畳の湿気に要注意!ダニやカビが繁殖する条件と予防法&対処法

焼けた畳の床

湿気を調整して快適な空間を作ってくれる機能をもつ畳ですが、その機能を最大限に活かすためには定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、機能が活かされないどころか、その機能が裏目に出て、逆にダニやカビが発生しやすくなってしまいます。

このコラムでは畳にダニやカビが発生する原因と、発生してしまったダニやカビへの対処法、そして予防方法をご紹介していきます。湿気の多い時期でも快適な空間で過ごせるよう、参考にしてみてください。

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目次

畳は湿気を調節してくれる特徴がある!

畳は昔からある日本の伝統的な床で、表面にはイ草と呼ばれる草を、床面には稲ワラが使われています。イ草とワラはそれぞれ、断熱性・保温性・弾力性を兼ね備えており、2つを合わせることで、より高い断熱性や保温性、弾力性をもたせています。

畳には部屋の空気を浄化する効果があり、畳一枚につき500ccほどの湿気を吸い取る機能があります。乾燥した時期にはその吸水した水分を放出して室内の湿度をうまく調整してくれるため、畳のある部屋は1年中快適な空間を保つことができるでしょう。

それだけではなく、イ草の独特な自然のニオイやフワフワとした感触がくつろぎを与えてくれます。フローリングが主流の昨今、1部屋は畳の部屋がほしいですね。

畳は湿気を吸収しやすくダニやカビが繁殖する原因にも

畳は湿気を吸収しやすくダニやカビが繁殖する原因にも

畳は季節ごとに気温や湿度の差が大きい日本の風土にとても適していて、室内を快適に保ってくれます。しかし同時に、人間だけでなく、ダニやカビにとっても居心地のよいところとなっているようです。

天然イ草の性質が原因でダニやカビが発生します

夏に畳がひんやりとして気持ちがいいなと感じた経験がある人もいることでしょう。それは、畳の吸湿・保温作用がもたらしています。涼しい時間帯の空気や吸収した水分の蒸発によって、暑い夏でも畳はひんやりと冷たく保たれているのです。

さらには秋や冬など空気が乾燥する時期には、畳が水分を放出することで室内の湿度を上げてくれます。そのため、寒い冬でも畳の部屋の空気はやわらかだと感じることでしょう。

この畳の独特な作用が、ダニやカビにも住みやすい環境を与えているようです。そもそもダニやカビはどのような環境で発生するのでしょうか。

カビの胞子は空気中に含まれています。空気中のカビの胞子が、生きるのに必要な水分や栄養がそろった場所に付着することでカビが発生します。ダニは、気温20~30度で湿度が60%、さらに食べかすや人間の垢などのエサとなるものが落ちていることでダニが繁殖していきます。

カビもダニも共通するのは水分が関係していることがわかりますね。吸湿作用をもつ畳の中は温度と湿度が保たれるため、ダニやカビにとっても快適な環境になっているのです。

高温多湿の時期はとくにダニやカビが発生します

ダニやカビは温度が高くなればなるほど、大量に発生します。つまり、湿度や温度が高くなる梅雨の時期の畳はダニやカビにとってはまさにパラダイスなのです。

昔の日本では畳敷きが当たり前でしたが、現代のように畳にダニやカビが発生するということはあまりありませんでした。なぜ、最近になって畳にダニやカビが大量に発生するようになったのでしょうか。

それは、近年の住宅事情が関係しているようです。というのも、近年の家は気密性が高く、畳が出す水分が家の外に放出されにくくなったことが原因でしょう。さらに家のなかの温度が保たれることによって、ダニやカビにも過ごしやすい環境になっているようです。

敷きっぱなしの布団は要注意!

あなたは布団を畳の上に敷きっぱなしにしていませんか?あなたの寝ている間に、布団や畳はとても暖かい状態になります。さらにあなたの体から発せられた水分も布団や畳にうつることによって、布団や畳はさらに暖かい状態になるでしょう。この状態というのは、ダニやカビにとってはとても快適に過ごすことのできる最高の環境です。

布団を畳に敷きっぱなしにしておくのは、面倒くさがりな人にとっては家に帰ってすぐに横になれる最高の環境ですよね。しかし、それは畳が暖かく水分を保つ状態なので、ダニやカビにも最高な環境なのです。あなたの敷きっぱなしの布団を一度見直してみませんか?

