コナギは水田で育つ、繁殖力が強い雑草です。放置すると、繁殖したコナギが稲の成長を妨げてしまいます。なぜなら、コナギは稲の生育に必要な土の中の養分を奪ってしまうからです。コナギを駆除するためには、除草剤を使うのが有効です。
そこで、この記事では除草剤でコナギを駆除する方法についてご説明します。また、水田に被害をもたらすコナギ以外の雑草もご紹介しますので、水田雑草にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
コナギには除草剤が有効!適切に駆除する方法
まずはコナギの生態や除草剤で駆除する方法についてご紹介します。しっかりと根絶させるためにも、以下の内容を読んで効果的な除草剤の使い方を理解しましょう。
コナギの基本生態
ミズアオイ科ミズアオイ属の一年生植物です。茎の高さは10~40cm程度で、5月~11月ごろにかけて発生します。
そんなコナギには繁殖力が強い特徴があります。夏にできる果実の種子が地面に落ち、翌年の春に発芽して芽を出すことで増えるのですが、このとき地面に落ちた種子は、10年以上も生存するといわれているのです。
コナギは水田の厄介者
コナギは水田の雑草として知られています。「雑草があると見た目が悪くなるから嫌」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、じつはコナギの被害は景観の悪化だけではありません。水田に生えたコナギは、稲の生育を阻害してしまうおそれもあるのです。
コナギは生命力が強く、稲の栄養源となる窒素を多く吸収します。コナギが窒素を吸収することで、稲が十分に窒素を取り入れることができなくなり、うまく育つことができなくなるのです。
そのため、水田に発生したコナギは、被害が少ないうちに駆除する必要があります。そこで、以下からはコナギの駆除方法をご紹介します。
コナギを除草剤で効率よく駆除するには
コナギを駆除するには除草剤が有効です。除草剤は、初期・中期・後期除草剤に分けられ、雑草の状況によって使い分ける必要があります。
コナギが出芽したばかりの場合は、初期除草剤を使うと駆除することができるでしょう。コナギが成長して、葉がだいたい3枚以上になったときには、初期除草剤を使っても駆除できない場合があります。その場合は中期除草剤を使ってください。それでも駆除できない場合は、後期除草剤を使って駆除をおこないます。
また、事前に「代掻き(水田に水を入れて土を砕きながら平らにする作業)」をおこない、水田内の水の流れを止めてから除草剤を散布しましょう。除草剤は、散布すると一度水田に溶けて徐々に土の表面に落ちていき、除草剤の層ができます。土の表面にたまった除草剤が雑草に吸収され、効果を発揮するのです。
そのため、土の表面に凹凸があると除草剤の層が均等にできず、効果にムラが出てしまいます。事前に代掻きをおこないましょう。
また、除草剤の層ができるまでは水量の管理が重要です。だいたい5~6cmの水深を確保して水口や水尻を止めた状態で除草剤を散布し、除草剤の層を崩さないように、7日間は水を流さないようにしましょう。
さらに、除草剤で処理をおこなう際は、説明書きをよく読んでおいてください。処理時期が遅れると、雑草の生育が進んでしまって効果が表れなくなるおそれがあるので、適切な処理時期を理解して散布しましょう。
もし、自分でコナギを駆除できそうにない方は、草刈り業者に駆除を依頼するのがおすすめです。そうすることで、より効果的な方法で駆除をおこなってもらうことができます。
弊社では、全国各地に加盟店があります。弊社にご依頼いただければ、実績のある加盟店スタッフが作業に伺い、その状況に合った方法で駆除をおこないます。
また、24時間年中無休で電話受付しているので、ご都合のよい時間帯にいつでもご相談していただくことが可能です。もちろん、「平日は仕事で忙しい」という場合は、土日で作業日を調整いたしますのでご安心ください。「コナギが生えてきて困っている」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ弊社までご連絡ください。
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水田で育つ厄介な雑草たちはほかにも……
水田に被害を与える雑草には、コナギ以外にもさまざまな種類があります。そこで、ここでは水田で気をつけたい雑草についてご説明します。
一年生雑草
一年生雑草とは、毎年新しい種子を発芽して生育する雑草のことです。水田に被害を及ぼす一年生雑草には、「ヒエ」や「コナギ」などの種類があります。
・ヒエ
稲の雑草の中でも代表的な種類のひとつで、野生種はノビエとも呼ばれています。ヒエはイネ科の植物で稲と見た目が似ているため、生えているのを発見しづらくて厄介な雑草です。
