お墓に生えている雑草は、手作業でする方法のほかに、手軽にできるものから本格的な対策方法まで、合計6つのやり方があります。雑草をそのまま放置しておくと、お墓の景観がよくなくなったり、虫が発生したりして周りの環境が悪化する原因になってしまうでしょう。
なにかと面倒に感じてしまう雑草の除草作業ですが、実は業者に依頼することで、楽におこなうことができます。とくに仕事や家事で忙しく、時間が取れない方などにとっては、非常に便利にサービスを利用できるでしょう。コラムを最後まで読んで、自分に合った方法で、お墓の雑草を引き抜いてきれいにしてみてください。
【お墓の草むしり】準備~処分の流れと注意点!
ここではお墓の草むしりをする前に、必要な道具や雑草の処分方法、除草の際の注意点などについてご紹介していきます。まずはお墓に生える雑草の種類を知って、適切に雑草を除去しましょう。
雑草が生えやすい時期はある?
たくさんの種類の草が雑草と呼ばれますが、その多くは5月中旬から7月頃にかけて成長するといわれています。この時期に成長する雑草は伸びやすく、根張りが強いため、力に自信がない方などは引き抜くことが困難になることもあるでしょう。
お墓に生える厄介な雑草の種類
お墓に生える主な雑草として、以下の4種類が挙げられます。それぞれ、どのような特徴をもっているのか見ていきましょう。
・スギナ
スギナは全国に多く見られる雑草で、除草するのがむずかしいといわれています。なぜならスギナは地下茎をもっており、茎に養分をたくさん蓄えています。そのため、地上に生えている葉を刈り取ったとしても、茎から再生して生えてくるのです。スギナを完全に除草するには、地下の茎をすべて取り除く必要があります。
・カヤ
カヤは1~2mくらいの高さまで成長する雑草で、カヤの代表的な種類としてススキやチガヤなどが挙げられます。とくにススキは暖かくなると茎の先端に白い穂をつけます。それが肌に触れるとチクチクするので、除草をするときには注意しましょう。
・セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウは2mを超える大きさに成長する雑草です。セイタカアワダチソウは、多年生植物のため、枯れてしまっても地下茎が残っていると、そこから再び雑草が生えてきます。そのため、除草の際には雑草の茎から取り除かなければなりません。
・ドクダミ
ドクダミは、非常に生命力が強く、コンクリートの隙間や日陰などでも元気に育つ特徴をもっています。またドクダミは、ほかの雑草にはない特徴として、独特なにおいを発する性質があるのでさらに厄介です。さらにドクダミは地下茎から成長するため、枯れてしまっても再び増殖する性質があります。そのため、除草する際は地下茎を除去しましょう。
お墓の草むしりをするときに準備するもの
お墓の草むしりをするときは、以下のような道具を準備しておきましょう。1つずつ確認してみてください。
- ゴム手袋
- ゴミ袋
- 熊手
- 日焼け止め
- ねじり鎌
- 草取りフォーク
- 虫よけスプレー
- スポーツドリンク
- タオル
雑草は根っこから引き抜くことで、再び増殖するのを防ぐことができます。そのため、ねじり鎌や草取りフォークなどはもっておくと重宝するでしょう。また草むしりの際は、肌が紫外線にさらされます。必要以上に紫外線を浴びることは疲労にもつながるので、予防のためにも日焼け止めクリームなどを使用して、しっかりと対策しておきましょう。
抜いた雑草の処分はどうする?
引き抜いた雑草は、もし墓地や霊園に雑草置き場がある場合はそこに置いていき、管理者に処分をお願いしましょう。墓地に雑草置き場がない場合は、雑草を持ち帰る袋を用意して各自で処分することになります。自分でもって帰るのが面倒だからといって、墓地に放置してしまったりすることはマナー違反になるのでやめましょう。
お墓の草むしりをするときの注意点!
ここでは、お墓の草むしりをするときの注意点を2つ取り上げて見ていきます。ぜひ参考にしてみてください。
・ほかのお墓に足を踏み入れない
お墓の草むしりをしていると、隣のお墓に生えている雑草が気になることもあるでしょう。しかし、勝手にほかのお墓の敷地に入り込むのはマナー違反とされています。雑草を取り除くのは自分のお墓だけにして、ほかのお墓に生えている雑草は触らないようにしましょう。
・草むしりの道具で墓石を傷つけない
草むしりのときには、ねじり鎌や草取りフォークなど、金属製の道具を使うことがあります。それらの金属が勢いよく墓石に当たってしまうと、傷をつけてしまうおそれがあります。誤って道具で墓石を傷つけないよう、近くに生えている雑草を除去するときは細心の注意をはらいましょう。
お墓の草むしりに行けないときは依頼すると安心!
