窓の鍵には種類がたくさんあり、機能や防犯レベルもさまざまです。
デザインや利便性も大切ですが、窓からの空き巣被害が増加している今、防犯性を最優先にしながら使いやすい窓の鍵を選びたいですね。
この記事では、おすすめの窓の鍵や、今すぐ役立つ補助錠の活用法をご紹介します。
環境・窓タイプにピッタリの優れた鍵を見つけ、便利で安心な窓環境づくりにお役立てください。
「この機会に空き巣対策を徹底したい!」とお考えなら、今回お伝えする侵入経路の確認や、防犯に詳しいプロのアドバイスを得ることで、さらに効果を上げることができるでしょう。
空き巣は窓から侵入することが多い
空き巣被害の多くは窓からの侵入によるものだといわれています。
「空き巣対策はまず窓の防犯から」というのが鉄則ですね。
空き巣が窓から侵入する場合、その多くは窓ガラスを割って強引に侵入します。
ガラスを割るといっても、ハンマーで「ガシャーン」と割りません。
そんなことをすれば音が近所に響いて、侵入に気づかれてしまいます。
空き巣は「三角割り」という手法でガラスに穴を開け、手を差し込んで解錠してしまいます。
よくある窓の鍵なら数十秒で侵入されてしまうのです。
窓についているクレセント錠は「締め金具」
多くの家の窓についている鍵は、業者のあいだでは「締め金具」とよばれ、じつは防犯としての役割を果たしていません。
窓についているクレセント錠とよばれる半月形の鍵は、2枚のサッシを密着させておくためのものです。
そのため、窓を閉めた状態に固定しておくのが主な目的となっています。
このタイプの鍵を開けるのは空き巣には簡単です。
あっさりと侵入されてしまうでしょう。
それでは、次の章から対策を解説していきます。
窓に補助錠を設置する
シンプルな構造の鍵(または締め金具)は簡単に開けられてしまいます。
しかし、窓にもうひとつ補助錠をつけておけば防犯性を強化できます。
シンプルな鍵でも、ふたつあれば作業量が増えて時間もかかりますよね。
空き巣にとっては侵入のハードルが高くなり、実際に侵入される危険性が低くなるのです。
空き巣はできるだけ簡単に早く侵入できる窓を狙います。
補助錠の存在に気づけば、その窓からの侵入を諦めてくれるでしょう。
補助錠を取り付けられる3つの場所
補助錠を取り付けられる場所は3つあります。
- サッシに取り付ける
- 窓ガラスに取り付ける
- レールに取り付ける
窓ガラスやサッシに取り付けるものには、両面テープで張り付けるタイプのものがあります。
よく使われるのは、レールにはめ込むタイプのものです。
レールに取り付けるものはネジやくぎを使わないので賃貸住宅などでも取り付けられます。
ただ、窓のタイプや位置によっては設置が難しいケースもあります。
「高くて作業が怖い」「この設置法でしっかり防犯できているか不安」という場合は、鍵業者などのプロに任せることもできます。
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窓の鍵を防犯用のクレセント錠に交換する
家の窓の鍵が、シンプルなクレセント錠だけという場合は、空き巣から見るとねらいやすい家ですね。
先述のように、家の窓についている半月型の鍵は、じつはロック用ではなくただの「締め金具」です。
ベランダや浴室、トイレの窓など、出入りすることのできる窓はすべて見直してみましょう。
この半月型のクレセント錠とよばれる鍵は、防犯用のものにつけかえるのが効果的です。
防犯用のクレセント錠にもさまざまなタイプが出回っています。
クレセント錠の本体に鍵がついているもの
このタイプは、比較的新しい住宅でよく使われているため、見かけることも多いでしょう。
クレセント錠の本体に回すための鍵がついています。
ガラスを割っても外側からクレセント錠を回すことができないので、窓からの侵入を防ぐことができます。
警告音が鳴るタイプのクレセント錠
鍵自体に振動を感じ取るためのセンサーがついているタイプです。
窓を開けるときや、ガラスを割ろうとしたときの振動を察知してアラームが鳴ります。
近くの人に侵入を知らせることができるため、空き巣対策にとても有効です。
サッシやガラスの振動を察知したときだけでなく、開けるときにもアラームが鳴るので、安全対策としても使われることがあります。
ひとりで出歩くのが心配な小さな子どもや高齢者が外へ出ようとするときに、家族に知らせることができるのです。
クレセント錠が窓枠内に収まるタイプ
外から見て鍵のある場所が見えなくなっているタイプです。
空き巣は1秒でも早く侵入を済ませたいので、鍵がどこにあるかわからない窓は避ける可能性が高くなります。
このように、クレセント錠にはいくつかのタイプがあり、さまざまな窓に対応できるよう膨大な種類の商品が存在します。
「自宅の窓に合わないものを選んでしまいそうで不安」「と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは店員によく確認したり、業者に現場に来て診断してもらうとよいでしょう。
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鍵は防犯対策の基本!窓以外の鍵もしっかり対策しよう!
