路上や公園など、どこにでも見られる鳩のフンがさまざまな被害を引き起こす原因だということをご存知でしょうか。
健康被害、経済的損失、景観汚染、金属腐食、害虫発生……これらはすべて鳩のフンによって引き起こされる被害です。鳩も生き物ですから、人間同様フンをしなければ生きていけません。しかし、フンを放置させていては生活に悪影響ですので、フン害を発生させないためにはまず鳩を近づけない対策をしましょう。
もしもフン害が起きてしまったら正しい手順で安全にフンを掃除することが大切です。本記事では、鳩のフン害の対策方法やフンによる被害の例について詳しくご説明します。
鳩のフンを掃除するために必要な道具と手順
公園だけでなく、住宅街にも鳩が住みついていることは多く、フンがそこら中に落ちていることもあるかもしれません。住宅街では鳩はベランダに飛んでくることもあり、ベランダでのフン害も懸念されます。
フンがさまざまな被害を生み出してしまう前に、必要な道具をそろえ、手順に沿ってきれいに掃除をしましょう。マンションのベランダを掃除するときの注意点などについても触れていきます。
事前に覚えておくこと
鳩のフンの掃除をする前に知っておくべきことが3つあります。
- 掃除アイテムは使い捨てを使用する
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鳩は野生の鳥ですから、何を食べているか分かりません。鳩のフンには食中毒などの症状を引き起こす病原菌が含まれている可能性も高く、衛生面が不安ですので、フンの掃除に使用するものは、毎回使用後に捨てます。
- 風が強く吹く日に掃除してはいけない
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鳩のフンは乾燥し水分がなくなると軽くなるため、強風が吹いているとフンが空中に舞う可能性があります。空中に舞ったフンが体に触れたり住宅内に侵入してしまったりすると危険ですので、風の吹いていない日を選んで掃除をします。
- 手袋とマスクなどで直接触れないようにする
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上記で触れたように、多くの病原菌を持っている可能性がありますので、鳩のフンを直接手で触るのは大変危険です。フンを掃除するときは、使い捨ての手袋をはめ、マスクをして病原菌が鼻口から体内に侵入しないように対策をします。。
鳩のフン掃除に必要な道具
鳩のフンを掃除するためには、これらのものを準備しましょう。
- マスク
- ビニール手袋
- バケツ
- 新聞紙
- 使わない布
- 消毒スプレー
- お風呂場の掃除用スプレー
- ゴミ袋
先ほども述べたとおり、病原菌などが心配です。衛生面に配慮して、これらの道具は使用後に処分しましょう。
鳩のフンを安全に掃除する方法
掃除に取り掛かる前に、ビニール手袋とマスクを装着します。また、体にフンが付着することがないように、長袖で全身を守りましょう。
掃除の手順は以下の通りです。
- ① フンに水をかける
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バケツに水を張り、新聞紙を水で湿らせます。湿らせた水をフンがついている部分にかぶせ、水でフンをふやかします。水で効果があまりないときは、暑すぎない程度のぬるま湯を使うとよいでしょう。
- ② フンを古い布で拭き取る
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フンが水でふやけてきたら、布でフンを拭き取ります。布はたくさん用意しておき、汚れたものはすぐに捨て、建物の他の部分や体にフンがついてしまわないように細心の注意を払いましょう。
- ③ スプレーで消毒し、ふき取る
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フンを拭き取ったあとは、お風呂場用スプレーをかけて拭き取ります。汚れがしつこい箇所は、ふき取る面の材質に問題がなければ、お風呂場用スプレーを使って徹底的に消毒するとより効果的です。
- ④ 掃除に使用したものを廃棄する
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掃除が終わった後は、用意したゴミ袋の中に道具をすべて入れ、処分してしまいましょう。ゴミを出した時に他の人が開けてフンに触れてしまわぬように、結び目を硬くしばるか、袋に表記しておくとより良いでしょう。
集合住宅のベランダで鳩のフン掃除をするときの注意点
マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの方も、鳩のフン害が気になれば掃除をしたいことでしょう。
しかし、注意を怠るとお隣さんなどに迷惑をかけ、近隣トラブルに発展する可能性もありますので、次の2つの点には十分に気を付けましょう。
- 使用する消毒液のにおい
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消毒液は、種類によってはかなりきつい匂いを放ちます。エタノール系のものであれば我慢できるかもしれませんが、お風呂場用消毒液などの塩素系のものは臭いがかなりきつく、消えるまで時間もかかりますので、使用するのは本当に必要な場合のみにする方が無難でしょう。どうしても使用するときには、近隣の方に一声かけてあげる思いやりも大切です。
- 飛散したフンが洗濯物を汚す
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掃除中にフンが飛散してしまえば、隣の部屋の方に飛んでいくことになります。特にベランダに洗濯物が干してあったりする場合には、フンが付着してしまうと危険ですので事前にフン掃除をすることを伝えておくとよいでしょう。
