鍵をなくしてしまったときや古くなったときには、鍵を交換をしたいですよね。
しかし、
「鍵交換は本当に必要?」
「鍵交換ってどうすればいいの?」
とお悩みのことでしょう。
この記事を読めば、このような鍵交換に関する疑問はスッキリ解消されるはずです。
この記事では、おすすめの鍵の種類、自分でできる鍵交換の方法、鍵交換の依頼先などを解説します。
費用や手間を抑えてあなたにピッタリの鍵に交換するために役立つ情報をたくさん紹介しているので、ぜひご覧ください。
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小学生のときに渡辺謙主演の『鍵師』を見て鍵関係の仕事に興味を持つ。その頃に実家マンションに空き巣が入ったことから子どもながらに怖い思いをする。同じ思いを他の方々にしてもらいたくないとの想いから鍵業界に入る。自身の経験を生かした提案と『お客様に安心して過ごせる毎日』をテーマに、【安心価格・丁寧、誠実な接客】を心がけて施工をおこなっている。
鍵交換が必要なのはこんなとき
鍵交換が必要になるのは、以下のようなときです。
それぞれなぜ必要なのか解説するので、「鍵交換しようか迷っている」という方はぜひ参考にしてください。
鍵をなくしたとき
鍵を紛失してしまったときには、鍵交換をしておくことをおすすめします。
なくした鍵を誰かが拾った場合、その鍵でご自宅に侵入されるおそれがあるからです。
鍵を交換すれば、なくした鍵では鍵を開けられなくなります。
合鍵があって不便はなかったとしても、紛失した鍵が見つからない状況なら鍵交換をしておいたほうが安心です。
引越ししたとき
中古住宅を購入したときや賃貸住宅を契約したときには、鍵交換をしたほうがよいです。
以前に他の人が住んでいた住宅の場合、前の住人が合鍵を持っているおそれがあります。
前の住人に悪意があった場合、合鍵を使って侵入される危険性があるのです。
合鍵で開けられないように、入居時に鍵交換をしましょう。
賃貸住宅の場合、鍵交換は基本的に管理者側がおこないます。
ただし、費用は入居者負担になっていることが多いので、契約内容を確認してみましょう。
賃貸住宅の鍵交換については、以下の記事で詳しく解説しています。
鍵の調子が悪いとき
鍵の開け閉めや抜き差しがしにくいなどの不具合がある場合は、鍵交換をおすすめします。
もしも鍵を閉めた状態で完全に壊れてしまった場合、鍵を開けられなくなるおそれがあるからです。
特定の鍵だけ調子が悪いなら合鍵を作るなどの対処で解決することもあります。
一方、どの鍵でも同じように調子が悪いなら、錠前本体の不具合が考えられます。
トラブルを防ぐために早めに状態をチェックし、交換を検討しましょう。
鍵の防犯性が不安なとき
今の鍵の防犯性が十分か心配なときには、鍵交換で改善が期待できます。
鍵を不正に開けて住宅に侵入する手口は年々進歩しており、古いタイプの鍵は防犯性が十分でない可能性があります。
ギザギザした形の「ピンシリンダーキー」や「ディスクシリンダーキー」といった種類の鍵は古いタイプで、防犯性がやや低いです。
これらの鍵を使用しているなら、空き巣の手口に対策された新しいタイプの鍵に交換するのが安心です。
鍵が使いにくいとき
鍵を開け閉めする動作などがそもそも面倒で使い勝手が悪い場合にも、鍵交換をすると快適になる可能性があります。
近年はオートロック式の錠前や、暗証番号で開錠ができて鍵がいらない錠前もたくさんあります。
このような高性能の鍵に交換すれば生活が便利になり、小さなストレスから解放されることが期待できます。
鍵交換費用は鍵の種類で決まる
鍵交換にかかる費用をもっとも左右するのは、交換する鍵の種類です。
鍵交換費用には交換する鍵の部材費が含まれるので、高価な鍵に交換すれば、それだけ交換費用も高くなります。
鍵交換の費用は以下の記事でより詳しく解説しています。
ここでは、近年の住宅で採用されることが多いおすすめの鍵の種類と特徴をご紹介します。
交換する鍵を選ぶ際の参考にしてください。
ディンプルキー
ディンプルキーは、鍵の表面や側面に溝やくぼみが付いている形の鍵です。

ギザギザした形の「ディスクシリンダーキー」に比べて内部の構造が複雑なので、針金などを鍵穴に差し込んで鍵を開けるピッキングがしにくい鍵です。
また、ディンプルキーは錠前本体ではなく鍵穴部分の部品であるシリンダーの種類です。
今の錠前のシリンダー部分だけをディンプルキーに交換できれば、錠前ごと交換するよりも費用が安く済みます。
シリンダー交換だけなら、自分でもできる可能性があります。
詳しい方法はこのあとの自分でできる鍵交換の方法でご紹介しているので、参考にしてください。
プッシュプル錠
プッシュプル錠は、ドアノブをひねるのではなく、取っ手を押したり引いたりしてドアを開ける錠前です。

