
そもそも蜂は害虫を食べてくれる益虫でもあります。
怖いからとむやみやたらに駆除するのではなく、きちんと生態を理解して正しく付き合っていきましょう。
クロスズメバチの生態
クロスズメバチは黒色の体に白の縞模様があり、一般的なイメージのスズメバチとは見た目が少し違います。
生息地は北海道、本州、四国、九州と、佐渡島、対馬、屋久島、奄美大島などです。
おもに山地や雑木林で暮らしているため、市街地で姿を見かけることはあまりないでしょう。
ここではそんなクロスズメバチの詳しい生態を解説します。
12月頃まで活動する
ほとんどのスズメバチは遅くとも11月頃には活動を終えますが、クロスズメバチは12月頃まで活動します。
特に女王蜂は樹木や朽ちた木の中で越冬し、翌春から再び活動し始めます。
具体的には以下の比較表をご覧ください。
自然の多い場所では、冬でもクロスズメバチが活動しているかもしれません。
冬にそのような場所に行く際は十分注意しましょう。
体長はミツバチ程度で小さい
クロスズメバチの体長は、働き蜂が11mm前後、女王蜂でも15mm、オス13mmと小さなサイズです。
スズメバチと聞くとオレンジ色の大きなサイズを想像しますが、クロスズメバチはミツバチほどの大きさです。
他のスズメバチと体の大きさを比較すると、その小ささがよくわかります。
以下の比較図をご覧ください。
攻撃性は低い
性格は比較的穏やかで攻撃性や威嚇性は弱いです。
基本的にこちらから刺激を与えなければ何もしてこないので、見かけてもそっとしておきましょう。
そんな穏やかなクロスズメバチは常にたくさんの天敵に狙われています。
哺乳類ならクマ、鳥類ではタカ科のハチクマです。
さらに、同じ昆虫仲間からも狙われています。
オニヤンマやカマキリに捕まったり、クモの巣に引っかかって捕食されてしまうこともあるのです。
土中に営巣する
多くのスズメバチは雨風をしのげる軒下や屋根裏などに巣を作りますが、クロスズメバチは土の中に作ります。
そのため巣の全容を把握するのが難しく、ある程度数が増えて巣が大きくなるまで存在すら気付かないケースも少なくないようです。
一般的なスズメバチの巣とクロスズメバチの巣を比べると違いがよくわかります。
クロスズメバチの巣
一般的なスズメバチの巣
地面に巣をつくる習性から「地蜂」とも呼ばれます。
他にも「ヘボ、スガレ、タカブ」など、地域ごとにさまざまな俗称があります。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
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クロスズメバチから身を守る方法
クロスズメバチの毒性は他種と比べるととても弱いですが、刺されるとやはり痛いですし刺傷部分が腫れることもあります。
詳しくは後述しますが、蜂刺されでアナフィラキシーショックを起こすと命に関わることもあるため、毒が弱くても油断は禁物です。
そこでこの章では、クロスズメバチに刺されないための対処法を解説していきます。
スズメバチの種類ごとの危険性はこちらの記事をご覧ください。
巣に近づいて刺激しないように注意する
誰でも簡単にできる蜂に刺されない方法は刺激しないことです。
クロスズメバチはおとなしい性格ですが、刺激を与えると反撃してきます。
人を襲う理由はただ1つ、巣を守るためです。
巣には女王蜂や幼虫がたくさんいます。
それらを守るために巣に近づく者や、攻撃をしてくる者を容赦なく襲います。
防衛策として蜂なりに必死なので、むやみに刺激を与えるのはやめましょう。
蜂は攻撃する前に、敵に対して威嚇行動を起こします。
次のような威嚇行動に気付いたらすぐに巣から離れましょう。
- 警戒
-
相手の周りを飛び回る。相手が巣に近づくと腹を曲げて毒針をちらつかせる
- 威嚇
-
あごをカチカチ鳴らしたり、羽を小刻みに震わせて音を出したりして威嚇する
ここまでしても敵が離れていかないと、いよいよ攻撃態勢に入ります。
まず毒針の先端から毒液を霧状に発散し、相手にダメージを与えます。
さらに、毒液は警報フェロモンとして他の働き蜂に伝わり、数十匹以上の大群で襲ってきます。
このような状況にならないように、聞きなれない音がしたらすぐにその場を離れましょう。
自然が多い場所に行く際は要注意!
クロスズメバチの巣は地中にあるため、山登りやハイキングなどでうっかり巣の近くに足を踏み入れてしまうかもしれません。
もし巣を刺激してしまったら、すぐにその場を離れましょう。
攻撃性が弱く、毒も少ないとはいえ刺されてよいことはありません。
山の管理者や団体の連絡先がわかる場合は、蜂の巣があったことを連絡しておくとよいでしょう。
今後の被害を防ぐことにもつながります。
蜂毒の危険性と対処法を知る
蜂に刺されるとアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
アナフィラキシーは全身性の急性アレルギー症状のことで、アナフィラキシーショックはそのなかでも重篤な血圧の急激な低下や呼吸困難などの症状を指します。
一般的には、過去に蜂に刺されてすでに抗体がある人が再び刺されると発症しやすいといわれています。
ただし、初めてでも一度に大量に刺されると発症するおそれがあるため、油断はできません。
ご自身の命を守るためにも、蜂の巣を見つけても近づかないことを心がけましょう。
参考:アナフィラキシーってなあに.jp|蜂毒アレルギーの症状
(最終閲覧日:2024年5月6日)
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
蜂刺されでアナフィラキシーショックが起こる仕組みも詳しく解説しています。
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地方によってはクロスズメバチを食べる風習がある
クロスズメバチの蜂の子(幼虫)は、昔から中部地方の一部地域で高級珍味として食べられてきました。
岐阜県や静岡県、長野県などの山間部では肉や魚が取れなかったため、蜂の子が貴重なたんぱく源だったのです。
その食文化が現代でも残っており、今でも蜂の子佃煮の瓶詰めなどが売られています。
蜂の子調理法には、焼く・煮る・炊く、などがあります。
地域によって異なりますが、炊き込みご飯や佃煮、幼虫をそのまま網で焼くといったレシピが一般的です。
参考文献
Jstage|野中健一.中部地方におけるクロスズメバチ食慣行とその地域差
一般社団法人長野伊那谷観光局|おいしい、たのしい、おもしろい!蜂の子の魅力
(最終閲覧日:2024年5月6日)
まとめ
最後に、クロスズメバチのおもな特徴をまとめました。
- クロスズメバチは12月頃まで活動する
- 体長は11~15mm程度でスズメバチのなかでも小さい
- 攻撃性は低い
- 地中に巣を作り「地蜂」とも呼ばれる
ハチ110番では、スズメバチやアシナガバチ、ミツバチなどあらゆる蜂の駆除・予防に対応しています。
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