鳩のフン掃除を業者に依頼した方が良い場合
ベランダの手すりなどの鳩のフンの清掃は自分でも行うことができますが、フン清掃を専門とする業者に頼んだ方がいいケースもあります。
- 被害が甚大なときや、丁寧にフンの掃除をしたいとき
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長期間放置されたフンは強力にこびりついているので取り除くのが難しいことがあります。隙間などは掃除がしにくく、ご自身での掃除は困難でしょう。また、フンの被害に遭っている場所が広い場合には、家族や少人数で行うには大変な労力を要します。広いエリアでも確実にフンをなくすためには、業者にお願いした方がよいでしょう。
- 衛生面が心配または、自分で掃除するのが面倒なとき
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ビニール袋やマスクを身に着けるからと言って、必ずしも病原菌から身を守れる保証はありません。少しでも不安な場合だと思ったら自分で行うのは避けた方がよいといえます。また、フンを掃除するのが面倒な方もいるでしょう。そんな方は、放置するのではなく、業者に依頼してきれいにしてもらいましょう。
鳩のフン害を防ぐ2つの対策
鳩のフン害の影響を受けないためには掃除をすることが大切ですが、フン害が起こる前に未然に防ぐことができたら、もっと安心です。
フン害の対策には、2つのポイントがあります。2つのポイントを知り、フン害の起こりにくい環境を整えましょう。
フンはこまめに掃除する
第一に、鳩のフンを定期的に掃除することが大切です。鳩は、自分が排泄したフンがある場所を安全地帯だとみなし住みつく習性も持っています。
自分のフンが掃除されずにそのまま残っている場所を、誰も手を加えない安全な場所だと考えるのです。安全だと判断されれば、ベランダに巣をつくり卵を産んでしまうこともあるようです。
定期的にフンを取り除くことで、鳩はその場所は安全には住めない場所だとみなし、近づくこともなくなります。時に面倒くさいと思うこともあるかと思いますが、根気よく掃除を続けることでフン害を防ぎましょう。
鳩を近づけない
覚えておかなければならないのは、鳩は一日に大量のフンを排泄するということです。つまり、毎日のように掃除をし続けないと、鳩が住みついてしまう可能性があるのです。しかし、毎日掃除をするにはかなりの労力と時間を要します。
掃除を毎日しなくてもいいようにするには、鳩を寄り付かせなくさせる対策が必要です。鳩対策には、CDや磁石をひもでぶら下げておく、鳩駆除用のネットを使用するなどの自分で行える方法もありますので、気軽に取り組んでみるとよいでしょう。
しかし、自分で取り組むような方法は効果がどうしても薄くなってしまうので、鳩を完全に近づけなくするのは困難です。鳩駆除を専門としている業者などに依頼すれば、ご自宅の周りの環境にも配慮しながら忌避剤の使用などより効果的な方法で鳩対策をしてくれるので、鳩駆除を業者に依頼することが一番の解決策だといえそうです。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
鳩のフンによる生活被害
鳩のフンはあらゆる被害の原因になります。フンはそれ自体が害になることもあれば、2次災害を起こすこともあります。
ここでは、5つの被害をご紹介しますので、フン害の危険性についてご自身の立場で考えてみてください。
①健康被害の懸念
まず考えられるのが健康面での被害です。鳩のフンには病原菌や寄生虫が含まれていることがあり、それらが人間に病気をもたらす危険性があります。フンがアレルギーを引き起こす可能性もあるので、体の弱い方は特に気を付ける必要があります。
②商品や家財への経済的被害
ご家庭では、屋外でものを保管することもあるでしょう。それらにフンがつくと使用できなくなる、価値が下がるなどの被害が発生してしまいます。
また、お店や工場で鳩のフンが商品に付着してしまってはそれを商品として販売することができなくなってしまいます。利益に関わる重大なことのですので、十分に対策をするべきでしょう。
③美観・景観の損失
鳩のフンは白や黒なので、建物などの表面にフンが付着すると思いの他目立ちます。フンは外観を台無しにしますし、それを見るご近所さんからも不清潔な印象をもたれてしまう可能性もあります。
フンの臭いにも注意が必要です。鳩のフンの不快な臭いでご近所に迷惑をかけてしまう可能性もあるかもしれないので、臭いにも気を配るべきだといえます。
④部材や金属の腐食
実は、鳩のフンには金属を溶かす酸が含まれています。金属に付着したフンを放っておくことで、金属が腐食してしまうこともあり得ます。住宅などの建物でも金属は使われており、金属が腐食されてしまえば安全性に関わります。金属がむき出しになっている部分はとくに注意が必要です。
⑤害虫発生の原因になる
鳩のフンは虫の恰好の餌です。なかでも、ゴキブリなどの誰しもが嫌がる害虫は鳩のフンが大好物です。ダニやシラミの原因になることもあり、健康面で被害をこうむる危険性もあります。害虫による二次災害を防ぐためにも、こまめにフンを掃除することが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。鳩のフン害について最後にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
- 鳩のフンは病原菌をもつ
- フンを掃除した道具はすべて処分する
- 近隣の方への配慮も大切にする
- フンをこまめに掃除することでフン害を予防する
- 鳩対策を行うことで、フン害を軽減させることができる
- 鳩のフンは健康面でも経済面でもさまざまな被害をもたらす
フンがないかをこまめにチェックし、定期的に掃除をすることが大切です。鳩のフンの被害を受けないためにも、本記事でご紹介した方法で、ぜひ掃除をしてみてください。