効率的に鳩対策をおこなうためには、今の被害レベルに合わせて対処法を選ぶ必要があります。一口に鳩被害といっても、その程度のレベルはさまざまだからです。鳩による被害に頭を抱えていても、法律で禁止されているため勝手に駆除をすることはできません。鳩による被害が減らず困ってしまったら、プロに駆除依頼をするのもひとつの手段として知っておきましょう。
この記事では、鳩対策をマンションでおこなう方法をご紹介していきます。まだ大丈夫と油断することなく、手の施しようがなくなる前に自分たちにできる対策をとりましょう。
鳩対策|マンションのベランダの被害レベル別に解説
鳩がマンションのベランダに棲みつくことによって私たちに与える被害はいくつかあり、その被害の程度によってレベルわけすることができます。ここでは、鳩による被害のレベルごとにトラブルの内容をご説明していきます。さらに、対策グッズご紹介もいたしますのでぜひ参考にしてみてください。
【レベル1】鳩が休憩しにくる
鳩は、朝~夕方の明るい時間にベランダへやってきて、ひと休みしたらまた飛んでいきます。羽を休めにベランダにくる鳩ですが、集団行動をするためその数も多くなってしまいます。そうなると、被害もひどくなるため余計に頭を悩ませることとなるでしょう。
ベランダで休んでいる鳩がもたらす被害は、鳴き声や糞害です。鳩は集団でやってきますので、ひと休みしたらすぐに飛び立つといっても悩みの原因になってしまいます。
対策グッズ
現状の被害がレベル1の場合、下記のような対策グッズがおすすめです。
- 忌避剤
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忌避剤とは、虫や鳥が苦手なにおいや味がする薬剤のことです。この薬剤を設置することによって、ベランダに鳩が寄りつくのを防ぐことができます。一口に忌避剤といっても固形タイプやスプレータイプ、ジェルタイプなど種類はさまざまです。
鳩の休憩所として使われているベランダには、スプレータイプで寄りつくのを防ぎましょう。スプレータイプであれば、手軽に遠くまで忌避剤を噴射することができます。
- 防鳥ワイヤー
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ベランダの手すり部分にこのワイヤーを設置することにより、鳩が滞在するのを防ぐことができます。ワイヤーを少し緩く張ると安定感がなくなるため、ワイヤーにとどまることもできなくなるのです。このように、ワイヤーの設置の仕方を工夫することで、より高い効果が期待できるでしょう。
対策の難易度
忌避剤はDIYで作ることができますし、設置もそれほど難しくありません。防鳥ワイヤーも通販サイトやホームセンターなどで手に入れることができます。まだ鳩がベランダで棲みついている状態ではない場合は被害の程度も軽いので、設置難易度の低い忌避剤や防鳥ワイヤーで対策をしてみてはいかがでしょうか。
【レベル2】鳩が仲間を待っている
鳩は一度“安心できる場所”と認識したところには、何度もいくようになります。そのため、仲間を待つための場所にベランダが利用されるケースがあります。こうなると滞在時間が必然的に長くなりますので、先ほどご紹介した鳴き声や糞害に余計に悩まされることになるのです。
対策グッズ
レベル2の段階でも、先ほどご紹介した忌避剤や防鳥ワイヤーの活用で鳩対策をすることができます。忌避剤は、スプレータイプだけでなく固形タイプもあわせて使用することでより効果が期待できるでしょう。
スプレータイプの忌避効果は3~4時間のものや、種類によっては1か月ほどといったところです。しかし、固形タイプの場合は1年ほどもつ商品もあるため併用することによってより高い効果が期待できるのです。また、鳩被害がレベル2の場合には、以下のグッズの活用も検討しましょう。
- 有刺剣山(樹脂)
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有刺剣山とは、先のとがった針が密集してできた機具になります。これを設置することによって、鳩がその場にとどまることを防ぎます。樹脂タイプは柔らかいですが、設置した場所にとどまりにくくする効果は得られます。
難易度
鳩が仲間を待つ場所に設置するだけなので、難易度は高くありません。一度設置してしまえばそれだけでよいため、手軽に対策をおこなえます。
【レベル3】鳩がねぐらにしている
レベル2でご紹介した通り、安心できる場所と認識されたら滞在時間が長くなるのですが、その場合に寝る場所として認識されてしまうことがあります。そうなると当然、夕方~夜にも滞在することになりますので、被害はどんどん増していきます。
対策グッズ
レベル3ともなると忌避剤や防鳥ワイヤー、樹脂製の有刺剣山などでは対応が難しいため、ほかの対策をとる必要があります。
- 有刺剣山(ステンレスタイプ)
