自転車の盗難被害は多く発生しているため、駐輪場に停めていても、人が多く集まる場所であっても盗られてしまいます。「ほんのちょっとだから、鍵をかけなくてもいいや」と施錠せずに停めていると、数分後にはもう姿形がないなんてこともあるでしょう。
自転車が盗まれてしまったら、まずは警察に連絡して被害届を提出するようにしてください。きちんと手続きしておけば、再び手元に戻ってくるかもしれません。その後は、きちんと鍵をかけてから離れるように徹底すべきです。
また、今後盗難被害に遭わないためには、鍵の種類や施錠方法が重要なポイントになります。この記事では、自転車泥棒から愛車を守るためのポイントについて、詳しくご紹介します。再び自転車が盗まれないように防犯対策をしっかりとしておきましょう。
自転車が盗難されやすい場所
自転車が盗難されやすい場所には、次のような場所があります。これらの場所には、いったいどのような特徴があるのでしょうか?
人がたくさん集まる場所
人がたくさん集まる駅周辺やデパートなどの商業施設周辺、ファッション街の裏道などで盗難の確率が高くなっています。これらの場所の特徴として、人が多く集まるということがあります。たくさんの人込みに紛れることで、目立ちにくいことが原因でしょう。
自転車が多く集まる場所
自転車が多い駐輪場で盗難されることも、多くあります。また、駐輪場だからといって安心してしまい鍵をかけ忘れてしまうこともあります。この自転車が欲しいという動機だけでなく、歩くのが嫌だから盗んでしまおうといった、交通手段として盗まれる場合もあります。
自宅
自宅に停めていたのに盗難されることも多くあります。その原因には、自宅だから大丈夫だろうと鍵をかけていないことがあるからです。そんな自転車は、自転車泥棒にとっては格好の標的になってしまうのです。
自転車盗難されにくい鍵4選!
盗られないためには、鍵を複数かけることが有効です。鍵には、いくつかのタイプがあり、それぞれに特徴があります。この章では鍵の特徴について、詳しくご紹介します。
U字ロック
アルファベットの「U」の形をしている、金属製の鍵です。ほかの鍵と比べて重く、頑丈なため、壊されにくいのが特徴です。しかし、鍵を外して持ち歩くには重さがあり不向きであるため、自宅での施錠で使用するのがおすすめです。
チェーンロック
自転車の鍵としては、定番のものといってもいいでしょう。チェーンの太さによって強度がちがいます。
細いものであれば数秒で切ることができるため、選ぶときは太さが10mm以上のあるものを選ぶとよいでしょう。自転車1台だけロックするのか、地球ロック(電柱などにロックすること)するのかといった、利用条件にあわせた長さを選ぶようにするのが正解といえます。
ワイヤーロック
太さや長さを選ぶことができることから、自転車の鍵としてもっとも多く使用されている鍵です。手軽で、持ち運びがしやすいという特徴があります。
ブレードロック
内部に鉄のプレートが入っていて折りたたむように伸縮する鍵です。別名折り畳み式ロックともいわれています。折りたたむとコンパクトになるため、持ち運ぶには便利な鍵です。
どんな鍵を選べばよい?おすすめの選び方
自転車の鍵は防犯対策に有効です。しかし鍵といってもさまざまな種類があり、何を選ぶとよいのか迷ってしまいます。この章では、鍵の選び方についてご紹介します。
鍵タイプとダイヤルタイプがある
鍵には、ダイヤルを回し数字を並べて施錠する「ダイヤル式」と、鍵を使って施錠する「鍵式」の2つがあります。どちらの鍵にもメリットとデメリットがあるため、自身にあったものを選ぶとよいでしょう。
ダイヤル式のメリットは、鍵を持ち歩かなくてもいいことです。鍵をよく失くしてしまう人には向いているかもしれません。
鍵式のメリットは、施錠が簡単であることです。鍵紛失の不安はデメリットでもありますが、スペアキーを用意することで解消できます。
自転車を停めるのに時間がない人には鍵式、鍵をよく失くしてしまうことがある人はダイヤル式が向いています。まずは自転車にどちらのタイプの鍵がついているか確認してみましょう。そして、自分に向いている鍵に交換するというのも防犯の第一歩です。
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頑丈かどうか
上記で紹介した鍵を頑丈である順番に並べ替えると、次のようになります。
1位:U字ロック
2位:チェーンロック
3位:ワイヤーロック、ブレードロック
U字ロックは、中が金属製であることから強度があります。また、これらの鍵の強度は太さによっても、違ってきます。
