鍵でピッキング対策!侵入防止に役立つ鍵の種類紹介

空き巣も降参!ピッキング対策|家と家族を守れる鍵の種類とは?

「玄関の鍵、いまの鍵で大丈夫?」
「ピッキング対策におすすめの鍵はどれ?」

昨今、空き巣犯の侵入手口の多くが無施錠です。昔に比べピッキングによる被害は減少しています(警察庁調べ)
その理由のひとつが、ピッキングに強い鍵の普及です。

しかし、築年数の古いご家庭では、いまでもピッキングに弱い古いタイプの鍵を使用している方もいます。
空き巣犯はわずか数分もあれば鍵開けして、音もなく侵入してきます。
玄関を傷つけることもないので、住人でさえ気付かないケースもあります。

この記事では、今からでも簡単にできるピッキング対策や、ピッキングされにくい鍵についての知識など、ピッキング対策に役立つ情報をご紹介していきます。

いまある鍵がどの種類かわかり、もし防犯性に弱い鍵であれば、どの種類の鍵に交換したらよいのかがわかります。
鍵を交換することで、不安な日々を過ごすことなく、安心した生活が手に入れられるでしょう。

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目次

ディンプルキー・電子キーはピッキングに強い

ピッキングされにくい鍵とは、わかりやすくいえば複雑な構造をした鍵のことです。

各鍵メーカーも力を入れている「ディンプルキー」や、電子機器で作動する「電子キー」は不正解錠がしにくい鍵となっています。

ディンプルキー

ディンプルキーは形に大きな特徴があり、一般的な鍵との違いはひと目でわかります。
一般的な鍵は鍵穴に差し込む部分がギザギザなのに対して、ディンプルキーは鍵穴に差し込む部分の表面にくぼみがあるのです。

ディスクシリンダー錠 ディンプルシリンダー錠 ピンシリンダー錠

ピッキング犯のほとんどは、ピッキングに5分以上かかる場合は侵入をあきらめるといわれています。
熟練したピッキング犯でも、ディンプルキーを解錠するには10分以上はかかるといわれていることから、防犯性の高さがわかるでしょう。

ディンプルキーは複雑な作りになっているため、一般的な鍵と比べると価格は少し高くなります。
一般的な鍵の価格がおよそ1万円以下なのに対して、ディンプルキーはだいたい4~5万円です。
高い買い物かもしれませんが、リスク回避という視点でみれば価値はあるでしょう。

また同じ理由で、合鍵を作る際も時間がかかってしまいます。
一般的な合鍵は数分でできるのに対して、ディンプルキーは1ヵ月ほどかかります。

視点を変えて、オフィスや大学などの多くで取り入れられている電子キーを自宅に取り入れるのもよいかもしれません。
電子キーにもさまざまな種類があります。

カードキー

ディンプルキー以外の防犯性の高い鍵の種類

専用のカードをセンサーに近づけると反応し、施錠や解錠ができます。
オートロックの設定もできるので、鍵の締め忘れがなく安心できるでしょう。

そして、なにより開け閉めが簡単です。
カードをセンサーに近づけるだけなので、暗いところで鍵穴がみつからないこともありませんし、子供でも簡単に開けることができます。

カードキーの合鍵は、鍵屋さんでも簡単には作れないので防犯性は高いです。
しかし、万が一落としてしまったときは合鍵を注文する手間がかかります。

暗証番号型

暗証番号を設定し入力することにより解錠できるものもあります。
鍵を開けるのに必要なものが何もないので、「鍵を忘れて外に出かけてしまい開けられない!」なんてこともなくなるでしょう。

ただ、暗証番号がわかれば解錠されてしまうので、番号の管理には注意が必要です。
番号をよく覚えておきましょう。
防犯性を高めるに、誕生日などの推測されやすい番号はさけて、定期的に番号の変更をするべきです。

指紋認証型

指紋認証

スマートフォンのロック解除などで主流になっている指紋認証ですが、こういった方法で解錠するタイプの鍵も存在します。

暗証番号型と同じで解錠するのに何もいらず、暗証番号がばれるというリスクもありません。
とてもセキュリティが高いといえるでしょう。

ただし、これらの電子キーはすべて電池切れに注意する必要があります。

このような電子キーへの取り換えは業者に頼めばおこなってもらえますが、正しい知識さえもっていれば自分でも可能です。
そのためには、いくつか注意することがあります。

まずは、どのタイプの電子キーが適しているのかを考えて選びましょう。
用途、使用者、人数や住宅のある場所など、さまざまな観点から考えるとよいでしょう。
また、タイプによって価格も異なってきます。

次に設置についてです。
設置スペースがあるか、ドアの厚み・鍵のついている位置・バックセット(ドアの端から鍵の中心部までの距離)・鍵穴サイズなどを確認し、合うのか調べましょう。

電子キーの設置は正しくおこなわないと、きちんと機能しないこともあります。
鍵は大切な家と家族を守ってくれるものです。
不安があるならば、業者へ依頼をするのが賢明でしょう。


これらの鍵について、詳しくは鍵の種類をまとめた記事をご覧ください。

鍵の交換は自分で簡単におこなえることもありますが、取り替える種類やドアの種類によっては難しい場合もあります。

もし、大きな穴開けが必要なときや、プロのアドバイスをご希望の方はカギ110番までご相談ください。
専門知識のある鍵屋をご紹介いたします。

じっくりお話を伺い、お客様のご要望に合った鍵をご提案し、すぐに取り付けをいたします。
24時間365日年中無休で受付しているので、お気軽にお問い合わせください。

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ピッキングしやすい鍵3種類

ピッキング犯はどのような住宅をねらっているのでしょうか。
一口に鍵といっても、玄関の鍵にはいろいろな種類が存在します。
ピッキングされやすいといわれている鍵の種類をあげました。

