セイヨウミツバチは、かつて養蜂のために海外から輸入された蜂です。
もともとはアフリカ・ヨーロッパなどに生息していて、今では全世界の養蜂に用いられています。養蜂用に品種改良されるなかで、攻撃性が低く扱いやすい品種となりました。
スズメバチやアシナガバチなどほかの種類の蜂と比べても、とくに危険性が低いといわれますが、人間にまったく危害を加えないわけではありません。
セイヨウミツバチに刺されて死に至るおそれは、じつは十分にあるのです。
この記事では、セイヨウミツバチの危険性についての正しい知識をご紹介します。
「ミツバチは安全な蜂だ」と思い込んでいる方は、セイヨウミツバチの意外な危険性に驚かれるかもしれません。
「セイヨウミツバチはなぜ危険なの?」「セイヨウミツバチの毒は安全じゃないって本当?」「セイヨウミツバチの巣を発見したらどうしたらいいの?」など、セイヨウミツバチの生態と危険性についての疑問を解消してください。
セイヨウミツバチの3つの危険性
ミツバチはスズメバチやアシナガバチと比べて攻撃性が低いため、危険のない蜂だと勘違いされやすい傾向にあります。油断していると死の危険にさらされるおそれがある蜂だということは、あまり知られていないようです。
ここからは、セイヨウミツバチについて考えられがちな3つの誤解と、その真実についてご紹介します。
自分が抱いているセイヨウミツバチへの印象が正しいものかどうか、確認してみましょう。
セイヨウミツバチも人を刺す
セイヨウミツバチも人間を刺すことがあります。
スズメバチやアシナガバチほど攻撃性が高くないためか、ミツバチは刺さない蜂だと思われがちです。
しかし、ミツバチのメスは針を持っており、巣を守るためなら人間を刺します。
ミツバチの恐ろしさは、次の2点です。
- 集団で攻撃してくる
- 集団で越冬するため、刺されるおそれは一年中ある
厚生労働省の人口動態調査では、蜂の刺傷事故による死亡者数が発表されていますが、その事故のなかにはミツバチによるものも含まれています。
「ミツバチは刺さないから安心」と高をくくることはできません。
セイヨウミツバチの毒は命にかかわることがある
セイヨウミツバチの毒は人間に害を及ぼさないと思っている方も多いようですが、これも間違った認識です。
ミツバチの毒は、スズメバチやアシナガバチのものよりも毒性が低いのが特徴です。しかし、毒自体の強さに関わらず、アレルギー性のショックは起こりえます。
蜂に刺されたときに起こるアレルギー性ショックを「アナフィラキシーショック」といい、これは命を落とすおそれの大きい症状です。
被害者の身体が蜂の毒に過敏に反応することによって起こるもので、毒そのものの強さにかかわらず、ショック死するおそれがあります。
蜂毒によるアレルギー症状が起こる仕組みを図解すると下記のとおりです。
アレルギー症状が起こるかどうかは、人それぞれで違います。アレルギー耐性が高い人であれば何度刺されてもショックが起こらないこともありますが、耐性の低い人ならたった一度刺されだけで命の危機にさらされることもあります。
「蜂は二度刺されると死ぬ」という俗説のため、二度刺されなければ平気だと思っている方もいるようですが、実際には個人差によって、一度刺されただけで死亡する場合もあるのです。
また、ミツバチ1匹が持つ毒は弱くても、大量のミツバチに刺されてしまえば、たくさんの毒が体内に注入されることになり危険です。1匹が持つ毒が弱いからといって、決して安心はできません。
セイヨウミツバチの巣が近くにあれば駆除が必要
セイヨウミツバチの巣を見つけても、駆除をせずに放置するのは誤りです。
セイヨウミツバチは、「西洋」という名のとおり外国産のミツバチです。日本にはスズメバチなどミツバチの天敵となる昆虫がいますが、それらに抵抗するすべをセイヨウミツバチは持たないため、日本では野生化できないと考えられています。
しかし、住宅街など都市部でセイヨウミツバチを見かけることもあります。野生で生きている集団がいるのか、それともどこかの養蜂家の蜂なのか、はっきりとわからないことも多いです。そのような場合は、蜂に詳しい業者に相談して、どう対処するのが最適なのかアドバイスをもらうと安心です。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
しかし、蜂に詳しくない人にとって、ミツバチを見つけても野生か養蜂かを見分けるのは難しいことでしょう。しかし、どのような事情であっても生活圏から蜂を遠ざけなければ、人間にとって危険であることには変わりありません。
なかでも、家の中や近くにミツバチの巣ができている場合は、とくに真剣に駆除を考えなければなりません。なぜなら、次のようなリスクがあるためです。
- ミツバチとの距離が近くなり、刺されやすくなる
- ゴキブリやアリ・スズメバチなどハチミツを餌とする生物が近寄って来る
- 洗濯物などがミツバチの糞で汚れる
- ミツバチの糞や死骸により建物が汚染される
これらの被害を防ぐためにも、家の近くにミツバチの巣ができている場合は、できるだけ早く駆除しましょう。
詳しくはミツバチの巣の駆除方法をまとめた記事をご覧ください。
セイヨウミツバチの駆除は業者に依頼すべき
セイヨウミツバチが蜂のなかで比較的温厚な性格とはいえ、安全で確実な駆除のためには、業者に依頼するのが一番です。
自分で駆除することはできるのか、養蜂家への相談方法、業者に依頼をするメリットを解説します。
家の近くにセイヨウミツバチの巣ができているという方は、ぜひ活かしてみてください。
セイヨウミツバチの群れを自分で駆除するのは危険
蜂を自分で駆除する方法はありますが、危険が大きいので、おすすめできません。
