近年、空き巣による被害件数は年々減少傾向にありますが、現在も多くの被害が発生しています。加えて、空き巣による手口も徐々に巧妙化しています。全国的に防犯意識が高まってきていますが、みなさんはご自宅でどのような防犯対策をしているでしょうか?
たとえば、オフィスや集合住宅などではエントランスにオートロックを完備していますよね。最近ではこうしたオートロックの機能を、一軒家に導入している家庭も増えてきているのです。
「とはいえ、今からでも取り付けられるものなの?」と、お悩みの方もいらっしゃるかもしれません。実は、オートロックは後付けすることが可能なのです。そこで、今回はオートロックに関するさまざまなメリットや、オートロックを後付けする際の注意点などについて紹介します。「うちにもオートロックのドアが欲しい」とお考えの際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
オートロックの利点
では、実際にオートロックを家庭に導入する利点にはどんなものがあるでしょうか。
鍵を使うストレスを軽減
鍵を使う際に、肝心の鍵が上手く入らなくなってしまったことがありませんか?たとえば疲れて家に帰ってきたのに、いざ鍵を開けようとするとうまく鍵が刺さらなかったり、鍵がなかなか回らなかったり……これが毎回続くとなるといやになってしまいますよね。
これらのトラブルは鍵の経年劣化によるものと考えられ、鍵も長年使っていると少しずつ形が削られて変形してしまうことがあるのです。オートロックを導入すれば鍵を使用する頻度が減って消耗しにくくなり、ストレスを感じる機会も少なくなります。加えて、合鍵をつくるためにわざわざ合鍵屋に出向く手間も省けるというものですよね。
ピッキングの防止
空き巣は「ピッキング」という方法で家屋に侵入することがあります。ピッキングとは、鍵穴に鍵以外の工具などを入れて、鍵を開けてしまうという方法です。オートロック式の鍵ならば鍵穴そのものがありませんから、ピッキングの被害に遭うこともなく安心ですよね。
オートロックは後付け可能?工事なしでも取り付けられる
結論から申し上げますと、オートロックはご家庭のドアにも後付けすることが可能です。工事なしでも取り付けが可能なオートロック式の鍵については、以下を参考にしてください。
賃貸でも導入できる「スマートロック」
スマートロックはスマートフォンで鍵を施錠、解除することが可能なタイプのオートロックで、鍵を回す部分(サムターン)のある鍵に取り付けることができます。取り付ける際も非常に簡単で、サムターンの上からスマートロックをかぶせるようにして、両面テープなどで固定するだけで完了となります。
手ぶら機能を使えば自動で解錠してくれるうえ、スマートフォンのアプリを連動させると開閉履歴も残りますから、とても安心です。また、合鍵を作りたい場合には、インターネット上で鍵の受け渡しが可能で、賃貸にお住まいの方でも取り付けることが可能です。ただし、心配であれば管理会社に一度相談してから設置するようにしましょう。
アラーム付きだとなお安心「リモコンロック」
こちらはリモコンを使って、鍵の施錠・開錠をするものです。車のリモコンのような形をしており、暗い場所でもリモコン1つで鍵を開け閉めすることができます。リモコンの電池がなくなった場合に備えて、手持ちの鍵を内蔵することもできるのです。
また、鍵のかけ忘れがあるとアラーム音で知らせてくれる機能が備わっているものもあります。先ほどご紹介したスマートロックとは異なりスマートフォンの操作は必要ないため、小さなお子様や高齢の方でも使いこなすことができるでしょう。
リモコンもスマートフォンも必要なし「デジタルドアロック」
デジタルドアロックとは、暗証番号を覚えておいて押して開錠できるものや指紋を認識させて、ドアの施錠や開錠をするタイプの鍵です。この場合、これまでのようにスマートフォンや専用のリモコンを別に用意する必要がありません。
デジタルドアロックを導入すれば対応する鍵を持ち歩く必要がなくなるため、セキュリティ面で充実したものになるでしょう。暗証番号さえ覚えていれば誰でも簡単に解錠することができるため、ストレスフリーな仕様でもあります。
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オートロックを導入する際の注意点
では、実際にオートロックを導入する際には何に気をつければよいのでしょうか?先ほど紹介したそれぞれの鍵ごとに、注意点を説明します。
スマートロックの注意点
スマートロックは、当然ですがスマートフォンがなければ使えません。また、スマートフォンの電池切れにも注意が必要です。ネットワーク環境が悪いと電池がうまく作動しないこともあります。定期的な電池交換が必要になることを覚えておきましょう。
そのほか、スマートフォンを家の中に置いたまま外に出てしまうと鍵が開けられなくなってしまうため、この点にも注意が必要です。
リモコンロックの注意点
リモコンロックは電池で動いています。そのため、電池が切れてしまうと解除することができません。ですから、帰宅する頃に電池が切れていて、家に入れなくなってしまうことも考えられます。外出の時は、普段使いの鍵も持っておいたほうがより安心ですね。
また、リモコン自体を家や会社に忘れてしまうと鍵を開けられなくなってしまいます。加えて、リモコンの作動範囲にも注意が必要です。玄関の近くにリモコンを置いてしまうと簡単に開いてしまうため、取り扱いには気をつけましょう。
デジタルドアロックの注意点
デジタルドアロックの場合、解錠のための暗証番号を部外者に伝えてしまうと、不用意に家の中に立ち入られてしまう可能性があります。信頼できる人にだけ伝えましょう。
また、当然ですが暗証番号そのものを忘れてしまわないよう注意してください。たいていのデジタルドアロックは暗証番号の入力を一定回数以上間違えてしまうと、ある程度の時間が経過するまで再入力することができなくなるからです。
加えて指紋認証タイプの場合は、指紋を読み取る部分がゴミやほこりで汚れているとうまく解錠できない場合もあります。こまめに掃除をしておくとよいでしょう。
工事が必要なオートロック
これまでは簡単に設置できるオートロックを紹介しましたが、もちろん自力では取り付けられない大掛かりなものもあります。例えばスマートな電話式インターホン型のオートロックなどは後付けも可能ではありますが、基本的には取り付けのために工事が必要です。
「せっかくなら本格的なオートロックを付けたい」、あるいは「手軽なものでも自分で設置するのは不安だ」という方は、プロの業者に相談するのもいいでしょう。施工にもそれほど時間はかからず、最短で1日以内に完了する場合もありますよ。
まとめ
今回は、家庭で後付けができるオートロックについて紹介しました。オートロックのある家とそうでない家を比較したとき、空き巣犯から狙われる確率の高いのはどちらでしょうか? 当然、見るからに不用心そうなオートロックのない家を狙うことでしょう。
オートロックは手軽なものでも取り付けるだけで防犯効果が絶大なのです。費用としては、最初に少しの費用はかかりますが、維持費はあまりかかりません。
今回紹介した後付け用のオートロックには、大きく分けて3つの種類があります。それぞれに利点と欠点がありますが、ぜひ自分の家にあったオートロックをつけてみてはいかがでしょうか?きちんと説明書もついているので、自分の手で取り付けることもそれほど難しくはないでしょう。
自分で設置するのが不安だというのであれば、業者にお願いするのも1つの手です。できるだけ多くの業者を比較して、価格やサービスに納得のいく業者を選んでみてくださいね。