「庭の雑草をなくしてスッキリさせたい!」
「熱湯で除草できると聞いたけど本当?」
夏になると生い茂り、手作業で処理するのも一苦労な雑草。
熱湯をかければ簡単に枯れさせられないか、気になる方もいるのではないでしょうか?
結論からいいますと、熱湯を使えば雑草を除草できます。
本当に枯れるのか、編集部が実験した結果が以下です。
ただし、正しい手順でおこなわないと、効果がなかったりやけどしたりするため注意が必要です。
この記事では、雑草を熱湯で除草をおこなう正しい手順についてご紹介します。
参考にすることで、邪魔な雑草を除去してスッキリとした空間を作ることができますよ!
雑草を熱湯で除草できる
雑草をうまく除草するための知識として、なぜ熱湯をかけると雑草が枯れるのかを知りましょう。
熱湯で植物が枯れる理由は、熱湯の高温が植物の根に含まれるタンパク質を変化させるからです。
タンパク質は温度により変化する性質を持っています。
熱湯をかけて雑草の根に染み込むことで、雑草のタンパク質の構造に異常が起きて、正常な生命活動ができなくなり枯れます。
植物にとって根は生命活動をおこなう重要な部分なので、熱湯により根を枯らすことで根本的な除草ができるのです。
参考:7 技術討論⑤|ケルヒャージャパン[PDF]
100℃に近い熱湯をかけるのがコツ
熱湯で雑草を除草することができますが、温度の高さによって効き目が変わるため注意が必要です。
効果的に除草するなら、水の沸点である100℃に近い熱湯を直接かけるのがベストです。
反対に、少し冷めてきた熱湯では効果が薄いことは覚えておきましょう。
参考として、水戸市総合教育研究所が主導でおこなった実験結果を見てみましょう。
お湯の温度が低くなるにつれて除草効果が弱まっていることがわかります。
- お湯をかけて4日後の様子
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- 100℃
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ほとんどの雑草が枯れた
- 80℃
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半分くらいの雑草が枯れた
- 40℃
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ほとんど枯れなかった
参照:「お湯」で雑草はかれるのか?|水戸市立上大野小学校[PDF]
このため、熱湯で除草する場合はお湯を沸騰させたあと、冷めないうちにかけるのが効果的に枯らすコツです。
安全に雑草を熱湯で枯らす手順
解説した通り、雑草を熱湯で除草する場合は100℃近い状態でかけるのがベストです。
しかし、熱湯は扱いを間違えると大やけどを負うおそれがあります。
以下のような安全性の高い手順で熱湯による除草をおこないましょう。
- やかんまたは電気ポットで水を沸かす
- 耐熱性のあるジョウロに熱湯を移す
- 雑草に向けて熱湯をかける
- 枯れた雑草を可燃ゴミ袋に入れて捨てる
やかんや電気ポットで雑草に直接かける方法もありますが、地面に落ちた熱湯が飛び散って自分にかかるおそれがあります。
そのため、ジョウロのような先が長くてシャワー状に注げる容器に移して撒くほうが安全性が高いです。
この作業で使うジョウロはステンレス製ものか、耐熱性に優れている以下商品のようなものを使用してください。
商品名 | 新輝合成 TONBO トンボ じょうろ 13型 |
価格 | 3,190円(税込) |
耐熱温度 | -30℃~100℃ |
※掲載価格は2023年5月30日時点の楽天市場での価格
作業後は定期的に除草をしておく
熱湯で除草して庭をスッキリさせることができたら、定期的に熱湯を撒いて雑草の予防をしましょう。
あらかじめ処置をしておけば、雑草が生えにくい状態を維持できます。
定期的な除草は目安として年3回、以下の時期におこないます。
- メンテナンス時期とおこなう理由
-
- 4~5月
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地中に撒かれた雑草の種子の成長を妨害する
- 6~7月
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発芽した雑草を小さいうちに処理する
- 9~10月
-
夏の除草で処理しきれなかった雑草を処理する
先ほど解説した「熱湯で除草する手順」と同様やり方で除草をおこないましょう。
庭が広いなら業者依頼での解決が効率的
今回ご紹介した熱湯による除草方法はとても有効です。
しかし、庭が広い場合は必要な熱湯の量も多くなるため、すべて枯らし終わるまでに時間と手間がかかります。
