「毎年の草刈りはもう限界!なにかいい雑草対策はない?」
「安く、楽にできて、そのうえおしゃれな雑草対策がいいなぁ」
刈ってもむしっても生えてくるお庭の雑草、うんざりしますよね。
じつはご家庭によって最適な雑草対策は違います。
見た目だけなく、気候、水はけや手入れをできる頻度でも変わってきます。
「見た目で芝を選んだけど手入れができなくて、雑草と変わらない……」
「思い切ってタイル張りにしたら、照り返しが暑くてたまらない」
など別のトラブルも発生するため、導入前にきちんとメリット・デメリットを把握しておきましょう。
そこで今回は15種類の雑草対策のメリット・デメリットを解説します。
この記事では以下のことを解説します。
この記事を読めば、ご自宅にピッタリの雑草対策がきっと見つかります。
ぜひ理想のお庭づくりの参考にしてください。
安く手軽にできる雑草対策【除草剤】
除草剤は数千円程度で購入でき、散布するだけで数ヵ月間は雑草対策できます。
しかし「数が多すぎて何を選んだらよいかわからない」「選び方を間違えると健康被害が起きそうで怖い……」との声をよく聞くため、今回は注意点と選び方を解説します。
千円程度と安いのに、除草も防草もまくだけで簡単
効果を持続させるために定期的に散布、また雑草が枯れるまで時間がかかる
除草剤の効果は一時的で、大体1~9ヵ月間の防草効果があります。
後述の防草シートは適切に管理すれば5年ほど草刈り不要なため、定期散布の手間を考えましょう。
除草剤には種類があり、畑で使ってよいものやダメなものがあります。
適当に使うと健康被害につながるおそれがあるため、適切な種類を選び、用法用量を守り正しく除草剤を使いましょう。
では、その除草剤の選び方を解説します。
除草剤の選び方
除草剤の選び方はむずかしそうですが、パターンを覚えれば簡単です。
除草剤にはパターンがあり、その組み合わせで使用する除草剤が決まります。
- 畑で使用できるか、できないか(農薬登録の有無)
-
畑(家庭菜園や花壇を含む)で使える農耕地用除草剤と使えない非農耕地用除草剤があります。
- 雑草対策か予防か、または両方かすでに生えてる
-
雑草を枯らす茎葉処理剤と、これから生えてくる雑草を予防する土壌処理剤、さらにその両方を兼ね備え除草と防草ができるハイブリット型があります。
上記の太い文字の組み合わせで、除草剤は決まります。
例えば「家周りの雑草を何とかしたい」なら、非農耕地用の茎葉処理剤を使います。
「畑でこれから生えてくる雑草を予防したい」なら、農耕地用の土壌処理剤です。
組み合わせを覚えて、自宅にあったものを選びましょう。
参考価格 | Amazon:964円 楽天市場:1,262円 Y!ショッピング:1,471円 |
内容量 | 2L |
形状 | 液体 |
種類 | ハイブリッドタイプ |
農地 | 非農耕地用 |
適用場所 | お庭まわり、おうちまわり、駐車場など |
有効成分 | ペラルゴン酸 |
効果 | 最速5分で枯れ始める 約1.5ヵ月持続する |
農薬登録 | なし |
販売元 | アース製薬 |
※参考価格は2024年6月25日時点でAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングに掲載されている最安商品の参考価格(税込み・東京都までの送料込み)です。
例えば上記の商品のように除草剤には「適用場所や畑での使用禁止」などの記載があります。
これらの記載を確認してから購入しましょう。
農薬登録を受けている除草剤には、「農林水産省登録第〇号」のような登録番号が表示されています。
また、農薬登録のない除草剤には「非農耕地用」「農薬として使用できません」などの表示があるため、必ず確認しましょう。
参考:農林水産省|除草剤の販売・使用について(最終閲覧日:2024年6月25日)
除草剤の解説は以上です。
より詳しい除草剤の注意点やおすすめ商品を知りたい方は、関連記事をご確認ください
しかし「除草剤は使いたくないけど、楽に除草したい!」という方も多いですよね。
次の章では重曹と熱湯を使った除草について解説します。
狭い場所の低コストな雑草対策【重曹・熱湯】
薬剤に頼らない雑草対策といえば、重曹と熱湯が有名です。
重曹と熱湯のおすすめの使い方は、少量の抜きづらい雑草を処理する方法です。
ヒビや変色のおそれがない場所は熱湯、不安な場合は重曹を散布しましょう。
