「蜂の活動時期はいつ?」
「蜂の巣対策に適した時期は?」
蜂の活動時期は4~11月頃ですが、種類によって若干異なります。
具体的には以下をご覧ください。
- アシナガバチ:4~10月頃
- スズメバチ:4~11月頃
- ミツバチ:ほぼ1年中
今回は蜂の種類ごとの活動時期や生態を詳しく解説します。
解説する内容は以下のとおりです。
当記事を読めば、蜂の種類に応じた最適な対策時期がわかります。
タイミングを逃さず効果的に巣作りを予防しましょう。
【種類別】蜂の活動時期と危険な時期
この章では、蜂の種類ごとの活動時期と危険な時期をより詳しく解説します。
巣作り対策はもちろん、刺される被害の予防にもお役立てください。
アシナガバチの活動時期は4~10月頃
アシナガバチの活動時期は4~10月頃です。
女王蜂は4~5月頃に1匹で巣を作り、卵を産みます。
そして6月中旬を過ぎると幼虫(働き蜂)が羽化し、巣も大きくなります。
巣が最盛期を迎えるのは7~8月頃です。
この時期には新女王蜂の候補も生まれるので、働き蜂は巣を守るために攻撃的になっています。
そのため、7~8月頃は人が刺される被害が多発します。
その後、9月になると巣作りはほとんど終了し、その年の活動は終わりに近づきます。
働き蜂は気温が低くなる10月終わり頃にはほとんど死んでしまい、残った新女王蜂だけが巣から離れて別の場所で越冬に入ります。
参考:都市のスズメバチ|アシナガバチ辞典ーアシナガバチカレンダー(最終閲覧日:2024年4月30日)
以下はアシナガバチの活動時期と攻撃性の高さを図式化したものです。
では、種類ごとの活動時期と危険な時期を解説します。
以下は特に人が刺される被害が多い3種類です。
セグロアシナガバチ | 活動時期:4月中旬~11月中旬 危険な時期:6~8月 |
キアシナガバチ | 活動時期:4~10月 危険な時期:7~8月 |
フタモンアシナガバチ | 活動時期:4~10月 危険な時期:6~8月 |
参考:フマキラー|ハチが出やすい時期(最終閲覧日:2024年4月30日)
これらのアシナガバチの生態をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
スズメバチの活動時期は4~11月頃
スズメバチの活動時期は4~11月頃です。
巣作りのピークは8~10月頃で、この時期に新女王蜂の候補も生まれます。
そのため、夏から秋にかけては人が刺される被害が多発します。
また、種類によっては11月頃まで活動するので、他の蜂が活動しなくなる秋の終わりにも人が刺される被害が発生しやすいです。
参考:株式会社Qujolia|スズメバチの寿命と蜂の巣(春夏秋冬の活動)(最終閲覧日:2024年4月30日)
以下はスズメバチの活動時期と攻撃性の高さを図式化したものです。
では、種類ごとの活動時期と危険な時期を解説します。
以下は都市部でも見かけることが多い3種類です。
キイロスズメバチ | 活動時期:5~11月 危険な時期:7~10月 |
コガタスズメバチ | 活動時期:5~10月 危険な時期:7~10月 |
ヒメスズメバチ | 活動時期:6~9月 危険な時期:8~9月 |
これらのスズメバチの生態をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
ミツバチの活動時期はほぼ1年中
ミツバチはほぼ1年中活動しています。
1年を見てみると、他の蜂よりも早い2月頃から活動し始め、6月頃には新女王蜂の候補も生まれて巣の大きさがピークを迎えます。
また、この時期には元の女王蜂が半数ほどの働き蜂を連れて移動する「分蜂」が起こります。
手狭になった巣を離れて、新しい場所で再び巣を作るのです。
分蜂の様子
そして夏・秋を越え冬を迎えると越冬の準備に入ります。
ミツバチは働き蜂と女王蜂が一緒に越冬するのが特徴です。
この時期(10~2月頃)の働き蜂は少ないエサで生き延びながら、中心部にいる女王蜂を守るために攻撃的になっています。
むやみに手を出すと刺される危険性があるので注意しましょう。
参考:河合養蜂園|みつばちの一年間(最終閲覧日:2024年4月30日)
