ベランダで鳩に巣作りされないためには、鳩が巣を作りにくい環境に整えることが大切です。そのためには不要物を片付けてベランダを常にきれいに保ち、死角をなくすことを心がけましょう。
これらの心がけは鳩の巣作りを防止するだけではなく、もし巣を作られてしまってもすぐに気づくことができて、早期の駆除につなげられるため、とても大切です。
当記事では、鳩の巣作り対策から巣を見つけたときの対処法まで解説しますので、ぜひお役立てください。
ベランダで鳩に巣作りされないための対策法
鳩に巣作りされないベランダ環境を作るために、押さえておきたいことを解説します。ポイントは「不要物を片付けて常にきれいにしておくこと・死角をなくすこと」のふたつです。
鳩はベランダにあるエアコン室外機の裏や、植木鉢でできた死角などを使って巣作りをします。そのため、鳩が巣作りに利用するすき間や死角はできるだけなくしておきましょう。こうすることで鳩は住み着きにくいと判断して、巣を作られる被害を減らすことができるのです。
また、常にきれいな状態にしておけば、万が一巣が作られてしまってもすぐに気づくことができるので、早期の駆除につなげられるでしょう。
鳩の巣作りの時期を知っておくことも対策のひとつです。まだ被害がそこまで出ていないという方も、ぜひ以下をご覧ください。
鳩の巣作り時期は3~5月
鳩は繁殖期の「春から初夏」、つまり3月~5月頃にかけて巣作りをします。鳩は巣作りを終えてから3日~4日で2個ほどの卵を産み、18日前後でヒナがかえります。そこからさらに20日ほどで、ヒナは巣立っていくのです。
鳩には「帰巣本能」があり、いちど巣を作った場所にずっと巣を作り続ける習性があります。そのため、ヒナが巣立ったあとはすぐに巣を駆除しましょう。
早い段階での鳩対策が重要!
鳩はいきなりベランダに巣を作るわけではありません。鳩は巣作りに適した場所を探して下見にやってきます。下見をしてよいと思った場所で、少しずつ滞在時間を伸ばしていき、最終的に安全だと思った段階で巣を作るのです。だからこそ、いかに早い段階で適切な対策を講じるかがカギとなります。
鳩の被害は4レベルに分けられており、この中で早い段階とされるのはレベル1~2とされています。それぞれのレベルに応じて取るべき対策が異なるので、以下で確認していきましょう。
・レベル1:休憩鳩
休憩鳩は、移動中の羽やすめにベランダにとまりにきます。この段階では滞在時間は短く、被害もほとんどありません。鳩の被害を減らすにはこの段階で適切な対策を講じることが重要となります。
対策としては、鳩用の忌避剤を散布する、テグスやスパイクを手すりに取り付けるなど「鳩が手すりにとまれないようにする」対策が有効です。ここで対策を取らないと、鳩は安心して休める場所だと認識し、次の段階に進んでしまいます。
・レベル2:待機鳩
休憩鳩が安心して休める場所だと認識し、仲間を待つ場所としてとまりにくるようになります。この段階ではまだ滞在時間は長くありませんが、少しずつ鳴き声やフンなどの被害が目立つようになってくるでしょう。
この段階までに適切な対策が講じられていないと、完全に住みつくようになってしまいます。休憩鳩と同じような対策を取って、鳩を寄せ付けないようにしましょう。
・レベル3:ねぐら鳩
待機鳩が「ここなら安全だ」と認識し、室外機の裏や鉢植えの死角などをねぐらにするようになります。ここまで進むと滞在時間は長くなり、鳴き声やフンなどの被害はより大きくなります。
まだ自分で対策が取れる段階ではありますが、次の「巣作り鳩」に進むまでの期間はあっという間です。巣作りされてしまう前に、プロに対策を依頼することも有効です。
・レベル4:巣作り鳩
ねぐら鳩が完全にベランダに住み着き、巣を作るようになります。この段階まで進むと自分での対策は意味を成しません。また、巣の中に卵を産んでしまった場合は、「鳥獣保護法」により自分で巣を撤去することができませんので、巣の駆除をプロに依頼する必要があります。