重曹は500g100円ほど、熱湯は1L3円ほどで手に入るため格安
大量の水や用意が必要なため、広範囲の除草には向かない
熱湯はもちろん、重曹は百円均一にいけば500gで販売されていることが多いため、格安で購入できます。
ただし重曹も熱湯も大量の水を使用するため、一般家庭では用意が難しいでしょう。
そのため広範囲の除草には、重曹と熱湯を使った除草方法は向きません。
そこでおすすめしたいのが、ブロックの目地や隙間に生えた抜きづらい雑草の処理です。
狭くて道具が使いづらく、指で摘まみづらい厄介な雑草に溶かした重曹や沸かした熱湯をかけるだけで除草ができます。
ちなみに木材やプラスチックは熱湯をかけると、変色や変形の原因になります。
木柵やプラスチック素材の多い場所では、重曹がよいでしょう。
広範囲の除草は別の除草方法に任せて、重曹や熱湯を使った除草は抜きづらい雑草に使いましょう。
関連記事にそれぞれの使い方や注意点が記載されています。
気になる方は、こちらをご確認ください。
狭い場所の雑草対策は、重曹と熱湯でバッチリです。
次は広めの範囲の雑草対策を見ていきましょう。
薬剤不要・低コストな雑草対策【除草グッズ】
薬剤を使わず安く雑草対策をおこないたいなら、自分の手で草を刈るのが安心です。
少し大変ですがコツを覚えれば大丈夫、除草剤を使うのに抵抗がある方におすすめします。
手入れをすれば数年~数十年は使えるため、一度買えば安上がり
他の除草方法と比べて体力と根気が必要
鎌は研ぎ直せば切れ味が戻るため、きちんと管理すれば長い間使用ができます。
ただし今回紹介している他の雑草対策に比べて、かなりの重労働です。
体に負担をかけないよう、最低限の草刈りで済むように以下を意識しましょう。
- 6~9月の間に月1回ペースでおこなうと、年3回で済む
- 長い草は一気に刈らず半分ぐらいの長さに切ってから、根本を切ると楽
- 草刈りが終わったら道具を手入れし、切れ味をキープする
- 道具は適材適所のため、状況にあった道具を選ぶ
除草グッズは広さや草の種類にあわせて選ぶと、効率よく作業がおこなえます。
次の項目でおすすめの除草グッズをご紹介します。
狭い範囲なら手動の道具
狭い場所に生えた雑草なら三角ホーがおすすめです。
三角ホーの刃は両サイドが刃になっていて、先端がとがっています。
刃の部分で地面を削るようにして雑草をまとめて刈ったり、とがった先端を地面に突き刺して雑草を根こそぎ抜き取ったりと多様な使い方が可能です。
柄の長いものなら立ったままで作業ができ、足腰への負担を軽減できます。
参考価格 | Amazon:4,130円 楽天市場:3,186円 Y!ショッピング:4,936円 |
材質 | 刃部:総焼入ステンレススチール 柄部:ラミン材(茶塗装) |
※参考価格は2024年6月25日時点でAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングに掲載されている最安商品の参考価格(税込み・東京都までの送料込み)です。
広範囲なら電動の道具
広範囲なら電動の草刈り機がよいでしょう。
草刈り機にはさまざまな種類がありますが、一般家庭なら安全性と使いやすさから充電式のナイロンコード草刈り機がおすすめです。
ナイロンコード草刈り機とは、金属の刃ではなくプラスチック製のヒモを使い草を刈るものです。
ナイロンコードを使った製品は硬いものに当たってもコードがしなり反動を吸収できるため、花壇やフェンスのあるお庭でも安全に使用できます。
参考価格 | Amazon:10,571円 楽天市場:13,003円 Y!ショッピング:9,900円 |
販売元 | 株式会社マキタ |
※参考価格は2024年6月25日時点でAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングに掲載されている最安商品の参考価格(税込み・東京都までの送料込み)です。
除草グッズは他にも種類があり、それぞれ特性が異なります。
使用する雑草の状態にあわせて道具を選ぶとより楽に、効果的に草が刈れるため、気になる方は関連記事もご確認ください。
ここまでは、ご家庭でも簡単にできる雑草対策をご紹介してきました。
ただ「やっぱり面倒!できるだけ少ない手入れで雑草対策したい」という方もいるかと思います。
次の章からは少ない手入れで、しかもおしゃれな庭にする方法を解説します。
ベストな雑草対策をフローチャートで診断!
