水道管は施工から年数が経てば、だんだん劣化していきます。水道管が劣化すると水漏れや破裂の原因になります。水漏れを防ぐためにも、劣化する水道管は交換する必要がありますが、劣化の予兆を察知することは難しいため、いつ交換すればいいのか迷われる方もいるでしょう。
実は、水道管の耐用年数や劣化の症状から交換時期の見当をつけることはできます。本コラムでは、水道管の耐用年数・交換時期・修理の方法を解説していきます。
水道管の交換時期はいつなのか
水道管の交換時期は水道管の素材や環境に左右されるため、一概に断言することはできません。しかし水道管には、素材ごとに耐用年数が決められています。また劣化しているときには症状が出ます。耐用年数や劣化症状を目安にして、水道管を交換するのがおすすめです。それでは、水道管の耐用年数と劣化症状を詳しくみていきましょう。
水道管の耐用年数で見る交換時期
水道管の耐用年数は、塩化ビニールやポリエチレンなどの素材や、使用条件によって大幅に変わります。水道管の種類ごとの耐用年数は以下の事例を参考にしてみてください。
- 給水管
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- 水道管用亜鉛めっき鋼管:施工後約10~15年
- 水道用硬質塩ビライニング鋼管:施工後約20~40年
- ステンレス鋼管:施工後約40年以上
- 上水管
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- ポリエチレン管:施工後約40年
- 硬質塩化ビニール:施工後約40年
- 鉄管:施工後約40年
- 下水管
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- ヒューム管:施工後約40年
- 硬質塩化ビニール:施工後約40年
早いと10~15年で交換が必要になることがあります。対象の水道管は、この耐用年数を目安に点検を受けると安心でしょう。しかし多くの水道管は、40年ほど耐えることができるように作られているため、必ず10~15年に点検をする必要はありません。
もし家の水道管が施工から40年以上経っていたら、点検を受けた方がよいでしょう。ただし耐用年数は幅が広く、土壌など埋設環境によって大きく変わるため、判断しづらいかもしれません。そのようなときは、劣化症状をひとつの目安とするのもいいでしょう。
水道管の劣化症状で見る交換時期
水道管の劣化症状で交換時期を判断する方法があります。耐用年数がまだまだ残っていたとしても、環境によってはすでに劣化している場合もあります。そのため、水道管が劣化しているとどのような症状があるのか確認しておきましょう。
- 水漏れが起きている
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どこかに穴や亀裂、接続部の緩みがあると考えてよいでしょう。水漏れが起きているかを確かめるには、蛇口を止めて水道メーターを見る方法があります。水道メーターが回るなら、気づいていなくても漏水している可能性が非常に高いです。
- 水の異臭・濁りがある
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水道管にサビが溜まることで、赤い水がでてきたり異臭がしたりします。水道管の劣化によりサビが起こりますので、注意したほうがいいでしょう。穴や亀裂が原因で水漏れが起きている場合や水質に異常がある場合は、すぐに水道管を交換したほうがいいかもしれません、一度業者にみてもらうことをおすすめします。
水110番では水回りや給湯器に関するお悩みを解決する業者をご紹介しております。現地調査を無料※でおこなっておりますので、業者に一度みてもらいたいという方でもお気軽にご相談いただけます。水回りに関することでお悩みがあればいつでも水110番にご相談ください。
※サービス対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
水道管を改修する方法
水道管の劣化が進行していたり、耐用年数を迎えていたりしたら、水道管を改修したほうがよいでしょう。水道管を改修する方法は2つです。1つは「水道管を交換」する方法になります。2つめは「水道管をクリーニング」する方法です。どちらの改修方法が自分の水道管にあっているのかを確かめるためにも、それぞれの改修方法について詳しくみていきましょう。
どこまでが自分の管理する水道管?