畳に発生したダニやカビの対処法

発生してしまったダニやカビをそのまま放置しておくのは、よくありません。とくにダニは、ハウスダストアレルギーや喘息の原因になるなど、健康被害がおこることもあります。ダニやカビが発生した場合には、すみやかに対処をしましょう。ダニやカビの対処方法を説明します。

ダニの対処法

ダニが発生する原因には水分のほかに、垢やホコリ、食べかすなど、ダニのエサとなるものもあります。まずは、しっかりと掃除機をかけてこれらのダニのエサとなるものを掃除しましょう。さらに、掃除機をかけることで畳のなかの水分が吸い取られるので畳が乾燥します。掃除機をかけるコツは、ゆっくりと時間をかけて畳の目にそって掃除機を毎日かけることです。

拭き掃除もダニには有効です。掃除機では垢やホコリ、食べかすを掃除することができますが、皮脂や掃除機では取り切れなかったホコリは拭き掃除をするのがとても効果的になります。水で濡らして固く絞った雑巾で畳を拭きましょう。

雑巾掛けの場合は2週間に1度のペースでおこないます。このときに、雑巾は固く絞って水分が畳にポタポタと落ちないようにしましょう。雑巾で拭いたあとは、畳をよく乾燥させましょう。

畳の下の掃除も忘れない

畳の中同様に暖かくて水分のある畳の下にもダニは発生しているかもしれません。もし、畳を外すことができるなら、畳の下も掃除しておきましょう。

カビの対処法

準備するもの
  • 床用のワイパー
  • 目地ブラシもしくは歯ブラシ
  • エタノール
  • 重曹
  1. ふわふわしたカビは乾いた床用のワイパーを使用して、取り除く。このとき、畳の目にそってそっと取り除くようにする。
  2. 目地ブラシもしくは歯ブラシで畳の編み目に入り込んだカビの胞子をかき出す。
  3. 胞子をかき出したあとは、硬く絞った雑巾で拭き取る。
  4. カビが生えていたところにエタノールをふりかけて除菌する。 
  5. カビによって畳色が残ってしまったときには、重曹とエタノールをふりかける。
  6. 重曹とエタノールをふりかけたところを、目地ブラシや歯ブラシで優しくこすって色を落とす。
  7. 硬く絞った雑巾で拭き取る。

カビのニオイが気になったり、カビが落としきれなかった場合

アルコールで消毒をする

消毒用のアルコールでカビを拭き取ります。アルコールで拭き取ったあとには硬く絞った雑巾で水拭きしましょう。そのあとに、扇風機を使用してしっかりと乾燥させてください。

酢で除菌する

酢でカビを拭き取って除菌する方法です。酢を10倍希釈したもので、カビを拭き取ります。カビを拭き取ったら硬く絞った雑巾でしっかりと水拭きしましょう。アルコールや酢は畳を変色させてしまうおそれがあるので、最終手段としておこなってください。

畳のダニやカビを予防する方法

畳のダニやカビを予防する方法

畳にダニやカビを発生させないためにも、日ごろの予防が大切です。

空気を乾燥させる

空気を乾燥させることが予防につながります。窓を開けてまめに換気をし、空気を乾燥させましょう。最低でも1日に1回は窓を開けて換気してくださいね。

畳の上にものを置かない

布団やカーペットなど、年中畳の上に敷いているものがあると湿気が畳のなかにこもります。そうすることにより、ダニやカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。なるべく畳の上にはカーペットは敷かず、布団も敷きっぱなしではなく押し入れにしまうように心がけてください。

もし、布団を敷きっぱなしにする場合は布団と畳の間に隙間ができるように布団用のすのこマットを利用してみましょう。

こまめな掃除

ダニやカビは水分のほかにホコリや人間の垢、皮脂が大好きです。毎日掃除機をかけて、雑巾で拭くとなるととても大変ですが、毎日少しずつでも掃除をすることによってダニやカビの増殖を防ぐことができます。。なるべくこまめに掃除して、梅雨の時期も快適に過ごせるようにしていきましょう!

まとめ

日本の伝統である畳ですが、ダニやカビの住みやすい環境になりやすいものです。とくにダニは、ハウスダストアレルギーや喘息の原因にもなり、人体に影響を与えかねません。

梅雨など湿気が多くなりじめじめとしたときなど、ダニが大量に発生する条件が整います。もし、ダニが大量に発生してしまったときは、畳を床から外して晴れた日に畳を日干ししてダニを死滅させましょう。

しかし、畳を床からはずして干すのはなかなかできない作業ですよね。団地など畳を干すスペースをとることができない家庭もあるかと思います。

そこで、もし畳に大量のダニが発生してしまったときにはプロの畳業者に相談してみてください。ダニを死滅させてくれたり、場合によっては新しい畳に張り替えてくれるでしょう。

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