雑草対策はたくさんあり、先程紹介した方法も含めて15種類ほどあります。
数が多いため、今回はフローチャートであなたにピッタリの雑草対策をご提案いたします。
下のフローチャートをYESかNOで答えてたどっていくと、最適な雑草対策方法を絞り込めます。
雑草対策の方法 | 概要 |
---|---|
除草剤 | 雑草を枯らしたり抑制したりする薬剤 |
除草グッズ | 草取り鎌や電動草刈機など便利な道具 |
防草シート | 水や空気のみを通すシートで日光を遮断 |
マルチング | ビニールシートで地面を覆い、日光を遮断 |
砂利 | 地面に細かい石を敷きつめて日光を遮断 |
ガーデンロック | 岩石を配置して日光を遮断する |
ウッドチップ・ バークチップ | 木片や樹皮を砕いたものを敷きつめて日光を遮断 |
固まる土 | セメントなどの固化剤を混ぜた土 |
芝生 | 天然芝を繫茂させて雑草が生えにくくする |
グランド カバープランツ | 好みの植物をあえて茂らせて雑草を抑制する |
人工芝 | 合成樹脂でできた人工の芝生シートを敷く |
タイル | 陶磁器製の板を敷きつめる |
レンガ | 粘土や泥を焼き固めたブロックを敷きつめる |
インターロッキング | コンクリート製のブロックを敷きつめる |
土間コンクリート | 地面全体にコンクリートを流し込んで固める |
気になる除草方法があったら、上部のリンクから確認してください。
おしゃれな庭にする雑草対策【被覆材】
被覆材は、地面を覆い日光をさえぎって雑草が育たないようにするものです。
- 防草シート・マルチング
- 砂利・ガーデンロック
- ウッドチップ・バークチップ
- 固まる土
被覆材は、後述のコンクリートなどの舗装材と比べて施工も撤去も楽なのが特徴です。
また芝生や舗装材と比べて安上がりな商品も多く、小規模から導入しやすい雑草対策でしょう。
それぞれ違いを解説していきます。
防草シート・マルチング
防草シートとマルチングは、地面をビニールや不織布でおおって日光を遮るものです。
マルチングとは畑でよく使われる、黒いビニールや敷きワラのことです。
土を温めたり保湿力を高めたりする役割で使われますが、防草効果もあります。
防草シートは広範囲に、マルチングは畑など限定的な範囲に使うとよいでしょう。
- 防草シート:丈夫で手入れが簡単、他の素材と組み合わせて見た目も自由
- マルチング:植物の健康促進に役立ち、天然素材ならそのうち土に還る
- 防草シート:適切に張るのが難しく張り直しは重労働
- マルチング:耐久性がなく数ヵ月ほどで張り替えが必要
防草シートの特徴は丈夫なところで、数ヵ月おきに点検をおこなうだけで5年ほど防草ができます。
また砂利・ウッドチップ・人工芝は隙間から雑草が生えがちですが、先に防草シートを敷いてその上に砂利などを敷けば、おしゃれなうえに効果的に雑草対策ができます。
ただし防草シートは適切に張るのが難しく、整地したり生えている雑草を刈ったりの準備が必要です。
準備を怠ると「防草シートが破れてそこから草が生えた、水が溜まって虫が湧いた!」といったトラブルが発生します。
冒頭で紹介した除草剤や除草グッズを使い、きちんと草刈りをおこなってから敷きましょう。
反対にマルチングは耐久性がなく、せいぜい1シーズンほどです。
しかし正しく使えば花壇や畑の作物の成長を助けて、雑草に負けないよい作物を育てられます。
防草シートは庭やグラウンドなどの広範囲に、マルチングは畑や花壇の限定的な範囲に使いましょう。
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砂利・ガーデンロック
石材を敷いて防草をおこなう雑草対策です。
ガーデンロックとは、下図のような大きな石のことです。
ガーデンロックには雑草対策の他、地面の湿度や温度を保つ役割があります。
石材の魅力は水で劣化しづらいところで、後述のウッドチップよりも管理が少なくてすみます。
砂利は人の出入りが多い場所、ガーデンロックは植え込みの防草対策におすすめです。
- 砂利:和洋さまざまな雰囲気にあい、劣化しづらい
- ガーデンロック:少量でも庭の雰囲気がガラッと変わる
- 砂利:草刈り機やほうきなど道具が使いづらくなる
- ガーデンロック:大きな石のため歩道の舗装には向かない、道具が使いづらくなる
砂利を庭に敷き詰めれば、日本庭園の厳かな雰囲気作りも可能です。
またガーデンロックは積みあげるだけで庭がワイルドな雰囲気になり、石を中心としたコーディネートのロックガーデンが楽しめます。
砂利やガーデンロックを使った雑草対策の問題点は、道具が使いづらくなるところです。
草刈り機を使うと砂利が跳ねたり、刃がガーデンロックに当たってかけたりと、問題が発生します。
