鳩がベランダに来て困る・・・そうお悩みの方は少なくないと思います。ご自身でできる対策をと考えたときに、まっさきに思いつくのがCDを吊るすというものではないでしょうか。しかし、それは本当に効果があるのでしょうか?
確かに、昔からよく見かける光景ではありましたが、実は科学的な根拠は乏しく、あまり効果があるとは言えないそうです。
ではどうしてそんな話が広まったのですしょうか?撃退効果はまったくないのでしょうか?CDによる鳩対策の効果や信憑性について書いていきます。鳩の対策をお考えの方々の参考になれば幸いです。
CDに鳩対策効果があると言われる所以と科学的根拠
よく鳩対策として見かけるCDを吊るしている光景ですが、その撃退効果はどうなのかと疑問に持たれる方もいらっしゃるかと思います。そこで、科学的根拠はどうなのかをご紹介します。
何故CDが鳩駆除・鳩対策に用いられてきたのか
昔から、CDや反射テープなどを吊るすと鳥よけになると言われ、ベランダなどにCDを吊るされている方も多いかと思います。これは、太陽の光をCDや反射テープが反射をし、眩しくキラキラすることから、それを嫌がるので寄ってこなくなるという理由があり、効果的だと考えられているからです。
人間でも、眩しくて近寄りたくなくなるので、鳥も同じ気持ちになるのでしょう。そんな同じ理由で作られた鳥よけグッズとして、目玉型の風船や太陽の光を反射する防鳥テープなどの商品が販売されています。
科学的根拠について
CDでの対策については、実際のところ科学的根拠に乏しく、鳩を少し驚かせるくらいの効果しかないと言われいます。確かに、一時は鳩はキラキラするCDを嫌って近寄らなくなるでしょう。
しかし、キラキラするだけで危険ではないと判断してしまえば、鳩は安全な場所だと思いまた戻ってきます。鳩は特に縄張り意識が強いので、自分の気に入った場所などは簡単には諦めずに何度もやってきます。そのため、CDだけでは効果的に駆除できるとは言えないでしょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
CDを使った鳩対策・鳩駆除の方法
CDを使った鳩対策は、昔から行われてきた身近な方法であり、一度は目にしたことのある光景かと思います。しかし、その効果には科学的根拠はなく、効果を期待できるとは言えないのが事実です。
そして、既に巣を作っていたり、縄張りにしている場合は効果はさらにないでしょう。そのまま放置しておくとさらに被害が多きくなく可能性もあるので注意が必要です。しっかりと、被害状況を確認して、CDで効果が得られる状態なのかを理解した上で対策を行うことが重要となるでしょう。ここからは、CDを使用しても効果が期待できる被害レベルや、その駆除方法と注意点をお伝えします。
被害レベルを確認しておく
では、CDを使った対策は全く効果がないのでしょうか?実は、被害のレベルによっては効果のがある場合もあります。それは、被害レベルが初期段階であることが条件です。
鳩が寄り付くようになって間もない初期段階であれば、鳩はまだその場所にそれほど執着していないと考えられます。その段階でCDなどのキラキラするものを吊るして驚かせば、ここは巣作りに適さないと判断して寄り付かなくなるでしょう。
しかし、巣を作くりはじめていたり、縄張りにしている場合は効果は期待できません。そのため、被害が初期段階の場合のみ、早めの駆除対策としてCDを吊るす方法を使用しましょう。そして、初期段階を超え、縄張りにしたり巣を作り始めたら他の駆除方法をしましょう。効果が期待できないのに、CDを吊るしていても被害が拡大するだけです。被害レベルをしっかりと確認し、対策を行うことが重要なポイントです。
特にふん害でお困りの場合は、その量が多くなればなるほど被害は大きくなるということなので、CD対策から他の対策に切り替えるタイミングをしっかり確認しておくとよいでしょう。
CDを用いた鳩対策・鳩駆除のやり方
まず、CDを用意しましょう。使うCDは古くなったものや使わなくなったもので構いません。
吊るす場所は、被害にあっているベランダや庭の広さにもよりますが、まずは鳩がいつも止まっている部分に吊り下げます。広ければ1、2か所では効かないので、さらにCDの数を増やす必要があるでしょう。1枚のみを吊るすのではなく3枚ほどを団子のように、少し離して連ねて吊るしたほうが効果があると言われています。
また、長い間屋外に吊るしておくと、雨や太陽光によって汚れたり色褪せたりします。反射が鈍くなることも効果が薄くなってしまうため、CDは適度に交換したほうが効果的です。
あくまで本格的な鳩駆除・対策を行う前の応急処置として試す
初期段階であれば効果があるといっても一時的なものです。鳩がすでにその場所を気に入ってしまっていたら、またすぐに来るようになります。鳩は学習能力があるため、危害を加えられないと分かるとその対策の効果はなくなってしまうのです。
また、しばらく来ないからと吊るしていたCDを片付けてしまうと、再び来るようになったという話も聞きます。
CDでの対策は、あくまで本格的な対策や駆除グッズが用意できるまでの応急処置としての試用をおすすめします。万が一、もう巣がある場合ですと、素人での対策はかなり難しいのが現実です。対策は業者に委ねたほうが正確でしょう。
CDの鳩対策・鳩駆除を行う際の注意点
CDでの対策を行う上では、いくつか注意点があります。確認した上で対策を行いましょう。
特に気を付ける点は「眩しい・反射する」と近隣住人からクレームが来たというものです。
目の前の家にCDが吊るしてあったら眩しいのも当然です。そのため、設置場所などを確認して人が眩しいと思わない場所や角度に設置しましょう。
また、「美観を損なう」とマンションのオーナーや管理会社から注意を受けたという話も聞きます。マンション等の集合住宅の場合は、オーナーや管理会社に一言相談しておいたほうがよいでしょう。被害にあっているのは自分の家でも、その近辺には他の方も住んでいるということを忘れてはいけません。
そして、フンがそのままになっていると鳩が安全な場所として認識するため、CDの対策を行う前に最低限フン掃除はこまめにしておきましょう。対策をしているからといってフンなどの処理をしないで放置しておくのは見た目も悪くなりますが、フンに含まれるダニなども周囲に飛散させてしまうことになるので注意しましょう。
まとめ
ここまでご紹介してきた鳩をCDにて駆除する方法についてまとめてみましょう。
- 「鳩は光るものが嫌い」というのは本当だけど、効果は一時的
- あくまで科学的根拠は乏しい対策です
- 初期段階なら効果はあるかもしれません
- CD対策をするなら、合った枚数を、きれいなCDで!
- ご近所さんへの配慮は忘れずにしてください