住宅の鍵交換費用はちょっと高すぎだと思いませんか?
中古住宅を購入するときや賃貸住宅に入居するとき、あるいは自宅の鍵をなくしてしまったときなどに必要になる鍵交換の費用は、一般的に3万円~4万円ほどかかります。
ただし、条件次第でもっと安く抑えることが可能です。
鍵交換といってもいろいろな方法があり、方法によってはおよそ半額で済む場合もあるのです。
この記事では、あなたが鍵交換に関する出費をできるだけ少なくできるよう、以下の内容を解説します。
- 2,602件のデータから見る鍵交換費用の相場
- 費用を抑えて鍵交換をする裏ワザ
- 賃貸住宅の鍵交換費用の事情
この記事を読めば、最小限の費用で自宅の防犯性を保つことができ、安心で快適な生活を送れるようになります。
鍵交換費用の相場は39,178円
弊社へ寄せられた玄関の鍵交換に関するご相談2,602件を調査した結果、鍵交換の施工にかかった料金の平均は39,178円でした。
細かく費用帯の割合を見ても、3万円~4万円がもっとも多い費用帯です。
集計期間:2021年1月~2021年12月(2,602件)
集計対象:弊社運営サイト全体における玄関の鍵交換の施工実績
集計方法:対象の平均値を算出(※)し、小数点以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。
ただ、件数は少ないものの1万円未満から10万円以上までばらつきもあり、鍵交換の費用はさまざまなケースがあるといえます。
なぜこんなにも料金に差が出るのかというと、状況によって施工の内容が違うからです。
鍵交換費用が安く済むことが多いのは鍵穴部分だけを交換するシリンダー交換、高くなってしまうのは全体をまるごと交換する錠前交換です。
どのような状況でどちらの鍵交換になるのかを解説しますので、自分の場合はどちらにあてはまるかチェックしてみてください。
鍵だけを変える場合は安く済む
鍵穴部分の部品であるシリンダーと鍵だけを新しくするシリンダー交換は、費用が安く済む鍵交換の方法です。
部分的な交換なので、全体を取り替えるよりも新しい材料が少なく済むからです。
実際に鍵交換をしたことがある方100人にかかった料金についてアンケート調査を実施したところ、シリンダーのみの鍵交換の平均料金は17,596円でした。
費用帯の割合も、1万円~2万円がもっとも多くなっています。
鍵交換全体の平均が約4万円だったのと比べると、半額近く安いことになります。
調査日:2022年4月21日
調査方法:インターネットによるアンケート調査
対象:鍵交換をしたことがある方100人
※100人中シリンダーのみを交換した75人の回答を集計
シリンダーのみの交換で済むのは、鍵交換の目的が開けられる鍵を変えることである場合です。
具体的には、以下のようなケースです。
- 中古住宅を購入し、以前の入居者が合鍵を持っているおそれがあるので、合鍵で開けられないようにしたい。
- 賃貸住宅への入居時に、以前の入居者が合鍵を持っているおそれがあるので、合鍵で開けられないようにしたい。
- 鍵を紛失し、紛失した鍵で開けられないようにしたい。
- 鍵が盗難に遭い、盗まれた鍵で開けられないようにしたい。
- 同居人などに合鍵を持ち去られたので、合鍵で開けられないようにしたい。
シリンダー交換をすれば鍵も変わり、今までの鍵では開けられなくなりますので、上記のような場合はシリンダー交換で解決するのです。
さらに、シリンダー交換は業者などに頼まず自分で交換する方法もあります。
自分で交換ができれば、より費用を抑えることが可能です。
その他にも費用を抑える方法はいろいろありますので、このあとの鍵交換費用を抑える4つの方法もぜひご参考ください。
錠本体を変える場合は高くなる
錠やドアノブ、シリンダー、鍵をすべて新しくする錠前交換の場合、当然一部分を交換するシリンダー交換に比べて費用は高くなります。
錠前交換が必要なのは、以下のようなケースです。
- 錠やドアノブに故障、破損があるので直したい。
- ドアノブの種類を変えたい。
- シリンダーのみの交換ができないタイプの錠が使われている。
明らかに錠やドアノブの側に故障や破損があって鍵が使えなくなっている場合は、全体の交換が必要です。
ドアノブ自体を使い勝手や防犯性のよい違うタイプに変更したいという場合も、当然ながら本体を取り替えることになります。
