トイレつまりにピーピースルーを使っても、つまりの解消は期待できません。そもそもピーピースルーは『油脂分(皮脂や食べ残しなど)や有機物(髪の毛など)の除去』を専門とした業務用の洗浄剤です。そのため、主成分が油脂分や有機物ではない排泄物やトイレットペーパーの除去は難しいのです。
トイレつまりを解消したいときは、お湯やラバーカップ(すっぽん)、ワイヤー式トイレクリーナーなどを使ってくださいね。そちらの方がトイレつまりを解消できる確率が高いですよ。
そこでこの記事では、トイレつまりにピーピースルーが効果的ではない3つの理由、ピーピースルーを使わずにトイレつまりを解消させる方法、ピーピースルーの本来の使い道をご紹介します。参考にしてみてくださいね。
また、もしも今すぐにトイレつまりを解消させたいのであれば、水110番にご相談ください。最短15分※で現場に駆けつけて原因を調査いたします。ご契約前のキャンセルは無料※ですので、お気軽にご相談くださいね。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
ピーピースルーでのトイレつまり解消は難しい
結論を言うと、ピーピースルーでトイレつまりを解決させるのは難しいです。ピーピースルーとは、排水管などの汚れ除去を目的に開発された業務用の洗浄剤を指します。
ピーピースルーは某ネットショップの総合評価がとても高い優れた商品なのですが……。そのピーピースルーであっても、トイレつまりを解消させることは難しいです。その理由には以下3つがあります。
- トイレのつまりをピーピースルーで解消させるのが難しい3つの理由
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- ピーピースルーでは該当箇所に届かない
- 40~50℃のお湯でないと溶けにくい
- 排泄物・トイレットペーパーを溶かしにくい
ピーピースルーでは該当箇所に届かない
ピーピースルーではトイレつまりの原因箇所にまで洗剤が届かない確率が非常に高いです。そもそもピーピースルーの使い方は以下のようになります。
- 公式!ピーピースルーの正しい使い方
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- 排水溝の周りにピーピースルー(150グラム)を振りかける
- 薬剤の外側に向かって温水(40~50℃)を注ぐ
- 液状化した薬剤をヘラなどで排水管に流し込む
- 30分ほど放置
- バケツ1~2杯位の水量を流し込む
- つまりが取れないときは数回繰り返す
つまり、『お湯で液状化させたピーピースルーを排水管に流し込むことを前提に使う』わけですね。トイレ便器の場合だと、これが難しいです。便器内にはすでに水が浸っていますから、トイレつまりの原因の場所にまで、液状化したピーピースルーを直接注ぎ込めないからです。
このことから、トイレの構造とピーピースルーの使用方法は相性が悪いことがわかります。トイレつまりが発生したときは、異なる方法で解決を目指してくださいね。
また、トイレつまりを解決させる方法は『ピーピースルー以外の方法でトイレつまりを解消!』でご紹介しています。自分でトイレつまりを解決したいときの参考にしてくださいね。
40~50℃のお湯でないと溶けにくい
ピーピースルーは40~50℃のお湯で溶かすことにより、威力を発揮します。つまり、水温がこの温度より高くても低くてもピーピースルーは効果を発揮できないわけですね。
実際に、ピーピースルー本体の使用方法には以下のように記載されています。
『温水(40~50℃)約500~600ミリリットルを静かに注ぎ、薬剤を排水管の中に流し込んでください』
このことから、トイレの水にピーピースルーを流し込んでも、効果を期待できないことがわかります。それどころか、冷水にピーピースルーを入れると排水管内で固まるおそれがあります。トイレ便器にピーピースルーを入れるのはやめた方がいいです。
しかしだからと言って、便器内の水温が40~50℃になるように熱湯を注ぎ込むのは絶対にやめましょう。トイレ便器に熱湯を注ぎこむと、急激な温度変化によって便器にヒビが入るかもしれないからです。それだけでなく熱湯は排水管を傷める原因になることも。トイレに熱湯を注ぎ込むのは絶対にやめてくださいね。
排泄物・トイレットペーパーを溶かしにくい
ピーピースルーでは排泄物およびトイレットペーパーを溶かすことは難しいです。ピーピースルーは油脂分(皮脂や食べ残しなど)と有機物(髪の毛など)を溶かすことを得意としています。
そのため、油脂分および有機物が主成分ではない排泄物やトイレットペーパーを溶かすことは得意でないのです。
実際に、ピーピースルーの本体に記載されている用途欄には、以下のように書かれています。
『大便器の詰まりや小便器の尿石には効果が期待できません。』
このことから、ピーピースルーはトイレつまりを解消するアイテムには向いていないことがわかります。トイレつまりを解決したいときは、別のアイテムを使いましょう。
ピーピースルーは5種類ある|どれも向いていない
ピーピースルーには5種類あります。しかし、どれもトイレつまりの解消には向いていません。いずれのピーピースルーも油脂成分や有機物に対して効果を発揮するからです。つまり、トイレつまりの主要原因となりうる排泄物や有機物を溶かすのは苦手なわけですね。
ちなみに、ピーピースルーの商品は以下のように揃っています。
ピーピースルーの種類
商品名 | タイプ | 性質 |
---|---|---|
ピーピースルーF | 顆粒 | アルカリ性 |
ピーピースルーK※ | フレーク | アルカリ性 |
ピーピースルー (温水用)※ | フレーク | アルカリ性 |
ピーピースカット | 液体 | アルカリ性 |
ピーピーエル | 液体 | アルカリ性 |
※2021年1月13日現在
※購入には所定の手続きが必須です。
このようにピーピースルーには豊富な種類があります(ピーピーライトは2018年4月を最後に販売が終了しています)。
もともとピーピースルーには複数のタイプがあります。『ピーピースルー』は商品名というよりも『シリーズ名』に近いわけですね。
どちらにせよ、トイレつまりを解消したいときはピーピースルーシリーズを使うのではなく、次でご紹介する6つの方法を試してみてください。トイレつまりを解消する確率が、ピーピースルーを使う場合に比べて高いですよ。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ピーピースルー以外の方法でトイレつまりを解消!
