夏の時期の厄介な雑草といえば、オヒシバですよね。場所を選ばずに葉と根を広げてほかの植物の生育を邪魔するオヒシバは、いったいどのように対策をしていけばよいのでしょうか。
今回はオヒシバ除草の方法や事前の対策法、オヒシバの生態についてご紹介いたします。ぜひ、オヒシバについて知って、夏のきれいなお庭造りに役立ててみてください。
オヒシバ除草なら「除草剤」!まき方と時期
雑草は引き抜いて除去しようとする方も多くいらっしゃるかもしれませんが、オヒシバは非常に根が強く、引き抜きにくいことで知られる雑草です。オヒシバ除草をする場合は無理に引き抜くよりも、除草剤を使うのがよいでしょう。
除草剤には「粒状」「液体」の2種類
除草剤は大きくわけて「粒状」と「液体」の2種類があります。これらはそれぞれ同じ除草剤とはいっても、効果はまったく異なるものとなっています。
すぐにオヒシバを除去したい場合は、即効性の高い液体タイプの除草剤を使うのがよいでしょう。このタイプは対象の雑草に直接かけることで葉から全体に進行していき、次の日までにはほぼ完全に雑草を枯らすことができます。
植物のみに作用するため、土を傷つけることもなく環境にも優しい除草剤ですが、晴れの日にしか使えないという欠点があります。雨の日に使っても植物に浸透する前に薬剤が流されてしまうため、ほとんど効果はありません。また、その場でしか効果を発揮しないため、長期的に雑草対策をしたい場合には不向きです。
対して粒状タイプは土の中に浸透していき、根から作用して植物を枯らすタイプの除草剤です。液体タイプのような即効性や殺傷力はない代わりに、長期的に効果を発揮するというメリットがあります。
ただし、粒状タイプの除草剤は土から浸透して雑草に限らず作用するため、同じ場所で野菜や花を育てている場合はおすすめできません。何度も除草をするのが億劫な場合や、自分で育てている植物がない場所で雑草対策をしておきたい場合には非常に有効な除草剤といえるでしょう。
除草剤の散布時期っていつ?
除草剤を散布する時期やタイミングを間違えてしまうと、うまく効果を発揮できない場合もあります。散布に適したタイミングは、雑草の種類や除草剤のタイプによって変わってきます。
オヒシバは基本的に5月ごろから生え始め、8月ごろの開花の時期に成長のピークを迎えます。殺傷力と即効性の低い粒状タイプの除草剤を使う場合、草丈が最大で50cmほどになるオヒシバは、生長しきったあとでは除草しきれないかもしれません。
粒状タイプを使う場合は、まだオヒシバが生長していない5月~6月の時期に使うか、一度芝刈り機などで刈り取る必要があるでしょう。
液体タイプは大きな植物にも問題なく作用するため、時期を選ばずに使うことができます。液体タイプで注意するべきなのは、天候と散布の時間です。当日雨が降っていればすぐに薬剤が流されて効果を発揮しなくなるほか、朝露や前日の雨水などでも薬剤が流されてしまいます。
そのため、液体タイプは数日を通して晴れの予報になっている日の午前中に散布するのがベストです。また、粒状タイプも散布当日が雨の場合は流されてしまうことがあるため、避けた方がよいでしょう。除草剤の特性や雑草の生長のタイミングによって、散布する時期を考慮してみてください。
除草剤の散布方法
除草剤もただばら撒けばよいというものではなく、正しい散布の仕方というものがあります。散布の仕方によっては、思うように効果を発揮できないこともあるでしょう。
粒状の除草剤をまく際は、範囲内をジグザグに移動していくイメージで、できるだけ均等にまいていきましょう。これを縦方向と横方向にわけて2度おこなうことで、まんべんなく除草剤をまくことができます。
除草剤は、少量でもしっかりと効果を発揮します。あまり一か所に撒きすぎても薬剤が不足してしまうだけなので注意しましょう。また、液体タイプの除草剤はジョウロや噴霧器などを用いて、茎や葉にしっかりと付着するように薬品をまくようにしてください。
液体タイプを使う際は、葉の表面が濡れる程度の量にとどめて使用するとよいです。どちらのタイプも、撒きすぎないようにムラなく散布するのがポイントです。
除草をする時間がない……そんなときは業者に任せよう
オヒシバの除草は除草剤を使えば楽だといっても、なかなかそんな作業をする時間もない、という方も多いかもしれません。除草剤の散布は天候に左右される部分が多いほか、時期を逃すと効果がなくなってしまう場合もあり、なかなか思った通りに作業がおこなえないこともあります。
もし除草をする時間がなくてお困りの際は、業者に任せてみるのもよいかもしれません。弊社にご連絡いただければ、お客様のお近くの除草業者を迅速に派遣いたします。まずは一度ご連絡ください。
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オヒシバってどんな植物?