ドアを開け閉めする動作が楽で使いやすいのがメリットです。
また、多くの場合上下に2つの鍵穴が付いているワンドア・ツーロックの仕様になっていて、防犯性が高いです。
鍵穴が2つ付いているとピッキングなどで鍵を開けるのに時間がかかるので、空き巣に狙われにくい効果が期待できます。
カードキー
カードキーは、鍵がカードの形状になっている錠前です。

カードを差し込むタイプや、センサーにかざすだけのタイプなどがあります。
鍵が薄く軽量なので、サイフやパスケースに入れるなどして持ち歩きしやすいのが特長です。
かざすだけのタイプは鍵を差し込む動作がいらないので、よりスムーズに開錠ができます。
また、鍵穴がなかったり非常に狭かったりするので、ピッキングで開けられる可能性は非常に低いです。
さらに、磁気やICチップを利用しているカードキーは複製が困難で、不正に合鍵を作られる心配もほぼありません。
暗証番号錠
暗証番号錠は、決めておいた暗証番号をテンキーなどで入力することで開錠する錠前です。

物理的な鍵が必要ないので、鍵をなくしたり盗まれたりして開けられなくなる心配はありません。
カードキーと同じく、鍵穴がないためピッキングができず防犯性が高いです。
生体認証錠
生体認証錠は、指紋や顔、静脈、など使用する人の身体に固有の情報を鍵として開錠する錠前です。

自分の体がそのまま鍵になるので、鍵をなくす心配は不要です。
鍵を複製されたり、暗証番号を他人に知られたりすることもなく、カードキーや暗証番号錠よりも防犯性が高いといえます。
以下の記事でも、鍵の種類と特徴を詳しく解説しています。
自分でできる鍵交換の方法
鍵交換は、自分でも可能です。
自分でできるのは、鍵穴部分であるシリンダーだけを交換する場合です。
「鍵を紛失したので前の鍵で開けられないようにしたい」といった理由であれば、シリンダーだけの交換でも対策は十分です。
錠前の種類ごとのシリンダー交換方法を解説するので、DIYで鍵交換をしてみたいならぜひご覧ください。
交換用のシリンダーを購入する際には、ご自宅の錠前のメーカー、品番、ドアの厚みを確認し、適合するものを選んでください。
ご紹介している手順は基本的な方法です。錠前によって手順が異なる場合があります。
また、DIYでの鍵交換には失敗やドアの破損などのリスクもあります。
あくまで自己責任でおこなってください。
箱錠の鍵交換
箱錠は、錠前がドアの中に埋め込まれているタイプの錠前です。
鍵交換手順は以下のとおりです。

- ドア側面にあるプレートを止めている上下2本のネジをプラスドライバーで外し、プレートを取り外します。
- シリンダーの高さにある4本のピンのうち、シリンダー側の上下2本のピンを抜き取ります。
- シリンダーの固定が外れるので、取り外しましょう。
- 古いシリンダーを外した部分の穴に、新しいシリンダーを差し込みます。
- 先ほど外した2本のピンを差し込み、シリンダーを固定します。
- 最初に外したプレートをかぶせ、上下のネジをプラスドライバーで締めて固定します。
プッシュプル錠の鍵交換
プッシュプル錠は上下に2つの鍵穴があることが多いので、交換するシリンダーも2つ用意するのがおすすめです。
鍵交換手順は以下のとおりです。

- 室内側のハンドル側面についている4本のネジをプラスドライバーで外し、ハンドルを取り外します。
- 上下2つのプレートとそれを固定しているネジが2本ずつ見えるので、プラスドライバーで外し、プレートを取り外します。
- 室外側のハンドルの固定が外れるので、取り外します。
- ドア側面にあるプレートを止めている上下2本のネジを外し、プレートを取り外します。
- シリンダーの高さにある4本のピン(またはU字型のピンが2本)のうち、シリンダー側のピンを抜き取ります。
- シリンダーの固定が外れるので、取り外しましょう。
- 2つのシリンダーを交換する場合は、同様の手順で2つとも取り外しましょう。
- 古いシリンダーを外した部分の穴に、新しいシリンダーを差し込みます。
- 先ほど外したピンを差し込み、シリンダーを固定します。
- 最初に外したプレートをかぶせ、上下のネジをプラスドライバーで締めて固定します。
- 2つのシリンダーを交換する場合は、同様の手順で2つとも取り付けましょう。
- 室外側のハンドルをドアにはめ込み、室内側のプレートとネジを止めて固定します。
- 室内側のハンドルをはめ込み、側面のネジを止めて固定します。
サムラッチ錠の鍵交換
サムラッチ錠は、ハンドルの上についてるつまみを下げることでドアを開ける錠前です。

