スズメバチが攻撃してくる前には、威嚇音を出す前兆行動があることを知っておきましょう。
スズメバチは自分や巣に危険を感じた場合に威嚇行動をしますが、攻撃される前の対処法を知っておけば、刺傷被害にあうのを回避できます。
本記事では、スズメバチの威嚇行動や刺傷被害を対処する方法などについて解説します。
刺傷被害を受けないための予防方法にも触れていますので、これから野外などで過ごす機会がある方は、ぜひご覧ください。
スズメバチがカチカチと威嚇する音は攻撃の前兆!
スズメバチは威嚇する際に、敵に対してカチカチとあごを鳴らします。
しかしスズメバチは、その威嚇音の前にも特徴的な威嚇行動をしているのです。
ここでは、スズメバチが攻撃してくるまでの威嚇行動の特徴と対処法について解説します。
スズメバチによる刺傷被害にあわないためにも、正しい知識を身につけましょう。
スズメバチの威嚇行動には段階がある
スズメバチが攻撃してくるようになるまでは、いくつかの段階があります。
24時間体制で巣の中から外を監視しています。
また、巣の近くには偵察蜂も飛び回って警戒しています。
何か異変があれば次の段階に移ります。
「ここに入ってはいけない」と示すかのように敵の周囲を飛び回ります。
あごを「カチカチ」と鳴らしながら周囲を飛び回ります。
これが最後の警告であり、その場を離れなければ攻撃に移ります。
おもに黒いものや動くもの(頭髪など)に反応し、敵にしがみついて毒針を刺します。
また、毒液を散布することもあります。
毒液に含まれるフェロモンの影響で仲間の蜂も集まり、敵に集中攻撃をおこないます。
参考文献
丸沢丸.超危険! スズメバチLIFE 図解とマンガでわかる最凶生物.講談社,2019
中村 雅雄.スズメバチの真実.八坂書房,2018
スズメバチの威嚇時のカチカチ音はこのような音です。
羽音に混じってカチカチと音が聞こえたら攻撃は目前でしょう。
スズメバチはむやみに毒針を刺すわけではありません。
エネルギーを温存するためにも威嚇行動で敵を追い払います。
威嚇されたときは人のほうに原因があることが多いため、その場を離れることをおすすめします。
蜂の種類によっては威嚇の音が小さかったり、威嚇から早く攻撃に移ることもあります。
スズメバチによる刺傷被害を回避するための対処法
スズメバチに攻撃されるのは、敵と認識されてしまったときです。
このため、敵と思われないようにするには、大きな動きや大声を出すのは避けなくてはいけません。
特に手で振り払ったりすると、スズメバチは攻撃されたと思い敵と見なされてしまいます。
スズメバチが威嚇して飛び回るようになったら、慌てず後ずさりしながらその場を離れることがポイントです。
また、スズメバチは横への移動に敏感に反応するため、離れるときは姿勢をできるだけ低くして後退しましょう。
姿勢を低くすることで蜂の視界から逃れやすくなります。
スズメバチは数十mにわたって追いかけてくることもあるため、数m離れただけで安心してはいけません。
黒色や暗い色の服は避ける
一般的に蜂は、黒色や暗い色に興奮する習性があります。
野外などで過ごす場合、スズメバチの刺傷被害を避けるには、できるだけ白色や黄色など明るい色の服装を心がけましょう。
また頭髪や目も狙われやすいので、帽子などを着用しカバーして、長袖などで肌の露出を減らしましょう。
香水など強い香りのものは避ける
スズメバチは、甘い匂いに寄ってくる習性があります。
スズメバチを寄せ付けないように、香水や整髪料など香りの強いものは控えましょう。
他にも、ジュースや花の香りがする柔軟剤なども注意が必要です。
人の命をも奪うスズメバチの危険性
威嚇した相手を敵と認識したスズメバチは攻撃を仕掛けてきます。
ここでは、スズメバチの攻撃行動について解説します。
また実際にスズメバチに刺されるとどのような症状になるのかを見ていきましょう。
スズメバチはミツバチと違って何度も毒針を刺す
ミツバチの毒針には、簡単に抜けないように「返し」がついています。
一度刺すと体内から内臓ごと針が抜けてしまうことから、刺したミツバチはしばらくすると息絶えてしまいます。
しかし、スズメバチの毒針には返しがないため、攻撃を受けた場合は何度も刺して毒を注入されてしまいます。
スズメバチの毒液は失明の危険もある
スズメバチの毒針は、刺すだけでなく毒液を飛ばすこともできます。
毒液が目に入れば失明するおそれがあるほど毒性は強力です。
毒液には、他の仲間を呼び寄せるフェロモンが含まれているだけでなく、付着することで仲間が攻撃対象を識別するサインにもなります。
このため、一度毒液をかけられてしまうと、呼び寄せられたスズメバチの標的になってしまうおそれがあるのです。
もっとも怖いのは急性のアレルギー症状
蜂に初めて刺されると、人の体内には蜂毒に対する抗体ができます。
そして2回目に刺されたときには、急激なアレルギー症状を引き起こすことがあるのです。
「アナフィラキシーショック」といわれるこの症状には、血圧の低下や呼吸困難、意識障害などがあげられます。
刺された人の体質やスズメバチのもつ毒性の強さによっては、1度刺されただけでも重症になるケースがあります。
スズメバチの毒は、刺された人が15分前後で心停止してしまうことがあるほど強力なものなのです。
すぐに症状が出なくても、時間をおいて症状があらわれたり体調が悪化したりするケースもあります。
スズメバチに刺された場合は、すぐに医療機関を受診すべきです。
蜂に刺された際の詳しい対処法はこちらの記事をご覧ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
夏から秋にかけてはスズメバチが凶暴になる!
スズメバチは夏から秋にかけて攻撃性が増すため特に要注意です。
9~10月ごろになると、次の世代の女王蜂やオス蜂が産まれるため、働き蜂の防衛本能が高まります。
こうした危険な時期は、威嚇行動をせずに巣に近づいただけで攻撃することがあります。
夏~秋にスズメバチの巣を見つけた場合は、刺傷被害を受けないためにも絶対に近づかないでください。
自宅近くにスズメバチの巣があるなら早めに対処すべき
スズメバチは危険性も高く、放置しておけば蜂の数が増え刺傷被害にあうリスクも高くなります。
このため、もし自宅近くで巣を見つけた場合は、早めに対処することが必要です。
ハチ110番では、スズメバチを自分で駆除するのはおすすめしていません!
スズメバチの威嚇行動などを知っていても、実際に蜂の巣を駆除するには知識だけでなく技術も必要なので、蜂駆除業者に依頼しましょう。
プロの業者であれば、安全で確実な方法でスズメバチの駆除や巣の除去をしてくれます。
ハチ110番では、スズメバチの駆除をおこなうプロの業者をご紹介しております。
24時間年中無休で受け付けしており、最短即日で提携している業者をご紹介することが可能です。
何よりご自身を危険にさらすことなく確実にスズメバチが駆除できるのは、大きなメリットといえます。
また現地調査は基本無料※ですので、スズメバチの巣があるか不安な方は調査だけでもしてみてはいかがでしょうか。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容のとおりには対応できない場合がございます。
#スズメバチ
-
専門文献や駆除業者・専門家への調査をもとに、蜂の駆除・予防法や駆除業者の選び方など様々なテーマで情報 …