弊社ではさまざまな鳩駆除業者をご紹介していますので、お困りのさいはぜひご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
鳩の巣を見つけたら卵・ヒナがいないかを確認
もし鳩の巣を発見したら、まずは巣の中に卵やヒナがいるかどうかを確かめましょう。親鳥がいる場合は確かめづらいかもしれませんが、「親鳥が巣の上で一日中じっとしている」「交代するようにもう一羽いる」場合は、卵を温めている可能性が高いです。
もし卵やヒナがいる場合は「鳥獣保護法」により自分で巣を駆除することができないので、まずは駆除業者に相談をしましょう。費用相場は以下をご覧ください。巣だけの場合は自分で駆除することもできるので、【鳩の巣だけの場合|自分で駆除する方法・注意点】をご覧ください。
鳩の巣駆除の費用相場
鳩の巣駆除の費用相場は約3万円~5万円となっています。鳩の巣駆除作業では「巣のまわりの掃除・除菌」作業と「鳩対策」も合わせておこなってもらえるところが多いです。
マンションと戸建てで駆除費用に大きな差はなく、基本的に「鳩の被害に遭っている面積」「フンの量」「対策の種類」で決まるのが一般的です。
少しでも費用を抑えるなら、複数業者を相見積りしてみるのがよいでしょう。相見積りのさいは、弊社のご紹介する業者もぜひご検討ください。
鳩の巣だけの場合|自分で駆除する方法・注意点
巣の中に何もなく、巣だけが残されている場合は自分で駆除することができます。ただし鳩のフンには人間の健康に有害な菌が含まれているため、十分注意する必要があります。
免疫力の低い小さなお子さんやお年寄り、妊娠されている方、体調がすぐれない方がいる場合は、鳩のフンによる感染症を予防するために、業者に駆除を依頼することをおすすめします。
自分で駆除をするときは感染症予防のために、しっかりと準備する必要があります。以下を参考にしながら駆除の手順を確認していきましょう。
駆除に必要な道具
鳩の巣駆除に必要な道具は以下のとおりです。
- ゴム手袋
- ゴミ袋
- 新聞紙
- エタノール消毒液
- 殺虫剤
- バケツ
また、感染症予防のために以下のものを身につけておこなうとよいでしょう。
- 長袖長ズボン
- マスク
- ゴーグル
- メガネ
- 長靴
巣を駆除する前に「フン掃除」を徹底的に!
まずはぬるま湯やエタノール消毒液を使い、フンをふやかしましょう。ふやかしたフンはゴム手袋を着用し、新聞紙で拭き取ってください。使った新聞紙とゴム手袋はすぐにゴミ袋に捨てましょう。
フンをすべて掃除したら、しっかりと水で流して洗いましょう。念のため、水で流したあとの地面と使ったバケツにエタノール消毒液をかけて消毒しておくと安心です。
【巣の駆除方法】
しっかりとフンを掃除したら、巣のまわりの木やゴミ、羽などをちりとりとほうきですべて取り除きましょう。巣にはノミやダニなどがいる可能性もあるため、念のために殺虫剤をかけておくとよいです。
ゴム手袋を着用し巣をゴミ袋に入れてください。巣があった場所にはエタノール消毒液をかけて消毒しておきましょう。これで駆除作業は完了となります。巣は可燃ごみとして出すことが多いようですが、いちどお住まいの自治体のルールを確認するようにしてください。
フンが残っていると鳩が再びやってくるかも……
鳩は、フンを安全な場所の目印にしているといわれています。フンが残っていると、「あそこは安全だ」と認識されてしまい、再び鳩がやってくる可能性があります。また「帰巣本能」により、いちど飛来した場所に再び飛んでくることも考えられます。
このようなことを考えると、鳩の巣駆除はプロにおこなってもらう方がよいでしょう。弊社ではさまざまな鳩駆除業者をご紹介しておりますので、鳩の被害でお困りの方は、ぜひいちどご相談ください。