蜂の巣の種類の見分け方は簡単!画像でわかる形や模様と危険な巣の特徴

蜂の巣の種類がわかる!蜂の種類によって異なる最適な解決法を紹介

「身近な場所に蜂の巣があるけど、蜂の種類がわからない」
「自分でも駆除できる?業者に依頼するべき?」
など悩んでいませんか?

蜂の巣は、蜂の種類ごとに営巣場所、形、色が大きく異なります。

例えばスズメバチは球体の巣を作るイメージが強いですが、すべての種類がそうではありません。
作り始めと完成時の巣の形が変わる種類もいるのです。

また営巣場所も、家の軒下に作るもの、屋根裏に作るもの、土の中に作るものなど、種類によってまったく異なります。

そこで今回は、早く安全に蜂の巣を駆除したい方に向けて、次の内容を解説します。

この記事を読むと、巣の特徴で蜂の種類を見分け、自分で駆除できるか・業者に依頼するか決めることができます

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目次

蜂は巣の特徴から種類を見分けることができる

蜂は種類によって作る巣の特徴が異なるので、特徴を知れば簡単に見分けることができます。
巣の色や形、好んで巣を作る場所も蜂の種類によって変わるのです。

そこでこの章では、身近な場所に巣を作るスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの巣の特徴を詳しく解説します。
特にスズメバチは種類によってまったく特徴の異なる巣を作ります。

今回は、民家に巣作りすることが多いコガタスズメバチ、キイロスズメバチと、スズメバチ類のなかで毒性がいちばん強く、最強の昆虫といわれるオオスズメバチの巣を取り上げます。

他のスズメバチの生態はこちらの記事をご覧くださいね。

まずは、以下の表に今回ご紹介する蜂の巣の概要をまとめたので、ざっと目をとおしてみてください。

コガタスズメバチ

巣の形

時期によって変わる
初期:とっくり型
完成形:球状

営巣場所

木の枝、軒下、生垣など

キイロスズメバチ

巣の形

球状

営巣場所

時期によって変わる
初期:屋根裏、壁の隙間など
完成時:軒下、木の枝など

オオスズメバチ

巣の形

つりがね型
※通常巣の全体は隠れていて見えない

営巣場所

地中、木のうろなど

モンスズメバチ

巣の形

つりがね型

営巣場所

木のうろ、屋根裏、壁の隙間など

アシナガバチ

巣の形

お椀をひっくり返した形

営巣場所

木の枝、軒下、雨どいの下など

ミツバチ

巣の形

平らな板が垂れ下がっている

営巣場所

屋根裏、樹洞(幹にできた穴)など

コガタスズメバチ:初期と完成時の形が異なる

コガタスズメバチの巣は白色や茶色で、しま模様やマーブル模様をしています。
巣の形は時期によって変わり、初期(4~6月)は下の写真のようにトックリを逆さまにしたような形です。
ここまで女王蜂1匹で巣を作ります。

換気口のコガタスズメバチの巣

7月を過ぎると幼虫が羽化し始めてすると、働き蜂となります。

すると巣の中の蜂の数は一気に増え、とっくり型のままでは手狭になってしまいます。
そこでコガタスズメバチは下に伸びた筒状の部分を壊し、徐々にボールのような球体に作り変えていきます。

コガタスズメバチの成長した巣

巣の大きさは初期の巣で直径約5cm、完成形の巣で直径約20~30cmです。
巣を作る場所は風通しのよい開放的な場所を好み、木の枝・生垣・軒下に巣を作ることが多いです。

コガタスズメバチの詳しい生態は以下の記事をご覧ください。

キイロスズメバチ:球状の巣を作る

キイロスズメバチの巣

キイロスズメバチの巣も白色や茶色で、マーブル模様があります。
巣の形はボールのような球体で、時期による変化はありません。

大きな特徴として、キイロスズメバチは巣の引越しをする習性があります。
春に女王蜂1匹で巣作りを開始してから幼虫が羽化するまでは、屋根裏・壁の隙間・木の割れ目の中など、温度と湿度が保たれる閉鎖的な空間に巣を作ります。

