みなさんが合鍵作成をするとき、気になることはこのあたりではないでしょうか?
- 安く作成したい(費用)
- 早く作成したい(時間)
- 壊れない鍵がよい(精度)
- 個人情報を守ってくれる(信頼)
実際に合鍵作成経験者300人よりアンケートを取り、結果をまとめてみると、合鍵作成にかかる費用と時間は作成依頼をする場所と鍵の種類で大きく変わることがわかりました。
たとえば比較的安価なディスクシリンダーでも約300円~30,000円、かかった時間も約5分~13日という差が開いています。
「結局、どこで作成したらいいの?」
このように合鍵作成で迷っているみなさんの疑問を解決するため、当記事ではわかりやすく答えを出しています。
あなたの鍵を損なく、スムーズに合鍵作成をするにはどこで依頼をするのが良いのか、費用・時間・精度・手間などからご紹介していきます。
これから合鍵を作ろうとしている方はぜひ参考にしてみてください。
きっと納得できる合鍵作成ができますよ。
- 合鍵作成にかかった費用
-
ギザギザタイプなら1,000円以内でおさめた人が多い
- 合鍵作成にかかった時間
-
ギザギザタイプなら30分以内で受け取った人が多い
- 費用重視
-
ホームセンター
インターネット販売店 - 時間重視
-
ホームセンター
鍵屋(店舗型/出張型) - 精度重視
-
鍵屋(店舗型/出張型)
メーカー
インターネット販売店 - 信頼重視
-
鍵屋(店舗型/出張型)
メーカー
合鍵作成にかかる費用相場
玄関鍵によく使用されていて依頼の多い3種の鍵に絞っています。
まずは自分の鍵がどれか確認してみましょう。
■ ディスクシリンダー
両方がギザギザ
■ ピンシリンダー
片側だけギザギザ
■ ディンプルシリンダー
でこぼこのくぼみ
では、合鍵作成にかかる費用をご紹介します。
ディスクシリンダーの平均費用 | 1,948円(159件) |
ピンシリンダーの平均費用 | 1,717円(71件) |
ディンプルシリンダーの平均費用 | 4,975円(62件) |
アンケート集計日:2022.2.11~2022.2.15
ディスクシリンダーとピンシリンダーは、半数以上の方が3,000円以内で作成しているようです。
なかには500円以下で作成した方もいました。
ディンプルシリンダーになると少し費用が上がり3,000~5,000円以内で作成した方が一番多い結果となりました。
- ディンプルシリンダーが高くなる理由
-
防犯性の高さを売りにした複雑な形状なので、ギザギザタイプよりも合鍵作成に手間がかかる
- 同じ鍵なのに費用にバラつきがでる理由
-
作成場所によって設定価格や諸経費が違うため
【表】合鍵作成にかかる時間
次に合鍵作成にかかった時間を見てみましょう。
ディスクシリンダーの作成平均時間 | 約8時間半(159件) |
ピンシリンダーの作成平均時間 | 約4時間(71件) |
ディンプルシリンダーの作成平均時間 | 約2~3日間(62件) |
アンケート集計日:2022.2.11~2022.2.15
ディスクシリンダーとピンシリンダーは30分以内で作成が完了している方が多いようです。
ディンプルシリンダーは、多くの方はその日中に受け渡しされていますが、場合によっては当日受け取れない方も多いことがわかりました。
こちらも、費用と同様に作成する場所によって要する時間が違います。
これは鍵の複雑性や、その場で作成できるか否かで変わるからです。
次章では依頼先で変わる費用と時間を詳しくお話していきます。
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合鍵作成の依頼先別の費用と時間まとめ
玄関鍵の合鍵作成は、以下の場所で作成できます。
- ホームセンター
- 鍵屋(店舗型)
- 鍵屋(出張サービス型)
- メーカー
- インターネット販売店
- ホームセンター(集計件数95件)
-
- 費用
-
約1,500円
- 時間
-
約9時間
- 鍵屋(店舗型)(集計件数166件)
-
- 費用
-
約3,000円
- 時間
-
約16時間
- 鍵屋(出張サービス型)(集計件数14件)
-
- 費用
-
約4,700円
- 時間
-
約32時間
- メーカー(集計件数9件)
-
- 費用
-
約5,000円
- 時間
-
約100時間(約4日間)
- インターネット販売店(集計件数5件)
-
- 費用
-
約2,000円
- 時間
-
約156時間(約7日間)
アンケート集計日:2022.2.11~2022.2.15
集計数:289件
ホームセンターへの依頼が費用でも時間でも優れている
「結局どこがおすすめなの?」という方のために依頼先に点数をつけると、ホームセンターが最も高得点となりました。
- ホームセンター(合計10点)
-
- 費用
-
5点
- 時間
-
5点
- 鍵屋(店舗型)(合計7点)
-
- 費用
-
3点
- 時間
-
4点
- 鍵屋(出張サービス型)(合計5点)
-
- 費用
-
2点
- 時間
-
3点
- メーカー(合計件数3点)
-
- 費用
-
1点
- 時間
-
2点
- インターネット販売店(合計5点)
-
- 費用
-
4点
- 時間
-
1点
〈表1〉から費用の安い順に点数をつける
1位:5点
2位:4点
3位:3点
4位:2点
5位:1点
時間も同様に点数付けする
- 費用が安い
⇒ホームセンターとインターネット販売店 - 早く仕上がる
⇒ホームセンターと鍵屋(店舗)
鍵の種類やみなさんの状況によって、対応できない依頼先もあります!
