障子の張替えは、ご自身でやるという方も多いのではないでしょうか。
中には年末の大掃除の際に一緒にやってしまうなど、行事化しているご家庭もあるかもしれませんね。
剥がして張るだけというと、単純かつ簡単な作業に感じてしまいますが、実は工程の中にはいくつかのコツや注意点があるので、それらを意識してしまうと意外にもご自身でやるには骨が折れる作業なのです。また、「障子剥がし」から「障子の張替え」までを行うには、ホームセンターなどで必要な道具を揃えるところから始めなくてはなりません。
できるだけ綺麗に仕上げたときはもちろん、場合によってはご自身でやるより業者を頼った方がいい場合もあるようです。
業者に頼むと、障子の種類も同時に依頼することもできるので、お部屋の雰囲気をガラッと変えて楽しむこともできます。
自分で障子の張替えを検討されている方は、業者に頼む選択肢もあります。
今回は、障子の張替えの難しさを中心に見てきましょう。
意外と難しい障子の張替え
障子の張替えは、一見簡単そうに見えて意外にも難しいです。
作業が難しいので、綺麗に障子の張替えをするために経験がものをいいます。
工程が多い障子張替えには、コツがいくつかあるので、流れを追って説明します。
1 古い障子紙を剥がす
新しい障子紙を張るには、まず古いものを剥がすことが必要です。
ビリビリと剥がせるのであれば楽に作業も終わりそうですが、そうはいきません。
剥がし方ですが、専用の剥がし剤や水を含ませたスポンジなどを使います。
障子の貼り方によっては、アイロンの熱で剥がす方法もあります。
十分に、のりをふやかしたら端からゆっくり剥がしていきます。
最後は、剥がし残りがでると思うのでスポンジなどで綺麗に剥がすことが大切です。
ここで、のりや紙が残ってしまうと綺麗に障子が張れなくなってしまいます。
地道な作業にはなりますが、丁寧に行っていきましょう。
また、スポンジでは綺麗に剥がれない時は、サンドペーパーで取り除く必要があります。
剥がすのは大切な工程ですが、道具を揃える手間や、時間がかかる作業になることを覚悟した方が良さそうですね。
2 紙の位置を決める
障子を寝かせて、障子紙の位置を決めていきます。
セロハンテープで数か所固定しておくとわかりやすくなります。
3 のりを付ける
専用の両面テープを使うこともありますが、のりを使う場合はコツがいります。
水溶きのりは、重湯くらいの固さになるまで水でのばします。
経験による感覚が必要な作業です。
塗る時は、ハケを使いますが慣れていないと難しいですよね。
ベタッと塗ってしまいがちですが、ハケでトントンと叩くようにして塗るのが正解です。
4 障子紙を張る
ここまできてようやく紙を張る作業に入れます。
たるみがないように張るには、障子紙を引っ張るようにして張っていかなくてはなりません。引っ張りすぎても破れる危険がありますし、逆に緩くても見た目的によろしくありません。力加減をご自身で探るのは大変です。
5 障子紙を切る
のりが半乾きになるのを待ったら、紙を切る作業です。
完全に乾いてしまっては、切った紙が剥がせなくなるので要注意。
ほっと一息したいところですが、待っている間も気が抜けません。
切る作業が終わったら、霧吹きで水をかけると乾いたときにピンと張るので、この一手間も忘れないようにしましょう。
障子を張るには、これらの工程を踏まなくてはいけません。
手間も時間もかかりますが、コツや経験あってこその作業が意外と多いことがわかります。
障子張替えのプロを頼るメリット
障子の張替えをするのが難しいとなると、業者にお願いしてみようかなという気持ちになりますよね。
たとえ難しくても、DIYで対応することが多い障子の張替えをプロにお願いするメリットはどこにあるのでしょうか。
まず、仕上がりが綺麗になります。
綺麗な障子の張替えには、上に挙げたように経験が不可欠。
施工回数も多く経験を重ねているプロなら、安心してまかせられます。
また、障子の張替えには道具をある程度揃える必要があります。
買い揃える手間もそうですが、万が一張替えに失敗したときは再度購入することになるかもしれません。
最後に、張り替えることで気分を変えることも可能というメリットもありますが、この点については次の章で取り上げます。
障子の種類を変えることもできます
業者に障子の張替えをお願いした場合、同時に他の作業も依頼できるというメリットがあります。例えば、障子を変えるというのも良いでしょう。
障子には、いくつか種類があります。
例えば、雪見障子です。この障子は、下部にガラスが埋め込まれているので景色を楽しみながらくつろぐことができます。
和室の外にお庭があるご家庭などでは、この障子にすることでさらに暮らしが楽しくなりそうですね。
見た目の部分だと、障子の目が大きいものや細かいものもあります。
和室で目立つ障子の見た目を変えるだけで、空間の雰囲気をガラッと変えることも可能です。
業者に張替えと同時に頼むことでリフォームも楽しんではいかがですか?
自分で張替えたほうが高くなることも
自分でやるには、もちろん手間もかかります。
それだけでなく、余計なコストがかかる可能性だってあるのです。
必要な道具を揃えるコストは最低限かかるとして、失敗してやり直す場合などは、再度購入しなくてはなりません。
障子の張替えが初めての方はとくに、一発で成功するとも限りません。
また同じものを購入するのは、誰だって嫌ですよね。
また、上手く張れずに長持ちしないという可能性も考えられます。
こういったリスクを背負うことも考えると、はじめから業者に頼るのが得策かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
障子の張替えのためにズラッと並んでいるのを見るだけで、こんなに大変な作業だったのか!と思い知らされますよね。
一枚でこの手間なので何枚も障子がある方は考えるだけでも大変です。
さらに一人で作業をするのであれば、ますます苦労しそうですよね。
大変な手間がかかる障子の張替え。
そして、経験による感覚は仕上がりを左右します。
コスト面も視野にいれると、業者に頼るのも選択肢の一つとして考えてみようかなという気になります。一度、業者に相談をされてみてもいいかもしれませんね。