その後、働き蜂が増えて巣が狭くなると、軒下や木の枝など開放的な空間に大きい巣を作って引越します。

巣の大きさは引越し前の巣で直径約5cm、引越し後の巣は直径約40~80cmです。
完成時の巣はスズメバチのなかでは最大級で、短期間で一気に大きくなります

参考:紀の川市|ハチの種類(最終閲覧日:2023年6月26日)

また、人との接触機会が多い場所に作られることから、後述するオオスズメバチよりも危険かもしれません。

キイロスズメバチの詳しい生態は以下の記事をご覧ください。

オオスズメバチ:土の中に巣を作る

オオスズメバチの巣

オオスズメバチの巣は茶色で、表面が波打つようにでこぼこしています。
巣は外皮が薄く、下から幼虫を育てる育房が見える、巣が重なったつりがね型が特徴的です。

ただ、土の中や木の割れ目の中など閉鎖的な空間に巣を作り、そのほとんどが隠れてしまっているため、他のスズメバチのように外から全体を目視することは困難です。

巣の調査方法としては、地面近くで蜂の出入りが激しい場所がないか探す方法があります。

もし大きな蜂が出入りしている場所があったら、その中にオオスズメバチの巣があるおそれが高いです。
ただ、オオスズメバチは山地や里山など自然の多い場所に生息するため、民家に巣作りするのはかなりレアなケースです。

オオスズメバチは他の蜂を集団で襲って、幼虫やサナギを餌にするほど攻撃的な性格をしています。
巣に近づいただけでも攻撃してくることがあるので、巣を探す際も十分な距離をとり、安全を保った状態で観察してください。

オオスズメバチの詳しい生態は以下の記事をご覧ください。

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モンスズメバチ:閉鎖的な空間に巣を作る

モンスズメバチの巣
好んで巣を作る場所
  • 木の内側に空いた穴
  • 屋根裏
  • 壁の隙間

閉鎖的な空間で巣を作りやすいのがモンスズメバチの特徴です。
とくに天井裏に発生しやすく、数が多くなるとキイロスズメバチのように広い場所へ巣を引越しします。

また、モンスズメバチは蜂の中でも珍しく夜間でも行動が可能
そのため、夜に巣に近づいたり、光や音で刺激したりしてしまうと刺されるおそれもあるため危険度は高いです。

アシナガバチの巣はお椀をひっくり返した形

庇の下のアシナガバチの巣

アシナガバチの巣は灰色や薄茶色で、模様はありません。
ふせたお椀やシャワーヘッドのような半円形で、外皮はないので下から幼虫を育てる育房が見えます。

巣の大きさは4~6月頃の初期で直径約5cm、8~9月頃の完成形で直径約15cmです。
幼虫が羽化して働き蜂が増え始めると、急激に巣が大きくなります。

おもに日当たり・風通しのいい木の枝や軒先・ベランダなど開放的な空間に巣を作ります。

そのため洗濯物に蜂が止まっていることに気が付かず、一緒に取り込んで刺されることがあります。
アシナガバチが巣を作りやすい場所は下図を参考にしてください。

アシナガバチの巣をつくられやすい場所

アシナガバチの巣の特徴は基本的には解説したとおりですが、種類によって巣の形や営巣場所が若干異なります。

種類ごとの詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

ミツバチの巣は板状

屋根裏のミツバチの巣

ミツバチの巣は6月頃の初期は白色で、6~7月頃から徐々に蜜で黄色くなっていきます。

板状の巣が何枚も垂れ下がるような見た目で、巣の枚数が増えるのが特徴です。

6月頃まで1枚だった巣は8月頃に10枚を超え、巣の直径は最大で100cmを超えることもあります。

ただ、屋根裏や床下などの閉鎖的な空間に巣を作るので、見つけづらいです。

ミツバチが巣を作る場所は下図を参考にしてください。

巣をつくられやすい場所 ミツバチ

ミツバチは耐寒性があり、集団で越冬するので、1年通して活動しています。
また、分蜂以外で新しい巣を作らないので、巣は何年も使います。

分蜂とは、新しい女王蜂が生まれたあとに前の女王蜂が古巣を離れ、働き蜂を引き連れて新しい巣を探している状態です。

木の幹や電柱などに大群になってとどまっていることがありますが、数日でいなくなるので見かけてもそっとしておきましょう。

参考:京都市情報館|ハチが大量に群れている!」~ミツバチの分封(分蜂)~(最終閲覧日2023年6月26日)

ここまでスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの巣の特徴についてご紹介しました。
現在悩んでいる蜂の巣の種類はわかりましたか?