ヒエと稲は、生えている場所や見た目で判別することができます。稲が均等に植えられているのに対し、ヒエは不規則に生えているので、生えている間隔から見極めることができます。また、ヒエは稲に比べると柔らかいので、葉を触ってみることでも見分けることが可能です。
そんなヒエを放置しておくと、稲の養分を奪ってしまったり光が当たるのをさえぎってしまったりします。その結果、稲が枯れてしまうこともあります。
また、ヒエの生えている場所には、カメムシが多発します。カメムシは稲の穂の汁を吸うため、収穫した稲から取れた米に斑点がある、斑点米ができてしまうのです。ヒエは除草剤で早めに除去することが重要です。
・アゼナ
茎が四角の柱状になっていて、茎が根元または途中で分岐して横に広がる雑草です。放置しておくと、水田全体がアゼナだらけになってしまうこともあり得ます。
アゼナは自分では駆除が難しい場合もあります。じつは、アゼナは除草剤に抵抗性を持つものもあり、一般的な除草剤をかけても効果が得られないおそれがあるのです。そのため、アゼナが発生してしまった場合は、自分で対処をおこなうよりも業者に相談したほうが賢明でしょう。
多年生雑草
多年生雑草とは一度種が発芽したら、開花して実をつけるサイクルを2年以上繰り返す雑草のことです。水田に被害をもたらす多年生雑草には「クログアイ」や「イヌホタルイ」などの種類があります。
・クログアイ
細長い針金状の茎が特徴的な雑草です。茎には数個の芽がついていて、除草剤を使って萌芽した芽を除去しても、別の芽が生育するおそれがあります。なんと深さ30cm以上の地中から発生することもあります。
発生期間は4月~9月と長いです。そんなクログアイの駆除はとても大変で、1回除草剤を散布しただけでは完全に根絶することは困難です。数種類の除草剤を使うと有効に駆除することができるようです。
・イヌホタルイ
イヌホタルイも針金状の茎をもつ雑草です。発生地域は東北、北海道の一部の地域となっていて、全国的に発生するわけではありません。しかし、発生すると稲に必要な養分を奪ってしまうので、気をつけなければならない雑草です。
イヌホタルイは「スルホニルウレア」と呼ばれる成分が入った除草剤は効果がないので、除草剤選びには注意しなければなりません。
藻類など
藻類とは、水田や池などに浮かんでいる緑の植物のことで、光合成をおこなうための色素を持っています。たとえば、わかめや海苔などが挙げられます。
藻類の中で水田に被害を及ぼす代表的な種類として、アオミドロがあります。アオミドロは、水温が25℃程度で日照時間が長い環境でよく育ちます。
アオミドロが増えると、アオミドロが稲に絡みついて倒れてしまい、そのまま枯れてしまうおそれがあります。また、アオミドロが水面に浮かぶことで、水田の温度が上がらなくなってしまい、生育を阻害するともいわれています。
アオミドロが大量に発生した際は、除草剤を使ったり、軽く田面を干したりして駆除をおこないます。
雑草の駆除をプロに頼むと?
ここまで、水田で気をつけたい雑草についてご紹介してきましたが、「駆除するのが難しそう」と思われた方も多いのではないでしょうか。
雑草の駆除が自分では難しい場合、業者に依頼することで、状況に合わせた最適な方法で駆除をおこなってもらうことができます。また、自分でおこなうと除草剤を選ぶ手間もかかりますが、業者に依頼するとそういった手間も省くことができるのです。
ただ、初めて業者に依頼する方は、「業者に依頼するのが不安」と思っている方も少なくないかもしれません。とくに、費用について不安に思っている方も多いでしょう。そこで、ここからは草刈りを業者に依頼した際の費用相場についてご紹介します。
業者に草刈りを依頼した場合、業者によって計算方法は異なりますが、「単価制(○○平米あたりいくら)」で計算するところが多いです。単価制の費用相場は、50平米あたり約6,000円~25,000円程度で、中には約25,000円程度の費用がかかるところもあるようです。
業者によって費用が異なるため、正確な費用を知りたい方は一度業者に見積りを取るとよいかもしれません。このとき、見積りが無料の業者を選ぶことで、より多くの業者から見積りを取ることができ、より自分に合った業者を見つけやすくなります。
弊社加盟店では、見積りを無料でおこなっております。正式な見積り後の追加料金はかからないため、安心してご相談いただけます。また、契約前であればいつでもキャンセルしていただくことが可能です。
もし、弊社にご相談いただけましたら、その状況に合わせた最善の方法で除草する業者をご紹介いたします。雑草が生えて困っている方は、ぜひ弊社までご連絡ください。
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