「葉っぱに丸い穴が?もしかしてハキリバチ?」
「大事なバラの花びらや葉っぱが切り取られてる!何とかしたいけど、どうしていいかわからない!」
大切に育てている植物にある日虫食い穴があるとショックですよね。
じつはそれ、ハキリバチかもしれません。
ハキリバチは葉っぱを丸く切り取って、巣に持ち帰る蜂です。
おとなしい蜂でめったに人を刺しませんが、日々せっせと葉っぱを採取していくため、放っておくと大切なお庭が荒らされてしまいます……。
困った存在のハキリバチですが、じつは自分で駆除できます。
正しい方法で早めに対策をすれば安全かつ費用をかけずに済む場合もあるため、ここでポイントをおさえて駆除作業にお役立てください。
この記事では以下のことを解説します。
ハキリバチの正しい生態・被害がわかれば適切に駆除予防の対応ができます。
この記事を読んでハキリバチから大切なお庭を守りましょう。
被害が多いハキリバチの生態
ハキリバチとは、膜翅目(まくしもく)ハキリバチ科に属する昆虫の総称をいいます。
黒い体と黄色い毛が生えたハキリバチが多く、ミツバチやクマバチに似た見た目をしています。
ハキリバチ最大の特徴は、葉っぱを切り取り持ち帰るところです。
ハキリバチの被害は、バラの葉や花びらを切り取るバラハキリバチのお悩みをよく耳にします。
そこで今回は、バラハキリバチを中心に詳しく解説します。
名前 | バラハキリバチ |
攻撃性 | おとなしいが稀に刺す |
大きさ | 9~14mm |
分布 | 北海道、本州、四国や離島 |
営巣場所 | 筒や木の小さな穴 土の中 |
見た目の特徴 | 黄色の毛が生えている 体全体が黒い 頭と胸には毛が生えていない |
参考:虫ナビ|バラハキリバチ(最終閲覧日:2024年3月5日)
バラハキリバチは植物の葉のなかでもバラの葉を好み、バラの葉っぱを丸く切り取る被害が目立ちます。
ハキリバチは種類によって、地面の下で暮らすタイプ(地中の坑道)と木の隙間など地面の上で暮らすタイプ(地上の既存腔所)の2種類に分けられます。
ただしバラハキリバチに関しては、地面の下と地面の上どちらにも巣を作る少し珍しい蜂です。
参考:片山栄助|スミスハキリバチの営巣習性(最終閲覧日:2024年3月5日)
バラハキリバチはおとなしい性格ですが、刺激すると刺されることがあります。
うっかり捕まえてしまわないように注意してください。
次の章ではバラハキリバチの被害をより詳しく解説します。
ハキリバチの被害
ハキリバチの被害について解説します。
バラハキリバチやハキリバチの仲間のおもな被害は、以下の3つです。
- 植物の葉を丸く刈り取る
- ホースや建物の隙間に巣を作る
- 稀に人間を刺す
ハキリバチは大人しく、基本的に無害な蜂です。
上記の被害を出しますが農作物を荒らしたり、大きな事故をおこしたりは今のところありません。
また受粉をおこなう益虫の面もあるため、過剰におそれる必要はありません。
とはいえお庭を荒らされたり、住み着かれたりすると困るため、被害を知って未然に防ぎましょう。
それぞれを詳しくご説明していきます。
植物の葉を丸く刈り取る
バラハキリバチは植物の葉を丸く刈り取り、持ち去ります。
放置すると植物の見た目が悪くなるため対策が必要です。
ハキリバチの仲間は切り取った葉っぱを巣に持ち帰り、幼虫を育てる巣の材料にします。
筒の中に円筒状に折った葉を詰め、そこに花粉や花蜜を溜めて卵を1つだけ産み付け、また折った葉を詰めてを繰り返していきます。
同じ形のコップを積み重ねて、コップ1つ1つを部屋にしているイメージです。
この小さな部屋はハキリバチの種類によって数が異なりますが、バラハキリバチの場合は1つの巣で3~6個作ります。
おもしろい生態ですが、園芸家にとってバラハキリバチはやっかいな存在です。
