鍵開けを頼める業者のサイトには料金が「◯円~」などと書かれていて、
「実際はいくらなの?」
「現場で高額な費用を請求するぼったくりじゃないの?」
と不安ですよね。
ぼったくり業者に騙されないためには、事前に適正な料金の幅を把握しておくことが大切です。
この記事では、当サイト【カギ110番】の所有する施工データに基づいた実際の鍵開け料金の相場と、費用を抑えるポイントをご紹介します。
この記事を読めば、適正な料金で鍵トラブルを解決できるでしょう。
方法別に見る鍵開けの料金相場
鍵開けの料金相場は、ざっくり言うと3万円前後です。
ただし鍵業者がおこなう鍵開けにはいくつか方法があり、方法によって料金が異なります。
また業者がどの方法で鍵開けをするかは、鍵開けする場所や住宅の状況で変わるのですが、基本的に業者側も大げさにはならないよう、まずは一番シンプルな方法で対処しようとしてくれます。
当サイト【カギ110番】にお問い合わせのあった鍵開け施工のデータから算出した、鍵開けの方法別の料金の平均は、以下のとおりです。
それぞれの料金と、どのような方法なのかを解説していきます。
あなたの場合はどの方法になりそうか、確認してみてください。
業者のサイトなどに「◯円~」と表示されている金額は、あくまで最低料金です。
ここでご紹介している料金を、より実態に即した相場としてぜひ参考にしてください。
ピッキング開錠
ピッキングによる鍵開けの料金相場は、24,555円です。
ピッキングは、鍵穴に特殊な工具を差し込んで鍵を開ける方法です。
基本的に鍵業者が鍵開けをするときには、まずこの方法を試します。
錠前を傷つけずに解錠でき、新しい部材を使用しないので、他の方法に比べて料金が安く済むからです。
ただし、以下の場合はピッキングでの開錠が困難です。
- ディンプルキーなどピッキング対策された特殊な鍵
- カードキーなど鍵穴がない鍵
ピッキングが難しい場合は、以下の他の方法を検討することになります。
窓開錠
窓開錠の料金相場は、34,779円です。
窓開錠は、玄関ドアの鍵を開けられない場合に、別の場所にある窓を開けて家の中に入る方法です。
基本的にはクレセントオープナーという細長い工具を隙間から差し込んで、窓の鍵(クレセント)を回して開けます。
ピッキングと同様に、錠前や窓を傷つけずに開けられる可能性が高いです。
ただし、以下の場合は窓開錠ができません。
- 人が通れる窓がない
- 窓に補助錠などの防犯対策がされている
サムターン開錠
サムターン開錠料金の相場は、36,073円です。
サムターン開錠は、ドアの内側で鍵を開け閉めするつまみ(サムターン)を外から回して鍵を開ける方法です。
ドアオープナーという工具をドアスコープや郵便受けなどから差し込んで、サムターンを回すのです。
サムターン開錠は、ピッキングや窓開錠に比べてやや費用が高めの傾向です。
というのもドアオープナーを差し込むために外したドアスコープなどの、修理交換費用がかかる場合があるからです。
また、以下の場合はサムターン開錠ができません。
- ドアにドアスコープなどが付いていない
- サムターンにカバーなどの防犯対策がされている
破壊開錠
破壊開錠の料金相場は、48,000円です。
破壊開錠とは、錠前やドア自体を壊して鍵を開ける方法です。
破壊開錠には、以下のような方法があります。
- 電動ドリルなどで鍵穴を破壊する
- 金切りノコギリなどでボルトやワイヤーを切断する
- バールなどでドアをこじ開ける
破壊開錠は、鍵開けのなかではもっとも高い費用がかかる方法です。
なぜなら破壊した錠前の交換が必要になるからです。
そのため、破壊開錠は他の方法ができない場合の最終手段と考えましょう。
鍵開け費用が高くなるケース
状況によっては、ご紹介した相場よりも高い費用がかかってしまうケースもあります。
費用が高くなりやすいのは、以下のようなときです。
それぞれ実際の料金事例とともにご紹介します。
鍵の種類が特殊
防犯性の高い特殊な鍵は、鍵開けの費用が高くなることが多いです。
防犯性の高い鍵は、ピッキング開錠やサムターン開錠の難易度が高いからです。
高い技術や時間が必要になるため、特殊な鍵の場合は高めの料金を設定している業者もあります。
- 鍵開け料金設定の例
-
- 一般的な鍵
(ギザギザ) -
7,700円(税込)~
- ディンプルキー
(デコボコ) -
11,000円(税込)~
