鳩の鳴き声に隠された秘密とうるさいときの対策

鳩の鳴き声対策

ハトの鳴き声は聞いたことはないでしょうか。都市部や地方で見かける主な鳩は「ドバト」と「キジバト」の2種類です。それぞれ鳴き方は全く異なります。鳩は1日中鳴きます。近場で鳴かれると不快に感じる人もいるのではないでしょうか?しかし鳴いている姿を目撃している人は意外にも少なく、どうして鳴いているのか疑問を感じている人もいるかもしれません。鳩の被害を抑えるためにも鳩の生態を知り、どのような対策が行えるのか考えてみましょう。

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目次

鳩の鳴き声の意味

鳩を見かけるときは大抵足元の餌をついばんでいたり、歩いている時がほとんどです。鳴いている時は稀で、聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか?また、何のために鳴いているのか知らない方も多いです。鳩が鳴き声を上げているのは以下の時です。

  • 繁殖期や求愛行動
  • 縄張り宣言・威嚇
  • 巣を見つけた雄が雌を呼ぶ時

繁殖時期になると、オスの鳩はメスの鳩を呼ぶ求愛行動として鳴きます。うまく鳴く鳩の元にはメスが寄ってくるのです。早朝に鳩の鳴き声がするのは、朝は鳴き声が通りやすいのでより主張しやすくなるからです。自分の縄張りに入ってきたときも鳩は鳴きます。巣として良い場所を見つけた時にオスがメスを呼ぶ時にも鳴きます。また、それぞれに応じて鳴き声を変えている鳩もいるようです。鳩が鳴くときは主に求愛行動の時がほとんどのため、地面で餌を取っている時に鳴くことが少なく、鳴いているところを見るのは稀なのです。

鳴き声は鳩の種類によって違う

鳴き声は鳩の種類によって違う

日本に生息しているのは良く見かける「ドバト(カワラバト)」「キジバト(ヤマバト)」の2品種、野鳥の「シラコバト(ノバト)」「アオバト(ヤマバト)」「カラスバト」「キンバト」「ベニバト」の5品種と、「ジュズカゲバト・ギンバト」の計8種類です。

良く見かける鳩は「ドバト」といわれる種類です。全体的に灰色で、首元に緑色の羽があり、「クルックー、クルックー」と鳴いています。都市部で群れて行動しており、人が近づいてもあまり逃げようとしません。実は外来種で、現存する記録では平安時代の書物にその存在が記されていたようです。諸説ありますが奈良時代前後には既にいたともいわれています。

野鳥である「キジバト」は最近都会でも見かけるようになりましたが、主に田舎や神社、山など人が少なくて静かな場所に好んで生息する鳥です。ドバトと違い群れることは少なく、単独や番と行動することが多いです。鳴き声は「ホーホーポッポー」「デューデューポッポー」を繰り返します。「ジュズカゲバト」は灰褐色の羽をもつ品種で、後頭部に黒輪が半月状に入っています。白変種は「ギンバト」と呼ばれ、マジックなどで使用されている印象が強いです。

野鳥の「アオバト」はメスが緑色一色、オスは羽の部分が赤茶色となっている綺麗な色の鳩です。北は北海道から、南は九州辺りまで全体的に見ることができます。春までは山で過ごし、夏から秋ぐらいまで海辺で見かけることができます。「アーオーアオー、オーア」「ウーワオー」と独特で悲しげな鳴き声で鳴きます。野鳥の「シラコバト」「カラスバト」「キンバト」は個体数が少なく、ごく一部の地域でしか生息していません。「ベニバト」は鳩の中でも一番小柄で旅鳥として西南諸島で数羽確認されています。

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鳩の鳴き声がうるさいときの対策

鳩は1日を通して鳴きますが、朝に鳴くことも多いです。早朝から鳴かれてしまうと、睡眠不足などが発生し不快に思う方もいるのではないでしょうか?鳴き声による被害のみであれば、音や超音波によって鳩を近くから追い払うのがおすすめです。なかでも、超音波を活用するとほとんどの人は不快感を覚えずに鳩を寄せ付けないようにできます。また、鳩の嫌う音を立てて追い払うのも有効です。鳩が嫌がる音は主に天敵の鳴き声や突然の大きな音などです。ピストルの破裂音なども鳩は吃驚して離れようとします。

ただし、音による対策は場所を選びます。近くに他の住宅がない場合は問題ないですが、住宅街など密集した場所では騒音被害として近隣トラブルになってしまいかねません。せっかくの対策が周りへの迷惑になってしまっては本末転倒ですので注意しましょう。

鳴き声以外にも注意が必要

鳴き声以外にも注意が必要

鳴き声がうるさい時、ついそちらにばかり気を取られてしまいがちですが、実は他にも気をつける必要があります。鳩の鳴き声が近くでよく聞こえるということは、近くに公園などの鳩のたまり場がある、もしくは気が付いていないだけで、すでに被害に遭っている可能性があるのです。

鳩はベランダや建物の隙間、屋根とソーラーパネルの隙間などに営巣します。ベランダは比較的気が付きやすいですが、戸建住宅の屋根が被害に遭っている場合、住んでいる人は気づきにくいので発見が遅れてしまうのです。鳩の鳴き声が頻繁に近くで聞こえるのであれば、一度自宅が被害に遭ってないか確認し、営巣しやすい場所に対策を行うようにしましょう。鳩が鳴くときは相手を探している時や巣に呼んでいることが多いので、これから被害が出るかもしれないのです。ベランダへの対策は自力でも簡単に行えますので試してみるのも良いかもしれません。

鳩がベランダなどに寄り付かなくするためには、鳩が停まれる場所を減らすことができる剣山タイプやテグスタイプの鳩除けグッズが有効です。また、CDを吊り下げたり、鳩の天敵の烏やヘビ、フクロウの置物を設置、鳩の嫌う香りであるハーブ系の忌避剤を散布することも効果が望めます。鳩が近寄ってきたとしても鳩対策を行っておけば停まれるスペースが少ないので、鳩が寄り付きにくくなります。しかし、対策が遅かったり、誤った設置方法をしていると近くにいた鳩が住み着いてしまうかもしれません。

もしベランダ内部にまで侵入してしまっているのであれば、鳩除けネットを張ると鳩の侵入を防げ、被害を抑制できます。鳩は人が直接危害を加えてしまうと、「鳥獣保護法」に触れてしまう可能性があるので絶対に物で追い立てたりするのは避けましょう。

まとめ

鳩とひとくくりにしても鳴き声は様々です。良くいるドバトは「クルックー」、最近見かけるようになったキジバトは「ホーホー、ポッポー」と鳴きます。リズムよく鳴いている時は求愛行動であることが多く、番を見つけたら巣を求めて飛翔します。鳩による営巣被害に遭わないためにも、近くで鳴き声が聞こえたら鳩が寄り付きにくくなる環境を整えましょう。

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