「あまり時間をかけたくない」という場合は、業者依頼での解決を考えてみてください。
業者に面倒な雑草処理を代行してもらえば、労力を払うことなく雑草を処分できます。
除草剤を使わない雑草処理や、その後の定期メンテナンスなどにも対応できるため便利です。
もし雑草対策を業者に依頼したい場合は、ぜひ草刈り110番にご相談ください。
全国にいる加盟店のなかから、お客様のご要望に合わせたベストな業者を紹介できます。
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業者依頼の草刈り相場は約4万円
業者依頼で具体的にいくらかかるのかを知りたい場合は、業者に見積りを取る必要があります。
しかし、「依頼前に相場を知っておきたい」という人もいるでしょう。
そこで、弊社経由により依頼された施工データをもとにグラフ化しました。
弊社が集計したデータを分析すると草刈り1件あたりの相場は44,132円、もっとも多い価格帯は「1~2万円」となりました。
1㎡あたりの草刈り相場は約1,000円
雑草処理依頼では多くの場合、「1㎡あたり〇〇円~」と単位面積あたりの価格で設定されています。
その価格を基準に、実際に施工をおこなう範囲の面積で計算されて料金が決定されます。
こちらも弊社経由の施工データから1㎡あたりの相場を算出しました。
その結果、全体の相場は1㎡あたり982円。
一般家庭でよくある30~40坪(約100~130㎡)の土地では、1㎡あたり484~631円が相場でした。
作業費の単価は一律ではなく、施工規模が大きいほど1㎡あたりの単価が下がる傾向にあります。
わかりやすいように例を挙げましょう。
もし「1㎡=1,000円」の価格で面積50㎡分の雑草を除草してもらった場合は以下の料金となります。
1,000(円/㎡)×50(㎡)=50,000円
重曹・酢・塩も熱湯のように除草できる
除草剤を使わない除草方法で、熱湯以外でよく挙げられるのが「重曹・酢・塩」を使った方法です。
これらを使っても除草できるのか気になる方もいるでしょう。
結論から言いますと、重曹・酢・塩いずれも除草することができます。
それぞれの実験結果の写真が以下です。
実験内容の詳細を見たい方は次の動画を確認してください。
※結果は3:10から再生してください。
このように、熱湯をかけたときと同じように枯れるので、熱湯の代わりに使用するのもよいでしょう。ただし、塩は次に紹介する理由により使用時のリスクが高いため、使わないでください。
塩での除草は絶対にNG
塩を除草に使ってはいけない理由は、撒いたあとも効果が残って悪影響を及ぼすからです。
塩は他の有機物のように土の中の微生物が分解してくれないため、流されない限り土の中で残り続けます。
土の中でとどまっている塩は地中の水分を奪っていくため、そこに新しい種を植えても水分が足りなくなり成長しにくくなります。
つまり、塩を撒くと土の質が悪くなってしまうため、塩での除草はやらないほうがよいです。
たとえ植物を植える予定がない部分でも、土に塩を撒くのは避けましょう。
雨などの影響により塩が他の場所に広がることで、育てている大切な植物まで枯らすおそれがあります。
雑草対策に塩を使うリスクについてさらに詳しく知りたい方は、以下を確認してみてください。
重曹・酢は薄めて使う
重曹や酢を使って雑草対策をする場合は、水で薄めたスプレーを作って使用してください。
薄めずに使っても除草はできますが、重曹のアルカリ性や酢の酸性が土の性質に影響を及ぼす場合があります。
重曹は濃度10%、食用酢は2倍に薄めることでも十分な効果を発揮します。
以下の手順にそって除草スプレーを作りましょう。
- 重曹50gまたは酢250mlをスプレーボトルに入れる
- 500mlになるまで水道水をスプレーボトルに入れる
- 箸などの棒状のものでボトルの中をかきまぜる
重曹を使った雑草対策の効果的なやり方や注意点などの詳しい情報は以下の記事でご紹介しています。
重曹で雑草対策を考えている方は参考にしてみてください。
まとめ
雑草を熱湯で除草することは可能ですが、正しい手順を踏まないと効果がなかったり、やけどしたりなどのリスクがあります。
以下の手順を守り、安全に除草作業をおこなってください。
- 電気ポットまたは鍋でお湯を沸かす
- ジョウロにお湯を移す
- 雑草に向けて熱湯をかける
- おおむね枯れるまで繰り返す
- 枯れた雑草を可燃ゴミ袋に入れて捨てる
ただし、熱湯での除草は広い庭に対応しにくいため、業者に頼るほうが楽に除草ができます。
依頼先の業者にお困りの場合は、ぜひ草刈り110番にご相談ください。
全国に多数加盟している業者のなかから、お客様の庭をキレイに整えてくれる業者をご紹介いたします。