- 一般的な鍵
また、破壊開錠でしか開けられない場合には錠前の交換費用が必然的に発生するため、その分費用も高くなります。
開錠する鍵の数が多い
1つのドアに2つの鍵穴があるなど、開けなければいけない鍵が複数ある場合には、1つだけの鍵開けよりも料金は高くなります。
鍵開けの料金は基本的に技術料や工賃なので、作業が増えればその分料金も増えます。
以下は、複数の鍵開けをおこなったために料金が高くなった事例です。
- 施工事例
-
- 依頼内容
-
収納庫の鍵を紛失したため鍵開け(3ヵ所)
- 作業内容
-
ピッキング開錠
- 施工料金
-
49,500円(税込)
深夜・早朝の依頼
深夜や早朝の鍵開け依頼は、基本的に日中よりも高い料金がかかります。
深夜や早朝に業者に対応してもらうと、深夜早朝料金が加算されることが多いからです。
以下は、深夜早朝料金が発生した事例です。
- 施工事例
-
- 依頼内容
-
車の鍵を紛失したため鍵開けを依頼(深夜4時頃)
- 作業内容
-
ピッキング開錠
- 施工料金
-
27,500円(税込)
- 内訳
-
開錠:22,000円(税込)
深夜早朝料金:5,500円(税込)
また、深夜や早朝に対応している業者が近くになく、遠くの業者に依頼した場合、出張費が高くかかることもあります。
特に高速道路のパーキングエリアや有料駐車場などに業者を呼んだ場合は高速代や駐車料金が上乗せされます。
鍵交換が必要
鍵開けとは別に錠前やシリンダーの交換が必要なときには、その分料金が高くなります。
交換する部材費と、交換の作業費が加算されるからです。
錠前やシリンダーの交換が必要になるのは、以下のようなケースです。
- 破壊開錠でなければ開けられない
- 錠前が故障している
- 鍵が盗難に遭った
- 錠前の防犯性能が著しく低い
交換する錠前に高価な製品を選んだ場合には、その分料金も高くなります。
以下は、鍵開けと一緒に錠前交換をおこなって料金が高くなった事例です。
- 施工事例
-
- 依頼内容
-
事務所玄関の錠前が故障したため鍵開けを依頼
- 作業内容
-
窓開錠・シリンダー交換
- 施工料金
-
74,800円(税込)
鍵作成が必要
鍵を失くしスペアキーもないという場合だと、鍵開けとは別に新しい鍵の作成が必要になり、その分料金が高くなります。
特に以下の場合には、費用が高くなりやすいです。
- 鍵を紛失して1本もない
- ディンプルキーなどの複雑な鍵
- 車のスマートキーなどの特殊な鍵
以下は、鍵開けと一緒に鍵作成もおこなったために料金が高くなった事例です。
- 施工事例
-
- 依頼内容
-
車の鍵を紛失したため鍵開けと鍵作成を依頼
- 作業内容
-
開錠・鍵作成
- 施工料金
-
90,200円(税込)
ぼったくり業者でなくても、状況によっては鍵開けの料金が高額になってしまうことはあります。
費用をできるだけ抑えるために、このあとの鍵開けの費用を抑えるコツもぜひご覧ください。
悪質鍵業者によるぼったくりを防ぐ対策
鍵開けを依頼する業者を選ぶ際には、悪質業者を避けるために以下の確認をしましょう。
残念ながら、鍵開けを依頼して不当に高額な費用を請求された事例もあります。
玄関ドアに差し込んだ鍵が抜けなくなってしまい、ネットで、『最短5分』『修理2,000円~』とあった業者に電話をした。費用はどのくらいかかるかと聞いたところ、「現場に行ってみないとわからない。」と言われたが、急いでいたので来てもらうことにした。その際に出張料の説明はなかった。業者が来てから、鍵抜き代一律6万8,000円のほか出張料4,000円がかかると言われた。電話で問合せた時に一律の代金と出張料を言ってくれれば頼まなかった。
出典:埼玉県|くらしのレスキューサービスでのトラブルに注意!~水回りの修理、鍵開けなどの依頼は慎重にしましょう~
(最終閲覧日:2024年11月5日)
ご紹介するポイントを確認して、被害を防ぎましょう。
口コミを見る
鍵業者を利用した人の口コミを見て、悪い評判がないか確認しましょう。
「見積りにない費用を請求された」「料金の詳細が不明瞭」といった悪い口コミが多く見られる業者は、避けたほうが安全でしょう。
業者の口コミは、Googleマップや口コミサイトで確認できます。
当サイト【カギ110番】でも、業者口コミを多数掲載しています。
以下のリンクから、地域ごとの業者情報を確認できます。
ぜひ参考にしてください。