植木が多く落ち葉が多いご家庭だと清掃が大変なため、固まる土やタイルなど別の方法がよいでしょう。
砂利とガーデンロック両方に防草効果はありますが、違いはその大きさです。
人通りが多い場所は歩きやすいように小さな砂利、植木の根本など人が入らない場所にはガーデンロックを使いましょう。
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ウッドチップ・バークチップ
木片を地面に敷く防草対策です。
ウッドチップは木材、バークチップは樹皮を砕いたものです。
ウッドチップはやわらかいため子供やペットが遊ぶ場所に、バークチップは硬いため植え込みに向いています。
- ウッドチップ:やわらかく転んでも安心、風化するため自然に優しい
- バークチップ:硬くウッドチップよりも風化しづらい。放置しても自然に還る
- ウッドチップ:劣化がしやすいため定期的な補充が必要
- バークチップ:物によっては大きく硬いため、人通りの多い場所にはむかない
木材のため石材とは違う温かみのある色合いはもちろん、敷きたては木のよい香りまで楽しめます。
ウッドチップとバークチップは砂利と違い湿気に弱いため、劣化しやすく1~3年を目安に補充が必要です。
いいかえれば放置してもいずれは土に還るため砂利よりも処分が簡単、花壇や植え込みでも気軽に使用できます。
ウッドチップとバークチップはほぼ同じ使い方をしますが、違いは以下のとおりです。
■ ウッドチップの特徴
木材を使ったもの
色が白っぽくやわらかい
細かい製品が多い
劣化が早いため1~2年で補充が必要
■ バークチップの特徴
樹皮を使ったもの
赤茶色の物が多く硬い
1粒の大きさはさまざま
硬く丈夫なため補充は2~3年が目安
製品にもよりますが、ウッドチップは広場とバークチップは花壇と使い分けましょう。
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固まる土
庭木まわりの雑草対策をより強力にしたいなら、固まる土がおすすめです。
固まる土は「固まる砂」や「防草土」ともいい、セメントのように硬い地面にして雑草を生えづらくするものです。
地肌の見える素朴な雰囲気を崩さないように、植木周りで使われることがあります。
自然的な雰囲気
掃除がしやすく耐久性が高い
耐用年数は3年ほど
時間が経つとひび割れしそこから草が生える
硬い土でおおうため、現在のお庭の雰囲気を壊さず施工が可能です。
固まる土には耐用年数があり、ひび割れが起きたら新たに土を足す必要があります。
固まる土は耐用年数が過ぎるとただの土に戻りますが、時間がかかるため完全に撤去するにはハンマーで細かく砕く必要があり少し手間がかかります。
後述の土間コンクリートより簡単に施工はできますが、施工前にはしっかり計画を立てましょう。
緑を活かす雑草対策【植物】
ウッドチップや砂利よりも、より自然的な庭を目指すなら芝生やグランドカバープランツがおすすめです。
- 天然芝・グランドカバープランツ
- 人工芝
グランドカバープランツとは、下図の地面をおおうように育つ背の低い植物のことです。
芝もグランドカバープランツも、雑草よりも生育の旺盛な植物を茂らせ、雑草が育ちにくい環境を作る雑草対策です。
では使い分けや魅力を見ていきましょう。
天然芝・グランドカバープランツ
天然芝・グランドカバープランツの違いは、施工の簡単さと見た目です。
簡単に施工したいなら天然芝、見た目にこだわりたいならグランドカバープランツがおすすめです。
- 天然芝:マット状の苗を敷くだけで、植え付けは簡単。芝刈りも簡単
- グランドカバープランツ:花が咲くものや、芝よりも育てやすいものもあり選べる
- 共通:植物のため芝刈りやお手入れが必要。気候によっては根付かない可能性もある
- グランドカバープランツ:マット状の苗はまず売られていないため、導入が大変
天然芝はホームセンターで苗が購入でき、簡単に導入できます。
グランドカバープランツは芝と違いさまざまな形の葉や花が咲くため、より繊細な庭造りが可能です。
ただし天然芝もグランドカバープランツも植物のため、草刈りなどの手入れが必要です。
天然芝は同じ長さに刈り揃えるだけのため、草刈りにおいてもグランドカバープランツよりは多少楽でしょう。
楽に施工・管理をしたいなら天然芝、よりこだわった庭造りをしたいならグランドカバープランツを選びましょう。
グランドカバープランツの例
グランドカバープランツは地面をおおう植物の総称のため、さまざまな種類があります。
例えば以下のとおりです。
- タピアン
- 芝桜
- クラピア
- リュウノヒゲ
- タイム
- ハイゴケ
- セダム