とくにホームセンターでは、対応できる鍵の種類が限られているので依頼前に確認が必要です。
それぞれ依頼先には特徴があるため、合鍵を作成するならご自身の鍵に適しているかを見る必要があります。
必ずしも最高得点のホームセンターがベストにはならないのです。
次章では、あなたの鍵の場合どこへ依頼するのが一番損なく、スムーズに受け取りができるのかを解説していきます。
依頼先の特徴とメリット・デメリット
みなさんの中には費用や近場という条件だけで判断し「とりあえず〇〇へ依頼する」といった方もいるでしょう。
しかし「注文を断られた」「急いでいたのに数週間もかかった」「不具合が起きやすい」という不満が残ることも……。
それは、そのお店が悪いのではなく業者の選択を間違えたからです。
引き続き以下4つの依頼先を中心に、特徴やメリット・デメリットをわかりやすくまとめました。あなたにとってのベストな依頼先が見つかるはずです。
- ホームセンター
- 鍵屋 (店舗/出張サービス)
- インターネット販売店
- メーカー
ホームセンター
- 良い点
-
- 500円前後と安く対応している店舗が多い
- 30分以内で作成完了することが多い
- 買い物の途中や、行き帰りに寄れるなど利用しやすい
- お店によっては鍵交換や鍵修理なども対応している
- 悪い点
-
- 対応できない鍵が多い
- 精度が低く、不具合が起きやすい
- 近場で手軽に作りたい
- とにかく安く作りたい
- 短時間で欲しい
- 長く使い続ける予定がない(一時的に使う)
ホームセンターは家の近所など街のあちこちにあるので、生活圏内で行きやすい場所です。
作成する人はホームセンターの店員が多いので、単純な形の鍵しか取り扱いしていない店舗も多いようです。ギザギザのよく見かけるタイプの鍵は対応していても、でこぼこタイプや車の鍵、ロッカー・金庫といった特殊な鍵はお断りしているお店がほとんどです。
※店舗の中に鍵専門店が入っている場合は対応できる可能性があります
また、ほとんどのお店が「合鍵から合鍵作成」は対応不可としているので、純正キーを持っていない方はメーカーから純正キーを取り寄せましょう。
鍵屋(店舗/出張サービス)
- 良い点
-
- プロなので精度が高い
- 店舗だと費用は安め
- 特殊な鍵や車の鍵も対応できる
- 基本的にその場ですぐ作成してくれる
- 悪い点
-
- 出張だと費用が高くなる
- お店によって合鍵作成だけの出張サービス依頼は対応不可
- 緊急性が高い
- 深夜、早朝の時間帯
- 合鍵作成以外のトラブルがある(鍵開けや鍵交換など)
- 精度が高い鍵が欲しい
- ディンプルキーや車のキー
- 鍵が1本もない
鍵の専門家なので鍵に関することならほとんど対応しており、修理や新規作成、特殊な鍵も相談ができます。
- 家に入れないので鍵開けしてほしい
- 鍵が曲がってしまった、折れてしまったので修理してほしい
- 鍵穴が詰まり刺さらない、抜けない
このようなさまざまな事案もおまかせできます。業者によっては出張サービスもしているので、鍵が1本もない状態でも鍵穴から作成することもできます。
24時間365日対応の業者も多く、夜中でも駆けつけてくれるので安心です。
※合鍵作成だけでは出張サービスが利用できない業者もあります。
インターネット販売店
- 良い点
-
- 家にいるだけで注文できる
- 精度が高い
- 悪い点
-
- 日数がかかる(1~4週間)
- ネットという目に見えないやり取りなので信頼性への不安がある
- 忙しくてお店に行けない
- 急いでいない
- 精度が高い鍵が欲しい
鍵の写真を撮って送るだけで注文ができるので、パソコンやスマホがある方は利便性が高いです。
しかし相手の顔もわからずメールでのやり取りなので、自分が送ったデータの行方など不安な点もあります。
純正キーの刻印番号から制作をするので、精度も高く安心です。
反対にいえば、純正キーからしか注文を受け付けないため持っていない人は注文ができません。
作成後は郵送されるので送料がかかる分、費用が高くなることがあります(お店によっては送料無料もあります)。
そして最も大事なのが郵送方法で、必ず本人に手渡しの方法を選んでください。
郵便ポストに投函されるだけでは、盗難の危険があるからです。
- 送料がいくらか
- 郵送方法はなにか
以上の2点を確認しておくとよいでしょう。
メーカー
鍵の刻印(シリンダー番号)で、純正キーか合鍵かの判断ができます。