北海道・東北 | 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 |
関東 | 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 長野県 |
北陸 | 新潟県 富山県 石川県 福井県 |
中部 | 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 |
近畿 | 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 |
中国 | 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 |
四国 | 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 |
九州・沖縄 | 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 |
電話で料金を確認する
鍵業者に電話で問い合わせをしたときに、料金の概算を聞きましょう。
「現場を見ないとわからない」などと言って説明をしてくれない業者は、その時点で断るのが無難です。
良心的な業者であれば、電話で聞き取りした情報からある程度の料金の目安を教えてくれます。
また、出張費や深夜料金、キャンセル料など作業以外の費用も確認しておきましょう。
高額請求されたときの対処を知っておく
万が一不当に高額な請求をされたときには、できるだけその場では支払わないようにしましょう。
業者サイトの表示料金や作業前に提示された料金と、実際の請求金額がかけ離れている場合には、クーリングオフができる可能性があります。
料金に納得がいかないときには、以下の手順で対処しましょう。
料金が適正だと確認ができたら後日支払うと伝えて、いったん帰ってもらいましょう。
地域の国民生活センターに相談をしましょう。
国民生活センターは、消費者のトラブルを解決するアドバイスをしてくれます。地域ごとの相談先は、消費者ホットライン「188」に電話をすれば案内してくれます。
参考:消費者庁|暮らしのレスキューサービスに関する 悪質商法にご注意!(PDF)
参考:独立行政法人国民生活センター|鍵開けで高額請求された!(消費者トラブル解説集)
(最終閲覧日:2024年11月5日)
信頼できる業者の特徴を知っておく
優良な業者の特徴にあてはまるかをチェックすれば、悪質業者を避けることにつながります。
信頼できる業者には、以下のような特徴があります。
- 鍵に関する公的団体やメーカー代理店に加盟している
- 鍵に関する資格を保有している
- 保証やアフターケアが充実している
- 公式サイトに詳細な料金表が掲載されている
- 公式サイトに施工事例が紹介されている
- 公式サイトに住所や連絡先などの企業情報が明記されている
以下の記事では、業者の選び方やおすすめの業者をご紹介しています。
また、以下の絞り込み検索でも、お好みの条件にあてはまる業者を探すことができます。
ぜひご活用ください。
条件を指定して検索ボタンをクリックしてください。(複数可)
鍵開けの費用を抑えるコツ
鍵開けの費用をできるだけ抑えるために、以下のポイントをチェックしてみましょう。
それぞれ詳しく解説します。
深夜・早朝の依頼を避ける
深夜や早朝の時間帯には、できるだけ依頼をしないようにしましょう。
深夜早朝料金が加算されて、費用が高くなるからです。
深夜や早朝に鍵トラブルで困ったときには、可能であれば日中まで待ってから鍵業者に依頼することをおすすめします。
日中までしのぐには、以下のような方法が考えられます。
- 家族・友人の家に泊めてもらう
- ホテルなどに宿泊する
鍵開けにかかる費用と宿泊費や交通費とを比較して、安く済む方法を検討しましょう。
保険のサービスを利用する
加入している保険の、鍵開けのサービスが使えないか確認してみましょう。
火災保険や自動車保険には、無料で鍵開けをしてくれるサービスが付帯していることがあります。
ただし「30分以内に作業が完了したら無料」など、条件付きのサービスであることが多いです。
加入している保険のプランを確認し、鍵開けサービスが付帯していれば保険会社に連絡してみましょう。
鍵が警察に届いていないか確認する
