蜂の巣駆除でバルサン(くん煙剤)を効果的に使うには、閉鎖的な場所である必要があります。
蜂は屋外や屋内、土の中などさまざまな場所に巣を作りますが、バルサンはくん煙タイプの殺虫剤のため、条件次第ではその効果を発揮できません。
蜂を根絶するためには場所ごとの適切なバルサンの使い方を知る必要があります。
安全で効果的な蜂の駆除方法をご紹介しますので、参考にしながら今後の蜂対策を考えてみてください。
蜂の巣を根本から駆除するためには、女王蜂ごと駆除しなければいけません。
巣の外に出ている働き蜂を駆除しても、女王蜂が生き残っていると再び繁殖してしまいます。
女王蜂は基本的に巣の中にいるため、駆除するには巣ごと撤去するか、巣の中にまで殺虫成分を浸透させる必要があります。
プロの駆除業者であれば、外に出ている働き蜂の駆除から巣の撤去まで徹底しておこなってくれるため再発の心配がありません。
バルサンでの蜂の巣駆除に必要な道具
- 防護服
- 防護服の下に着る作業服(厚地布のつなぎなど)
- タオル
- 皮手袋
- 厚地布の帽子
- 長靴
- バルサン
参考価格 | Amazon:518円 楽天市場:934円 Y!ショッピング:636円 |
内容量 | 20g(6-8畳用) |
成分 | メトキサジアゾン(オキサジアゾール系)、フェノトリン(ピレスロイド系) |
※掲載価格は2024年4月18日時点の楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
蜂の巣駆除にはバルサン以外にも殺虫剤や防護服の準備が必要です。
蜂の巣専用の防護服は5万円以上するとても高価なものです。
自治体によっては、保健所などで蜂駆除用の防護服の貸出をおこなっています。
購入する前に各自治体の窓口までお問い合わせください。
防護服は蜂に刺されてケガをしないために大切な装備です。
用意できないときは、防護服の代用品を身に着けるか、ご自身での駆除はなさらず業者に依頼をしてください。
バルサンで蜂の巣を駆除する方法
屋内は窓を閉め切ることができますので、バルサンを使った駆除に効果が期待できます。
ただし屋根裏は狭い空間ですので、短い時間に煙が充満します。
煙を吸い込まないように、マスクや布などで鼻と口をおおって作業をしましょう。
- 防護服とマスクを着用する
- バルサンを点火させて煙を出したら、巣に直接煙を30秒ほど当てる
- さらに巣の中の奥へバルサンの噴射口を差し込み、巣の中の蜂を死滅させる
- 蜂がすべて死んだあとは、巣を撤去する
蜂が大量に飛んでいるのに巣が見つからないときは、土の中に巣を作っている場合があります。
屋外に巣がある場合は殺虫スプレーで駆除する
バルサンなどのくん煙剤は密閉空間で駆除効果を発揮できます。
軒下や庭木などの開放的な場所に蜂の巣がある場合は殺虫スプレーを使用したほうがよいでしょう。
ここでは殺虫スプレーを使った蜂の巣の駆除方法をご紹介します。
- 帽子、作業服を着て、首回りにはタオルを巻いて肌の露出をなくす
- 防護服を上から着て、手袋を着用、長靴をはく
- 風上から蜂の巣に向けてスプレーを吹きかけ続ける
- 巣の中にもスプレーする
- 蜂がいなくなったら巣を撤去する
詳しい手順はこちらの記事をご覧ください。
巣がすぐに見つかればいいのですが、なかなか見当たらないときは無理に探そうとせずにプロに相談したほうがよいでしょう。
スズメバチの巣であった場合、巣から離れていたとしても攻撃されるおそれがあります。
探し回っているあいだに刺される危険性があるのです。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
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駆除後は戻り蜂の発生に注意する
巣を駆除したあと、しばらくすると「戻り蜂」を見ることがあります。
戻り蜂とは、エサを採りに行ったり、駆除中に飛んで逃げたりしたあとに戻ってきた蜂のことです。
戻り蜂はおよそ1週間ほど一時的に巣を離れます。
通常は放置しておいても問題がないのですが、戻り蜂が何匹も残っていた場合は再び巣を作られるおそれがあります。
蜂の巣の駆除を業者に依頼をするときは、あわせて戻り蜂の対策についてもご相談ください。
戻り蜂の詳細や、家庭でできる簡単な対策はこちらの記事をご覧ください。
蜂の種類ごとの危険性の違い
蜂を刺激すると刺されるおそれがあります。
蜂に刺されると強い痛みをともないますし、最悪の場合、アナフィラキシーショックというアレルギー症状で命をおとすことさえあるのです。
危険な種類の蜂であれば、ご自身での駆除はやめておきましょう。
蜂の危険度は種類によって違うため、どの種類かを確認してから駆除することが重要です。
種類を確認するために、ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチの特徴や巣を作られやすい場所をご説明します。
ご自身で駆除ができるかどうかの判断基準として参考にしてみてください。
どの種類の蜂であっても、巣の大きさが5cm以上の場合は危険がともないます!