葉っぱだけでなくバラの花びらを切り取ることがあり、大切に育てている花の見た目が悪くなるためです。
しかもハキリバチは、一度切り取った植物の葉っぱを何度も切り取りにきます。
葉っぱや花びらが切り取られると見た目が悪いため、もしハキリバチ被害にあったら対策をおこないましょう。
ホースや建物の隙間に巣を作る
ハキリバチはホースや建物の隙間など、筒状のものや小さな隙間に巣を作ります。
ハキリバチは土や木の中だけでなく、散水用のホースや建物の狭い隙間に巣を作ることがあります。
ホースに巣が作られていた場合、ホースを使おうと触りハキリバチに襲われてしまう危険性もあるでしょう。
またハキリバチは、建物の隙間や穴に巣を作ることがあります。
ハキリバチが建物を傷つけることはなく、建物に空いた隙間を利用しているだけですが、あまり気持ちのよいものではありませんね……。
参考:京都市情報館|衛生動物だより(最終閲覧日:2024年3月5日)
稀に人間を刺す
ハキリバチはおとなしい性格ではありますが、うっかり触ると針で刺すこともあります。
ハキリバチに刺されると重篤な症状におちいる可能性があります。
参考:名古屋市|ハキリバチ類について(最終閲覧日:2024年3月5日)
ただし、針を持っているのはハキリバチのメスだけです。
オスは針を持っていないため人を襲うことはありません。
よく見かける葉を運んでいるハキリバチはメスの可能性が高いため、見つけても不用意に触らないでください。
ハキリバチは危険な他の蜂と違いおとなしい蜂ですが、お庭を荒らす困った蜂です。
ハキリバチが気になる方は駆除をおこないましょう。
駆除方法を次で解説します。
ハキリバチ駆除は殺虫剤が効果的
ハキリバチは自分で駆除が可能です。
自分でおこなう場合は以下の手順でおこないましょう。
- 巣を見つける
- 殺虫剤を巣に吹きかける
- 巣を取り出す、作られた筒ごと捨てる
- 穴をふさぐ
おとなしいハキリバチですが、巣を攻撃すれば興奮して襲いかかってくるおそれがあります。
自分で駆除する際は、ハキリバチに刺されないように厚手の服や手袋を着用しておこなってください。
ハキリバチの巣の中に市販の蜂用殺虫剤を直接吹きかけることで、巣の中の卵や幼虫を駆除できます。
駆除のあとは穴をふさぐか、巣を作られた筒類を捨てるかで処分しましょう。
ハキリバチの巣の見つけ方
バラハキリバチが巣を作りやすい場所を目視で探してみましょう。
バラハキリバチが巣を作りやすいのは以下のような場所です。
- 散水用やエアコンのホース
- 竹やアルミニウムなど筒状の支柱やむき出しの配管
- 壁の小さな隙間や穴
- 木の幹の小さな穴
- 地面に空いた小さな穴
見つけやすいのは、ホースや筒状のものの中です。
またバラハキリバチは地面に巣を作るため、地面に小さな穴が空いていないかも探しましょう。
もし「かわりに駆除してほしい」「探したけど巣が見つからない!」とお困りでしたら、まずはハチ110番にお問い合わせください。
ハチ110番に加盟する業者が蜂の種類に関わらず適切に対処し、不安を解消するお手伝いをいたします。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
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簡単!ハキリバチ対策4選
ハキリバチを駆除したら予防をおこないましょう。
ハキリバチ予防を4つご紹介します。
- ホース類を片付ける、穴をふさぐ
- 網で植物を覆う
- 室内でバラを育てる
- 支柱にアルミホイルを巻く
ハキリバチは一度駆除しても、戻り蜂が来ることもあります。
戻り蜂とは、駆除したときにたまたま巣にいなかった蜂のことです。
戻り蜂は巣を駆除したあともしばらく周辺を飛び回るため、しっかり予防し戻り蜂を防ぎましょう。