有名なメーカーを以下にまとめたので、ご自分の鍵がどちらなのか確認してみましょう。
- 純正キーメーカー
-
MIWA・GOAL・SHOWA・LIXIL・TOSTEM・ALPHA・WEST・KABA・HORI
など鍵番号(例:英文字と数字が混合で10ケタ)
- 合鍵(スペアキー)メーカー
-
GSS・GTS・FUKI・G&S・TLH・G&S・W&S・四葉のクローバー・MISTER MINITなど
製品番号(例:英文字1字+数字3ケタ)
メーカーで直接注文するため、合鍵作成で一番信用と信頼がおける方法でしょう。
そもそも、メーカー注文であれば「合鍵」ではなく「純正キー」となります。
そのため、純正キーを失くした方やメーカーでしか対応できない特殊な鍵の方は、迷うことなくメーカーで依頼するしかありません。
メーカーで作成すると費用と時間がかかりますが、不具合が起こりにくく長く使い続けることができます。
- 良い点
-
- 精度が高い
- どんな鍵でも注文ができる
- 悪い点
-
- 費用が高め
- 時間がかかる(数日~4週間)
- 特殊な鍵である
- 純正キーが欲しい
- 純正キーを1本も持っていない
- 精度が高い鍵がよい
- 信頼度が高い業者がよい
- 急いでいない
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合鍵作成するときに知っておきたい注意点
- 合鍵から合鍵は作れない
- アパート、マンションの人は管理者の許可をとる
- むやみに合鍵を作らない
以上の3つを、依頼前に確認をしておいてください。
それぞれトラブルの原因になるおそれがあるためです。
合鍵ではなく純正キーで依頼をする
基本的にどこのお店でも「合鍵から合鍵」の依頼受付はしていません。
理由は、細微なズレが生じるため不具合が起こりやすいからです。
合鍵を作るとき、純正キーから形状を読み取り、ブランクキー(削る前の鍵の型)へ落とし込み削っていきます。
このとき、わずかな誤差がおきてしまいます。
そんな誤差のある合鍵から、また合鍵を作れば誤差がどんどん広がっていき、鍵穴に挿せない形状になってしまうこともあります。
こういったトラブルをさけるためにも、お店では「純正キーからの合鍵作成」しか受け付けしていないのです。
純正キーがない方はメーカーへ直接純正キーの注文をするしかありません。
賃貸住宅は大家の許可をとる
賃貸住宅の場合、管理責任者は「大家」や「管理人」です。
そのため、無許可で勝手に合鍵を作成することは禁止されています。
どうしても必要なときは、連絡をして許可をとってからにしましょう。
不必要な本数を作らない
鍵をたくさん作成すると紛失する確率が高くなります。
本当に必要な数だけ作成し、計何本の合鍵を作ったのか、誰に渡したのかを把握しておきましょう。
不必要になったときは必ず返却をしてもらい、失くさないように管理してください。
合鍵作成に必要なもの
- 身分証明書
- 純正キー
- セキュリティカード
合鍵を作りにいくときは、これらの物が必要となることがあるので用意しておきましょう。
身分証明書
合鍵をどこでもだれでも作成できるのはこわいことです。
そのため、お店や業者は、合鍵作成のとき身分証明書の提出をお願いしています。
顔写真付きの免許証が一番よいですが、持っていない方は個人を証明する物を複数提出することで依頼を受け付けてくれます。
何を提出するかはお店や業者で違うので、依頼するときはあらかじめ聞いておきましょう。
※鍵の種類、店舗によっては必要ないこともあります。
純正キー
前章で「合鍵から合鍵は作成できない」とお伝えしたとおり、合鍵の作成には「純正キー」が必要です。
持っていない方は、メーカーに直接注文をするか、鍵屋からお取り寄せをしてもらってください。
セキュリティカード
防犯性に優れた特殊な鍵に発行されています。
鍵の番号と本人との照合で合鍵を作成することができるため、基本的にメーカーでのみ依頼を受け付けています。
セキュリティカード(または登録カード・ユーザーカードなど)のある鍵は、準備しておきましょう。
車の鍵も合鍵は作れる
家の玄関鍵以外にも、車の鍵も合鍵は作れます。
- ホームセンター
- ディーラー
- 鍵屋
- 自動車整備工場
- カー用品店
昔ながらのギザギザキーでドアに鍵穴があるタイプは、ホームセンターや鍵屋など作成できるお店や業者は多いです。
