鳩の庭での対策を成功させるためには、すぐに鳩が嫌う環境を作り、巣を作られないようにしましょう。巣を作られたあとだと、自分で鳩を寄り付かせないようにするのが難しいからです。巣を作る前であれば、鳩を寄り付かせないようにすることは比較的簡単です。
当記事では、庭やベランダでの鳩対策、鳩が今後寄り付かないための予防策について解説していきます。自分では鳩対策が難しい場合は、無理をせずに業者に依頼することをおすすめします。
まずは自分で駆除できるのか見極めよう【鳥獣法について】
「鳥獣保護管理法(鳥獣法)」という法律で、許可を得ず鳩のヒナや卵、巣を駆除することが禁止されています。自治体からの許可をもらわず捕獲や駆除をおこなってはいけないのです。
すでに鳩が住みついている場合は、「ヒナの巣立ちを待つ・各自治体に駆除の許可を申請して許可を得る・プロに相談する」、このみっつの内どれかで対策しなくてはいけません。すぐに解決するには、プロに相談することをおすすめします。
なぜなら、各自治体に相談しても多くは申請を受け付けているのみで、なにかしてくれるわけではないからです。また、許可をもらう前提として「狩猟免許」が必要になります。
もしも、巣を作られてしまったという方ですぐになんとかしたい場合は、「鳩の巣にヒナや卵が!そんなときは……」を参考にしてください。
巣を作られる前であれば、自分で対処することができますので、まずは「鳩対策の前に!まずは必要な道具を準備しよう」で必要な道具を確認してください。
鳩対策の前に!まずは必要な道具を準備しよう
鳩が巣を作る前であれば、寄り付かないよう自分でできることもあるのでご紹介していきます。まずは、鳩対策に必要になる道具を確認しましょう。
鳩対策で必要となる道具
・テグスやワイヤー
鳩が休憩するため、ベランダなどの手すりにやってくる場合に効果的な道具です。手すりに設置することで、鳩が止まろうとしたときにテグスまたはワイヤーが体にあたり、不快感を与えます。
・スパイク(剣山)
鳩が窓際や室外機に寄ってきている場合、スパイクを設置すると効果的です。スパイクの針部分は「プラスチック製」と「金属製」の2種類があります。安く購入できるのはプラスチック製ですが、金属製なら丈夫で長持ちします。
・忌避剤(スプレータイプ・固形タイプ・ジェルタイプ)
薬剤である忌避剤は、鳩が不快に思うニオイを放ちます。そのため、鳩はニオイを嫌がり寄り付かなくなるのです。忌避剤にはスプレータイプ・固形タイプ・ジェルタイプの3種類があります。
・防鳥ネット
鳩はベランダや木に止まるだけではありません。じつは、ベランダにある通気口などに侵入してくることもあるのです。その場合に使用するのが防鳥ネットです。防鳥ネットをベランダに設置すれば、侵入することができなくなります。
・鳥よけ目玉風船
目玉の中心部分にキラキラする反射シールが貼ってあることで、鳩は怖がり寄り付かなくなります。この風船は、雨風に強いのでベランダ以外にも庭や畑、果樹園などにも設置できる対策グッズです。
上記の道具の具体的な使い方は、「被害が拡大化する前に!【電線・庭・マンション含む場所ごとの対策法】」でご紹介していますので、そちらをご覧いただき参考にしてください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
被害が拡大化する前に!【電線・庭・マンション含む場所ごとの対策法】
鳩の対策は、場所ごとに方法が異なってきます。自宅の場合であれば自分で対策ができますが、電線や電柱の場合は、まず電力会社に連絡しなければいけません。
また、マンションなどの賃貸住宅に住まわれている方は、対応責任者は借主(入居者)負担になるケースがほとんどですが、管理会社が対応してくれる場合もあります。そのため、業者に相談するよりも先に管理会社やオーナーに連絡するようにしましょう。
以下のケースでは管理会社やオーナーに対応してもらえる可能性が高いでしょう。
管理会社やオーナー負担で対応してもらえる場合
・入居の時点でベランダに鳩が住みついており、フンで汚れていた
・常にマンション全体に鳩が寄り付いている
・隣の部屋に鳩の巣があり、迷惑をしていると連絡を入れたにもかかわらず、放置された
上記のケースに当てはまれば借主の負担がなくなるかもしれないので、入居時には一度鳩が住みついていないか確認するとよいでしょう。以下からは、場所ごとの対策法について解説していきます。
対策法【1】庭に鳩がいる場合
鳩の庭での対策は、鳥よけ目玉風船を膨らませ、寄り付いている庭木などの近くに設置するとよいでしょう。また、鳩が巣を作りにくいように庭木を剪定するのも鳩対策になります。鳩以外の鳥も寄り付かなくなるので、試してみるのもよいでしょう。
ただし、定期的に剪定しないとまた鳩が寄り付いてくる可能性があります。しっかりと鳩対策をしたい方は、業者に依頼・相談するのもひとつの手です。
対策法【2】ベランダに鳩がいる場合
