「室外機に蜂の巣ができている!この場合どこに連絡すればいいの?」
「室外機の蜂駆除を自分でやりたいけど、室外機が壊れたりしないよね?」
暑くなり始めた時期、室外機の中に蜂がいると驚きますよね。
室外機の中に蜂がいる状態でエアコンを使うと、中にいる蜂が飛び出して周囲の人を襲う可能性があるため絶対に使用しないでください。
自力での駆除は室外機の故障の危険があるため、専門の知識を持った蜂駆除業者に連絡しましょう。
この記事では、すぐにエアコンが使えるように室外機に蜂の巣ができた際の対処法を解説します。
さらにこの記事では以下のことも解説します。
この記事では必要な部分だけを説明しているためサクっとわかります。
蜂の巣でお悩みならぜひ、この記事を読んで参考にしてください。
室外機の蜂の巣にやってはいけないこと3つ
室外機に蜂の巣ができた場合は当該エアコンの使用を中止し、できるだけ近づかないようにしてください。
具体的には以下のことをしないでください。
- 室外機内部に殺虫スプレーをかけない
- エアコンを稼働させない
- 自分で室外機を分解しない
上記をおこなうと、蜂が襲ってきたり、室外機が壊れたりする危険性があります。
エアコンが壊れると蜂駆除代金に加えて、室外機の修理費や最悪エアコンの買い替え費用が必要になるため注意してください。
では詳しく解説します。
室外機内部に殺虫スプレーをかけない
室外機の内部に殺虫スプレーをかけないでください。
殺虫スプレーを精密機器にかけると壊れる可能性があるためです。
またスプレー缶(エアゾール缶)には、可燃性ガスが使われていることがあります。
エアコンの使用中に殺虫スプレーをかけて、通電している部分に薬剤がかかりショートすれば火事の危険もあります。
以上のように室外機が壊れたり火事を起こしたりするおそれがあるため、室外機の内部に殺虫スプレーをかけないでください。
参考:アース製薬| 【使用場所】「ハチアブマグナムジェット/ハチアブスーパージェット」をエアコンの室外機の中のハチの巣に使ってもいいですか。(最終閲覧日:2024年5月9日)
エアコンを稼働させない
室外機の蜂の巣に気がついたら、エアコンを稼働させないでください。
巣の近くで室外機のファンが回ったり、巣に室外機の振動が加わると、巣の中にいる蜂が驚いて飛び出すおそれがあります。
もし室外機のそばに人がいたら、興奮した蜂が人に襲いかかる可能性もあるため、エアコンを稼働させないでください。
室外機に蜂の巣ができたら、エアコンは使用せず周りで騒がないように注意しましょう。
自分で室外機を分解しない
自分で室外機を分解すると、室外機の故障や蜂に刺されるおそれがあるためやめてください。
室外機の中は配線、電子基板やファンがあり、下手に触ると故障の原因になります。
また室外機に触ると、振動や音に興奮した蜂が襲ってくる危険もあります。
エアコンが壊れたり、蜂に襲われたりするおそれがあるため、室外機を分解しないでください。
このように室外機の取り扱い方法を誤ると、火災や故障の危険があります。
もしも室外機の中に蜂の巣を見つけたら、エアコンの稼働を停止してできるだけ近づかないでください。
室外機の蜂の巣は作らせないことが重要です。
次の章では予防方法を解説します。
室外機に蜂の巣を作らせない方法
室外機の蜂対策は以下のとおりです。
- 室外機カバーをつける
- 蜂が好む香りを外に放置しない
- 周囲に殺虫スプレーをかける
室外機の蜂対策とは、室外機に蜂が近寄らないようにすることです。
そのため、室外機だけでなくベランダや庭など広い範囲の蜂対策がポイントになります。
ではじっくり見ていきましょう。
室外機カバーをつける
室外機の中に蜂が侵入しないように、室外機カバーを利用して物理的に蜂を防ぎましょう。
