畳の臭いを消したい!においの原因別の対処法・畳の臭いの予防方法

畳の床

畳のイヤな臭いで困っているという方は多いのではないでしょうか。新品のイ草の臭いやペットがした尿のアンモニア臭など、さまざまな臭いでお悩みかと思います。

実は畳の臭いは、なかなかしぶといものなのです。その理由は畳の素材にあります。畳の素材には臭いや湿気を吸いやすい特徴があり、そのため畳の臭いを消すのはなかなか困難なのです。

このコラムではそんなしぶとい畳の臭いを解決するため、畳の臭いの対処法や予防法をお悩みの臭い別にご紹介します。「この臭い、一体いつまで耐えなきゃならないの?」とお思いの方も、こちらを読んで畳の臭いをスッキリとさせましょう。

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目次

畳が臭いと感じる3つの原因

「なんかうちの畳、臭い!」そう思うときの原因は一体何なのでしょうか。畳が臭いと感じる原因は大きく3つあります。確認していきましょう。

1.新品の畳の臭い

いい匂いと思う人がいる一方で不快に感じる人も多いのが、新品の畳の匂い。張り替えたての畳ならではのイ草の香りですよね。このイ草の香り、実は殺菌作用もある天然の香りです。リラックス効果もあるといわれている香りなのですが、独特な臭いでもあるので苦手に感じる方もいるようです。

こういった新品の畳の臭いは、時が経つとともに薄まります。長くて1ヶ月ほどで、イ草の強い香りは薄まるといわれています。

2.カビの臭い

カビの臭いは、カビが繁殖する際に発生します。カビは臭いが気になるだけでなく、アレルギーを引き起こす要因にもなります。カビが発生するのは、何が原因なのでしょうか。カビが発生するのは、湿気や食べこぼしが原因です。それらの原因が発生するシーンを以下で確認してみましょう。

湿気

畳の素材であるイ草は湿気を吸収しやすいため、湿気が溜まりやすいのが畳の特徴です。しかし実は、天然のイ草には湿気を自分で調節する機能があります。そうした機能性の高い畳ではありますが、梅雨などで湿気の多い日が続く場合はカビの発生する場合があるので注意が必要です。

食べこぼし

食事の食べこぼしが、畳の臭いやカビの原因となることもあります。食事をしたときにこぼれた食べ物を放置すると汁などが畳に染み込んでしまい、臭いやカビの原因となります。飲み物をこぼしたらすぐに拭き取り、固形物はすぐに拾って畳を拭き取り、常に清潔に保つようにましょう。

3.ペットの尿の臭い

ペットを飼っている方は、畳についたペットの尿の臭いに悩まされている方も多いのではないでしょうか。トイレのしつけをしていても、つい畳で尿をしてしまうペットもいることでしょう。いくらかわいいペットの尿でも、臭いものは臭いですよね。こうしたペットがする尿のアンモニア臭も、畳の臭いの原因の1つです。

ここまで畳の臭いの原因をお伝えしましたが、このほかにも畳の臭いの原因にはさまざまなものがあります。たとえばタバコの臭いも、畳に染みつく臭いの1つです。このように、あらゆる臭いが畳に染みついていくのです。

【原因別】畳の臭いをスッキリ落とそう!

【原因別】畳の臭いをスッキリ落とそう!

ここまでで、畳の臭いの原因がお分かりいただけたかと思います。では次は、いよいよ畳の臭いの落とし方です。原因別に畳の臭いの落とし方をチェックしましょう。

【新品の畳】水拭き+換気

まずは新品の畳の臭いを取り除く方法からご紹介します。新品の畳の臭いを取り除くには、水拭きと換気を繰り返すことが大切です。

水拭きする雑巾は、固く絞って水分をなるべく少なくしましょう。そうして雑巾で拭いたあとは、必ず換気をおこないます。水拭きした水分を畳から取り除くためです。水分が残ってしまうと、畳にカビが発生する原因にもなりかねません。水拭きしたら忘れずに換気をするようにしましょう。

【カビ】エタノールスプレー・茶がら

お次はカビの臭いの対策方法です。カビの臭いを取り除くには、当り前ですが、カビを取り除くことが必要です。カビ対策には、エタノールと茶がらが有効です。

エタノールスプレー

エタノールはスプレーにして使います。まずは畳のカビを布やペーパータオルで優しく拭き取ります。 拭き取ったあとは掃除機をかけ、カビを取り除きましょう。そうしてカビを取り除いた部分へエタノールを吹きかけ、固く絞った雑巾で乾拭きをします。これらの作業が終わったら、忘れずに換気をおこないます。

茶がら

畳のカビを取り除くもう1つの方法は、茶がらを使った方法です。自宅で飲み終わった緑茶の茶がらを使用します。こちらの方法もいたってシンプルで、茶ガラを畳にまいたあと、ほうきで掃き集めるだけです。