水道管を改修するときは、どこまでが自分の管理する水道管か知っておく必要があります。自分の管理する水道管は「メーターから家側の水道管」になります。そのため、メーターから家側の水道管を交換するとなれば、その家の人が管理し費用負担しなければなりません。メーターから道路側は水道局の管轄なので、何かあれば水道局に連絡をしましょう。
改良方法1:交換
水道管を新しいものに取り換える方法になります。とくに亜鉛メッキで作られている古い水道管は、すぐ交換した方がよいでしょう。健康被害の恐れがあり、現在使用が禁止されています。水道管は昔のものと比較すると、新しい素材が使われるようになったり、継ぎ手の開発が進んだりと、機能性が進歩しています。
新しい水道管は腐食やサビが発生しにくくなっていますので、「元に戻す」以上の効果が得られるでしょう。DIYで交換をおこなうと、かえって症状が悪化するおそれもあります。そのような事態になると、かえって費用も高くついてしまうでしょう。DIYでの交換はトラブルのもとになるので、業者に依頼をするのをおすすめします。
改良方法2:クリーニング
排水管のサビを除去して、内側にコーティングする手法です。水道管に蓄積されたサビを除去することで、水の通りがよくなったり水質の問題を解決したりすることができます。また、内側にコーティングすることで、サビが発生しにくくなり劣化の進行を抑えることができます。水道管が古くなっていたらクリーニングでは対処できないことがありますので注意しましょう。
サビの除去もコーティング作業もDIYでは困難です。そのため、クリーニングをしたいときは業者に依頼しましょう。水回りに関するお悩みがあれば「水110番」にご連絡ください。弊社は水回りに関する知識・技術が豊富な専門業者をご紹介しております。水トラブルを数多く解決してきた業者が日本全国の水回りのお悩みを解決いたします。
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業者選びで後悔しないために
水道管の交換をDIYでおこなうことは大変難しいです。そのため、業者に依頼をして作業をしてもらうことになります。そのときに業者選びで後悔しないために、水道管工事業者の選び方をご紹介していきます。
水道管工事の費用相場
メーターから蛇口までの水道管を改修するような工事を「室内配管工事」といいます。その室内配管工事に費用相場は3,000円~500,000円ほどです。むき出しになっている配管や水漏れしている箇所だけの部分的な交換であれば3,000円~100,000円前後でおこなえます。壁や地中などに埋まっている水道管の交換はリフォームとなり、修復費がかかりますので350,000~50,000円前後と高くなりやすいです。
また分譲マンションなどの集合住宅だと、共用部は管理会社、占有分は持ち主負担です。
どのぐらいの規模の工事か、どこの場所を工事するかによって工事費用が変わります。また、地域によっても費用相場が変動します。ここで紹介した費用相場はあくまで目安ですので、実際に業者に見積りをとってみるとよいでしょう。
水道管工事業者の選び方
水道管工事業者の選び方のポイントは以下のとおりです。
- 認定業者を選ぶ
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水道局の指定業者になっているか確認をしておきましょう。上下水道管は自治体で管理されています。そのため、自治体から水道局の指定業者をして認められている業者でないと違法になってしまうのです。安いからといって、非指定業者に依頼をしないようにしましょう。
トイレや風呂・キッチンなどの水まわりのつまり修理に対応している業者のすべてが指定業者ではありませんので注意してください。
- アフターフォローがある
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アフターフォローがおこなっているか確認しておきましょう。水道工事が終わったあとも、再びトラブルが発生することがあります。そのため、工事後も点検やサポートをおこなってくれる業者を選んでおくと安心できます。
- 相場からかけ離れていない
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料金が相場から大きく離れていないか確認しておきましょう。あまりにも安すぎると、アフターフォローを受けられなかったり、質が悪かったりします。高すぎると必要以上にお金を支払うことになりますので注意が必要です。
なお地域によっても相場は変わりますし、プロが実際に見ないとわからない症状もあります。そのため、相見積りをとって複数の会社を比較してみるのをおすすめします。業者選びで後悔しないためにも、上記の3つは抑えておくべきポイントです。これらのポイントを参考に業者を選んでみてください。
早めの対処で水漏れ分の水道代が減免されることも
地中など、見つけにくい場所からの水漏れなら水道代が減免されることがあります。しかし、自治体にもよるところが大きいので確認しておくとよいでしょう。また、発見から時間が経つと対象外とされることがあります。そのため、水漏れの疑いがあれば早めに業者に連絡しましょう。
「水漏れかな?」と感じたら「水110番」にご連絡ください。弊社では、水回りに関するトラブルを解決してきたプロの業者をご紹介しております。水漏れの点検だけでも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。