「黒い蜂を発見したけど、この蜂の正体は何だろう?」
「この黒い蜂は危険なのか、詳しい情報を知りたい」
暖かくなると急にあらわれる、黒い蜂のような見た目の虫。
もしかしたら危険な蜂なのではないかと心配になってしまいますよね。
日本でよく見られる黒い蜂は大きく分けて5種類です。
この記事では、日本で見られる黒い蜂について写真付きで詳しく解説しています。
参考にすれば黒い蜂の知識がつき、予防などの対処がしやすくなりますよ!
日本で見かける黒い蜂の種類
一般的に日本で見かけることの多い黒い蜂は以下のとおりです。
写真と体の特徴付きで一覧にして載せていますので、見かけた黒い蜂の正体を確かめてみてください。
なお、黒い蜂とよく間違われやすい「アメリカミズアブ」という虫もいます。
アメリカミズアブも詳しく解説しているので、気になる方は確認してみてください。
表の中にある名前や画像をクリックすると、その黒い蜂の詳細を確認できます。
クロスズメバチの特徴と攻撃性
体長 | 約10~12mm |
見た目の特徴 | お腹に数本の白いラインがある 光沢のない黒い体 |
おもな生息地 | 北海道、本州、四国、九州など |
性格 | おとなしい |
スズメバチといえば凶暴なイメージを持つ方が多いかもしれませんが、クロスズメバチは意外にもおとなしい性格の蜂です。
こちら側から危害を加えなければ、向こうから襲ってくることはほぼありません。
クロスズメバチの生態は少し特殊で、自然の多い場所で地面に穴を開けて巣をつくります。
もしクロスズメバチの姿を見かけた場合は、庭などに巣を作られているおそれがあるため注意しましょう。
詳しくはクロスズメバチの生態をまとめた記事をご覧ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
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クマバチの特徴と攻撃性
体長 | 約23mm |
見た目の特徴 | 胸が黄色い毛に覆われている 全体的に丸い体型をしている |
おもな生息地 | 北海道、本州、九州、四国 |
性格 | おとなしい |
日本で見られるクマバチの正式名称はキムネクマバチで、名前のとおり胸の色が黄色くなっているのが特徴です。
社会性のある蜂と違って基本的に単独行動をおこない、木や竹などの木材に穴を開けて巣を作ります。
また、クマバチは縄張り意識が強い蜂なので、人が近くにいると警戒して周囲を飛び回ることあります。
飛び回る姿は一見危険なように見えますが、性格はおとなしい蜂なので人を襲う可能性は低いです。
詳しくはクマバチの生態をまとめた記事をご覧ください。
クロアナバチの特徴と攻撃性
体長 | 約23~33mm |
見た目の特徴 | アリをそのまま大きくしたような姿 お腹を覆うほど翅が広い |
おもな生息地 | 北海道、本州、九州、四国 |
性格 | おとなしい |
クロアナバチは土の中に巣を作る種類の蜂で、アリのように土に小さな穴を空けてその中で生活しています。
自分の体長よりも大きなキリギリスなどの獲物を捕らえて、穴の中で子育てを始めます。
日当たりがよくて水はけもよい環境を好むため、庭にあらわれることも多いので注意が必要です。
攻撃性は低いので刺される可能性は低いですが、庭の土に丸い穴がある場合は近づかないようにしましょう。
オオハキリバチの特徴と攻撃性
体長 | 約23~33mm |
見た目の特徴 | 胸に褐色の毛と翅がある 大きな顎を持っている |
おもな生息地 | 北海道、本州、九州、四国 |
性格 | おとなしい |
オオハキリバチは大きな体と顎という特徴を持った蜂です。
クマバチなどと同じく単独行動をおこなって巣穴を作って活動する蜂で、巣にできそうな穴を探して飛び回ります。
巣を探すために家の中に侵入する場合もあるので注意しましょう。
なお、性格はおとなしいため刺されることは珍しいですが、毒針があるので油断は禁物です。
ハキリバチの詳細はこちらの記事をご覧ください。
ドロバチの特徴と攻撃性
体長 | 約15~20mm |
見た目の特徴 | お腹にオレンジ色の2つのラインがある 黒い体に褐色の翅を持っている |
おもな生息地 | 北海道、本州、九州、四国 |
性格 | おとなしい |
ドロバチはその名前のとおり、泥を使って巣を作り活動をおこなう蜂です。
膨れ上がった土の塊のような巣をコンクリートなどの硬い場所に作り、その中で獲物を運んで子育てします。
おとなしい性格で、アシナガバチなどの蜂よりも毒性が低いため危険性は少ないです。
ただし、身の危険を感じると反撃してくるおそれがあるため注意しましょう。
詳しくはドロバチの生態をまとめた記事をご覧ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