鳩がベランダにいる場合は、テグスやワイヤー、忌避剤、スパイクを使って鳩が寄り付かないようにしましょう。それぞれの使用方法は以下のとおりです。
テグスやワイヤー
テグスまたはワイヤーをベランダの手すりに張ります。高さは鳩の足元約8cm~9cmです。張るときにテグスなどをピンと張ってしまうと、鳩が安定して止まることができてしまいます。ですので、張るときはわざとたるませて張りましょう。また、テグスなどは透明で細すぎないナイロン製のものを選ぶとよいでしょう。
スパイク(剣山)
鳩が室外機の上や窓際にいる場合は、スパイクを設置しましょう。設置方法は、スパイクの裏側に接着剤もしくは両面テープを付けます。次に室外機の上や窓際にスパイクがしっかりくっつくように押し付けて取り付けます。
スパイクの種類によってはベランダの手すりに設置できるものもあるので、手すりに設置したい方は、その種類を選びましょう。
忌避剤(スプレータイプ・固形タイプ・ジェルタイプ)
鳩の滞在時間が短い場合は、ベランダの手すりにスプレータイプの忌避剤を散布したり、固形タイプの忌避剤を設置したりすることで対処できます。ただし、スプレータイプは持続時間が短いため繰り返し散布しなくてはいけません。また、固形タイプは雨に濡れると溶けてしまうため効果が減少してしまいます。
より効果が持続するものがよければ、ジェルタイプの忌避剤を使用するようにしましょう。ジェルタイプのなかには、1回ベランダの手すりに塗ると1年以上効果が続くものがあるからです。それだけではありません。手すりに塗ったジェルが鳩の足につくことによって、不快感を与えることができ、寄り付きにくくなるでしょう。
防鳥ネット
防鳥ネットを設置するときは、ネットが目立ちにくい色(黒色や透明なもの)を選びましょう。ネットは広範囲に設置するため、色が目立つものだと見た目がよくありません。また、ネットの糸が太めのものを選びます。
ネットの糸が細いと目立ちませんが、強度が弱く鳩が絡まってしまいます。先述のとおり、法律により自治体の許可なしに捕獲や駆除などをして鳩に危害を加えてはいけません。鳩が絡まってしまうと捕獲と間違われてしまうおそれがあるのです。
ネットの糸に少し太さがあれば鳩が絡まる心配がないので、ネットを設置する際は糸が太めのものを選びしましょう。またネットを設置する際は、隙間なくしっかり固定しましょう。隙間があると鳩が侵入してくるおそれがあります。
また、しっかり固定しないと雨風で外れてしまう可能性があります。設置するときはすぐに外れないように注意しましょう。
対策法【3】電線や電柱に鳩がいる場合
電線や電柱に鳩がとまっているのは、とくに問題はありません。しかし、電柱が自宅の近くにあり、電線が自宅の上を通っている場合、敷地内や車などにフンを落とされるおそれがあります。
もし、鳩のフンなどで被害が発生したら電力会社に連絡しましょう。電力会社に相談すると基本的に作業費無料で対応してもらえます。連絡する前に、鳩のいる電柱の番号をメモしておきましょう。メモした電柱番号を連絡時に伝えると場所が特定でき、スムーズに対応してもらえるからです。
電柱番号が取り付けられている場所は、電柱がある地面から高さ2.5~3mの位置にあるプレートに記載されています。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
鳩の巣にヒナや卵が!そんなときは……
鳩駆除を各自治体に相談するものよいですが、実際に駆除をしてくれるところは少なく、自治体は、あくまで駆除の許可をもらえる程度のところが多いです。そのため、鳩のヒナが巣立つまで待つという選択肢を検討する方もいらっしゃることでしょう。
しかし、ヒナが巣立つまでの間に庭やベランダなどが鳩のフンまみれになる可能性が高いのです。自治体で駆除をしてもらえないときは、業者に依頼することをおすすめします。この章では、業者に依頼するのがなぜおすすめかについて解説していきます。
プロに相談するのがオススメ
自治体に相談しても鳩の駆除をおこなってくれる確率は少ないです。また、自治体から駆除の許可をもらっても狩猟免許がなければ、自分で駆除することはできません。そのようなときは、業者に依頼するのがおすすめです。
業者であれば、自治体から許可をもらう手続きを代わりにやってもらえますし、狩猟免許も持っているのでスムーズに駆除作業をおこなえるのです。また、駆除後の清掃・除菌、鳩対策もしてもらえます。
業者に依頼した場合、費用は2万円~8万円ほどです。これはあくまでも目安になりますので、詳細を知りたい方は見積りをとるとよいでしょう。
「鳩の巣があるから早く対処してほしい!」
「何度か鳩対策をしたけど、また戻ってきた……」
このようなお悩みがありましたら、弊社までご連絡ください。弊社では、鳩の駆除・対策に優れた業者をご紹介するサービスをおこなっております。お客様のご要望に沿った業者を加盟店よりご紹介させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。