働き蜂にはエサ取りや巣の防御など、さまざまな役割があります。
蜂は餌場の近くに巣を作るため、働き蜂の出現はそのまま蜂の巣が近くにあるサインとなります。
そんなサインを見つけたら、蜂被害にあう前に何かしらの対策や対処をする必要があります。
この記事では、働き蜂の役割や巣の特徴や、働き蜂を自分で駆除する方法を説明します。
また、業者に駆除を依頼する際に気になる業者の選定ポイントや、費用相場も紹介します。
安全かつ効率よく対処するためのガイドとして、ぜひお役立てください。
働き蜂と女王蜂・オス蜂の違い
蜂の巣には、働き蜂以外に2つの役職の蜂が存在します。
その2つである女王蜂とオス蜂についても詳しく見ていきましょう。
女王蜂はほとんどの種類において、蜂のコロニーの中で最大の蜂です。
越冬するため、スズメバチとアシナガバチなら1年、ミツバチなら3~4年生きます。
女王蜂の大切な役割は産卵することです。
特に次の世代を生きる新女王蜂の産卵が一番重要な役割になります。
では、オス蜂はどのような一生を送るのでしょうか。
オス蜂の唯一の仕事は交尾です。
9月頃の繁殖期間以外は巣の中に留まって、働き蜂が運んでくれた花の蜜や花粉を食べて生活します。
そして、秋に女王蜂と交尾を終えると死んでしまいます。
働き蜂と女王蜂は同じ卵から産まれる
働き蜂と女王蜂はまったく違う役割ですが、基本的に同じ卵から産まれます。
では、どのようにしてその違いが生まれるのでしょうか?
解明されていない部分もありますが、その違いは「エサ」だと言われています。
ミツバチの場合は、女王蜂と働き蜂のエサとなるものが明確に違います。
働き蜂の幼虫は蜜や花粉団子を食べて育つのに対し、女王蜂はローヤルゼリーという特別なエサを食べて育ちます。
ローヤルゼリーは働き蜂が花粉と蜜を食べて生み出すもので、とても高い栄養価をもっているのです。
そのため、働き蜂と女王蜂は成長するにつれて違いが出ると言われています。
蜂の巣を大きくする働き蜂の4つの役割
働き蜂の仕事は、おおまかにみればそれほど種類によって差はありません。
働き蜂の仕事はおもに巣作り、エサ集め、子育て、巣の防衛の4つです。
それぞれどのようなことをしているのか、詳しく見ていきましょう。
営巣する
飛び立った働き蜂は、徐々に蜂の巣を拡大させます。
新しい女王蜂の幼虫や、これから生まれる働き蜂の幼虫を育てるための巣穴を作っていくのです。
そして、巣は夏から秋頃に最大の大きさとなります。
巣の大きさが最大になるということは、蜂の数も最多になるということです。
そのため夏から秋ごろに蜂の被害が増えます。
エサを集める
女王蜂や蜂の幼虫、オス蜂はエサ集めにいくことはありません。
エサを集めるのは働き蜂の仕事だからです。
集めてくるエサは蜂の種類によって変わります。
アシナガバチやスズメバチは肉食であるため、おもに虫を捕まえ、肉団子にして巣に持ち帰ります。
ミツバチはおもに花の蜜や花粉を集めてエサとします。
また、ミツバチの働き蜂は集めた蜜から女王蜂のご飯となるロイヤルゼリーを分泌する仕事もあります。
幼虫を育てる
女王蜂とともに巣穴の幼虫を世話するのも働き蜂の仕事です。
スズメバチやアシナガバチの場合、成虫が捕まえた昆虫を噛み砕き、食べやすくして幼虫に与えます。
ミツバチはお腹にためた花の蜜や、花粉を団子状にしたものなどを与えて幼虫を育てます。
巣を守るために戦う
外敵となるものがやってくるなどして巣に危険が迫ったときは、働き蜂が巣を守ります。
人間が巣に近づくと刺されてしまうことがあるのも、外敵と判断されてこのような活動をするからです。
攻撃性が低いミツバチですら、体の大きなスズメバチに巣が襲われれば集団で反撃します。
働き蜂はすべてメス
働き蜂は外で活発にエサを集めたり、危険を感じると襲って来たりするためオスのイメージがある人もいるかと思います。
しかし、働き蜂はすべてメスなのです。
オス蜂は女王蜂との交尾が役目なので、基本的に交尾以外で飛び回ることはありません。
働き蜂の寿命は長くて半年程度
ミツバチと、スズメバチ・アシナガバチで働き蜂の一生は変わってきます。
ミツバチの働き蜂の場合、成虫としての寿命は1ヵ月程度の個体と、長くて半年程度の個体にわかれます。
ミツバチの働き蜂の中には越冬する個体がおり、その分寿命が長くなるからです。
スズメバチやアシナガバチの働き蜂の場合、成虫は1ヵ月程度生きます。
ミツバチとは違い、働き蜂が越冬することはほとんどありませんので、すべての個体が同じ程度の寿命となります。
蜂の寿命の詳細はこちらの記事をご覧ください。
働き蜂が多い時期は自分で蜂の巣を駆除しない!
蜂の巣駆除が危険な時期は、ずばり夏から秋です。
6月~10月は働き蜂の活動が活発です。
特に8月~9月ころは新女王蜂が産まれる時期であるため、蜂の数も多くもっとも攻撃的な時期です。
この時期は蜂の巣には近寄らないでください。
4月頃は越冬から目覚めた女王蜂しかいない時期です。
巣の大きさもせいぜい人間のこぶし大程度のため、自分でも駆除できる範囲です。
しかし、5月以降には働き蜂が数百~数千匹と生まれ、活動的になり大変危険になります。
自分で駆除することは避けましょう。
自分で駆除が可能な蜂の巣の目安は5cm以下です。
また、巣が5cm以下でも高所や狭い場所にある場合は自力での駆除が難しいので、業者などに駆除を任せましょう。
スズメバチの駆除は危険が伴う
上述したように、巣の大きさや場所によっては自力での駆除が難しくなります。
さらに、蜂の巣がスズメバチだった場合はさらに難易度が上がります。
スズメバチはとても攻撃性の高い危険な蜂です。
たとえ巣が小さくても、刺されてしまうリスクは他の蜂より高くなります。
刺されてしまうと痛みや腫れを伴うだけでなく、アナフィラキシーショックというアレルギー反応が起こり、最悪死に至ることもあります。
そうならないために、スズメバチの場合は巣の大きさにかかわらず、業者や自治体に相談するのがいいでしょう。
ハチ110番では、24時間365日蜂のトラブルでお悩み方からのご相談を受け付けています。
無料の現地調査やお見積り※から始めることができるお近くの駆除業者をお探しするサポートも可能です。
「依頼しようか迷っている」という方もぜひお気軽にご活用ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積り・キャンセルに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
まとめ
最後に、働き蜂の生態のおもなポイントをまとめました。
- 働き蜂のおもな仕事は巣作り、エサ集め、子育て、巣の防衛の4つ
- スズメバチ、アシナガバチの働き蜂の寿命は1ヵ月程度
- ミツバチの働き蜂の寿命は半年程度
- 働き蜂が増える夏~秋は巣に近づかないように注意する
蜂の集団のほとんどを占める働き蜂。
その生態をわかっていただければ幸いです。
巣の存続のために短い生涯をずっと働き続ける働き蜂ですが、危険が及ぶ場合は駆除を考えてください。
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