では予防方法を解説します。
ホース類を片付ける、穴をふさぐ
ハキリバチが巣を作りそうな場所を撤去したり、中に入れないように穴をふさぎます。
簡単にまとめると以下のとおりです。
- 使い終わった散水ホースはストッカーや倉庫にしまう
- エアコンホースは害虫避けのキャップを装着する
- 穴の空いた支柱はキャップ、テープや粘土で穴を埋める
- 壁の隙間、穴はパテや金網でふさぐ
- 地面に空いた穴を埋める
ハキリバチが巣を作らないように、片付けたり穴をふさいだりしましょう。
網で植物を覆う
移動がむずかしいバラなどの植物は、防虫ネットを被せましょう。
網目の細かい防虫ネットで植物を覆えば、葉っぱが切り取られる被害が防げます。
参考:新潟県都市緑花センター|植物Q&A バラ(最終閲覧日:2024年3月5日)
防虫ネットはそのまま水やりもできるため、大きな鉢植えや移動がむずかしい地面に植えた植物のハキリバチ対策に適しています。
バラハキリバチの体長は9~14mmほどのため、一般的な網目1mm以下の製品を購入すればOKです。
室内でバラを育てる
ミニバラなど鉢植えで育てている植物は、室内で育てましょう。
ハキリバチが葉っぱを切り取れないため、狙われていた鉢植えでも自然にハキリバチがいなくなることがあります。
ただし、窓が開いているとそこからハキリバチが屋内に侵入することがあります。
不安な方は、ミント系の香りがする芳香剤やスプレーを使用してください。
ミント系の香りには防虫成分メントールが含まれており、多くの蜂や害虫はそんなミントの香りを嫌うといわれているからです。
詳しくは蜂の嫌いな匂いをまとめた記事でも解説しています。
気になる方はこちらもご確認ください。
支柱にアルミホイルを巻く
バラの支柱にアルミホイルや銀色のテープなどを巻きましょう。
アルミホイルのキラキラした反射をバラハキリバチが嫌い、被害が軽減されることがあります。
つぼみや咲いている花が被害にあわないか不安な方は、つぼみなどをアルミホイルで包みガードするのも手です。
これでハキリバチの予防・駆除はバッチリです。
もしも一人ではむずかしい場合はプロに相談しましょう。
ハキリバチで悩んだら害虫駆除業者に連絡
バラハキリバチで悩んだら、害虫駆除業者に相談しましょう。
殺虫剤を使ったり巣をつぶしたりすると、当然蜂は刺激され危険性が増します。
そうなると、普段はおとなしいバラハキリバチでも攻撃してくることは十分に考えられます。
また蜂が巣を作る場所は、蜂にとって住みやすい環境です。
環境を変えないとまた巣を作られる可能性が高いため、駆除だけでなく予防も重要です。
しかし、蜂駆除に慣れていないとハキリバチ駆除や予防はむずかしいですよね。
安全かつ確実にバラハキリバチを駆除したい方は、ハチ110番にお任せください。
ハチ110番は24時間365日受付対応しており、お近くの蜂駆除業者をすぐにご紹介します。
また、ハチ110番の加盟店の現地調査は基本無料※です。
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地面の中や建物の隙間に巣を作り探すのが大変なバラハキリバチも、プロがしっかり調査をおこないます。
バラハキリバチでお悩みの方は、ハチ110番をぜひご活用ください。
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まとめ
バラハキリバチはお庭を荒らす厄介な蜂です。
もし見かけたら早めに対策をしましょう。
自分で駆除する場合は安全に気をつけて、巣を残さないようにしっかりと駆除をおこなってください。
少しでも不安があれば、蜂駆除のプロに相談されることをおすすめします。
迅速な対応で、きっとあなたのお悩みを解決してくれるでしょう。
#蜂 #ハチ