また、現在取り付けられている錠の種類によっては、そもそもシリンダーのみの交換ができない場合があります。
シリンダー交換ができないのは、ドアノブの中に鍵穴がついて一体になっているタイプです。
自宅のドアがこれらのタイプでないかチェックしてみましょう。
このあとの鍵交換費用を抑える4つの方法ではシリンダー交換ができない場合でも鍵交換費用を抑える方法をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
不具合の場合はプロに相談がおすすめ
シリンダーのみの交換にすることで費用は安くなりますが、シリンダー交換で済むのか、錠前交換が必要なのか判断が難しい場合もあります。
鍵が回らない、差さらないなどの不具合があり、その原因がわからない場合です。
問題の原因箇所を特定しなければ、シリンダーか錠本体かどちらを交換すれば問題が解決するか判断できません。
また、鍵の不具合はシリンダーや鍵本体だけでなく、室内側のつまみ部分やドア、壁の問題で発生している場合もあります。
鍵は複雑で精密な構造でできているので、ひとつの症状でもさまざまな原因が考えられます。
ドアや壁の側に原因がある場合はそもそも鍵交換では直りません。
反対に鍵穴の中にゴミやホコリがつまっているなどの原因の場合は鍵交換をしなくても、簡単なメンテナンスで直ることもあります。
原因の特定や対処の判断は一般の人では難しいので、一度鍵のプロに状況を確認してもらうのがおすすめです。
プロに相談するメリットについては、このあとの鍵のプロは最適な鍵交換の提案が可能でも詳しく解説します。
賃貸住宅の鍵交換費用相場は1万5千円~2万円
賃貸住宅を契約するとき、初期費用に含まれる「鍵交換費用」という項目を見ると、「こんなに高いの?」「借りる側が払わないといけないの?」と釈然としないですよね。
そこで、この章では賃貸住宅で鍵交換費用について掘り下げて解説します。
「うちは賃貸じゃないから関係ない」という場合は次章の鍵交換費用を抑える4つの方法へお進みください。
大手住宅情報サイトに掲載されている賃貸物件100件の入居時にかかる鍵交換費用を調査したところ、平均金額は23,968円でした。
ただし、全体の割合を見てみると多い価格帯は1万5千円〜2万円の間です。
調査日:2022年12月8日
調査方法:調査日時点で住宅情報サイト2社(下記)に掲載されている賃貸物件の鍵交換費用を集計
対象:鍵交換費用の具体的な金額が記載されている賃貸物件100件
【ホームズ】不動産売買・賃貸・住宅情報サイト
【SUUMO】不動産売買・住宅購入・賃貸情報ならリクルートの不動産ポータルサイト
防犯性の高い特殊な鍵を取り付けている物件もあるため高額なケースもありますが、通常妥当な料金は1万5千円~2万円程度の範囲といえます。
次に、借り主側が費用を負担する必要性について見ていきましょう。
借り主が鍵交換費用を負担するべきかどうかは、状況によって異なります。
- 入居時の鍵交換は交渉可能
- 鍵の紛失時の鍵交換費用は借主負担
- 不具合の修理費用は貸主負担
それぞれ詳しく解説します。
入居時の鍵交換は交渉可能
入居時に必要な鍵交換は、契約時の交渉次第では費用を貸し主に負担してもらったり、鍵交換をせずに入居したりできる可能性があります。
賃貸住宅の鍵交換費用を誰が負担するかは、法律などで決められたルールがあるわけではないからです。
家賃をはじめ、どのような契約内容で物件を貸すかを貸し主は自由に決めることができます。
同じようにもちろん借り主側にもどのような契約内容で物件を借りるか決める自由があるので、「こういう条件で物件を借りたい」と交渉する権利はあります。
提示した条件を受け入れるかどうかは貸し主の自由ですが、特に空室を早く埋めたいと思っている貸し主の場合は受け入れてくれる可能性があります。
費用を抑えたい場合は一度物件を担当している管理会社などに聞いてみましょう。
鍵の紛失時の鍵交換費用は借り主負担
今住んでいる賃貸住宅の鍵をなくしてしまったときに鍵交換をする場合は入居時と違って、費用は借り主負担になるのが普通です。
賃貸住宅の住人には善管注意義務といって、借りている物件の価値を損なわないように管理する義務があります。
鍵の紛失はこの義務を怠ったとみなされ、回復に必要な鍵交換費用を負担する責任があるのです。
不具合の修理費用は貸し主負担