ミツバチの生態をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
どの蜂も活動時期が終わると新女王蜂が越冬に入る
ここまで解説した3種類の蜂はその年の活動期間を終えると、秋に生まれた新女王蜂が越冬に入ります。
冬には働き蜂がほとんど死んでしまうスズメバチ・アシナガバチは、新女王蜂だけが生まれた巣を離れて別の場所で越冬します。
スズメバチは倒木や朽木の中、アシナガバチは民家の屋根裏や木の割れ目にいることが多いです。
一方ミツバチは働き蜂と新女王蜂が巣の中で身を寄せ合って越冬します。
外の蜂と中の蜂が交代しながら体を震わせて熱を出し、中心にいる新女王蜂を守るのです。
冬場の蜂の生態は以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はあわせて読んでみてください。
蜂の巣対策をするのに適した時期は3~4月
攻撃性が高く大きな被害が出やすいスズメバチ・アシナガバチは、基本的に4月頃から活動し始めます。
そのため、蜂の巣対策は3~4月の間に完了させておくのが理想的です。
安く簡単にできる蜂の巣対策は以下のとおりです。
- ダミーの蜂の巣を吊るす
- オニヤンマ型フィギュアを吊るす
- 防虫ネットを張る
- ハッカ油スプレーをまく
- 蜂よけスプレーをまく
それぞれの詳しい使い方や効果を高めるポイントはこちらの記事をご覧ください。
各グッズの評価や実際に使った感想もご紹介しています。
女王蜂1匹だけの作り始めの巣なら自力駆除も可能
4~5月頃のスズメバチ・アシナガバチの巣には、基本的に女王蜂1匹と幼虫だけしかいません。
この時期の女王蜂は越冬から目覚めたばかりなのと巣作りで体力を消耗しているので、威嚇(いかく)しても周りを飛び回る程度で人を刺すことはほとんどないです。
そのため、女王蜂1匹だけの作り始めの巣なら、市販スプレーを使って自分で駆除できます。
作り始めの巣の対処法は以下のとおりです。
なお、作り始めの時期はあくまでも目安です。
念のためしっかりと準備して万全の状態で作業しましょう。
- 防護服(なければ厚手のレインコート)
- 安全ゴーグル
- 帽子
- 軍手
- 長ズボン
- 長靴
- 懐中電灯(赤いセロファンを貼ったもの)
- ゴミ袋
- トング
- 巣の位置を確認する
- 巣の1~2m手前まで近づき、スプレーを噴射する
- 女王蜂が出てくるまで噴射し続ける
- 巣を根本から切り取るか、棒でつついて落とす
- ゴミ袋に入れる(死骸はトングでつまんで入れる)
より詳しい手順や注意点は以下の記事をご覧ください。
少しでも不安を感じたら業者に相談を!
作り始めの巣でも蜂の巣には変わりありません。
作業前に「刺されたらどうしよう」と不安を感じたら、無理せず蜂駆除業者にご相談ください。
蜂駆除業者は、自分では作業が難しい高所、閉所の巣もしっかりと駆除してくれます。
さらに、再発対策やあと片付けも引き受けてくれるので「もう蜂の巣を作られたくない!」という方は駆除業者の力を借りるのがおすすめです。
駆除業者をお探しなら、ハチ110番の業者絞り込み検索がおすすめです。
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※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
まとめ
蜂の活動時期は4~11月頃ですが、厳密には種類ごとに異なります。
また、危険な時期も種類ごとに異なります。
今回解説した内容を簡単にまとめたのでご覧ください。
- スズメバチ
-
- 活動時期
-
4~11月頃
- 危険な時期
-
8~10月頃
- アシナガバチ
-
- 活動時期
-
4~10月頃
- 危険な時期
-
7~8月頃
- ミツバチ
-
- 活動時期
-
1年中
- 危険な時期
-
10~2月頃
蜂の巣対策の効果を上げるなら、種類に応じた適切なタイミングを逃さないことが大切です。
特に攻撃性が高く大きな被害が出やすいスズメバチ・アシナガバチは4月頃から活動し始めるので、対策は3~4月の間に終わらせておくのがよいです。
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