鍵は防犯対策の基本です。
シンプルな構造では空き巣に簡単に侵入されてしまいますので、家中の鍵もしっかり見直しましょう。
また、強化ガラスが防犯に役立つと考えている方も多いようですので注意してください。
玄関の鍵を見直しましょう
玄関の鍵も忘れずに見直しましょう。
空き巣が鍵を開ける技術も進化していますので、シンプルな鍵や古い鍵では侵入されるおそれがあります。
長年使っていて壊れている場合は早めに交換しましょう。
玄関の鍵には防犯性に優れているものがたくさん販売されています。
最近では暗証番号付きのものやディンプルキーも人気です。
暗証番号式の鍵
暗証番号で開けるタイプの玄関鍵は、鍵を持ち歩かなくてもよいのが最大のメリットです。
鍵を落としたりなくしたりする心配のある人や、お子さんなどがいる家庭では重宝しますね。
暗証番号を開ける技術を持った空き巣がいるかもしれませんが、開けるのに時間がかかるので、防犯としては有効です。
ディンプルキー
ディンプルキーは、鍵と鍵穴の構造が複雑になったタイプです。
安価でシンプルな鍵と比べると、ピッキング(鍵以外の道具を使って解錠する空き巣の手口)に時間がかかるため防犯効果があります。
また、鍵の複製が難しく時間がかかるという特徴もあります。
鍵を盗まれて勝手に合鍵を作られたり悪用されたりする危険性が減るのもメリットです。
鍵の種類の詳細はこちらの記事をご覧ください。
強化ガラスは防犯に役立ちません
強化ガラスは、通常のガラスと比べて圧力をかけても割れにくいガラスです。
強風のときや、ボールなどが当たったときに割れにくいというメリットのあるガラスですね。
しかし、この強化ガラスは、先のとがったものでたたくと簡単に割れます。
また、割れた破片が丸くなるのも特徴ですが、空き巣対策には役立たないといってよいでしょう。
網入りのガラスは防犯に役立ちません
網入りのガラスは、割れたときに細かい破片が飛び散らないガラスです。
割れる範囲を最小限にとどめる役割もあります。
しかし、空き巣はほんの小さな穴を開けるだけですので防犯には役立ちません。
「丈夫なガラスであれば空き巣にも割られにくいだろう」と考えるのは危険です。
窓の防犯対策は鍵が基本だということを忘れないでください。
まとめ
- 空き巣は静かに窓ガラスを割って解錠する
- クレセント錠に防犯性能は期待できない
- 補助錠を取り付けたり、クレセント錠を交換したりすることで窓の防犯性を高められる
空き巣は窓からの侵入がもっとも多いため、防犯対策として窓の鍵を見直すことはとても大事です。
これまで鍵だと思っていたものが、防犯には全く役に立たないこともありますので、この機会に改めて窓の鍵の種類と防犯性を確認してみましょう。
特に、シンプルなクレセント錠しかついていない窓は狙われやすいため対策が必要です。
ベランダやトイレ、浴室など、ちょっとした窓でも侵入される危険性はあります。
玄関をはじめ、家中の窓の鍵を見直してしっかり防犯していきたいですね。
鍵の選び方や取り付け方に不安がある場合は、プロの力を借りるのが安心です。
業者の相談窓口や、無料の現地調査などを利用することで、ムダなく確実な対策を見極められるでしょう。
カギ110番でもご相談から調査、お見積りまで無料でサポート※しておりますので、お気軽にお問合せください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。