自分で自転車の鍵を交換するときは、道具の準備と作業の流れを押さえておくとスムーズです。DIYでの意外な注意点などもありますので、この記事で下準備を万全にして作業をスタートさせましょう。
急ぎの場合や外出先で鍵を紛失した場合、またDIYが難しく感じた方などは、業者に手早く交換してもらうのもよい手段です。
自転車の鍵交換前に知っておきたいことや費用の抑え方をまとめましたので、今後のメンテナンスでも役立つ情報として、ぜひご一読ください。
自転車の鍵を交換するケース
自転車の鍵を交換する方法といっても、実際に交換したことのある方は少ないでしょう。鍵を失くしてしまったり、壊れてしまったりしてからでないとなかなか交換しようとはなりませんよね。自転車の鍵交換が初めての方でも安心していただけるよう、どのようなときに劣化が進むのかを深く掘り下げて説明いたします。
ケース1. 鍵が劣化してしまった
自転車の鍵だけに限った話ではありませんが、鍵には寿命があるということをご存知でしたか?長年使っているとかみ合わせが悪くなるのが原因で、差し込みにくく開けにくいという経験をされた方もいらっしゃるでしょう。
鍵製品の防犯性や耐久性向上を目的として数十社の鍵メーカーで組織されている日本ロック工業会は、耐用年数の目安を一般的な鍵は10年、電気錠は7年としています。なぜ鍵は経年劣化により交換しなければならなくなるほど、状態が悪くなってしまうのでしょうか?
鍵の状態が悪くなるおもな原因は3つあります。
鍵の状態が悪くなる原因
- 急いでいて無理に施錠・解錠することで鍵本体が曲がる
- 鍵穴にホコリが溜まる
- 長年使用してきたことにより潤滑油が減少する
ケース2. 鍵を紛失してしまった
自転車の鍵を紛失してしまったら、まずはカバンやポケットなどを確認しましょう。カバンの奥や隙間から出てくるケースもあります。いくら探しても見つからないのであれば、早めに鍵交換することをおすすめします。
落とした鍵を悪用されて自転車を盗まれてしまうだけでなく、万が一犯罪で使われてしまうと自転車保険に加入されている本人が疑われてしまうおそれがあります。そのようなトラブルを未然に防ぐためにも早めに交換しましょう。
自分で自転車の鍵を交換する場合
鍵の紛失や劣化で焦らなくてもいいように、ご自身で交換する方法を知っておきましょう。交換の際に使用する道具や、注意点などをご紹介いたします。
自転車の鍵交換に必要な道具
自転車の鍵交換に必要な道具
- 軍手
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ペンチやニッパーなどの工具を使用しますので、ケガをしないように必ず用意しましょう。また、普段お手入れをしないような細かいところも触りますので、どのような汚れが付いているかわかりません。手指の汚れ防止にもなるでしょう。
- ドライバー
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細いものなら鍵穴に入れて開けることができる場合や、取り付けられている部品を外す際に重要な役割を果たします。マイナスドライバーとプラスドライバーの両方をそろえておくとよいでしょう。
- ニッパー
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ニッパーはワイヤー錠を切断する際に使用します。しっかりとしたものでないと工具のほうが負けてしまう可能性もありますので、必ずチェーンを切断できるものを選びましょう。
- ペンチ
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ニッパーとは違い、ペンチは対象のものを挟むときに使用する道具なので、ニッパーと併用することで活躍します。
交換の際に気を付けること
ご自身で交換をされる場合は、いくつかの工具を使用します。慣れていない方がほとんどだと思いますので、ケガをしないように安全には十分注意してください。
また、自転車の鍵を交換する作業を通行人などが見ると、いたずらや泥棒と間違えられてしまう危険性もあります。できるだけ室内でおこなうか、明るい時間におこなうなど、周囲の状況には注意しましょう。
自転車屋さんなどで買った自転車なら、基本的に防犯登録がされているはずですので、万が一通報されても身分証を提示して防犯登録を確認してもらえば大丈夫です。
参考:自転車防犯登録 警視庁(最終閲覧日:2024年1月31日)
しかし、ネットショップやリサイクルショップで買った自転車や他人から譲り受けた自転車は、防犯登録がされていない場合もありますので、トラブルに発展すると面倒です。
お急ぎの方や、修理しづらい環境でお困りの方は、業者依頼したほうが無駄なく済ませられるかもしれません。工具代やかかる時間などを考えて迷ったら、試しに業者の無料相談に問い合わせて費用を確認してみてもよいでしょう。
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業者に依頼して交換する場合
ご自宅で鍵を失くしてしまった場合は、「まだ工具があるためなんとかなりそう!」という方もいるかもしれません。ですが、外出時に失くしてしまった場合は工具を持ち歩かれていないでしょうし、前述のように駅やお店の駐輪場での作業は怪しまれてしまう心配があります。そんなときは、緊急時にも駆けつけてくれる業者に依頼してみてはいかがでしょうか?