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ステンレスタイプの場合は、素材が硬く耐久性に優れています。そのため、雨などで劣化してしまう心配がありません。樹脂タイプの有刺剣山だと鳩によっては気にせず上に乗ってしまう場合がありますが、ステンレスタイプではその心配をする必要はありません。
- 電気ショック
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このグッズを使えば、鳩などの鳥が飛来しベランダの手すりなどにとまると、電気が流れるようになります。そうなると鳩は驚き、逃げていってしまうのです。この電気ショックはレベル1~レベル4まで活用することができますので、鳩対策をマンションでおこないたいという方はぜひ手に入れておくとよいでしょう。
難易度
ステンレスタイプの有刺剣山は、樹脂タイプ同様鳩がねぐらにする場所へ設置するだけなので難易度は高くありません。しかし、電気ショック対策を用いる場合は難易度が上がります。ベランダに設置するのにも時間がかかってしまいますし、なにより費用が多くかかってしまうでしょう。
【レベル4】巣ができている
レベル3でもあった通り、ねぐらになってしまったベランダには多くの鳩が巣を作ります。鳩たちはより高い安全性を求め、ベランダに作った巣に滞在します。そして、巣を作り棲みついてしまった鳩は、縄張り意識も高まっているため、なかなかベランダから出ていこうとしません。帰巣本能も強いため、滞在時間はこれまでよりさらに長くなります。
対策グッズ
巣ができている状況では、そもそも、ベランダに入らせない工夫が大事になってきます。
- 防鳥ネット
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おもにビニールハウスなどで使用されているアイテムです。このネットを張ることで、鳩の侵入を防ぐことができます。また、侵入を防ぐことができるのは鳩だけでなく、ほかの鳥の予防にもなります。
難易度
鳩対策のためマンションのベランダに防鳥ネットを取り付けようとすると、高所での作業も含まれるため難易度が高くなってしまいます。そのため、巣の駆除とともに防鳥ネットの取り付けに関しても、プロの業者に相談するとよいでしょう。
まだ大丈夫と油断していると……
知らないうちに、鳩によるベランダへの被害が大きくなってしまうおそれもあります。かといって鳩は勝手に駆除することができないので、手の施しようがなくなってしまうのです。次の項目では、鳩を守る法律について解説していきます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
鳩は勝手に駆除できない!できるのは対策だけ……
鳩は、鳥獣保護法という法律によって守られています。そのため、駆除を自分でおこなうことはできません。しかし、ベランダに受ける被害を放置しておくこともできませんよね。
ここでは、鳥獣保護法について最初にご説明していき、卵やヒナのいる巣はどう扱えばよいのかもあわせて見ていきます。鳩対策はマンションでおこなえても、駆除を自力ですることはできないので、業者への依頼も念頭に置いておくとよいでしょう。
駆除禁止は「鳥獣保護法」で定められたルール
鳥獣保護法では、鳩以外にもネズミやアザラシ、モグラなどが守られています。この法律に該当する動物は、勝手に駆除することができません。万が一駆除をしなければならない場合には、環境大臣や都道府県知事などに許可を得たり、資格をもっている業者に依頼したりする必要があります。
この法律を無視してしまうと、1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科されることもあるので、鳩対策をおこなううえではよく注意しなければなりません。
卵やヒナがいる巣も撤去できない
鳩の卵やヒナも鳥獣保護法の対象となるため、勝手に駆除することはできません。しかし、卵が産み落とされておらず、またヒナもいない巣の場合には撤去してもよいことになっています。鳩の巣を撤去する場合には、巣の中が空のうちにおこないましょう。
業者依頼も選択肢のひとつに
どんな鳩対策をマンションでおこなっていたとしても、巣に鳩がいる状態では駆除をすることができません。そのような場合には、業者に依頼するのが得策です。
弊社の「鳩110番」では、24時間365日お客様からのお問い合わせに対応しておりますので、お困りの際にいつでもご利用していただけます。弊社は多くの加盟店と提携しているので、お客様にとって最適な業者を手配することが可能です。鳩の被害で困ったら、ぜひ一度弊社にお問い合わせください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
空っぽの鳩の巣を見つけたときの対処法
鳩対策をマンションでおこなううえで、卵やヒナのいない巣を見つけたら、早めに撤去することが最善の策になります。ここでは、空っぽの巣の撤去手順と、撤去したあとの掃除手順をご紹介していきます。
空っぽの巣は早めの撤去が肝心!
