「あれっ?鍵は回るけど抜けない……」
いつもは普通に使えていたドアの鍵から鍵が抜けなくなったとき、とても焦ってしまいますよね。
急なトラブルに驚いてガチャガチャと動かして鍵を抜きたくなりますが、絶対にしてはいけません。
抜けない鍵を下手に動かすと、錠が壊れたり鍵が変形したりして状況がより悪化する場合があるからです。
しかしご安心ください。
鍵が抜けないトラブルは、落ち着いて対処すれば壊さずに解決できます。
この記事で、鍵が抜けないときの正しい対処法を解説しますので、参考にしてみてください。
鍵が抜けない場合は鍵の動かし方を工夫する
鍵が抜けないときにまず試せる対処法は、鍵の動かし方を工夫することです。
経年劣化や異物の詰まりが原因で鍵が抜けない場合、動かし方を変えると鍵と鍵穴がうまくかみ合って抜けることがあります。
以下の手順で鍵を動かし、抜けないか試してみてください。
- 力加減を抑えつつ上下左右に動かす
- 軽く引っ張って抜けないか試す
- 「2~3」を何度か繰り返す
鍵穴は以下のようにピンが並んでおり、正しい鍵を差し込むことでピンのラインが揃います。
小刻みに動かすことでピンの引っ掛かりを直すイメージです。
ただし、何回やっても鍵が抜けない場合は、無理をせず次の対処法を試してください。
なかなか抜けないからと強めに動かしても鍵が抜けるとは限らないうえに、故障の原因になるので要注意です。
鍵穴の隙間から潤滑剤を入れる
次は、鍵穴用の潤滑剤を使って鍵が抜けないか試してみてください。
鍵穴用の潤滑剤はホームセンターや通販サイトで購入できます。
鍵穴用の潤滑剤を使うときの手順は以下になります。
動画でもわかりやすく解説していますので、参考にしてみてください。
- 潤滑剤のノズルを鍵穴の横の隙間に密着させる
- 奥まで潤滑剤が届くように、数回に分けて吹きかける
- 反対側の隙間も同様に吹きかける
- 鍵が抜けないか試してみる
鍵穴専用以外の潤滑剤は使用厳禁
鍵穴に潤滑剤を使う場合、絶対に鍵穴専用の潤滑剤を使ってください。
鍵穴用の潤滑剤は、鍵穴に使っても問題ない成分を使っており、他の潤滑剤では代用できないからです。
鍵穴用ではない潤滑剤は、対象物にオイルをコーティングすることで物の滑りをよくします。
しかし、オイルはチリやホコリがくっついて固まりやすいため、緻密な構造の鍵穴とは相性が悪いです。
そのため、鍵穴用ではない潤滑剤を使って鍵を抜いたとしても、チリやホコリの付着で時間とともに鍵の状態が悪化します。
また鍵が抜けなくなったり、鍵が刺さらなくなったりなどのトラブルが起こるおそれがあります。
こちらの商品のように「鍵穴専用」と書かれている潤滑剤を選びましょう。
商品名 | 鍵穴専用潤滑剤 3069S |
---|---|
価格 | 700円(2022年10月28日時点) |
どうしても鍵が抜けないなら業者に相談する
潤滑剤を使っても鍵が抜けないなら、個人の力で解決することは難しいです。
そのため、鍵屋に依頼して鍵を抜いてもらいましょう。
鍵が抜けない状態の場合は鍵開け扱いとして鍵屋に依頼することとなります。
依頼するときは、どんな鍵トラブルが起きているのか、しっかりと状況を説明することが大切です。
鍵開け料金の相場は3万円前後
鍵屋に依頼するときの料金表では「〇〇円~」という表記であることが多いです。
これは最安での料金表記であり、鍵トラブルの状況によっては費用が高くなる場合があります。
参考までに、弊社が集計した約1年間の施工実績データをご覧ください。
カギ110番加盟店の施工実績では4万円未満の割合が全体の約77%となり、25%の人が2万~3万円未満の費用で済んでいるという結果となりました。
また、全体の平均費用は30,852円となっています。
5万円以上かかるケースは珍しいため、費用は4万円以下に収まることが多いです。
※弊社データの詳細
集計期間:2021年1月~2021年12月(4,130件)
集計対象:弊社運営サイト全体における玄関の鍵開けの施工実績
集計方法:対象の平均値を算出(※)し、小数点以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。
具体的にいくらかかるのかは、業者に依頼して見積りを取ってもらうまでわかりません。
カギ110番では無料のお見積り※をご相談いただけます。
全国の鍵屋と連携し、速やかに弊社加盟店が駆けつけますので、お急ぎの方もぜひご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
\無料でご相談いただけます/
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業者探しはカギ110番の業者絞り込み検索機能が便利
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鍵が抜けない3つの原因
鍵が抜けないトラブルを解決したら、次は二度と同じトラブルで困らないような対策が必要です。
そのためには、鍵が抜けないきっかけとなる3つの原因について理解しましょう。
鍵穴に異物がたまっている