ピーピースルーを使わずにトイレつまりを解消する方法は、以下6つです。
- バケツでお湯を流す
- 重曹とクエン酸でガスを発生させる
- 酸性洗剤で溶かす
- ラバーカップを使う
- パイプクリーナーを使う
- ワイヤー式トイレクリーナー
バケツでお湯を流す
トイレつまりの原因がトイレットペーパーにあるのであれば、お湯で解決できるかもしれません。そもそもトイレットペーパーは『パルプ』で作られています。じつはこのパルプがお湯でほぐれやすい傾向にあるのです。
そのため、このパルプで作られているトイレットペーパーもお湯でゆるめることが可能なのです。その結果、トイレつまりを解消できるかもしれません。
ただし、上述したように熱湯を便器に注ぎこむと割れるおそれがあります。お湯の温度は40~50℃ぐらいがいいでしょう。熱しすぎないように気をつけてくださいね。もしも熱しすぎたときは、氷を入れて冷ましましょう。
酸性洗剤で溶かす
トイレつまりは小便器でも発生します。その際は酸性洗剤を使ってみてください。つまりを解消できるかもしれません。
そもそも尿石の主成分は『炭酸カルシウム』です。そして、炭酸カルシウムはアルカリ性です。つまり、尿石は『アルカリ性の汚れ』に分類できるわけですね。
また、アルカリ性の汚れは酸性洗剤で溶かすことができます。そのため、トイレつまりの原因がアルカリ性の汚れに分類される尿石なのであれば、酸性洗剤で溶かし、解決できるかもしれないのです。
このことから、小便器でトイレつまりが起きたときは酸性洗剤を使ってみてくださいね。高確率で解消できますよ。
重曹とクエン酸でガスを発生させる
重曹とクエン酸で発生させたガスで、トイレつまりを押し出せるかもしれません。重曹とクエン酸を混ぜ合わせると、二酸化炭素が出てきます。この現象を『中和反応』と言います。
この中和反応を便器内で意図的に引き起こすことで、ガスがトイレつまりを押し出すことが可能です。
ただし、トイレつまりがあまりにもガチガチに固まってしまっているときは、この方法では解決しないかもしれません。ガスで押し出す力はそれほど強くないからです。そのときは別の方法でトイレつまり解消を目指しましょう。
ラバーカップ(すっぽん)を使う
ラバーカップ(すっぽん)を使うのも1つの手です。ラバーカップを使う理由は吸引力を利用してつまりを引っ張り上げることにあります。
さきほどの『重曹とクエン酸』は押し出すことを目的としましたが、ラバーカップでは逆なわけですね。トイレのつまりがカチコチに固まっていなければ、ラバーカップで押し流せるかもしれません。試してみてくださいね。
また、ラバーカップの効果的な使い方は、こちらの記事でご紹介しています。
真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーとはラバーカップにポンプが付いた、いわば改良版みたいなものです。真空式パイプクリーナーはラバーカップよりも吸引力が強いので、ひょっとするとつまりを引っ張り出せるかもしれません。
ラバーカップでダメだったときは、真空式パイプクリーナーを試してみてください。
ワイヤー式トイレクリーナー
ワイヤー式クリーナーとはトイレつまりをワイヤーで粉砕する器具を指します。ワイヤーの先端をトイレの排水管に入れ、つまりを押し出したり砕くことが可能です。
ラバーカップや真空式パイプクリーナーで引っ張り出すことができないトイレつまりは、相当固まっていることが予想されます。
そんなときはこのワイヤー式トイレクリーナーを使って、トイレつまりに直接アプローチをするといいでしょう。ひょっとすると、トイレつまりが解消するかもしれませんよ。
その一方で、もしも今すぐにトイレつまりを解消したいのであれば、水110番にご相談ください。お近くのプロが最短15分※で駆けつけます。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ピーピースルーはキッチンや浴室の排水管に使おう
トイレつまりの解消を目的にピーピースルーを購入した場合、その使い道に困りますよね。そんなときは、キッチンや浴室の排水管に使ってみてください。
油脂分(皮脂や食べ残しなど)が溜まりやすいキッチンの排水管、有機物(髪の毛など)でつまりやすい浴室の排水管なら大活躍してくれますよ。
まとめ|トイレつまりにピーピースルーは効果が薄い
トイレつまりにピーピースルーを使っても効果が薄い理由がわかりましたね。ピーピースルーはキッチンの油脂分や浴室の有機物を除去する際に使いましょう。
その一方で、トイレつまりを解消したいときは、お湯やラバーカップなどを使ってくださいね。ピーピースルーを使う場合に比べて、トイレつまりを解消できる確率が高いですよ。
もしもご紹介した方法を実行してもトイレつまりを解消できないときは、水110番にご相談ください。お近くのプロが最短15分※で現場に駆けつけて原因を調査いたします。ご契約前なら見積り後でもキャンセルは無料※ですので、お気軽にご相談くださいね。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。