鍵交換が必要な理由が鍵や錠の故障や不具合である場合は、基本的には貸し主負担で交換や修理をしてもらえます。
賃貸住宅の貸し主には修繕義務といって、物件を借り主が通常に使える状態に維持するために、設備に壊れた箇所があれば修繕をする義務があります。
鍵が経年劣化など借り主に落ち度のない原因で壊れたのであれば、それは貸し主の責任で直さなければいけません。
ただし、故障の原因が借り主の故意や不適切な使用によるものだった場合は借り主の責任になる場合もあります。
いずれにしても不具合があれば早めに直す必要がありますので、管理会社などに相談しましょう。
参考:契約に関する基本原則の明記|法務省
賃貸住宅トラブル防止ガイドライン|東京都住宅政策本部
※最終閲覧日:2022年12月13日
賃貸住宅の鍵交換の扱いや費用を抑えるポイントについては賃貸住宅の鍵交換のコラムでより詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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鍵交換費用を抑える4つの方法
鍵交換の費用をできるだけ抑えるには、以下の4つの方法があります。
- 手頃な価格の鍵を選ぶ
- 自分で鍵交換をする
- 補助錠を追加する
- 相見積りをする
どのような方法なのか、それぞれ詳しく解説していきます。
手頃な価格の鍵を選ぶ
錠やシリンダーは種類によって価格が違うので、安価なものを選択すれば費用を抑えられます。
業者に鍵交換を依頼する場合でも料金の一部は部品代なので、安価なものを使ってもらえば全体の料金を安く抑えることが可能です。
例えば日本最大手の鍵メーカーである美和ロック社が製造している2種類のシリンダーの価格を比較してみると、倍以上の差があります。
※2022年12月13日時点でショッピングサイト楽天市場に掲載されている本体価格(税込)の最安値です。
このように価格に差があるのは、種類によって構造の精密さに違いがあるからです。
構造が精密であるほど開発や製造にコストがかかるので、防犯性の高い鍵ほど価格も高いことが多いのです。
美和ロックのU9などのロータリーディスクシリンダーは、よくある側面がギザギザした形の鍵が特徴です。
比較的シンプルな構造で安価なため、多くの住宅に普及しています。
対して美和ロックのPRなどのディンプルシリンダーは、表面や側面にいろいろな大きさや深さのくぼみが付いている形の鍵が特徴です。
ロータリディスクシリンダーに比べて複雑で精密に作られているため、不正な解錠や複製が非常に難しい防犯性能の高い鍵です。
ではロータリディスクシリンダーのような安価な鍵は防犯性が不十分なのかというと、そんなことはありません。
CPマークが表示されている鍵であれば、安価でも防犯性は十分です。
CPマークは、警察庁などが制定した性能試験をクリアして防犯性能の高い建物部品として認定されていることを示すマークです。
引用:住まいる防犯110番|警察庁
ロータリーディスクシリンダーであるU9もCPマークの認定を受けていて、ピッキングや鍵穴壊しなどの空き巣の手口に対して必要十分な耐性があります。
このように安価でも防犯性に優れた鍵はたくさんありますので、CPマークが表示されていて、かつお手頃な価格の鍵を選ぶのがおすすめです。
参考:総合カタログ第30版 | カタログビュー|美和ロック株式会社
防犯性能の高い建物部品目録|住まいの安全|公益財団法人 全国防犯協会連合会
※最終閲覧日:2022年12月13日
自分で鍵交換をする
自分で鍵交換ができれば、費用は部品代だけで済みます。
シリンダー交換だけなら、作業は簡単です。
基本的にはドライバーなど身近な道具を使って、ネジを外してシリンダーを取り外し、新しいシリンダーを取り付けるだけです。
ただし、新しいシリンダーを用意する際には交換するシリンダーの適合をよく確認する必要があります。
- メーカー名
- 錠の型番
- ドアの厚み
錠によって取り付けられるシリンダーの型が決まっているので、メーカーと型番を確認せずに交換用シリンダーを購入すると、適合せずに取り付けられないことがあります。
また、自宅のドアの厚みに対応したサイズのシリンダーでないと、錠本体に届かなかったり、先端がはみ出したりしてしまいます。
メーカー名と錠の型番は、ドア側面についてるプレートや錠本体の刻印を確認すればわかります。