持ち運びやすいか
持ち運びやすさは、軽いこと、場所をとらないというポイントから、次のような順番になりました。
1位:ブレードロック
2位:ワイヤーロック
3位:U字ロック、チェーンロック
しかし、これらは鍵の長さによって重さが変わってくるため、一概にはいえません。参考としてご覧ください。
地球ロックしやすいか
地球ロックとは、柵などの動かすことが困難なものに自転車を鍵かけするものです。地球ロックをする場合、自転車の大きさやつなぐものまでの距離が大きく関係します。そのため長さがあり、自由に曲げることができる鍵が使いやすいでしょう。
1位:ワイヤーロック、チェーンロック
2位:ブレードロック
3位:U字ロック
たとえワイヤーロックであっても、十分な長さがないと地球ロックはしにくくなってしまいます。
価格について
それぞれの鍵を価格ごとに並べてみると、次のような順番になりました。
1位:ワイヤーロック
2位:ブレードロック
3位:U字ロック、チェーンロック
こちらもメーカーや鍵の材質、長さにより料金は違ってきます。参考としてご覧ください。どの鍵についてもいえることですが、価格が安く手頃なものを選ぶのではなく、信頼できるメーカーのもの、利用条件にあったものを選ぶようにしましょう。
自転車盗難されないための鍵かけ5条
自転車を盗難されないように鍵をかけることはとても大切です。しかし、単に鍵をかけるだけでは、防犯対策が万全とはいえません。防犯性をあげる鍵のかけ方についてご紹介します。
地球ロックをする
地球ロックとは、地面や建物の土台となる部分に自転車を鍵でつないで固定する方法です。固定先が地面や建物の土台のため、自転車を持ちあげて盗まれるのを防ぐことができます。
しかし、たとえ地球ロックしていてもつないでいる鍵を壊されてしまい、盗まれてしまうことがあります。地球ロックはきわめて安全な方法ですが、完璧は対策とはいえないでしょう。
また、自転車は道路交通法で軽車両と定められています。自転車を停めることは駐停車となり、歩道や車道に停めることは禁止されています。同じく、ガードレールや電柱などの公共物に自転車を地球ロックすることも禁止されています。
複数の鍵を使う
頑丈な鍵だからひとつだけで大丈夫というのは、危険です。たとえ頑丈な鍵であっても、少なくとも2つはつけましょう。自転車泥棒に時間をかけさせる作戦です。
鍵を複数かけている自転車は、鍵を壊すのに時間がかかります。複数個鍵をつけている自転車は、泥棒が盗難対象から外してくれるでしょう。
壊れた鍵はすぐ交換する
壊れた鍵のままでいるということは、鍵をかけていない自転車と同じです。どんなに短時間の駐輪であっても、盗られてしまう可能性が非常に高く危険です。自分で直そうとしてもなかなか上手くいかず、時間だけが過ぎてしまうことも少なくありません。
鍵が壊れたときは、すぐに修理や交換を依頼しましょう。カギ110番では、壊れた自転車の鍵交換も承っています。また、壊れて開かなくなってしまったときの鍵開けにも対応可能です。24時間365日電話受け付けしているので、いつでもご相談ください。
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短時間でも必ず鍵かけをする
盗難された自転車の半数以上が、鍵をかけずに停めている自転車です。鍵のかかっていない自転車は、持っていってくださいといっているようなものです。近年では、自転車に鍵をかけることを条例によって義務化する自治体が増えてきています。鍵かけは、必須でしょう。
高い位置で鍵かけをする
U字ロックやチェーンロックなどの鍵をかけるポイントとして、地面から離れた高い位置にすることを意識しましょう。理由は、鍵が地面についていると切断しやすくなるからです。
頑丈な鍵であっても地面についている状態であれば、テコの原理を利用し切断が可能になってしまいます。せっかく鍵を用意しても、これでは意味がありません。鍵は地面から離れた、なるべく高いところでかけましょう。
しかし、どんなに頑丈な鍵をしても盗まれてしまうことがあります。つまり、絶対に壊されない鍵というのは存在しません。かけ方によっては、鍵ごと自転車が盗まれることもあるでしょう。鍵をしているから安心なのではなく、停める場所についても考える必要があります。
自転車の盗難率を下げるために気をつけること
自転車の盗難を防ぐためには、鍵をかけるだけでは十分といえません。なぜなら相手は、自転車を盗むプロだからです。大事な自転車を盗られないために、有効な方法をご紹介します。次のような方法を組み合わせることで、防犯性が格段に上がります。