室外機カバーは装着しながらエアコンを稼働しても問題ないように設計されているため、手間がかかりません。
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※参考価格は2024年5月9日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
購入の際は対応サイズを間違えないようご確認ください。
蜂が好む匂いを外に放置しない
蜂は匂いを頼りにエサを探して飛び回るため、ベランダや庭に香りの強いものを置かないようにしましょう。
蜂が好む匂いは以下のとおりです。
- 植物や果物のよい匂い
-
ジュースや洗剤に使われるよい香りは蜂を引き寄せる原因になる
ジュースの空き缶は軽く洗ってから捨てる、洗濯物は無香料のものに変える - 生ゴミの匂い
-
スズメバチは生肉や生魚もエサとするため、屋台に集まることがある
食べ残しは室内で保管し捨てる、食品トレーは軽く洗ってから捨てる
参考文献
丸沢 丸.超危険!スズメバチLIFE.講談社,2019
屋外にゴミを放置しないようにしましょう。
周囲に殺虫スプレーをかける
ベランダや庭の蜂が巣を作りやすい場所に予防効果のある殺虫スプレーをかけて、蜂を予防しましょう。
蜂が巣を作りやすい場所は以下のとおりです。
室外機の周りにかける場合は、殺虫スプレーが室外機の内部に入らないように注意してください。
また蜂予防は上記以外にも、蜂用のトラップを設置する、蜂の嫌がる匂いを利用する方法などがあります。
詳しくは蜂の巣予防の方法をまとめた記事で解説しているため、気になる方は参考にしてください。
蜂は巣を作るとどんどん働き蜂が増えていくため、巣を作らせない予防対策が重要です。
しかし万が一蜂が室外機に巣を作ってしまったら、蜂駆除業者に相談しましょう。
次の章から、業者に依頼すべき理由や費用を解説します。
室外機に蜂の巣ができたら蜂駆除業者に連絡
室外機に蜂の巣ができたら、蜂駆除業者に連絡しましょう。
今回は現役の蜂駆除業者の方に、室外機に蜂の巣ができた場合の対応をうかがいました。
結論からいうと、危険なため室外機に蜂の巣ができたらプロに相談したほうがよいでしょう。
では、その理由をじっくり解説していきます。
アンケート期間:2024年2月29日~3月6日
回答数:シェアリングテクノロジー株式会社の害虫駆除業者の加盟店10社
質問内容:
※アンケート期間:2024年2月29日~3月6日
回答数:シェアリングテクノロジー株式会社の害虫駆除業者の加盟店10社
質問内容:
- 室外機の中に蜂の巣がある場合、駆除対応は可能ですか?
- 「対応できる」場合、通常の蜂の巣駆除とは方法が異なりますか?
- ひとつ前の設問で回答いただいた項目の理由や詳細を教えてください。
- ①室外機をビニール袋で覆ってテープで固定する
②くん煙剤を袋の中で使用する
③袋から出てきた蜂はスプレーで駆除する
④翌朝まで放置する
⑤室外機のフタを外し、死骸と巣を片付ける
上記の方法は、室外機を壊さず駆除する方法として有効ですか? - 上記の方法で自力で室外機の中の巣を駆除するリスクをご教示ください。
自力駆除は室外機を壊す危険あり
インターネット上では、室外機にできた蜂の巣を自力で駆除する方法が紹介されています。
しかし自力での駆除はさまざまな危険があるため、やめたほうがよいでしょう。
インターネット上でよく見かける、自力駆除の方法は以下のとおりです。
- 室外機をビニール袋で覆ってテープで固定する
- くん煙剤を袋の中で使用する
- 袋から出てきた蜂はスプレーで駆除する
- 翌朝まで放置する
- 室外機のフタを外し、死骸と巣を片付ける
上記の方法は室外機を壊さず駆除する方法として有効ですか?