交換にかかる費用相場
自転車の鍵を交換するにあたって必要な費用はさまざまです。インターネットで検索した業者3社の種類別での鍵交換費用の平均をみていきましょう。
鍵の交換 価格表
- 箱錠
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- 特徴
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- 前輪に取り付けるタイプ
- 長方形の箱型で鍵を差し込むと開く
- 基本工賃
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383円
- リング錠(馬蹄錠)
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- 特徴
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- 一般的によく使われているタイプ
- 前輪にとりつける丸形の錠
- 基本工賃
-
450円
- 後リング錠
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- 特徴
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- 後輪にとりつける丸形の錠
- キーロック・ダイヤルロックタイプがある
- 基本工賃
-
330円
- 後リング錠(一発二錠)
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- 特徴
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- 一回の施錠で後輪とハンドルをロックできる錠
- 盗難防止に役立つ優れもの
- 基本工賃
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1,750円
- 電動アシスト(鍵・バッテリー一体型)
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- 特徴
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- 1つの鍵で後輪、ハンドル、バッテリーの3つを施錠できる
- 電子タイプもあるので鍵が折れる心配なし
- 基本工賃
-
2,350円
※上表は、日本全国の鍵業者3社のホームページに記載されている料金の平均値です(2021年6月時点)
業者に依頼するメリット
業者に依頼するメリットとして、ご自身で交換の際に必要になる道具を買いそろえる必要がないという点があります。頻繁に交換するわけではないのでわざわざ道具を買いそろえるのは手間ですよね。それが省けるので、普段学校やお仕事でお忙しい方なども安心です。
他にも、プロに依頼することにより失敗してしまうおそれがないので安心して任せられるというメリットもあります。
業者選びの3つのポイント
- 無料で相談することができるか
- 保証は付いているか
- 依頼者側の都合に合わせてくれるか
自転車の鍵について相談したい場合、無料で対応してもらえれば気軽に問い合わせることができますよね。また、保証期間に関しては、業者に自転車の鍵を交換してもらった際に、のちのち不具合が出た場合になどに役立てることができます。
そして、最大のポイントとなる依頼者側の都合に合わせてくれるかという問題です。普段お仕事や学業などで忙しいという方は、なかなか時間を取ることができないこともあるでしょう。夜間に外出先で自転車の鍵を紛失した場合など、交換したくてもできないというケースも考えられますよね。
時間や場所を依頼者側の都合に合わせて柔軟に対応をしてくれるというのは、非常に重要なのです。
詳しくは鍵屋の選び方をまとめた記事をご覧ください。
他にも、時間に余裕がある場合は、自転車屋さんに相談してみたり、メーカーに問い合わせたりするという手段を取るのもよいでしょう。信頼のできる依頼先を選ぶことができれば、いつどういったトラブルが起きても安心ですね。