オヒシバは夏になると顔を出す厄介な雑草ですが、そもそもこのオヒシバとはどのような生態をもつ植物なのでしょうか。オヒシバという植物について知ることで、見えてくる対処法もあるかもしれません。
オヒシバの生態
根が活きている限り数年を通して生長する雑草を多年生といいますが、これに対してオヒシバは、発芽して枯れるまでを1年ごとに繰り返す一年生の雑草です。春ごろに発芽したオヒシバは8月ごろまでに50cm以上に成長して開花し、秋までに次の種を残して枯れていきます。
オヒシバは野原や畑を始め、道端など、日当たりのよい場所であればどこからでも生えてきます。また、非常に引き抜きづらい強い根をもっているほか、踏みつけられてもその生育を止めることはありません。
繁殖力も非常に高く、一個体で数千個の種子をつくって拡散させており、放っておくと次の夏には更なる被害に悩まされてしまうことになります。場所を選ばない強い生命力と、多少のことではびくともしない耐久性をもつ雑草、それがオヒシバなのです。
厄介なイネ科雑草トップ3
オヒシバは分類としては、イネ科の植物に含まれます。イネ科のなかには、オヒシバ以外にも厄介な雑草が数多く存在します。そのうちのひとつが、メヒシバです。
メヒシバはオヒシバとよく似た生態をもっており、オヒシバはもともと見た目がメヒシバより雄々しいことから名づけられたとされています。穂の形がオヒシバより細いなどの見た目の違いのほか、茎の下部から成長していくため、上部を刈り取ってもすぐに成長していくなどの特徴があります。
また、これらのほかにはスズメノカタビラなども厄介なイネ科の雑草として知られています。スズメノカタビラは夏に花を咲かせるオヒシバやメヒシバとは違い、1年を通して花を咲かせて繁殖をおこなっているのが特徴です。そのため、常日頃からの対策がより重要な雑草といえるでしょう。
定期的に草刈りをして雑草対策をしよう
イネ科の雑草は繁殖力が高い上に、どれも30cm~50cm以上の草丈をもつものです。雑草が大きく成長してしまって邪魔だという場合は、草刈り機などを使って草を定期的に刈り取って対策をするのもよいでしょう。
雑草を短く刈り取ることで、繁殖をする穂の部分を除去したり、庭などを自然に整えたりすることができます。また、芝生を育てているため除草剤が使いにくいという場合も、草刈りは有効な手段となるでしょう。
ただし、草刈りは定期的におこなわなければすぐにまた雑草が成長してしまいます。なかなか時間が取れないという場合は、業者に依頼をして草刈りをしてもらうのもよいかもしれません。業者によっては、継続した草刈りの依頼も承っています。
業者に草刈り依頼をしてかかる費用相場
業者に草刈りを依頼した場合に気になるのが、「いくら費用がかかるのか」ということですよね。業者によって異なる部分も大きいですが、費用の相場はおおよそ10,000円~25,000円になるようです。
業者に依頼した場合の費用は、除草する草の量や作業時間で計算する場合もありますが、一般的には作業する面積によって計算しているようです。また、費用には単純な作業費だけではなく、交通費や道具・機械の材料費、また、除去した草の処分費が含まれることがあります。
業者に依頼する際は、まずしっかりと見積りの内約を確認して、少しでも疑問に思った点があれば直接質問するのをおすすめします。さらに、できれば複数の業者で相見積りを取って、料金を比較するのがよいでしょう。もしお近くの業者に見積りに来てもらいたい場合には、ぜひ弊社のコールセンターにご連絡ください。
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オヒシバの予防には防草シートがおすすめ
オヒシバが生え始めてから除草剤などで対策をする手もありますが、できれば生えてきてしまう前に予防をしておきたいものですよね。オヒシバなどの雑草が生えてこないようにするには、いったいなにをすればよいのでしょうか。
オヒシバなどの雑草を予防するなら「防草シート」
オヒシバなどの雑草を予防する手段として、防草シートというものがあります。防草シートとは、日光を遮断して雑草の生育を妨害する機能をもったシートです。
防草シートをなにも育てていない庭先などに敷けば、その場所では草取りをする必要はなくなります。また、多くの防草シートは水を通すようにできているため、シートを敷いた場所に雨水などが溜まってしまうということもほとんどありません。
しかし、非常に便利な防草シートでも、敷き方によっては十分な効果を発揮できないことがあります。そのため、防草シートを使う際には正しい敷き方を知っておかなければなりません。
防草シートの正しい敷き方
防草シートを敷く前には、まずシートを敷く場所を整地しておく必要があります。今生えている雑草は刈り取って、落ちているゴミや小枝など、とがったものは除去してください。地面の凹凸が激しい場合はスコップなどで平らにしてやる必要もあるでしょう。
下地の準備ができたら、防草シートを敷いていきます。巻き取られている状態の防草シートを少しずつ転がしていき、風にあおられないよう注意しながら慎重に敷いていきます。また、シートが重なる部分は隙間から雑草が出てくるのを防ぐため、10cm以上は重ねるようにしてください。
シートが敷けたら、防草シート用のピンを使用して地面に固定していきます。このピンは基本的にシートとは別売りになっているため、シートと一緒にホームセンターや通販で購入しておくようにしましょう。
ピンは一定間隔で打っていき、打ち残しがないように注意しましょう。もし石などにぶつかって刺さらない場合は、少しピンを抜いてから打つ角度を変えると刺さる場合があります。
シートの設置後は、ピン穴やシートの重ね部から雑草が出てこないように専用のシールなどで塞いでおくと、より高い効果が見込めるでしょう。
防草シートを敷いて、雑草の発生を防ごう!
防草シートは、雑草の予防として非常に高い効果を発揮するものですが、ホームセンターなどで市販されているシートを使う際には少し気を付けなければなりません。
市販の防草シートのなかには、目が粗いために雑草が隙間から顔を出してしまったり、すぐに破れたりしてしまうものもあります。また、自分で設置したシートが風にあおられて剥がれてしまったり、隙間までカバーしきれておらず、そこから雑草が生えてきたりすることもあります。
もし自分での作業に不安がある場合は、業者に防草シートを敷いてもらうようにしましょう。除草業者では草刈りと同時に防草シートの設置をしてくれるところもあるため、どちらも一度に依頼して済ませてしまうのがおすすめです。もし業者への依頼をご検討の場合は、ぜひ一度弊社のコールセンターまでご連絡ください。
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