巣が大きいほど大量の蜂を駆除する必要があり、危険を伴うため業者に依頼することをおすすめします。
ミツバチの特徴
ミツバチの体長は1.2cmほどで、胴が黒く毛におおわれていて、お尻ははっきりとしたしま模様があります。
他のハチに比べるとおとなしい性格ですので、ご自身での駆除の難易度は比較的低いです。
アシナガバチの特徴
アシナガバチは体長が2.5cmほどで、その名のとおり長い足をたらして、フワフワと飛びます。
アシナガバチも攻撃性が低くおとなしい性格ですので、凶暴なスズメバチに比べると駆除する難易度は低いでしょう。
ただしアシナガバチの毒性は強く、アナフィラキシーショックで重篤な症状になる危険性もあります。
スズメバチの特徴
スズメバチの働き蜂は約4cm、女王蜂は4.5cmほどで、他のハチに比べて体が大きいのが特徴です。
攻撃的な性格であり、秋の繁殖期はとくに攻撃性は高くなります。
巣の周辺に近づく敵には「カチカチ」と顎を鳴らして威嚇して、攻撃します。
巣から5m以上はなれた場所でも刺されることがあるほどです。
もしもスズメバチであれば、自力での駆除は困難だと考えましょう。
大変危険ですので、業者に相談することを強くおすすめします。
蜂の種類の詳細はこちらの記事もご覧ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
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蜂の種類ごとの巣の特徴と営巣場所
つぎに、ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチの蜂の巣の特徴をご説明します。
巣の外見やどんな場所に作る傾向があるかを解説していきます。
ミツバチの巣の特徴
ミツバチの巣はむき出しの板状が特徴です。
主に4~6月ごろに巣を作ります。
壁の中や屋根裏、木のうろなど直射日光が当たらない閉鎖空間に巣を作られやすいです。
そのため、バルサンでの駆除が有効な蜂の巣でもあります。
アシナガバチの巣の特徴
アシナガバチの巣は、お椀を逆さにしたような形です。
住宅の庭木や軒下など、開放的な空間によく見られます。
そのためバルサンでの駆除には不向きな蜂の巣です。
また、エサとなる昆虫がいるので庭の植木にも巣を作ることがあります。
剪定をして風雨をしのげるような場所を作らないようにすると予防できます。
スズメバチの巣の特徴
スズメバチの巣は茶色ですが、時期によって形は変わるのが特徴です。
4月は丸形ですが、5月~7月にかけて真ん中に細い筒状の穴があるフラスコ型になります。
そして7~9月には丸形に戻ります。
これは働き蜂が羽化すると、この筒状の部分を働き蜂がかみ切るため丸い形の巣になるのです。
しかし、すべてのスズメバチがフラスコ型の巣を作るわけではなく、種類によって形や営巣場所が異なるのがスズメバチの巣の特徴です。
そのため、すべてのスズメバチの巣にバルサンが有効とは限りません。
スズメバチは毒性と攻撃性が強く、営巣規模も大きいため自力での駆除自体おすすめしません。
蜂の巣の種類の詳細はこちらの記事もご覧ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
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バルサンで駆除できないときはハチ110番におまかせ!
ハチ110番では、豊富な施工実績をもち、どのような場所の蜂の巣にも対応できる業者をご紹介しています。
バルサンが使えない場所や自力では駆除できない場所でも、迅速に駆除してあなたを蜂被害から守ります。
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「駆除後に再発することはない?」
1秒でも早く駆けつけ即日駆除ができるように、日本全国の提携業者と連携しながら蜂駆除サービスをおこなっています。
24時間365日受付対応のため早朝や深夜のお問い合わせもOK。祝日や休日も迅速に対応いたします。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
また、駆除後の再発防止も徹底しています。
毎年同じ場所に蜂の巣を作られる方、一度駆除したのにまた巣ができてしまった方も安心してお任せください。
巣が大きくなり被害が出る前に蜂対策をしておきましょう!
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専門文献や駆除業者・専門家への調査をもとに、蜂の駆除・予防法や駆除業者の選び方など様々なテーマで情報 …