相談先で迷ったら、弊社のフリーダイヤルやお問合せフォームをお試しください。お客様のご要望をもれなくお聞きし、サポートいたします。
鍵のことならいつでもお気軽にお問合せください。
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鍵の劣化や紛失を防ぐ4つの対策
「鍵がさびてしまい固くて使いづらい……」「ついさっきまであったのに自転車の鍵がない」といった鍵トラブルを経験した人も多いのではないでしょうか。このような鍵の劣化や紛失を防ぐ対策を4つご紹介しますのでぜひ実践してみてください。
自転車を雨風にさらさない
自転車の鍵によく使用されているリング錠の素材は鉄やメッキです。この素材は水に濡れるとさびてしまう性質があります。そのため雨風がしのげる屋根付きの場所におくか、玄関などの屋内におくようにしてください。もし雨に濡れてしまったら、タオルなどで水分をふき取ってあげましょう。
こまめにオイルを塗る
鍵をさびさせないためにも定期的に鍵専用のオイル(潤滑油)を塗ることをおすすめします。ネットやホームセンターで400円~2,000円ほどで購入することができます。また、お近くの自転車屋にて「注油をお願いします」といえば、1回110円~対応してくれることもあるのでぜひお試しください。
スペアキーを用意しておく
自転車の鍵も住宅の鍵と同じくスペアキーを作成することができるので、あらかじめ用意しておきましょう。国内の自転車メーカー(ブリヂストン、パナソニック)なら自転車を購入した店舗であればスペアキーを取り寄せることが可能です。その他の自転車メーカーであれば鍵業者で作成できるケースがありますので一度相談することをおすすめします。
キーレスタイプ(暗証番号式)の鍵にする
キーレスタイプ(暗証番号式)にすることで鍵を紛失する心配がなくなります。キーレスタイプの種類は豊富で暗証番号は4桁~10桁までさまざまです。自分の目的にあった種類を選んでみてはいかがでしょうか。
自転車の鍵の調子が悪いときの応急処置
長いこと同じものを使っていると当然劣化してきてしまいますよね。それは自転車の鍵にも当てはまることで、さしにくい場合やなかなか鍵が回らないなどの普段感じない異変に気付いたら、早めに対処しなければ悪化してしまいます。
この項目では、普段使用されている自転車の鍵の調子が悪いというときのため、応急処置の方法をご紹介します。
ふたつの応急処置方法
まず、自転車の鍵がうまくささらないという場合は、かみ合わせに問題がある場合がほとんどですので、鍵先を細かく動かしながら入れ込んでみてください。
そしてもうひとつ、これはご自宅にいらっしゃる場合ですが、掃除機を鍵穴にあてて中に溜まったホコリを吸い込むという手段もあります。これなら鍵穴を傷つける心配もありませんのでご安心ください。
応急処置でやってはいけないこと
ホコリを取り出す際に針金などを使うなどして鍵穴の中を傷つけないようにしてください。「金属でできているから大丈夫だろう」とお思いのかたもいらっしゃるかもしれません。ですが、鍵穴は繊細なつくりになっているため、同じ金属とはいえ、ひどく傷つけてしまうこともあります。また、さしこんだ針金などが抜けなくなるリスクもあるのです。
詳しくは鍵のお手入れの方法をまとめた記事をご覧ください。
自転車の鍵トラブルはカギ110番まで
自転車の鍵トラブルは時間帯を選ばず起きてしまうものです。夜遅く自転車に乗ろうしたら鍵がなかったり、朝早くに外出しなければいけないのに鍵が刺さらなかったりなど。急いで対処しなればならないトラブルが発生することもあるでしょう。
そのようなトラブルを最短で解決したいときは、カギ110番までご連絡ください。24時間体制でコールスタッフが常駐していますので、業者を現場に至急派遣します。最短5分で到着して、トラブル解決につとめます。また、自転車の鍵以外にもあらゆる鍵トラブルにも対応しています。他の鍵屋で断られた特殊な鍵にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。