鍵交換手順は以下のとおりです。
- 室内側のノブの根元部分を反時計回りに回し、ノブを取り外します。
- ドアに付いているプレートを固定しているネジをプラスドライバーで外し、プレートを外します。
- 室外側のハンドルを固定しているネジをプラスドライバーで外し、ハンドルを外します。
- 室外側のハンドルにシリンダーが固定されているので、ハンドルの内側にあるネジをプラスドライバーで外し、プレートとシリンダーを外す。
- 古いシリンダーを外した部分の穴に、新しいシリンダーを差し込みます。
- 外したプレートをはめ込み、ネジで止めて固定します。
- ハンドルをドアの室外側にはめ込み、ネジを止めて固定します。
- 室内側に最初に外したプレートをはめてネジで止めます。
- 室内側のノブを差し込み、時計回りに回して固定します。
面付箱錠の鍵交換
面付箱錠は、錠前本体が室内側のドアにくっついている形の錠前です。
鍵交換手順は以下のとおりです。
- 室内側のノブの側面にネジが1本あるのでプラスドライバーで外し、室内側のノブを引っぱるとドアからノブを取り外せます。
- 同時に室外側のノブの固定も外れるので、同様に引き抜いてノブを取り外します。
- 錠前本体の四隅にある4本のネジをプラスドライバーで外すと、錠前ドアから取り外せます。
- 錠前の裏側にシリンダーを固定しているプレートと4本のネジがあるので、プラスドライバーでネジを外し、プレートとシリンダーを取り外します。
- 古いシリンダーを取り外した部分に、新しいシリンダーをはめ込みます。
- プレートを取り付け、ネジで固定します。
- 錠前をドアの室内側にはめ込み、錠前本体の四隅をネジを止めて固定します。
- 外していた室外側と室内側のノブを差し込み、室内側ノブの側面のネジを止めて固定します。
錠前本体ごとの交換は、DIYでは難易度が高いです。
前章でご紹介した暗証番号錠などに錠前の種類を変えたい場合には、鍵屋などのプロに依頼するのがおすすめです。
次の章では、鍵交換をどこに依頼するのがベストなのかを解説します。
鍵交換の依頼先
鍵交換を依頼できる業者には、以下のような種類があります。
それぞれ特徴を解説します。
メーカー
錠前の製造メーカーに直接依頼もできます。
メーカーは自社の製品に関して、高い技術や知識を持っています。
製品に保証を付けていることも多く、安心感があります。
交換したい錠前の種類が決まっている場合には、メーカーに依頼するのもおすすめです。
ホームセンター
ホームセンターでも、鍵交換に対応している店舗があります。
なじみのある店舗で気軽に相談できるのがメリットです。
ただし、ほとんどの場合施工は外注の鍵屋がおこなっています。
そのため、鍵屋に依頼するのに比べて費用が高くなることがあります。
工務店・ハウスメーカー
住宅の設備工事をおこなっている工務店やハウスメーカーでも、鍵交換に対応しています。
住宅のことなら幅広く対応しているので、住宅リフォームなどとまとめて依頼も可能です。
鍵屋
鍵屋は、鍵交換はもちろん、鍵開けや鍵修理、合鍵作成などにも対応している鍵のプロです。
鍵の知識や経験が豊富であることが多く、鍵交換に関して適切なアドバイスや提案をしてくれるでしょう。
24時間体制で出張対応している業者もあり、深夜や早朝に鍵が壊れたなどの緊急時にも頼りになります。
以下の記事では、鍵屋の選び方やおすすめの鍵屋をご紹介しています。
ぜひ業者選びの参考にしてください。
鍵交換の依頼先選びに迷った際には、ぜひ当サイト【カギ110番】にご相談ください。
カギ110番は、お近くの鍵屋をご紹介するサービスです。
カギ110番がご紹介する業者では、見積りに無料で対応しています。※
「どんな鍵に交換するのがいいか相談したい」
「まずは費用を確認したい」
など、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。
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昨今、ネットの普及やDIYブームなどでお客様ご自身で鍵交換をおこなう方が増えています。
7~8割ぐらいの鍵はホームセンターなどで購入も可能です。
ただ、扉の形状や鍵の型によっては鍵の交換作業が大変な場合もあるので、ご不安な方や、鍵を付けてみたけど動きが悪いなど施工後に不安がある方は、お気軽に鍵屋へご相談ください。
まとめ
以下のようなときには、鍵交換をしましょう。
- 鍵をなくしたとき
- 引越ししたとき
- 鍵の調子が悪いとき
- 鍵の防犯性が不安なとき
- 鍵が使いにくいとき
家の防犯性や暮らしの快適さを向上させるために、鍵交換は必要です。
鍵にはディンプルキーやカードキー、暗証番号錠などさまざまな種類があり、どの種類にするかによって鍵交換費用が変わってきます。
求める機能と費用のバランスを取って交換する鍵を選びましょう。
シリンダー交換は自分でも可能ですが、錠前の種類を変えたい場合はプロへの依頼がおすすめです。
業者選びに迷ったときには、ぜひ当サイト【カギ110番】にご相談ください。
あなたにピッタリの鍵屋をご紹介しますよ。