この質問に対し、アンケート結果は以下のとおりになりました。
- 有効、またはやったことはないが有効だと思う:5件
- 有効ではない、やめたほうがよい:4件
※無効票 1件
有効だと思う方のなかには「実践しているまたは実践したことがある」というプロの方が4人おり、意見が分かれています。
ですが続けて自力駆除の危険性についてたずねると、以下のご意見をいただきました。
自力で室外機の蜂の巣を駆除する場合、どのようなリスクがありますか?
戻り蜂が戻ってくるため、刺される危険がある。
古い室外機だと外してまたつける際、新しいビスに変えなければならない。
薬剤がかかって故障の原因になる可能性がある。
戻り蜂とは、巣から離れていて戻ってきた蜂のことです。
業者の方のご意見をまとめると、蜂に刺される危険性だけでなく、室外機が壊れる可能性もあるとの見解でした。
また、蜂駆除業者に頼むと「室外機を壊さないようにするためメーカーや電気屋さんを呼ぶ」場合もあるそうです。
室外機の蜂の巣駆除は、室外機と蜂駆除の知識が必要なため「室外機を壊したくない」「蜂が怖い!」という方はプロに相談しましょう。
では蜂駆除業者に頼んだ場合いくらになるのか、次の章で解説します。
室外機の蜂駆除費用は約4.5万円~5万円
蜂駆除の費用は蜂の種類や作業内容によるため、一概にいくらとはいえません。
そこで、ハチ110番の加盟店がおこなった駆除の費用を例に解説します。
駆除費用の相場は、大体4万円です。
ただし室外機にできた蜂の巣の駆除費用はプラス5千円〜1万円かかるため、合わせて約4.5万円〜5万円かかるでしょう。
室外機の蜂の巣駆除が高くなりやすい理由は、作業がむずかしいためです。
室外機の蜂の巣駆除が高くなる理由
ハチ110番編集部は、室外機の蜂の巣駆除の費用についても現役の駆除業者の方におたずねしました。
室外機の蜂の巣駆除は通常の蜂駆除と何が異なりますか?
このように質問したところ、室外機の蜂の巣駆除の費用について「駆除費用が高くなる」と答えた会社が6社ありました。
金額をまとめると「プラス5千円〜1万円」でした。
金額が高くなる理由は以下のとおりです。
室外機を開けるため時間がかかるため。
室外機を壊さないようにするため、メーカーや電気屋さんを呼ぶので数万円高くなる。
防護服を着た状態でカバーなどを外すので通常よりも時間がかかる。
薬剤散布ができない場合があるので、危険度が増す。
外壁についていると作業性が悪い。
室外機をベランダや地面ではなく、外壁に設置しているお宅では通常作業よりもむずかしくなるため費用が高くなりやすいそうです。
まとめると室外機を開けたり、室外機を壊さないよう慎重に作業をおこなったりするため駆除費用が高いようです。
ほとんどの蜂駆除業者は依頼前に見積りを出すため、見積金額を確認してから作業を依頼しましょう。
ご自宅の正確な蜂駆除費用が知りたい方は、お近くの蜂駆除業者に連絡しましょう。
現地調査、見積りで正確な駆除費用がわかります。
もし蜂駆除業者に心当たりがない方は、ハチ110番の業者絞り込み検索をご利用ください。
業者絞り込み検索とは、業者の営業日時や対応エリアを選択すると希望の業者が見つかるツールです。
見積り無料や保証の有無も検索できるため、ご希望の業者がきっと見つかります。
条件を指定して検索ボタンをクリックしてください。(複数可)
またハチ110番では、電話やフォーム、LINEなどから見積り依頼ができます。
現地調査は基本無料※なので、依頼前に駆除費用を確かめられます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
室外機の蜂の巣でお悩みなら、ご利用しやすい方法でハチ110番にご連絡ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
室外機の蜂の巣はアシナガバチが多い
室外機の蜂の巣は、写真のようなアシナガバチの巣が多いでしょう。
アシナガバチは、雨風の当たらない場所に巣を作る種類の蜂です。
またアシナガバチは外壁や塀に巣を作るケースもあり、室外機の側面に巣を作ることもあります。
アシナガバチが巣作りをするのは春(4~5月頃)のため、この時期に写真のようなお椀型の巣があったらアシナガバチの巣でしょう。
補足ですが、写真と違いボール状の巣ができている場合は、アシナガバチではなくスズメバチの可能性が高いです。
関連記事にはアシナガバチとスズメバチの違いがまとめてあるため、こちらをご確認ください。
室外機と蜂の巣に関係するよくある質問
最後に、室外機や蜂の巣に関するよくある疑問を解説します。
- エアコンから蜂が侵入することはありますか?
