適切な費用で畳をリフォームするには、自分の目的に見合った方法を選択することが重要です。家の畳はそう何度も変えるものではありませんので、どれくらいの費用が適切なのかよくわからない人も多いでしょう。
畳の張り替え方法にはいくつか種類があり、畳自体にも高価なものや安価なものが存在します。また、張り替えをどこの業者に依頼するかによっても、料金は変動することがあるのです。
畳の張り替えについて知識をもち、自分にとって最適な方法を選択することが、無駄な出費を抑えることにつながるでしょう。このコラムでは、畳の相場や費用の決まり方、できるだけ安く抑える業者の選び方を解説します。これを参考に、ピッタリの畳をみつけてください。
畳交換は「新調」「表替え」「裏返し」の3種類!それぞれの相場
張り替えの方法には3つの種類があり、業者に依頼したときの料金が異なります。どの方法が必要なのかは、現在の畳の使用年数や状態からある程度判断することができます。それぞれの目安と費用の相場をみてみましょう。
新調
新調は、畳を丸ごと交換することです。10年以上使い込んで畳全体がへこんだりゆがんだりしているような畳は、新調したほうがよい時期だといえます。まったくの新品に交換しますので、その分費用はもっとも高い方法です。業者に頼んだときの費用は、畳1枚あたり1万円~3万5千円程度が相場でしょう。
表替え
畳には内側の土台である畳床と、その表面を覆っているゴザのような畳表があります。この畳床はそのままで、表面の畳表だけを交換するのが表替えです。
表面が日焼けやシミで汚れていたり、ささくれが多くなって傷みが激しくなってきたりしたら、表替えをすれば見た目は新品同様になります。畳にダニが発生しているといったときにも、表替えで改善することがあります。次に紹介する裏返しをしていた場合はそれから5年、なにもしていないなら8年程度が表替えの時期の目安でしょう。
交換する材料が少ない分業者の費用は安く済み、畳1枚あたり3,000円~2万5千円程度です。費用に幅があるのは、畳表には高級なものもあり、高価な畳表を使うと費用は高くなるからです。
裏返し
畳表を外して、その畳表のきれいな裏面を表にして張り直すのが裏返しです。5年程度使用して汚れや傷みが気になってきたら、裏返しをしておくと十分にきれいになります。
新たに使用する材料が少ないので費用はもっとも安く、畳1枚あたり2,000円~6,000円程度です。一度裏返しをした畳はもう一度裏返しすることができませんので、その次は表替えをしましょう。
使用年数によってある程度の目安はありますが、畳の状態は家によってさまざまです。どの方法がふさわしいのか判断しかねるというときには、一度業者に相談してみるのがおすすめです。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
畳の価格相場と種類
畳の張り替えを業者に依頼した際の費用は、「作業費+材料費+その他の諸経費」で決まります。作業費は張り替えの方法や量によってある程度決まっていますが、材料費は自分がどんなものを選ぶかによって大きく変動するのです。
畳は「畳床」「畳表」「畳縁」の3つの材料でできていて、それぞれ品質によって価格に差があります。不必要に高級なものを使うと、費用が跳ね上がってしまうのです。最適な畳を選択できるよう、畳の種類について理解しておきましょう。
畳床
畳を新調する際には新品の畳を購入することになりますので、畳の中心部分である畳床から畳全体を自分で選ぶことが可能です。畳床の素材には、おもに「ワラ床」「建材床」「ワラサンド床」があります。畳床の相場は種類によって倍ほどの差がありますので、それぞれの特徴をよく確認して最適なものを選びましょう。
- ワラ床
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乾燥させたワラを重ねたもので、弾力があり耐久性に優れます。吸湿や放湿の効果があり、昔ながらの家屋でよく使われる素材です。畳床のなかではもっとも高価な素材で、高密度で均等にワラを重ねてある高品質なものは、より高価な傾向にあります。
- 建材床
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ワラを使わず、断熱材や木製の板など建築用の資材を使った畳床です。複数の素材を何層か重ねたものもあります。化学的な素材で作られているので害虫が発生しにくく、加工しやすいので、ワラ床に比べて安価であることが多いのがメリットです。断熱材を使用したものがとくに安価ですが、断熱材はへたりやすいので耐久性はやや劣ります。
- ワラサンド床
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ワラの層の間に建材を挟み込んだ、サンドウィッチ状の構造の畳床です。ワラと建材を両方使用しているので、価格帯もワラ床と建材床の中間といったところでしょう。踏んだときの感触がワラ床に近いのが特徴です。