少しむずかしいですが、クローバーなど1種類の雑草をあえて茂らせてグランドカバーのようにする方法もあります。
草丈の短い雑草であれば代用できるため「何度抜いても復活する雑草がある!」なら、あえて残してグランドカバープランツに利用するのも手です。
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人工芝
「緑の温かみは欲しいけど、手入れしたりするのは苦手」なら人工芝がよいでしょう。
合成樹脂のため場所や季節を選ばず使える
芝刈り不要
直射日光に当たると50℃以上の高温になる
材料費が天然芝より高い
人工芝は場所を選ばず敷けるため、植物が育ちづらい寒冷地や日陰でも気にせず使用ができます。
ただ合成樹脂は温まりやすく、直射日光で50℃以上の高熱になることもあり庭が暑くなるかもしれません。
人工芝を敷いていても隙間から雑草が生えてくることはあるため、防草効果をより高めるには下に防草シートを重ねて敷くのがおすすめです。
あまり手間をかけたくない方は、人工芝がよいでしょう。
頑丈な雑草対策【舗装材】
防草シートや固まる土より、もっと頑丈に地面をおおいたいならタイルやコンクリートを選びましょう。
- タイル・レンガ・インターロッキング
- 土間コンクリート
インターロッキングとは、遊歩道などで見かけるブロック同士を噛み合わせた舗装材です。
では、それぞれの違いや特徴を解説します。
タイル・レンガ・インターロッキング
「なにがなんでも雑草を生やしたくない!」なら、思い切ってお庭や外構をリフォームしましょう。
光沢を出したいならタイル、温かみがほしいならレンガ、強度がほしいならインターロッキングがおすすめです。
- 共通:水洗いで簡単にきれいになる
- タイル:光沢があり高級感がある
- レンガ:色むらがあり、タイルにはない温かみがある。細かい穴が空いており水はけがよい
- インターロッキング:コンクリート製で厚みがあり丈夫、細かい穴が空いており水はけがよい
- 共通:つなぎ目があるため、目地の劣化で細かい雑草が生えやすい
- タイル:照り返しがあり、雨の日は滑りやすくなるため注意
- レンガ:ヒビが入りやすいため、こまめな点検と補修が必要
タイル・レンガ・インターロッキングは素材によって特徴が異なりますが、どれも水洗いで簡単にきれいになるため、雑草対策に加えてより美しいお庭を目指したい方におすすめです。
反面デメリットは、細かい雑草が生えることです。
タイルやレンガは継ぎ目に素材を入れて隙間なく埋めていますが、素材が劣化するとそこから草が生えやすくなるため重曹や除草剤を使った雑草対策が必要です。
お庭の雰囲気によって、素材を変えましょう。
土間コンクリート
土間コンクリートは、地面全体をコンクリートにする方法です。
駐車場など強度が気になる場所の雑草対策に、おすすめです。
継ぎ目がないため草が生えづらい
数十年近く使えるほど丈夫
水はけも悪くなるケースがある
土間コンクリートはほぼ継ぎ目がないため、タイルなどと比べると防草効果が高いです。
さらに強度が高く、駐車場に使っても数十年は耐えることができます。
ただし正しく施工しないと、水はけが悪くなるかもしれません。
レンガとインターロッキングは細かい穴が空いており、水が溜まってもゆっくり抜けていきます。
しかしコンクリートは気密性が高く、正しく施工しないと水が溜まりやすくなります。
もし水はけが気になる場合は、インターロッキングなどを検討しましょう。
雑草対策の解説は以上です。
雑草対策はご家庭によって条件が異なり、選び方も異なります。
例えば芝は植物のため、お住まいの地域の気候によってはうまく育たたないかもしれません。
雑草対策は見た目で選びたくなりますが、まずは雑草対策グッズの把握とご自宅の状態の確認が重要です。
雑草対策グッズの選び方に不安がある方は、造園業者やリフォーム業者など庭造りのプロに相談しましょう。
もし庭造りのプロに心当たりがない方は、草刈り110番にご相談ください。
草刈り110番は、全国の造園業者にネットワークのある会社です。
草刈り110番にご連絡いただければ、ご希望の時間や場所にあわせた業者をご提案いたします。
草刈りはもちろん、防草シートやタイルなどの雑草対策もお任せください。
費用が気になる雑草対策ですが、草刈り110番の現地調査は基本無料※です。
もし現在「草刈りで悩んでいる、気になる雑草対策がある」なら、草刈り110番にご連絡ください。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。
雑草対策でよくある質問
最後に雑草対策に関するよくある質問をまとめました。
- 塩による除草は効果的?