ここからはそれぞれの蜂に最適な駆除の方法をご紹介します。

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自分で駆除できるか迷ったときの判断基準

自分で蜂の巣を駆除できたら費用を抑えられますが、蜂の種類や巣の大きさによっては自分で駆除できないこともあります。

ここでは、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチそれぞれの巣の駆除ができるかを解説していきますので、自分で駆除するか、業者に依頼するか決める際の参考にしてください。

当サイト「ハチ110番」では、以下の条件を満たしたアシナガバチ・ミツバチの巣のみ自力駆除可能としています。

巣作り中の女王蜂は巣を守ることを再優先しているのと、巣作りで体力を消耗していることから、人を攻撃することはほとんどないのです。

このような理由から高額な防護服は不要で、市販の蜂用スプレーで簡単に駆除できます。

  • 広い場所にある
  • 女王蜂1匹のみ
  • 巣の大きさが5cm未満

スズメバチの巣については時期を問わず自力駆除を推奨していませんので、駆除を希望する方はハチ110番窓口にお問い合わせください。

お電話の他、ホームページ上フォームやLINEからも簡単にご相談いただけます。

上記をふまえて業者依頼と自力駆除の判断基準をまとめたので、迷ったときの判断にお役立てください。

業者依頼 自力駆除 判断フロー

スズメバチ:時期を問わず業者依頼がおすすめ

先ほど触れたとおり「ハチ110番」ではスズメバチの巣の自力駆除は時期を問わず推奨していません。

特に働き蜂が増え始める6月以降は、働き蜂たちが巣を守るためにとても攻撃的になっているので、見つけたらすぐに駆除業者にご相談ください。

スズメバチは巣の周り約10mを警戒し、そのなわばりの中に入ったり攻撃されたと感じたりすると、種類によっては約30mもしつこく追跡・攻撃してきます。

参考:都市のスズメバチ|種による攻撃性の違い(最終閲覧日:2023年6月26日)

スズメバチに刺されないためにも、自力で駆除せずに業者に依頼して駆除することをおすすめします。
信頼できる蜂駆除業者の選び方は以下の記事をご覧ください。

ハチ110番では24時間365日蜂駆除のご相談を受け付け中!
お電話、専用フォーム、LINEにていつでもすぐにお問い合わせいただけます。

「巣ができて困った」「生活場所の近くに巣があって怖い」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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アシナガバチ:初期の巣なら自力で駆除できる

アシナガバチの巣は、4~5月頃に見つけた、広い場所にある直径約5cm未満の巣なら自力で駆除できます。
このとき働き蜂が見当たらなければ働き蜂の数が少ないか、女王蜂しかいない状態です。

巣の大きさが約5cm以上になると、幼虫が羽化して働き蜂になり、女王蜂と仕事を分担するようになります。

女王蜂は産卵に専念し、働き蜂が巣作りや幼虫の世話をするので一気に蜂の数が増えます。
おとなしい性格といわれていますが強い毒があるので、大きいアシナガバチの巣は自分で駆除せず業者に依頼しましょう。

初期のアシナガバチの巣を駆除する方法や、業者に駆除を依頼した場合の費用相場以下の記事をご覧ください。

ミツバチ:初期でも狭い場所の巣の駆除は難しい

ミツバチはスズメバチやアシナガバチよりもおとなしい性格をしています。
アシナガバチ同様に、広い場所にある直径約5cm未満の巣なら自力で駆除できます。

しかし蜂の数が多いので、攻撃されたと感じると大量の蜂が一斉に攻撃してくることも。

屋根裏や床下などの狭い場所に巣を作ることが多いので、駆除作業中に攻撃されるとすぐに逃げられず、刺されてしまいます。

さらに、他の蜂と違って巣に蜜を蓄えているため、プロでも駆除に時間がかかります。
巣が大きい場合や閉鎖的な空間に巣がある場合は、思うように身動きが取れず危険で大変な作業なので、業者に依頼するのがおすすめです。