しかし、最近の車で多いイモビライザー付きの鍵は、鍵と車体の照合をする特殊な機械が必要となるので、合鍵作成できるお店や業者が限られます。
また外国産の車も対応している業者が限られているので、依頼前に確認したほうがよいでしょう。
- 車の合鍵作成
-
- 簡単に作れる鍵
-
ディスクシリンダー
- 作成が難しい鍵
-
イモビライザー付き
海外製の車種
- ホームセンター
-
- 安価で作成できる
- 対応キーが限られる
- 作成が速い
- ディーラー
-
- どんなキーでも対応可能
- 費用は高め
- 受け取りまでに日数がかかる
- 鍵屋
-
- 出張サービスがある
- 緊急のときすぐ来てくれる
- 対応キーが限られる
- 自動車整備工場
-
- 故障、修理と対応範囲が広い
- キー作成は要相談
- カー用品店
-
- 比較的安く作成できる
- 対応キーが限られる
- 作成対応しているお店は少ない
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【注意】合鍵は鍵番号や写真だけで簡単に作成できてしまう
インターネット販売店は写真を送るだけで注文ができるので便利ですが、危険でもあります。
なぜならシリアル番号さえわかれば持ち主以外も注文できるからです。
きちんとした販売店であればさえわかれば、あなたの情報をしっかり管理保護してくれますが、なかには個人情報管理のゆるいお店がある場合もあります。
また、あなた自身がうっかりSNSで鍵の写真を投稿することで、ほかの人から合鍵を作成できてしまうので注意しなければいけません。
実際に起きた事件では、机の上に置いた鍵の番号を見て合鍵作成をした犯人が不法侵入や窃盗をして逮捕されました。
このように、純正キーの番号は誰にも見られないように気をつけなければいけません。
合鍵を不法に作成されないための2つの方法
刻印番号を他人に見られないようにする防御方法を2つご紹介します。
鍵にカバーをつける
刻印番号を隠すキーカバーをつけましょう。
カバーは100円均一でも売られているので安価で簡単にできる方法です。
純正キーは使わない
純正キーを持ち歩かず、普段は合鍵を使うことをおすすめします。合鍵にある刻印番号は、作成店舗の製品番号なので見られても何も心配ありません。
そもそも、純正キーはいざというときに合鍵作成するのに使うため傷なく大切に保存しておくものです。合鍵は最低でも1つは作成して、日ごろは合鍵で生活をしましょう。
合鍵が作れない鍵がある
鍵の種類によって合鍵が作れないことがあります。
自分の鍵に当てはまっていないか確認してみてください。
もし当てはまっても依頼先を変えることで作成できるので、そちらもあわせてご覧ください。
- ディンプルキー
- メーカー登録性の鍵
ディンプルキー
防犯性に優れているため、玄関鍵として人気が高いですが、精密な形状なので合鍵作成が難しいです。
特殊な製造マシーンや、技術のある者にしか作成できないため、街のホームセンターでは断られることが多いようです。
ディンプルキーの合鍵作成は鍵屋か鍵メーカーが確実です。
メーカー登録制の鍵
合鍵が誰でも作れるというのは、セキュリティ面で不安になります。
そこで鍵メーカーでは鍵番号と個人を紐づける、登録制度を導入しました。
これにより、不正に鍵を複製できなくなり合鍵を作成したいときは、本人からの注文依頼でメーカーでしか受け付けることができなくなっています。
登録制の鍵で合鍵を作るときは、メーカーへ直接お申込みください。
まとめ
今回、アンケート調査から生の声をもとにデータを出してみました。
そのため、どこよりも身近で信ぴょう性の高い内容になっているかと思います。
合鍵作成全体の平均費用や平均時間は約2,880円・約24時間となります。
しかしこれは、鍵の種類や作成場所で大きく差が出るため、一概に当てはまる数字ではありません。
アンケートのデータから、総合してみると安価で時間短縮で作成するならホームセンターでした。
とはいうものの、精度が低く、対応できる鍵の種類が少ないため人によっては鍵屋やメーカーのほうが満足いく結果となることも多いです。
合鍵作成をするときは、自分の鍵の種類を確認し「対応している依頼先」を探してください。
そこから「費用」「時間」「精度」「信頼」と何を自分が重要視しているか考えると、どこで作成するのが一番納得いく結果になるのかわかります。