セキュリティのしっかりした駐輪場を使う
どんなに頑丈な鍵を付けたとしても、盗まれてしまうことはあります。事故防止策として、セキュリティがしっかりした駐輪場を利用するようにしましょう。
駐輪場に管理人が常駐しているか、防犯カメラがあるかなどを確認します。また、駐輪場内でもカメラや管理人の死角にならない場所に停めるようにします。上下2段式の駐輪場であれば、面倒がらずに上段に停めるようにしましょう。
長時間停めておかない
長時間停めないようにするのも、盗難を防ぐポイントになります。理由は、鍵を壊す時間を与えてしまうからです。たとえば、ダイヤル式の鍵の場合、時間をかけて数字を次々に合わせることができれば、チェーンで切断をしなくても盗むことができます。
また、鍵式の場合は、鍵穴をピッキングして鍵をあけることができます。このように長時間停めている自転車は、泥棒にとっては盗難しやすい自転車になってしまうのです。
鍵は安さだけで選ばない
鍵を選ぶには、まずは強度を考えましょう。価格を優先して安い鍵を選んでしまうと、すぐに切断されるような弱い強度のものになってしまいます。自転車が盗られたあとに後悔しないように、自身の自転車にあった性能のよいものを選びましょう。
自宅に駐輪するときはなるべく室内へ
自転車の盗難は、自宅の敷地内でも発生しています。その原因には、自宅だからと安心して鍵をかけていなかったということがあります。たとえ自宅であっても、安心しないようにしましょう。室内に持ち込むことが可能であれば、室内に停めるようにしてください。
盗難補償保険に加入
盗難補償保険に加入していれば、自転車が盗難された場合、補償をうけることができます。こうした保険は、盗難だけでなく、事故などで自転車が壊れてしまった場合でも、修理や新しい自転車を購入の際に、補償がうけられるものもあります。加入しておくと安心です。
自転車のスペアキーの作り方
自転車の鍵が動かない、抜けないなど調子が悪いときは無理に使用していると壊れてしまいます。鍵の調子が悪いまま自転車を使用していると、盗難される可能性が高くなってしまい、防犯上よくありません。現在使用している鍵の調子が悪いときは、事前にスペアキーを用意しておくと安心です。
鍵を作ってもらう場所
自転車の鍵は、合鍵屋さんや自転車屋さんで作成してもらうことができます。鍵の種類によっては、メーカーに依頼しなければならない場合もあるでしょう。その際メーカー名、型番、鍵のシリアルナンバーなどが必要になる場合があります。事前に確認しておきましょう。
費用と制作時間
自転車を購入した自転車屋さんに依頼してみましょう。メーカーに修理を依頼するため1ヶ月前後かかる場合があり、費用も数千円かかることもあります。なるべく早く修理したい、自転車をお店まで持っていけないときは、業者に依頼するという方法も一般的です。
信頼できる鍵屋とは?
鍵屋に依頼するには、まず費用について確認しましょう、自転車が置いてある場所まできてもらう場合は、出張料が必要になります。また作成した鍵に不具合があった場合は、どこまで対応してくれるかといったアフターサービスについても、併せて確認しておきましょう。
まとめ
自転車の盗難数は多く、鍵をかけていても盗まれることがあります。盗難の発生する場所は、人が多く集まる場所があります。これは人込みに紛れて犯行をすることができるからです。
また、自転車が多く集まる場所の駐輪場や、自宅敷地内であっても盗難されることがあります。防止策としては、複数の鍵をかけることです。鍵にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。自身の目的に合ったものを選びましょう。
鍵を購入する際は、価格を優先させてしまうと十分な強度がない場合があります。鍵は価格でなく頑丈であるかといった視点から選びましょう。もし、鍵が壊れている場合は盗難の危険に遭う可能性が高いため、すぐに交換するか修理に出しましょう。弊社にご依頼いただければ、優秀な鍵屋をご紹介し、壊れた鍵も迅速に交換させていただきます。
また、鍵の修理は、自転車屋さんに相談してみましょう。鍵はメーカーが対応するため、場合によってはおよそ1ヶ月かかります。費用としては鍵の種類にもよりますが、数千円が必要になります。もし、鍵を早く修理したいときは、信頼できる鍵のプロに依頼しましょう。
依頼する際は、費用の確認だけでなく、自転車がある場所まで来てくれるか、その際に必要な出張料についても確認しましょう。アフターサービスについても伺うことをお忘れなく。