畳表
畳の顔ともいえる畳表は、もっとも値段に幅のある材料です。畳表はおもにイグサという植物でできていますが、このイグサの産地や品質、編み込みの密度などによって価格に差があります。
中国産のイグサを使用した畳表は大量生産が可能で、値段が安いものが多いです。子供やペットがいる家庭などで傷つきやすい場所で使用するなら、こういった手軽なタイプがよいでしょう。
国産の上質なイグサを使用した畳表は色合いが均一で濃く、密度も高いので見た目が美しく、長持ちするとされています。その分生産量が少なく、値段も高くなっているのです。どの程度の品質の畳表にするかによって、10倍ほどの差が出ることもあります。求める品質や使用年数と、費用のバランスを考慮して選択しましょう。
畳縁
畳の端にあるラインが畳縁です。畳表を交換する表替えや畳表を裏返すだけの裏返しの際には、畳表を固定している畳縁を交換する場合もあります。
畳縁の料金は基本的には表替えや裏返しの費用に含まれていることが多いですが、より高級なものを使うと追加料金が発生しますので注意しましょう。特殊な装飾や撥水加工などを施した畳縁は、通常のものよりも畳1枚あたり2,000円~7,000円程度高くなることがあります。
畳の価格はいくつかの材料が組み合わさって決まるため、一概にいくらが適切とは断定できません。よくわからなくて不安だというときには、業者に相談してみるのがよいでしょう。現在の状態や要望に応じて、最適な種類を提案してくれるはずです。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
畳の張り替え業者の選び方
畳の張り替え費用は、業者によっても多少の差があります。それぞれの業者で設定している作業費などが違うからです。また、親身になって相談に乗ってくれるか、充実したサービスをしてくれるかによって、費用に対する満足度も変わってくるでしょう。ここでは、高品質なサービスを提供してくれる張り替え業者を選ぶための、チェックポイントを解説します。
資格を保有しているか
畳の張り替えをするのに、必要な資格や認可などはとくにありません。ただし、「畳製作技能士」の資格をもっているスタッフがいる業者は、技術面で信頼できるでしょう。畳製作技能士は畳の製作や敷設に関する技術者を育成、認定するための国家資格です。
受験には養成学校の卒業資格、もしくは2級には2年以上、1級は7年以上の実務経験が必要です。この資格をもっているスタッフは、畳に関する知識や技術、経験も十分にあると考えてよいでしょう。そういったスタッフのいる業者であれば確実な施工をしてくれることはもちろん、その知識を活かしていろいろなアドバイスをしてくれるかもしれません。
保証やアフターフォローがあるか
畳の張り替え業者のなかには、張り替え後に一定期間の保証を設けているところもあります。通常に使用していてカビが発生したり、破損してしまったりといった場合には、無料で交換や再施工がしてもらえることもあるのです。
また、定期的に畳の状態をチェックしにきてくれるといったサービスを実施している業者もあります。もしも劣化や傷みがあったときにも、早めに発見して対処することができれば、費用が抑えられる可能性があるのです。業者選びの際にはこのようなプラスアルファのサービスが充実しているかもチェックしておきましょう。
家具の移動や処分費用が別にかからないか
日常生活をしている部屋の畳を張り替える際には、その上に置かれている家具を一度別の場所に移動する必要があります。この家具移動が標準の作業内容に含まれている業者もあれば、別途追加費用が発生する業者もあるのです。
また、交換した古い畳を引き取って処分してもらうときにも、処分費が発生するケースが多いです。業者が表示している作業費のなかにはどのような作業やサービスが含まれているのか、あらかじめ確認しておきましょう。
見積りが無料か
はじめて畳の張り替え業者を利用するときには、費用やサービスの面で不安が多いでしょう。信頼できる業者をみつけるには、ひとつの業者だけでなくいくつかの業者から見積りをとって比較検討するのがおすすめです。
しかし、なかには見積りだけで費用が発生したり、見積り後に依頼を断るとキャンセル料が発生したりといったこともあります。そのようなことにならないよう、見積りを依頼する前に見積りが無料で作成してもらえることを確認しておきましょう。
畳張り替えの業者をどのように探せばよいのかわからない、よい業者をみきわめられるかどうか不安だという場合には、弊社にご相談ください。弊社では、畳張り替え業者を無料でご紹介しています。全国に加盟業者がありますので、お近くの業者をすぐにご紹介することが可能です。
弊社の加盟業者では、畳の張り替えにともなう家具の移動を無料で実施しています。また、見積りも無料で作成していますので、張り替え方法や畳の種類がよくわからないという場合にはお気軽に加盟業者のスタッフにご相談ください。24時間365日ご相談を受けつけていますので、ぜひお電話ください。