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黒い蜂と間違われやすいアメリカミズアブ
アメリカミズアブは一見黒い蜂のように見えますが、蜂ではなくハエの仲間です。
どのような特徴を持った虫なのか以下にまとめましたので、見てみましょう。
体長 | 約15~18mm |
見た目の特徴 | 黒くて長い触角を持つ ツヤのある黒い体をしている |
おもな生息地 | 本州、九州、四国、沖縄 |
性格 | おとなしい |
アメリカミズアブは、元々アメリカやハワイなどの温暖な地域で生息していた外来種の昆虫です。
生ゴミや汚染された水といった場所で活動しており、窓を開けているとトイレの中にまで侵入することもあります。
また、アメリカミズアブは針を持っていないので刺される心配はありません。
ただし、屋内に入ってきて食品に混入することもあるため、家で見かける場合は掃除などの対策が必要です。
知っておきたい基本の蜂対策
今回ご紹介した黒い蜂はどれもおとなしい性格で、こちらから危害を加えない限りは襲われる危険性は低いです。
ただし、対応を間違えると黒い蜂を寄せ付けてしまうこともあります。
以下2つの蜂対策をおこない、黒い蜂が寄ってこないようにしましょう。
服装の色に気を付ける
蜂が近くにいる場合は身に着けているものの色に気を付けましょう。
蜂は黒くて動くものを見ると敵と認識することがあり、攻撃されるリスクが高まります。
ハチは瞳や髪の毛など黒くて動くものに強い反応を示し狙ってきます。黒色に対してなぜ激しい攻撃性を示すかは諸説ありますが、ハチの巣内の幼虫やさなぎを狙う熊や人から巣を守るために、熊の鼻、人の黒い瞳や頭部などといった弱点を効果的に狙うことができるよう適応していったのではないか、という説が有力です。
出典:教えて『ハチ博士』|八王子市[PDF]
蜂に狙われないようにするには、以下イラストのような黒いものを避けた服装を身に付けましょう。
黒い髪の毛も隠す必要があるので、帽子も忘れずに身に着けるようにしてください。
蜂が寄りやすいニオイを付けない
服装だけでなく、甘いニオイを身に着けないように気を付けましょう。
蜂は嗅覚を頼りにエサを探しており、木から出る甘露や樹液、花の蜜を求めて飛び回ります。
そのため、自分の体に甘いニオイが付いていると、蜂がエサと勘違いして寄ってくるおそれがあります。
気を付けるべき甘いニオイの原因は以下のとおりです。
ジュースなどの飲食物も寄ってくる原因となるので注意が必要です。
- 服や肌に付けている香水
- 香りの付いた整髪料
- 香料付きの洗剤で洗濯された服
- 甘いニオイを放つ飲食物
蜂の巣が近くにある場合は駆除したほうが安心
今回ご紹介した黒い蜂が、軒下などの自分の生活圏内に巣を作った場合は駆除するのも1つの手です。
近くに巣がある状態で生活していると、巣の近くにいた蜂に気付かずに刺激するおそれがあるからです。
単独行動をする蜂であれば1匹駆除するだけでよいので個人でも駆除できます。
詳しくは自分で蜂の巣を駆除する方法をまとめた記事に載っているため、個人で駆除したい方は確認してみてください。
駆除が難しい蜂の巣は無理せず業者に依頼を!
木や壁に穴を開けて巣を作るクマバチなどの種類の蜂は、人の手の届きにくい高い場所に巣を作ることがあります。
その場合、高所での駆除作業となるため駆除に失敗してケガをするリスクがあります。
巣が駆除しにくい位置にあって対処が難しい場合は、無理せずに業者の力を借りるのが安全です。
もし、蜂の巣を駆除してくれる業者をお探しであればぜひ弊社のサービスをご利用ください。
弊社では、全国各地にいる加盟店から、お客様の家庭にある蜂の巣をキレイに駆除してくれる腕のよい業者を紹介できます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
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まとめ
ここまで、黒い蜂の種類やその生態、対策をご紹介してきました。
日本にいる黒い蜂は基本的におとなしい性格が多く、こちらから手を加えない限りは襲われる危険性は低いです。
屋外で見かけても下手に駆除しようとせず、そのままにしておきましょう。
しかし、自分の家の近くに巣を作られている場合は例外で、できれば駆除しておくほうが安全です。
自力で駆除しやすい位置に巣があれば個人でも駆除できますが、手が届きにくい位置に巣があったり、失敗するのが怖かったりする場合は業者に駆除を任せましょう。
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専門文献や駆除業者・専門家への調査をもとに、蜂の駆除・予防法や駆除業者の選び方など様々なテーマで情報 …