自分で駆除をおこなう場合は、専用の防護服などを着たうえで、殺虫剤を使って巣の蜂を撤去します。高い場所にある蜂の巣には、スプレー式殺虫剤ではなく燻煙式殺虫剤を使う方法もあります。
どのような殺虫剤を使う場合でも、たいへん危険なことに変わりはありません。なぜなら、殺虫剤を使用すると蜂は攻撃された判断して、反撃するために凶暴になるからです。
駆除を自分でおこなう方法があるのは事実ですが、命の危険をおかしてまでも自力で駆除すべきものなのかどうか、冷静に検討してみましょう。
駆除するか悩んだら養蜂業者に相談するという手も
ミツバチを自分で殺すことができなかったり、殺すのはかわいそうだと思ったりする方は、養蜂家に相談してみるのもひとつの手です。
ミツバチは人間に危害を加えるおそれがある一方で、人間に恩恵を与えてくれる昆虫でもあります。ミツロウやローヤルゼリーなど、人間の生活を豊かにするものを作ったり、植物のおしべからめしべへ花粉を運ぶことで果実や野菜の育成を助けたりしているからです。
そんなミツバチを、養蜂家は集めて飼育しています。そのため、養蜂家に蜂の回収を依頼すると、依頼者と養蜂家双方にメリットがあるのです。蜂駆除業者に依頼することにためらいがある方は、一度養蜂所へ相談してみましょう。
業者に依頼すれば安全に駆除できる
安全で確実に駆除をしたいという場合は、業者に依頼をしましょう。
蜂の巣駆除は、経験の豊富な業者であっても命がけの作業です。何度も蜂を駆除した実績があり、経験と知識が豊富な業者だからこそ、駆除が成功する確率が高くなります。
自分で駆除をするのはこわいという方、労力をかけず安全・確実に駆除をおこないたいという方は、ぜひハチ110番までご連絡ください。セイヨウミツバチの巣を確実に駆除・撤去できる蜂の巣駆除のプロをご紹介いたします。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
セイヨウミツバチの駆除を依頼するときの4つの注意点
セイヨウミツバチの駆除を業者に依頼するときには、4つの注意点があります。
賢く業者を利用するために、4つのコツを知っておきましょう。
相見積りを取る
1つめのコツは、利用する業者を決める前に、必ず見積りを取ることです。
蜂の巣の駆除といっても、蜂の種類や巣の大きさ、巣ができている場所などによって、駆除費用は大きく変動します。
それに加えて、費用体系は業者ごとに少しずつ異なるため、業者ごとに見積り金額が変わることも少なくありません。
自分の依頼をどの程度の金額で引き受けてくれるのかは、業者の料金システム次第です。
そのため、契約前に必ず見積りを取って、施工費用がいくらとなっているのかを確認する必要があるのです。
できるだけ多くの会社から見積りを取ることによって、自分の希望に近い金額で施工してくれる業者がいっそう見つかりやすくなります。
蜂の巣駆除を頼んでみようと思える業者数社に目星をつけたら、見積りを依頼してみましょう。
現地調査してくれる業者を選ぶ
2つめに肝心なのは、現地調査をしてくれる業者を選ぶことです。
前節で触れたとおり、蜂の巣駆除の作業費用は、一軒一軒の依頼ごとに異なります。
それは、依頼ごとに現場の状況が大きく違うためです。
危険な種類の蜂であったり、蜂の巣が大きかったり、作業しにくい場所に巣があったりする場合は、費用は高くなります。
そのため、正しい見積り金額を出すには、依頼の現状把握のための現地調査が必要不可欠なのです。
業者のなかには、現地調査を無料でおこなっているところもあります。
そのような業者に依頼して現場の蜂の巣を観察してもらい、正確な見積りを出してもらうとよいでしょう。
ちなみに弊社データからみると、ミツバチの駆除費用は3万円~4万円になるケースが多いことがわかりました。
実績や評判を確認
3つめのコツは、業者の実績や評判を確認して、業者を絞り込むことです。
施工事例や、実際に業者を利用したお客さんの感想は、貴重な判断材料になります。
公式ホームページに、施工の事例やお客様からの声などが掲載されている業者であれば、信頼できる業者である可能性が高くなります。
また、実際に業者を利用したお客様の意見がわかる、口コミサイトもひとつの判断材料になります。
口コミサイトでは、金額の安さだけを最重要事項として判断を下している意見だけでなく、ミツバチ駆除の腕前や対応のよさを評価しているものを参考にするとよいでしょう。
ミツバチの巣の駆除は、決して値段の安さだけが重要なのではありません。
安い料金で中途半端な施工をされるよりは、多少値段が高くても、効果のある施工をしてもらうことのほうが大切なのです。
対応が丁寧か確認する
4つめのポイントは、業者の対応が丁寧かどうかを確認することです。
丁寧な対応をとる業者は、依頼客との関係性を大切にしようとする意思がある可能性が高く、信頼できるからです。
自社の利益だけでなく、依頼客のことも大切にできる業者であれば、安心して契約ができます。
また、そういった業者には、依頼者側の希望も伝えやすくなり、万一の依頼変更などの場合でも親身に対応してくれる可能性が高くなります。
実際に電話や会話をしたときに、業者の対応に誠実さが感じられるかどうか、よく確認してみましょう。
攻撃性も毒性も比較的弱いといわれるミツバチであっても、素人が駆除をおこなうのはとても危険です。
信頼できる業者をうまく選んで、安心・安全にトラブル解決してもらいましょう。
#ミツバチ
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専門文献や駆除業者・専門家への調査をもとに、蜂の駆除・予防法や駆除業者の選び方など様々なテーマで情報 …