鍵を紛失した場合、近所の警察署や交番に鍵が届けられていないか確認しましょう。
鍵を拾った誰かが警察に届けてくれていれば、鍵を取り戻せます。
地域の警察署の公式サイトで、落とし物の照会ができます。
届いていなかった場合も、紛失届を提出しておくのがおすすめです。
紛失届を提出しておけば、警察に鍵が届けられたときに連絡がもらえます。
賃貸なら管理者に連絡する
マンションなどの賃貸住宅で鍵トラブルが発生したときには、大家さんや管理会社に連絡をしましょう。
管理者に鍵を開けてもらえる可能性があるからです。
賃貸住宅では、非常時用に管理者が物件の合鍵を保管している場合があります。
また、鍵が開かない原因が経年劣化による故障の場合、修理交換費用を管理者が負担してくれる可能性もあります。
賃貸住宅では自己判断で破壊開錠などをすると管理者とのトラブルになることもあるので、ひとまず相談してみるのがおすすめです。
相見積りをする
1社の鍵業者だけでなく、複数の鍵業者から見積りを取りましょう。
複数の業者の料金を比較すれば、もっとも安い業者を選択できます。
見積りを依頼するときには見積り料、出張費、キャンセル料などがかからないかを確認し、見積りだけなら完全に無料の業者を選ぶのがポイントです。
現場まで来てもらってから断るのが気が引けるなら、電話で概算の料金を聞いてみて判断するのもおすすめです。
当サイト【カギ110番】では、見積り無料の鍵業者をご紹介しています。※
相見積りも大歓迎ですので、業者選びでお困りの際にはぜひご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 交通費、お客様都合でのキャンセル料は別途発生する場合があります。
鍵開けが完了するまでの流れ
実際に鍵開けを業者に依頼するときの流れは、以下のとおりです。
それぞれ詳細と注意点を解説します。
スムーズにトラブルを解決できるよう、準備しておきましょう。
問い合わせ
鍵業者に、電話で相談をします。
電話では、以下のポイントを意識しましょう。
- 鍵の種類や鍵が開かない原因などの状況を伝える
- 考えられる施工内容と概算の料金を聞く
- 見積り料・出張費・キャンセル料など作業費以外の費用が発生するか聞く
- 現場へ来るのにかかる時間を聞く
- クレジット払いや後払いは可能か聞く
- 料金やサービス内容に納得したら住所を伝える
鍵開けの施工時には防犯のため、免許証やパスポートなど、その家の住人であると確認ができる身分証明書の提示が必要です。
本人確認ができない場合や安否確認などのために他人の家の鍵開けをするときは、警察官の立ち会いを求められる場合があります。
見積り・施工
業者のスタッフは現場に到着したら、まず状況を確認して施工内容を提案し、見積りを提示します。
スタッフの説明にわかりにくい点や納得できない点があれば質問し、納得したうえで承諾しましょう。
見積りの内容を承諾すれば、そのまま施工に移ります。
作業の所要時間は、15分~2時間程度であることが多いです。
確認・支払い
作業が終わったら鍵の状態を確認し、問題がなければ料金を支払います。
支払い方法は業者によって、現金のみのところもあれば、クレジットや銀行振り込みに対応しているところもあります。
鍵開けが完了したあとは、今後のトラブルを防ぐ対策もしておきましょう。
- 鍵の紛失や盗難のおそれがある場合は錠前やシリンダーを交換する
- 鍵や錠前に不具合がある場合は修理・交換をする
鍵の状態や防犯性についても鍵業者に相談してみると、プロ目線のアドバイスをもらえるかもしれません。
まとめ
業者に頼む鍵開けの相場は、3万円前後です。
鍵開けの方法によって、2万円程度~4万円程度まで幅があります。
不当に高額請求をするぼったくりに遭わないために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 口コミを見る
- 電話で料金を確認する
- 高額請求されたときの対処を知っておく
- 信頼できる業者の特徴を知っておく
複数の業者の料金を比較する相見積りも、適正な料金を見極めたり費用を抑えたりするのに有効です。
「優良な業者を選べるか不安」という場合は、ぜひ当サイトカギ110番にご相談ください。
迅速に対応できる見積り無料の鍵業者をご紹介します。※
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。