昔から日本でおこなわれてきたこの方法は、茶がらによる殺菌効果も期待できます。しかしカビを取り除く効果は高くないので、カビを拭き取ったあとにおこなうのが効果的です。また、茶がらの水分が多いとその水分がカビの原因になってしまうので、茶がらの水分を十分に絞ってからおこないましょう。

【ペットの尿】熱湯で臭い成分を分解

ペットの尿は、熱湯を使用したシンプルな方法が効果的です。意外にも、熱湯は尿のにおい成分を分解してくれるのです。

まずは熱湯を用意します。ペットが尿をしてすぐの場合は、その前に尿を十分に拭き取っておきましょう。尿が乾いた状態の畳の部分に、熱湯を少しずつかけて拭き取る作業を繰り返します。カビの原因にならないよう、熱湯の拭き取りは十分におこないましょう。

臭いや汚れがとれない場合は張り替えもオススメ!

畳の臭いを取り除く方法を原因別にお伝えしてきました。「書いてあった方法を試してみたけれど、臭いが取れない!」とお困りの方。畳は臭いを吸収しやすいので、長期間使っていればいるほど臭いはしぶとくなるのです。

自分ではどうにもならない畳の臭いをなんとかしたいとき、解決策として業者へ畳の張り替えを依頼する方法があります。畳は畳表・畳床・畳縁という部位に分かれており、これらの部分の張り替えをすれば、畳の臭いを取り除くことができるのです。

畳の張り替え方法は3種類!

業者に依頼する畳の張り替え方法は裏返し・表替え・新調という3つの方法に分かれます。それぞれの交換する畳の部位と、交換方法をご説明します。

裏返し

裏返しとは、畳表を裏返して貼り直す方法です。畳の表面は、畳表というイ草を編み込んだシート状のものを貼りつけて作られています。この畳表は表と裏両面が使えるので表裏をひっくり返すことで、表面を新品同様の状態にすることができるのです。

表替え

表替えとは、畳表と畳縁の部分を新品に取り替える方法です。畳縁とは、畳の四辺を囲っている帯状の部分のことで、畳表を固定する役割があります。すでに裏返しをしてある場合、この表替えをおこないます。畳表に臭いが染みついて取れない場合や、裏返しでも劣化が目立つ場合でも、まるで新品の畳のようにすることができます。

新調

畳全体を新しくすることを新調と呼びます。畳の表面だけでなく内部も劣化してきているなら、畳の新調をおすすめします。畳床とは、畳表を貼りつける土台となる部分で、藁や木材チップ、発泡スチロールなどでできています。畳床も使用とともに劣化するため、新しいものに交換する必要があるのです。

畳の状態に合わせて交換をしよう!

裏返し・表替え・新調という3つの畳の張り替え方法の概要をお伝えしました。張り替えの方法を知ったところで気になるのは、これらの張り替えをおこなうケースや時期ではないでしょうか。ここではそれぞれの方法について、畳がどんな状態になったらおこなうとよいのか、経過年数による張り替え時期の目安についてお伝えします。

裏返しの場合

裏返しは、畳表の表面の変色や傷、擦り切れが目立ってきたときにおこなうとよいでしょう。ただし、裏返しでは畳表をひっくり返して再利用するだけですので、穴や破れがあったり、カビやシミが裏側まで侵食したりている場合はあまり意味がなく、すでに裏返しをおこなっている場合も同様です。

そのため裏返しは畳を新調してからまだ年月の浅い時期におこなうものと考えましょう。使用環境にもよりますが、経過年数による裏返し時期の目安は3~5年といわれています。

表替えの場合

表替えは、畳表の両面とも劣化している場合におこないます。裏返しをおこなったあと、再び表面が劣化してきたらおこなうということになります。年数の目安は、単純計算で裏返しからさらに3~5年、新調から表替えまでは6~10年ということになります。

新調の場合

畳表が劣化すると、変形や歪み、強度の低下などが生じます。畳の感触や形の変形など、見た目以外の劣化を感じたときは新調をおこないましょう。しかし、感触は急に変わるものでもないため気づきにくいですし、目に見える変形がなければ内部の劣化は分かりにくいですよね。

そのため、新調時期は経過年数で判断するのがよいでしょう。畳床の素材や種類にもよりますが、交換時期の目安は使用開始から約10~20年とされています。

張り替え業者を選ぶときのポイント

業者へ依頼する場合の畳の張り替えについて、その方法とタイミングをお伝えしてきました。畳の張り替えについて具体的なイメージを抱いていただけたのではないでしょうか。

ここからは、「自分で試しても臭いがなくならないし、業者へ畳の張り替えをお願いしようかな。」と業者依頼を検討している皆さんに向けて、張り替え業者を選ぶときのポイントをお伝えしていきます。