鳩は、帰巣本能が強い動物です。遠く離れたところに飛んでいったとしても、またもとの場所まで戻ってくることができるため、一定時間いなくなったからといって安心してはいけません。
巣が空の状態を放置していると、どうしても鳩がその場所まで帰ってきてしまいます。そのため、鳩がいなくなった隙を見て撤去するようにしましょう。
空っぽの巣の撤去手順
鳩の巣を撤去する際の準備と手順は、以下の通りです。
用意するもの
- マスク
- ゴム手袋または軍手
- ちりとり
- ほうき
- ビニール袋
撤去手順
- マスク・ゴム手袋または軍手を着用する
- ちりとりとほうきで巣を取り除く
- ビニール袋の中に取り除いた糞を入れる
どの手順を踏む際も、糞が飛び散ってしまわぬよう慎重におこなうようにしてください。乾燥した糞を吸い込んでしまうと、感染症などの健康被害が出るおそれがあり危険です。
巣を撤去したら掃除を忘れずに!
鳩の巣の撤去が終わったからといってそのままの状態で放置してはいけません。なぜなら、鳩は糞を目印に飛来するからです。そのため、必ず周辺にある糞の掃除をするようにしましょう。ここからは、用意するものと掃除手順をご紹介していきます。
用意するもの
- 長袖長ズボン
- ゴーグルまたは眼鏡
- マスク
- ゴム手袋または軍手
- 新聞紙などの糞を拭き取れる紙
- 消毒スプレー
- 水または湯
掃除手順
- 鳩の糞に直接水または湯、消毒液をかける
- 液体でふやかしたら新聞紙などで糞を拭き取る
- 掃除した場所をきれいに洗い流す
糞をふやかす理由は、鳩の糞が乾いている状態で掃除をすると、粉末となった糞が空気中に舞うからです。そうなると、いくらマスクをしていても、肺炎やぜんそくなどのアレルギー症状が起きてしまうおそれがあり大変危険です。鳩の乾いた糞を掃除する際には、必ず濡らした状態でおこなうようにしましょう。
鳩予防対策|マンションに再び鳩が来るのを防ぐには
せっかく鳩対策をマンションでおこなったとしても、再来してしまっては意味がありません。そうならないように、日ごろからできる予防をするようにしましょう。ここでは、鳩の再来を防ぐための2つの予防法をご紹介いたします。
【予防1】ベランダは常にきれいに!
ベランダは鳩が棲みつきやすい場所なので、常にきれいにしておく必要があります。もし糞をされている場合は、速やかに掃除することが鳩飛来の予防につながります。
【予防2】死角をなくす
鳩は死角となる場所を安全だと認識し、棲みつく習性があります。そのため、死角を作らないようにベランダは常に整理しておくことが大切です。とくに、使用しなくなった家具や家電をベランダに放置したり、ゴミを放置していたりする場合はすぐに片づけるようにしましょう。
まとめ
鳩対策をマンションでおこなう際は、被害状況を見極めて、なにが適した鳩対策であるかを判断しましょう。また、鳩対策はできても、駆除をおこなうことは「鳥獣保護法」という法律で禁止されています。
しかし、「鳩対策をマンションでおこなっているがなかなか効果が発揮できないため、駆除をしたい」そんな方もいらっしゃるかと思います。そんな場合には、弊社の「鳩110番」にお問い合わせください。弊社にご相談いただけましたら、迅速に解決できるよう対応させていただきます。
お客様からのお問い合わせは24時間受け付けておりますので、お仕事などで忙しくされている方でもお手すきの際にぜひご利用ください。