鍵は鍵山と鍵穴の形が一致して初めて解錠できる仕組みです。
しかし、鍵穴の間にチリやホコリが入っていると、鍵を入れたときに挟まって中に詰まります。
詰まったチリやホコリの量が多くなると、鍵が引っかかって抜けなくなる原因となるので、定期的なメンテナンスが必要です。
鍵穴の滑りが悪くなっている
鍵を回して開閉するとき、鍵穴の内部に摩擦が発生します。
その影響で、鍵穴の内部のすり減りや汚れの付着が起きることにより、鍵穴の滑りが悪くなってしまいます。
鍵の状態に問題がある
鍵穴ではなく、鍵山自体に問題があることもあります。
鍵が変形している、欠けた部分があるといった場合は、鍵山と鍵穴の形が合わなくなって引っかかる場合があります。
鍵穴のメンテナンス方法
鍵が抜けないトラブルを対策するには、原因を想定したメンテナンスをおこなうことが大切です。
「鍵穴に異物が詰まる」「鍵穴の滑りが悪い」「鍵山に異常がある」
これらの、鍵が抜けない原因を作らないためには、以下のことを心がけましょう。
- 鍵穴掃除で異物を取り除く
- 潤滑剤で鍵の滑りを改善する
- 鍵の状態をチェックする
鍵穴の掃除をする
定期的に鍵穴の中を掃除することで、鍵穴に異物が詰まるトラブルを予防できます。
具体的な方法は、掃除機で鍵穴の異物を吸い取ったり、ホームセンターなどで手に入るエアダスターの風の力で異物を取り除くことです。
以下のイラストのやり方で異物を取り除きましょう。
掃除機・エアダスターを使う場合は鍵穴全体にまんべんなく風がいきわたるように、ノズルを左右に動かしながら吹きかける(吸い取る)のがコツです。
鍵穴の滑りを改善する
「鍵が抜けないトラブルの解決方法」でご紹介した鍵穴専用潤滑剤を使えば、鍵の滑りが悪くなるのを予防できます。
しかし、家に鍵穴専用の潤滑剤がないかもしれませんよね。
他にも鉛筆の芯に含まれている「黒鉛」で代用する方法があるため、こちらもご紹介します。
- 鍵山に鉛筆をこすりつける
- 鍵穴に入れて回してなじませる
上記の手順を踏めば、鉛筆の黒鉛を鍵穴全体にいきわたりやすくなります。
鉛筆の黒鉛には物の滑りを改善する潤滑効果があるので、鍵の抜きやすさを改善できます。
鍵を使う前に状態をチェックする
鍵の状態に問題がないか確認しておくことも対策のひとつです。
具体的には以下の点をチェックしましょう。
- 鍵にチリやホコリがついていないか
- 鍵に汚れがついていないか
- 鍵が曲がっていないか
- 鍵山に欠けている部分はないか
- 鍵を触ってみておかしな部分はないか
鍵に異物や汚れがついている場合は、それを取り除くことで解決できます。
鍵をブラシでみがいたり、布でぬぐったりしてきれいにしましょう。
ただし、鍵の曲がりや欠けなどは個人で直すことは難しいです。
その場合は鍵屋に新しい鍵を作ってもらうか、スペアキーを使うなどの対処をしましょう。
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特定の鍵に使える対処法
最後に、特定の鍵にのみ使える対処法についてご紹介します。
以下の鍵が抜けない状況のときに試してみてください。
車の鍵:車の仕様に応じた操作をする
車の鍵は元々、安全性や防犯性の関係で抜けなくなる仕様となっています。
そのため「鍵が抜けない=故障」というわけではありません。
車の鍵が抜けなくなったら、慌てずに以下の問題が起きていないか確認してみてください。
- ハンドルロックがかかっている→ハンドルを左右に回転させ、鍵を回す
- シフトレバーの位置がおかしい→レバーを「P」に戻す
- 大型車→鍵穴の隣にあるボタンを押しながら鍵を抜く
自転車の鍵:工具で壊して交換する
自転車に外付けでロックするワイヤータイプの錠であれば、工具で切断する方法もあります。
そのワイヤー錠よりも口が広いニッパーやペンチ等の工具を使い、グリップを力強く握って切断しましょう。
自力で鍵を切断することができれば、業者に開けてもらうよりも費用を安く済ませられます。
ただし、鍵を切断したあとは新しい鍵を取り付けることを忘れないようにしましょう。
賃貸の鍵:管理会社に相談する
賃貸住宅で鍵が抜けない場合は管理会社に相談をしましょう。
本来、賃貸住宅のドアは管理会社のものであるため、鍵開けや修理の手続きは管理会社が対応します。
費用については鍵が回らない原因によって管理会社か入居者どちらが支払うのかが決まります。
例えば、経年劣化が原因の場合は管理会社、自分の鍵の使い方が悪くて鍵を壊した場合は入居者の自己負担が基本です。
まとめ
鍵が抜けないとき、焦って無理に抜こうとすると鍵が壊れてしまうおそれがあります。
まずは落ち着いて、以下の方法を使って解決できないか試してみましょう。
- 鍵をやさしく動かして抜けないか試す
- 鍵穴専用潤滑剤を使う
これらの方法を試しても無理なら、一般の方が解決するのは難しいです。
鍵屋さんに依頼して鍵開けをしてもらいましょう。
急ぎで鍵開けをしてもらう必要があるなら、よろしければカギ110番にご相談ください。
カギ110番では24時間いつでも電話対応ができるよう体制が整っていますので、すぐに鍵屋さんをご紹介できます。