ミツバチを駆除する方法や、巣を放置する危険性は以下の記事をご覧ください。

蜂の巣駆除の平均費用は約4万円

では、蜂の巣駆除を業者に依頼するといくらくらいかかるのでしょうか。

ハチ110番の調べでは、蜂の巣駆除全体の平均費用は41,232円です。
種類ごとに見ると、スズメバチは44,410円、ミツバチは43,791円、アシナガバチは35,363円です。

以下のグラフもあわせてご覧ください。

蜂の巣駆除にかかる費用の相場

グラフを見て「ミツバチの駆除費用はスズメバチの次に高いの?」とびっくりした方がいるかもしれません。
これはミツバチが屋根裏や壁の隙間など駆除しづらい狭い場所に巣を作るためです。

ミツバチ自体の危険性はそこまで高くなくても、場合によっては壁を壊したり高所作業が必要だったりと、大がかりな作業になることも多いです。

また、蜂の数が多い、蜂蜜の処理が大変、などの理由も費用に影響します。
そのため、ミツバチ駆除は意外と費用が高くついてしまうんです。

逆にアシナガバチは開放的な場所に巣を作り、業者としても駆除がしやすいため、いちばん安価になります。

もっと詳しい蜂の巣駆除費用の解説は以下の記事を読んでみてください。
実際の駆除事例や費用を抑える方法もご紹介しています。

巣作り対策に役立つ蜂よけグッズ3選

巣を駆除したあとは、巣作り対策までしっかりとおこない、再発を予防しましょう。

この章では巣作り対策に役立つグッズを3つご紹介します。
具体的には「ハッカ油」「木酢液(もくさくえき)」「殺虫スプレー」です。

これらには蜂が嫌うにおいや成分が含まれていて、スプレーしたり吊り下げたりしておくだけで蜂を寄せ付けません。

忌避剤の使い方

殺虫スプレー

殺虫スプレーはスプレーするだけで簡単に蜂対策ができます。
一度スプレーすれば数ヵ月間効果が続く商品もあるので、いろいろな商品を見て比較してみましょう。

参考として、弊社が提携する蜂駆除業者6社に殺虫スプレーを選ぶポイントを聞いたところ、半数から「噴射力を重視するとよい」との回答をいただきました。

ジェット噴射で10mくらい先まで届く商品なら、蜂の巣から十分な距離をとって安全に作業できますね。

商品選びの際はぜひ参考にしてみてください。
こちらの記事では独自調査で選んだおすすめの蜂対策スプレーをご紹介しています。

木酢液

木酢液は木材を焼いたときに出る煙を集めて液体にしたもので、木材が焦げたようなにおいがします。

木酢液を入れたペットボトルをつるす

蜂はこのにおいをかぐと本能的に山火事を想像し、回避しようとするそうです。
そのため、ペットボトルに入れて吊るしておくだけで蜂を近づかせない効果があります。

ハッカ油

ハッカ油にも特有の刺激臭があり、蜂だけでなく蚊やハエなどさまざまな害虫の予防効果があります。
害虫対策に使うときは原液を薄めてスプレーとして使うのがおすすめです。

ただし、肌が弱い赤ちゃんや敏感肌の方などは肌荒れを起こす場合があります。
このような方は、まず少量を皮膚にスプレーしてかゆみなどがないか確かめてから使いましょう。

蜂よけの詳しい方法は以下の記事をご覧ください。

蜂の巣駆除・予防はハチ110番にご相談ください

今回は蜂の巣の種類の見分け方と、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの駆除についてご紹介しました。
蜂の種類を見分けて、少しでも早く駆除・解決できると幸いです。

当サイト「ハチ110番」では24時間365日スタッフが待機しております。

お電話の他、ホームページ上フォーム、LINEからもすぐにご相談いただけるので、蜂の巣で困ったときはいつでもお気軽にご相談ください。
スタッフがしっかりとお話をうかがい、蜂の駆除や予防など蜂のお悩みをすぐ解決する業者をご紹介します。

蜂の巣はあっという間に大きくなります。
大きな被害が出る前に、ぜひお早めの駆除をご検討くださいね。

#蜂の巣

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