ふすまの張替えを自分でする時のポイント

華やかなふすま

皆様の家で使われているふすまの種類別にふすま紙の張り方と注意すべき点をご紹介します。
お家の建具として広く用いられているふすまですが、その張替えとなると、全くやったことが無い方も多いと思います。最近は破れた箇所を応急処置する便利なグッズもありますが、ふすま紙の張り方を自分で覚えてキレイにすると、お部屋の雰囲気も明るくなりますし見栄えも良いです。

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目次

ふすまの違いについて

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本ぶすまについて

本ぶすまとは、木で作られた骨組みの回りに、同じく木でできた枠組みを固定して作られているふずまのことで、昔ながらのふすまと言えます。
この構造のお陰でそりやねじれに対して強い耐久力を持っているのも、本ぶすまの特徴の1つでもあります。

戸ぶすまについて

戸ぶすまは、洋風の住宅に和室がある場合などに利用されるタイプのふすまです。
通常のふすまは裏表の模様が同一になっていることが多いですが、戸ぶすまの場合は、和室側のみ通常のふすま紙が張られていて、反対側には洋室に溶け込むように板張りになっているか、壁紙と同じものが張り付けられていることがあります。

張替え方法について

必要な道具

  1. ふすま紙
  2. ふすま紙の糊
  3. 糊を入れるトレイ
  4. 刷毛
  5. 貼付け用の刷毛
  6. 定規
  7. カッター

ふすま紙の張り方

手順
ふすま縁を取り外す

釘で止められていることが多いので、釘抜きや、専用の道具である縁剥がしを使うと取り外ししやすいです。

※戸ぶすまは枠が外れないので、枠を外す必要はありません。

手順
引き手を取り外す

ここも釘で止められていることが多く、引き手が割れないように慎重に作業を行ないましょう。

手順
ふすま紙を張るための糊を作る

この時、茶ちり紙(ふすま紙の下に貼り付ける紙)とふすま紙の真ん中に塗るための薄い糊と、周辺部を張るための濃い糊を用意します。

※濃い糊は、買ってきてそのままの糊、薄い糊は、水と糊を同量ずつ混ぜて作ります。

手順
ふすま紙の寸法を測って切る

ふすまの本来の寸法より1センチ程度大きめに切るのがポイントです。

※戸ぶすまの場合は、枠も含めたふすま全体のサイズと同じくらいにカットする。

手順
ふすま紙を張る

ふすま紙の真ん中に3で作った薄い糊を塗って貼り付けるのが第一段階。第二段階でふすま紙の中央から外側に同じく3で作った濃い糊を塗って貼り付けます。
はみ出した部分は、ふすまのサイズに合わせてカットしてあげてください。

手順
乾燥させる

半日から1日程度乾燥させます。張った直後は弛んでいたふすま紙が、ピンと張ったら頃合いです。

手順
縁をはめ込む

この際、ふすま縁の上下左右がわからなくなっていると支障が出ますので、1の段階できちんと印を付けておくことが大切です。また、複数のふすまを同時に張り替えるときは、違うふすまの物を使用することを防止できます。

※戸ぶすまにはこの行程はありません。

手順
引き手部分のふすま紙に穴を開けて、引き手を付ける

引き手が釘打ちの場合は、取り外した釘をそのまま再利用できます。

意外と手間が多いかもしれませんが、それだけに達成感もひとしおです。全体を張り替えるので、ふすま紙の張り方を覚えれば、今まで新鳥の子紙を使っていた場所に、ビニール製のふすま紙を張って、少し奮発して新紗糸入りや上級織物のふすまへリメイクすることもできます。
但し、張替え間違った時にやり直したり、糊の濃度の調整を間違ったりすると仕上がりが悪くなる場合があります。

張替えが難しいふすまもあります

ここまでふすまの張替え方法についてご説明しましたが、実は張替えが出来ないふすまがあるというのをご存知でしょうか?
特に、新築の集合住宅や一戸建てのふすまには、そういったものが使用されていることがあります。

張替え出来ないふすま

ダンボールふすま

ダンボールふすまは、本ぶすまで言うと木枠部分に当たる部分がダンボールで出来ているふすまです。そのままだと湿気を吸ってしまうので、アルミ箔による防湿シートが張り付けられています。
軽くて丈夫、費用も安いということで最近多用されています。
このタイプのふすまは、ふすまの張替えの際に力を加えると、ダンボールが反ってしまうので、張替えには不向きです。

発砲プラスチックふすま

ダンボールふすまと同じような構造をしています。変形しやすいのでこちらも張替えには不向きなふすまになります。
これらのふすまの場合は、無理に張り替えるよりは丸ごと交換してしまうことが多いようです。張替えをしても、反りやふすま表面の仕上がりがキレイにできず、見た目が悪くなってしまいます。

まとめ

本ぶすまの張替えも戸ぶすまの張り替えも、手順を覚えて、回数をこなせばキレイに張替えが出来るようになります。

一方、張替えの出来ないふすまもあるので、全て同じように張替えが出来るわけではありません。

自分の家の建具を自分で手入れするというのは、意外と楽しいものです。
しかし、見栄えが重視される客間や仏間、お店のふすまの張替えは、自分でやるよりふすまの張替えのプロにおまかせになる方が良いでしょう。

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