街を歩いていると鳩対策として剣山を使用しているところを見かけることがあると思います。剣山は物理的に鳩が留まることを防ぐため効果の高い対策だと言われています。
剣山には素材やピンのタイプが違う様々な種類があります。素材は樹脂製の物と金属製の物があり、それぞれ忌避効果が異なります。ピンのタイプは垂直タイプと角度付きのタイプの2種類に大きく分かれます。
どちらも忌避効果は変わりませんが、設置に必要な面積が変わるため設置場所に適したものが選ばれます。隙間なく設置しなければ剣山の効果を正しく発揮できないため、設置時には注意しなければいけません。比較的手軽に設置することができ、高い忌避効果を持つ剣山で鳩対策をしてみてはいかがでしょうか。このページでは剣山の選び方や設置方法について紹介していきます。
ハト対策における剣山の役割と有効な範囲
剣山の役割とは何なのか。どんな利点があるのか。そして、効果は被害レベルがどれぐらいまで有効なのかをお伝えしましょう。
ハト対策における剣山の役割
ハト対策は主に2種類あります。ハトが留まれないようにすることと侵入できないようにすることであり、剣山は前者です。
剣山はホームセンターや100円ショップにも売っており、設置するだけで効果がある気軽にできる対策です。殺傷を目的ではないので、素人でも安心して設置できます。ハトの他にカラスなどの鳥全般に効果があるとされています。
針は適度な柔軟性がありよくしなって留まれないようになっています。そして針が長いほど効果が高いとされています。
剣山による鳩対策が有効な範囲
被害レベルがまだ浅く巣がなく雛や卵がない状態であれば高い効果を見込める可能性があります。
巣作りまでいった場合やその場所に強い執着心があれば剣山だけでの対策は難しいでしょう。そのため、剣山での対策は早い段階での設置が重要とされます。
ハトが飛んでくる場所に合わせた剣山を選ぶ
剣山には様々なサイズやタイプがあり、どこに設置するかで選ぶ剣山が変わってきます。
設置場所にあったサイズやタイプの剣山を選ぶことが、効果を上げるためのポイントになるのでご紹介していきましょう。
ハト対策用剣山が効果的な場所
- 外壁の梁や庇
- 屋根の笠木
- エアコンの室外機
- 手すり
- 工場などのパイプ部分
- 高架下
- 駅の看板
などの様々な建物の狭い場所から少し広めの面部分でも高い忌避効果があります。
設置場所に合わせたサイズ・タイプ選び
設置場所に合わせた長さ・ピン幅・角度を選びます。ピンは長くよくしなる方が忌避効果が高いとされますが、ピンが長すぎて設置が困難な場合は切って微調整することが可能です。その場合は切り口で鳩がけがをしないよう処理しておきましょう。
設置場所が狭い場合はピンに角度が付いているタイプがおすすめです。角度があることによって設置に必要な固定部分が少なくすむためです。逆に設置する面積が広い場合は垂直タイプがおすすめです。隙間なく設置することが忌避効果を高めるポイントで、設置に必要な面積が多い垂直タイプであれば簡単に広範囲をカバーすることができます。
樹脂製と金属製どちらを選べばいい?
被害が初期段階で初めての対策の場合は、樹脂製がおすすめです。手軽さと設置コストの低さや扱いやすさがポイントです。ただし金属製と比較するとピンの長さやしなりが弱く忌避効果は低いです。被害がある程度進んだ状態の場合は、金属製がおすすめです。
金属製は耐久性がよく経年劣化がないのが特徴で、対策効果が強いのがポイントです。
ただ、選ぶ際に長さや角度、留まり難いかなどを確認して選ぶ必要があります。設置箇所によってもサイズが変わってくるため、どの種類が一番効果的なのかを見極めて設置することが大切です。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ハト対策用剣山の設置方法
詳しい設置方法をご紹介しましょう。そして、その際の注意点もお伝えします。
ハト対策用剣山を設置する流れ
- 1.まずは掃除から
-
設置場所が鳩の糞や抜けた羽で汚れている場合はまず掃除を行います。鳩の糞などは不衛生ですので必ずマスクと手袋を着用してください。風の強い日は近隣へ糞が舞ってしまうので避けた方が良いでしょう。乾いた糞は取りづらいのでぬるま湯や水で溶かしながら拭き取りましょう。綺麗になったらエタノールスプレーなどで消毒しましょう。
- 2.剣山を固定する
-
剣山の固定方法は接着剤、ビス、クランプの3種類があります。
- 接着剤
-
台座に接着剤を付け固定する
- ビス
-
台座の孔にビスを打って固定する
- クランプ
-
フランジ面に剣山用のクランプを使用して止める
設置場所に応じて固定方法を選びましょう。
- 3.隙間なく設置する
-
基本は隙間なく設置していきます。商品によっては推奨される指定間隔があるので取扱説明書をよく読み正しく設置していきましょう。
設置する際に気を付けたいこと
剣山を設置する時には鳩が留まる位置に注目しましょう。昼と夜では鳩がいる場所が変わります。よく観察して適切な場所へ設置できるようにしましょう。糞が落ちているところは鳩が留まりやすい場所であることが多いので、糞を目安にしても良いかもしれません。剣山を設置する間隔にも要注意です。
剣山と剣山の間に隙間があるとそこへ営巣を始めることもあります。剣山が鳩の巣を守る外壁となってしまうこともあるため必ず隙間なく設置するようにしましょう。ベランダの手すりでは剣山よりも鳩よけワイヤーの方が適していることもあります。また、集合住宅などで景観保護が優先される場合は忌避剤や目立ちにくい色の鳩よけネットを使った方がよいでしょう。このように設置場所によって適切な対策グッズが変わります。本当に適切な対策であるか施工前にきちんと考えておくことも重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、気軽に鳩対策できる剣山のポイントをお伝えしました。
- 剣山の役割と有効性
- 剣山のサイズや種類
- 剣山の設置方法と設置場所
- 設置する際の注意点
これらのことを踏まえて、もっとも効果的な剣山での対策を行ってみてください。
「設置したけど、効果が全くない」と残念な結果にならないためにもしっかり設置場所に適した剣山を選び設置しましょう。