もしお仕事や家事などで忙しくて、お墓の草むしりに行く時間が取れないという方は業者に相談してみるとよいです。お墓の雑草処理の相場は、業者に依頼すると1万円~2万円程度でやってくれるところが多いそうです。雑草の処理にあまり時間をかけたくない方は、業者に依頼してみることをおすすめします。
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【お墓の草むしり】手軽に雑草を生えにくくする3つの対策法
ここでは、雑草の成長を抑える方法として3つの対策法をご紹介していきます。どの方法も比較的簡単におこなうことができるので、自分でやってみたい方は試してみましょう。
【対策1】除草剤を使用する
雑草の増殖を抑えるためには除草剤を使用すると効果的です。除草剤のタイプには大きく分けて2種類あり、粒剤タイプと液剤タイプがあります。粒剤タイプの特徴は、時間をかけて徐々に土壌にしみ込んでいくため、効果が6カ月くらい続きます。一方、液剤タイプの特徴は、速効性があるぶん効果が2カ月程度で粒剤タイプと比べると短めです。
また、除草剤の種類によっては、強い毒性をもつものがあります。このような除草剤は墓石にかかってしまうと、墓石が傷んでしまうなど悪影響を及ぼすおそれがあるので、使用する際は充分気をつけましょう。
【対策2】玉砂利を敷く
玉砂利とは、丸くて小さな石のことで、墓石の周りに撒くことで雑草の増殖を抑えることができます。また、玉砂利は色や大きさなどさまざまな種類があるため、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
具体的に、玉砂利を敷き詰める厚さとしては2~3cmくらいが目安です。あまり少ない量を撒いてしまうと、その隙間から雑草が生えてきたりします。気持ち厚めに玉砂利を撒くようにしましょう。玉砂利を敷くことで雑草対策だけでなく、お墓の景観もよくなることでしょう。
【対策3】砂利の下に防草シートを敷く
防草シートとは、日光を遮ることで植物の生育を抑えるシートのことです。防草シートを敷くときは、きちんと除草をしてからおこなうようにしましょう。もし雑草の根が残っていると、シートを押し上げて雑草が伸びてくることがあります。また少しでも隙間ができると、そこから雑草が成長するので、きれいに隅々まで覆うように敷くようにしましょう。
オススメできない対策法
雑草対策として塩を撒くとよいと聞いたことがある方もいるでしょう。ほかの方法と比べて手軽な方法ですが、あまりおすすめはできません。なぜなら塩はお墓の表面の光沢を落としてしまうなど、墓石を痛めてしまうことがあるからです。
そして塩が雑草対策としておすすめできない理由はもう一つあります。塩を撒くことで雑草を枯らすことができるのは事実ですが、かなりの量の塩を撒かなければ除草の効果は期待できません。たくさんの量の塩を撒くことで雑草対策にはなりますが、墓石に影響を与えてしまうでしょう。これらの理由から、除草対策として塩を撒くことはやめましょう。
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【お墓の草むしり】本格的に雑草を生えにくくする3つの対策法
ここでは、より本格的な雑草の除草対策についてご紹介していきます。お墓の雑草が多くてお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
【対策1】コンクリートで施工する
お墓周りの雑草を取り除く方法として、コンクリートの施工工事をすることが挙げられます。雑草が生えるところをコンクリートで覆い隠して、その上から玉砂利などを敷き詰めると完成します。しかし、施工する前には墓地の管理者に許可を取る必要があります。お墓の管理者に必ず事前に確認しておきましょう。
【対策2】板石を敷き詰める
雑草対策として、お墓の周りに板石を敷き詰める方法があります。板石で敷地をカバーすることで、地面に光が入り込まずに雑草が生えにくくなります。またお墓の景観もよくなるので、雑草に悩まされている方は検討してみるとよいでしょう。
【対策3】固まる石を使用する
固まる土とは、土にセメントなどが含まれており、コンクリートのように固まる土のことです。雑草が生えてくる場所に固まる土を敷き詰め、そこに水をかけるだけでコンクリートのように固めることができます。作業は簡単そうに思うかもしれませんが、水たまりができないように地面に勾配をつける必要があるため、作業がむずかしいと感じるでしょう。
そのため、もし自分では作業をすることが困難と感じた場合は、業者に相談してみましょう。弊社にお電話していただくことで、複数の業者から見積りをすることができ、より格安にお墓の雑草を取り除くことができますよ。
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まとめ
お墓に生える雑草はさまざまな種類があり、生命力が強いものが多いです。雑草を取り除くときには、ねじり鎌や草取りフォークなど、雑草を根こそぎ除去する道具が欠かせません。また作業をする際は、誤って墓石を傷つけないように注意する必要があります。
雑草の増殖を抑える方法としては、除草剤を撒くことや玉砂利を敷き詰めるなど、自分でも手軽におこなうことができます。しかし、コンクリート施工をすることや、板石を敷き詰めるとなると、自分でおこなうことはむずかしいでしょう。もしお墓の雑草に悩んでいるなら業者に依頼してみることをおすすめします。
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