- 室外機外側の蜂の巣は自力で駆除できますか?
- 冬なら室外機の蜂の巣を自分で撤去してもよいですか?
エアコンから蜂が侵入することはありますか?
室外機の構造上、蜂が侵入することはほぼありません。
室外機にはエアコンとつながっている2本のパイプがあります。
これらは圧縮機と減圧機という機械と直接つながっているため、蜂が入れる隙間はありません。
なお、エアコン内部の水を排出するドレンホースという部位は、エアコンと直接つながっているため虫の侵入経路になることがあります。
しかし、蜂は翅(はね)が水に濡れるのを嫌ううえに、ドレンホースの直径は約14~16mmと狭いため、蜂がエアコンから侵入する可能性はかなり低いです。
そのため、室外機に巣を作った蜂が室内に侵入する可能性はまずありません。
室外機外側の蜂の巣は自力で駆除できますか?
条件次第では、自力で駆除できます。
室外機の中に殺虫スプレーが入らないよう気をつければ、室外機の周りにできた蜂の巣を駆除できます。
ただし蜂駆除は危険なため、条件を確認する必要があります。
具体的には以下のとおりです。
- 駆除をおこなう時期が4~5月である
- アシナガバチかミツバチの巣である
- 巣の大きさが5cm未満である
- すぐに逃げられる開放的な場所に巣がある
上記の蜂の巣は、蜂に刺される可能性が比較的低いものです。
もし条件に合っていれば、以下の方法で蜂駆除ができます。
- 蜂駆除の道具を用意する
- 蜂が巣に戻る日没を待つ
- 防護服を着る
- 風上から蜂の巣にスプレーを噴射する
- 巣を落として片付ける、蜂が生きていたらスプレーをかける
- 再発防止のため予防効果のあるスプレーを噴射する
少し手間がかかりますが、安全に蜂駆除をおこなうために必要なことです。
関連記事にはより詳細に必要な道具などが記載されているため、こちらをご確認ください。
冬なら室外機の蜂の巣を自分で撤去してもよいですか?
室外機の外側なら可能です。
冬になるとアシナガバチやスズメバチの巣は空っぽになり、安全に巣を撤去できます。
稀に蜂が残っていることがあるため、厚手の服装や手袋で刺されないように注意して作業をおこなってください。
室外機の中に蜂の巣がある場合は、冬でも蜂駆除業者に依頼しましょう。
室外機の知識がないと部品を破損したり、外した部品が戻らなくなったりなど故障につながる危険があるためです。
まとめ
- 室外機の内部に殺虫スプレーをかけたり、分解したりしてはいけない
- 駆除するまではエアコンを稼働してはいけない
- 室外機の蜂の巣駆除は難しいため、巣を作らせない対策が重要
室外機に蜂の巣ができたら、すぐ蜂駆除業者に連絡しましょう。
自分で駆除すると、室外機の故障や蜂に刺される可能性があるためです。
蜂駆除の費用は4万円ほどですが、室外機の蜂の巣駆除は作業がむずかしいため追加料金がかかることがあります。
プラス5千~1万円かかるため、5万円ほどを蜂駆除の予算だと考えておきましょう。
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専門文献や駆除業者・専門家への調査をもとに、蜂の駆除・予防法や駆除業者の選び方など様々なテーマで情報 …