- 除草対策を選ぶコツは?
塩による除草は効果的?
塩には除草効果はありますが、やめましょう。
塩は分解されないため土壌に残り、雨などによって周辺へ流出します。
すると周辺の土地で植物が育たなくなったり、建物や地中の配管を傷めたりといった塩害が起こるからです。
塩を使った除草方法も効果はありますが、建材の劣化やご近所トラブルの原因になるため、やめましょう。
雑草対策に塩を使う危険性をまとめた記事もあるため、気になる方はご覧ください。
雑草対策を選ぶコツは?
雑草対策方法にはそれぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどれが一番とはいい切れません。
そのためベストな方法を選ぶためには、何を重要視するかをはっきりさせましょう。
- 手軽さ
-
雑草対策を導入する際に、どれくらいの労力や時間がかかるのかを確認しておきましょう。
例えば防草シートを敷く際には事前に整地や草刈りが必要ですが、手入れをすれば5年は草刈り不要です。
反面除草剤は事前準備はほぼありませんが、数ヵ月おきに散布が必要です。
草刈りをしなくてよい期間だけを見ると防草シートのほうが長いですが、事前準備の手間は除草剤のほうが楽ですね。
選んだ雑草対策が現実的に実行可能かどうか、試算してみましょう。 - 見栄えのよさ
-
設置したときの雰囲気をイメージしておくことも重要です。
土間コンクリートは剝がすのがむずかしく、人工芝のように気軽にやめることはできません。
それぞれの素材を写真や実物で確認して、自分の好みに合う方法を探求してみましょう。 - 安全性
-
雑草対策に使用するものは、設置場所を間違えるとケガのおそれがあります。
例えばウッドチップはやわらかいため転んでも安全ですが、大きなバークチップは硬いため転ぶとケガをするおそれがあります。
場所によって、素材の用途を確認しておきましょう。 - 手入れしやすさ
-
メンテナンス、交換にかかる手間や費用も重要な要素です。
例えばウッドチップは雨で劣化しやすいため、雨の多い地域なら砂利のほうが手入れがしやすいでしょう。
補充が多いほど手間も費用もかかるため、導入前に検討が必要です。 - 変更しやすさ
-
撤去する方法や費用も確認しておきましょう。
コンクリートやタイルの撤去や敷設は業者に依頼する必要があるため、費用がかかってしまいます。
ウッドチップなど自然に還る雑草対策グッズもあるため、撤去の手間や費用も検討して選びましょう。
まとめ
雑草対策について解説しました。
最後に簡単にこの記事をまとめました。
- 安く手軽に除草するなら、除草剤がおすすめ
- 小規模範囲なら重曹・熱湯、薬剤不要で低コストなら自分で除草する
- 防草シートなどの被覆材は、施工も撤去も楽なものが多い
- 緑豊かな庭を目指すなら芝生がおすすめ
- 完全に地面をおおうなら、タイルなどの舗装材
雑草対策はご自宅の環境によって異なります。
気候、水はけや畑などなど、さまざまな条件で最適な雑草対策が変わるため要注意です。
いろいろな道具を試したり、庭のプロに相談したり、ご自宅にあった雑草対策を見つけてください。