交換用のシリンダーには適合する錠の型番が表示されているので、自宅の錠に適合しているか確認して購入しましょう。
ドアの厚みは、ドア側面の長さを計ります。
交換用のシリンダーには対応しているドアの厚みも表示されていますので、確認しましょう。
より具体的なDIY鍵交換については自分で鍵交換をする手順と注意点のコラムで詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
補助錠を追加する
玄関の防犯性を高めたいなら、現在の鍵はそのままで補助錠を取り付けるのも有効な方法です。
1つのドアに複数の鍵を付けると、空き巣に狙われにくくなるからです。
空き巣がドアの鍵をピッキングなどの手口でこじ開けるとき、複数の鍵が付いているとそれだけ開けるのに時間がかかります。
空き巣は侵入に時間をかけることを嫌い、複数の鍵が付いている住宅は狙わない傾向があるのです。
そのため、警視庁でも1つのドアに複数の鍵を取り付けるワンドアツーロックを防犯対策として推奨しています。
1つのドアに錠が2つ以上ついていると、侵入に時間を要するため、泥棒は嫌がります。
侵入窃盗の防犯対策 警視庁 ※最終閲覧日:2022年12月13日
自分でも簡単に取り付けられる補助錠が、たくさん販売されています。
ただし、ドアによって取り付けられる補助錠のタイプが違いますので、ドアの厚みや形状、開く向きなどを確認して適合するものを購入しましょう。
ショッピングサイト楽天市場に掲載されている15商品を調査して独自にランキングしましたので、お手頃な価格でおすすめの補助錠を1点ご紹介します。
※2022年12月13日時点でショッピングサイト楽天市場に掲載されている本体価格(税込)の最安値です。
こちらの補助錠は取付金具をドア枠に挟み込むことで、ドアや壁に穴を開けることなく設置ができます。
ダイヤル式なので鍵をなくす心配がなく、鍵穴がないのでピッキングの被害にも遭いにくい錠です。
※補助錠ランキング詳細
相見積りをする
業者に鍵交換を依頼する場合でも、相見積りをすればできるだけ料金の安い業者を見つけることができます。
鍵交換をする際には事前に業者に現場を確認してもらい、料金の見積りを作成してもらいます。
複数の業者に見積りを作成してもらい、料金やサービス内容を比較検討するのが相見積りです。
見積りを依頼するのは3社程度がおすすめです。
あまりたくさんの業者に依頼をすると、対応が大変になります。
業者は必ず、見積り料やキャンセル料がかからないところを選びしましょう。
見積りだけで料金が発生する業者に依頼すると、無駄な費用がかかってしまいます。
また、業者のスタッフがきたときには見積書の内容だけでなく、作業や料金の内容についてスタッフがていねいに説明をしてくれるかもチェックしてみましょう。
料金が安い業者を選ぶだけでなく、スタッフの様子を実際に確認してサービスの品質を吟味できるのも相見積りのメリットです。
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鍵のプロは最適な鍵交換の提案が可能
シリンダー交換や補助錠の追加を自分ですることに少しでも不安があるなら、迷わず鍵のプロに相談することをおすすめします。
プロは「施工に失敗がない」「早くきれいに施工してくれる」というのはもちろん、プロに相談するもっとも大きなメリットは、最適な解決方法がわかるということです。
現在のドアや錠前の種類、依頼主の要望を確認したうえで最適な鍵の種類を提案してくれます。
知識や経験の豊富な業者はさまざまなメーカーの鍵に詳しいので、どのような鍵が取り付け可能か的確に判断ができるのです。
また、鍵に不具合がある場合も症状を見て原因を突き止め、最小限の費用で問題を解決できる施工方法を提案することが可能です。
重要な防犯設備である鍵はより確実に施工するためにも、費用が許容できる範囲であればプロにお任せするのが安心安全です。
一度見積り無料の業者に相談して、料金を確認してみてから検討しましょう。
もし鍵のプロをお探しなら、カギ110番の業者絞り込み検索をご利用ください。
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※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。