ディスクシリンダー型

1番ねらわれやすいといわれている種類の鍵がディスクシリンダー錠です。
そのなかでも、さらに3種類に分かれています。

ディスクシリンダー

ディスクシリンダー錠

ディスクシリンダー錠の特徴は、縦型で中心が「く」の字の鍵穴です。
また、この型は鍵穴の溝が浅くて少ないです。

手慣れたピッキング犯であれば1分以内に開けてしまいます。
この鍵が広く普及したことをきっかけにピッキング被害が多発しました。

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダー

ディスクシリンダー型の鍵は、ピッキング事件が多発したことを受けて2000年に生産終了しています。
その後継として、ロータリーディスクシリンダー型が生産されるようになりました。

従来のディスクシリンダー型との大きな違いは、鍵穴が横型であるということです。

従来のディスクシリンダー型に比べると、ロータリーディスクシリンダー型は格段にピッキングされにくい仕様になっています。
しかしピッキングを確実に防ぐことはできず、ピッキングに少し時間がかかるようになったという程度です。

ピンシリンダー

ピンシリンダー錠

ピンシリンダー型には、回転をさまたげるピンタンブラーとよばれるピン状の障害物があり、正規の鍵を差し込んだときにのみ回転する仕組みになっています。
ディスクシリンダー型に比べてピッキングは難しくなっています。

ピンシリンダー型のなかにもさまざまな種類があります。
ピッキング対策として考案されたアンチピッキングのピンシリンダー型は、よりピッキングの難度が高くなっています。

一方で、単列ピンシリンダー型は海外の鍵によく使われているもので、ややピッキングに弱いです。
なぜなら、特殊な加工がされたマスターキーのようなパンプキーや、ピックガンとよばれる機械による解錠への耐性が弱いからです。

インテグラル錠

ドアノブタイプ(インテグラル錠)の鍵交換

インテグラル錠とは、扉の外側のドアノブに鍵穴がついていて、内側からは手で開け閉めできるようになっているタイプの錠です。
ドアノブに取りつけてあるため安価なので、マンションや一戸建ての勝手口で多く使われています。

このタイプの鍵は、工具を内側へ差し込み鍵を回すサムターン回しという方法によって開けられる可能性が高いです。
またドアノブについていることから、こじ開けやもぎり取りをされるおそれもあります。

こういった防犯上の弱さから、ここ10年以上は新築物件には使用されていません。
しかし、一時期はマンションの多くに普及していたので、今でもこのタイプの鍵を使用している方は少なくないでしょう。

円筒錠

モノロックともよばれる円筒錠は、室内でよくみられるタイプの鍵です。
ドアノブについているボタンを内側から押して施錠すると、外側からは開かなくなるというものです。

室内用として作られましたが、インテグラル錠と同じく古いマンションや一戸建ての勝手口に使用されていることもあります。
屋外とつながるところに使用されている場合は、インテグラル錠とほぼ同じ理由から防犯性が低いので、ねらわれやすいと思っていたほうがよいでしょう。

空き巣犯は常にピッキングしやすい鍵を探しています。
あなたの家の鍵はどんなタイプでしょうか?
この3種類なかに入っているならば、ピッキング犯にねらわれたときに簡単に解錠されるかもしれません。

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鍵交換以外のドア周りの防犯対策

鍵交換は防犯対策としてもちろん効果的です。
しかし、もっと簡単な対策もいくつかあります。

補助鍵

メインの鍵とは別に2重に補助鍵をつけることで、ピッキング時間をかせぎます。
ピッキング犯も、いくつも鍵があるところをねらう気はなくなりますよね。
補助鍵を設置するなら、ピッキングしづらい高い位置や低い位置にするとよいでしょう。

ガードプレート

ドアのすき間を埋めるプレートです。
ドアのこじ破りによる被害や、ピッキングするときにすき間から工具を入れられることを防ぎます。

ドアチェーン

万が一ピッキングされたとしても、チェーンでドアのこじ開けを防げます。
ドアチェーンをかけておけば、鍵にプラスアルファの効力があります。

※内側からかけるドアガードは、簡単に外側から開けられてしまう可能性があります。

サムターンカバー

ドアスコープをはずし、その穴から針金を通してドアの内鍵を開ける「サムターン回し」という手口もあります。
こういったことを防ぐために、サムターンにはカバーをつけましょう。

ピッキングアラーム

鍵穴に鍵ではなく工具が入れられると、振動を感知して大音量で警告のアラームが鳴る装置です。
ピッキング犯を威嚇し、犯行を未然に防げます。

また、ピッキングされた場合にはランプの点滅などにより知らせてくれるので、留守中にピッキングされていないか確認できます。
1万円くらいから購入ができて取りつけも簡単なので、比較的取り入れやすいでしょう。

詳しくは鍵による防犯対策をまとめた記事をご覧ください。

まとめ

  • ピッキングは誰でも練習して身につけられる可能性がある
  • ピッキングされやすい錠前は防犯性の高いものに交換したほうがいい
  • 鍵以外の防犯グッズも利用することでさらに防犯性を高められる

ひとくちに鍵といってもさまざまな種類があり、ピッキングの手口もさまざまです。
ピッキングを高い確率で防ぐもっとも有効な方法は、ピッキングされにくい鍵に変えることです。

さまざまな種類があるなかでも、せっかく鍵を変えるなら安心で確実なものを選びたいですよね。
鍵は家を守ってくれる大事なものです。
頻繁に変えるのは困難でしょうし、交換には費用もかかります。

ピッキングによる空き巣被害におびえることなく、安心して暮らせる環境を整えましょう。
まずは鍵のプロに相談してみてはいかがでしょうか。

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