技能士の資格がある

畳には、その製作や取り扱い技術を認定する資格があります。畳製作技能士といわれる国家資格です。こうした資格をもった責任者などがその業者にいるかどうかも、業者を選ぶときの一つの基準になります。

またこのほかにも、畳業者に関わる資格はあります。たとえば、職業訓練指導員免許証です。この資格は、畳製作をはじめ、建築や機械、電気など、専門的な職業の訓練指導に当たる能力があることを認定する資格です。こうした資格のあるスタッフがいる業者なら、安心して畳の張り替えをお願いすることができますよね。

簡単な値引き、しつこい勧誘がない

業者を選ぶときは、まず業者へ問い合わせをしますよね。電話で問い合わせをしたとき、お客様の態度を見てすぐに施工料の値引きを提案したり、しつこく勧誘したりするような業者は一見サービスがよいようですが、注意が必要です。

こうした業者の中には、何らかの理由で利用者を得られず、「何としても利用者を獲得したい。そのためには価格を下げよう。」などと考えている業者もいるかもしれません。しかし価格を下げれば従業員の余裕もなくなり、従業員の教育や施工の質が下がるということもあるのではないでしょうか。これらの業者すべてがそうとは限りませんが、業者がおいしい話をしてきたり、安さばかり強調する場合は、ほかの業者も検討してみるとよいでしょう。

電話などの応対が親切

業者へ電話をしたら、その応対が親切かどうかもポイントです。たとえば施工内容を確認したいとき、詳しい内容を聞いてもそれにきちんと対応しないような業者は、施工内容が曖昧だったり、説明できる自信がない可能性があります。電話での対応がすべてというわけではありませんが、より信頼できる業者を選ぶ際に意識する大切なポイントのひとつでしょう。

畳の臭いを防止するためにできること

畳の臭いを防止するためにできること

畳の臭いでお困りの方のために、その対策方法をお伝えしてきました。畳の臭いはしぶといのでできるだけ臭いがつかないようにしたい方もいるかもしれません。畳の臭いをあらかじめ予防できれば、畳をより長期間使用することも可能でしょう。そこで最後に、畳の臭いを予防するための方法を4つお伝えします。

1.畳干しする

年に2回ぐらいの頻度で、畳を干す方法です。畳はカビや歪みなど、湿気による劣化がすすみやすいため、定期的に乾燥させることでより長持ちさせることができます。また、日光の殺菌効果による臭いの軽減にも有効です。

畳の干すにはまず、畳を取り外します。畳はそれぞれがキッチリと床に収まっていますが、先端の尖ったものを畳の間に挟んで持ち上げれば取り外すことができます。このとき、部屋の中央にある畳から外せば、スムーズに全体を取り外していくことができます。

畳を取り外したら、畳の裏側を日光に当てて布団を干すときと同じ要領でホコリを叩いて干します。畳の裏側を日光に当てるのは、表側が日光で日焼けするのを避けるためです。畳を元に戻すとき混乱しないよう、それぞれの畳のもとの位置がわかるようにしておくのもポイントです。

2.エアコンを利用する

エアコンの除湿機能も、畳の臭いを防ぐのに有効です。とくに梅雨など雨の続く時期や夏の蒸し暑い時期は、冷房だけでなく、除湿機能も使用するとよいでしょう。逆に、冬や乾燥する時期は暖房や呼気によって湿気がたまる場合もあるため、晴れた日には換気をして除湿しましょう。

3.こまめに乾拭きする

こまめな乾拭きで、畳のお手入れをすることも大切です。日常の掃除機やほうきでのお掃除に加え、雑巾で乾拭きして表面を清潔に保つことでカビを防ぎ、畳を長持ちさせることができます。

このとき大切なのは、乾いた雑巾で拭くことです。濡れた雑巾では、畳が湿気を帯びてしまうので控えましょう。また、編み目を横切るように強く擦ってしまうと表面が傷ついてしまうため、編み目に沿ってやさしく拭くようにしましょう。

4.じゅうたん・マットを敷かない

畳の部屋にはなるべくじゅうたんやマットを敷かず、畳が湿気を発散できる環境を心がけましょう。畳の表面をなるべく露出してあげることで、イ草が本来持っている湿気を調節する機能を活かすことができるのです。

まとめ

畳の臭いでお困りの方に向けて、臭いの種類別に対処法や予防法をお伝えしてきました。畳の臭いの原因として多いのが新品の畳・カビ・ペットの尿の臭いです。これらの臭いをなくすにはまず、それぞれの対策方法を試すことをおすすめします。

それでも臭いが収まらない時には、業者への依頼を考えましょう。畳の張り替えには表替えし・表替え・新調という3つの方法があります。ご自宅の畳の状況に合った方法を選択すれば、畳の臭いを解決することができるでしょう。張り替えの方法に迷ったら、業者に相談するのもよいでしょう。

このコラムを参考に畳の臭いを解消し、ステキな畳ライフを過ごすことができるよう願っています。

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